呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

上海の女子大生の貞操観念

2010年07月16日 | 日記
 今日は中国の女子大生の貞操観念について紹介する。復旦大学新聞学院正確報道課題グループというグループが復旦大学、同済大学、上海交通大学、上海外国語大学、華東師範大学、上海大学、華東政法学院、華東理工学院等の17の大学の卒業予定の女子大生にアンケートを行った。回収したのは781部と分析するにはそこそこの部数といえる。そして、調査分析の内容は貞操観念についてだ。皆さんも大いに興味のあるところだろう。私も興味を持ったので取り上げたのである。アンケート対象が大学生であるということを考えると、その結果は私にとっては結構意外なものであった。なお、設問によっては複数回答ありなので、合計値が100%を越えるものもある。


1. 男性に囲われること

  男性に囲われることに対する見方のアンケート結果は次の通り。

  強烈に蔑視 20.6%
 理解できない 20.8%
 理解できるが自分には無理 56.5%
  とても正常、自分もそうする可能性あり 2.1%

 自分は無理というものの、理解できるというのが56.5%もいる。最近中国でかなりはやったテレビドラマで「蝸居」というのがあった。このドラマはあまりにも住宅価格が値上がりしてしまい、購入が困難になった姉夫婦をサポートするために役人の愛人になってしまった女性が登場している。そして、この女性の気持ちがわかるという人が結構いるという記事を見たことがある。意外とこのあたりの観念については寛容なようだ。  一方で、71.2%が「不倫は家庭と社会の安定に良くないので禁止すべき」と回答しており、なんとなく矛盾した結果も出ている。


2. ナイトクラブにいる女子大生

 下はナイトクラブ(上海界隈ではKTVというのが妥当か)に女子大生が働いていることについてどう思うのかに関する調査結果だ。

 強烈に蔑視 17.4%
 理解できない 24.2%
 理解できるが自分には無理 55.7%
 とても正常、自分もそうする可能性あり 2.7% 

 こちらも自分は無理といいつつ、理解できるというのが過半数を占めている。ナイトクラブにも色々あり、単に客の横に座ってお酌するだけのところもあれば、かなりのサービスをしなければならないところもあると思うのだが、ひょっとすると女子大生は前者のイメージしか持っていないのだろうか。もしそうであるならばこの結果も何とか納得しようと思えば納得できなくもない。


3. 同棲

 次に同棲についてみてみよう。

 理解できるが自分はしない 69.7%
 相手が望むなら受け入れる 13.2%
 ロマンチック、愛情を深める一種の方式 6.9%
 慎むべき行為 10.2%  

 同棲に対して否定的なのはわずか10%程度に過ぎない。まあ、これはこんなもんか。


4.一夜情(一夜だけの関係)

 色んなシチュエーションがあるのだろうが、一般的にはナンパをきっかけとしたものが多いと思われる。これが私にとってもっとも意外な回答結果であった。なんと70%の女性が不道徳と思わない、また59.2%の女性が双方が望むならOKと回答しているのだ。ははー、いまの学生はこんなものですか。中国の大学生幻想がどんどん崩れていきます。


 調査結果を見る限りでは上海の女子大生は非常に開放的であるといえるだろう。街を歩く女性の服装を見ていると、感覚的には5-6年前あたりから急激におしゃれになっているような気はするが、心理面でもかなり開放的になってきたということか。既婚者の不倫の話もよく聞くので、中国女性は女子大生に限らず我々が思っているよりもずっとずっと開放的なのだろう