極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ルドベキアと平安楽土

2009年07月19日 | 近江歴史回廊



雨がやみ リゾットわかち 実家への思いスプーンに ルドべキアは咲く 




File:HerbalPatch Lippensgoed Bulskampveld.jpg kitchen garden

庭先の試験菜園のワイドロケット、チャイブ、バジル、
ミント、ブルーキャトニップなど瑞々しく育っている。
太陽エネルギは緯度に反比例して小さくなるが日本列島
では葉や枝の燃焼エネルギは、約4千5百㌍/重量で日
射エネルギ利用効率は 約1.5%であり、15ワット/日
/㎡だから、収量を上げるには、(1)品種改良Ⅰ(小
さく育て成果を大きくする→「ちんまい(観賞用)」の
実用化)、(2)高密度栽培、(3)生育促進(温室・
人工照明栽培)などだが、日射エネルギ利用率を飛躍的
増大する品種改良などは新しくて研究に値するものだと
考えている。少々冗長的になった。




徹底検証「橋下主義」(梧桐書院)
 

今日テレビを観ていたら橋下徹大阪府知事のこれまでの
軌跡を特集していた。「大阪府「解体」~橋下知事の闘
いと挑戦~」。橋下知事が目指す「二重行政の解消」、
「10年後の大阪府解体」が「橋下改革」の目標だとい
う。小泉純一郎の郵政民営化もそうだけれど財政再建と
地方分権実現との2つの行政課題・政治課題をこなすに
は命を賭ける気構え以上のものがいる。そのことを彼は
充分意識していることが窺えるが常人の域ではなしえな
い情況が横たわっている。彼の徴兵制もやむなしに対し、
現状の傭兵制で良しとする立場の決定的に違いがあるも
のの、大阪梅田で育ったものとして目が離せない人だ。


ファイル:Nobunaganoyakata.JPG 火天の城
  映画『火天の城』

天正四年(1576年)熱田の宮番匠、岡部又右衛門は、織
田信長から安土に五重の城の建設を命ぜられる
。城造り
を指揮する総棟梁は、名だたる番匠たちとの指図(図面
)争いで決めると言う。一世一代の大仕事を前に一致団
結し盛り上がる岡部一門の番匠たち。指図争いの席、競
争相手の番匠たちとは考えを異にして、又右衛門は吹き
抜けにしなかった。意向に逆らった又右衛門に、激昂す
る信長。凍りつく指図争いの場で、又右衛門の番匠とし
ての譲れぬ信念と誇りが信長を動かす。原作は松本清張
賞、直木賞受賞の山本兼一。

 直木賞を受賞した作家の山本兼一さん(柿平博文撮影) 山本兼一
『火天の城』の表紙画像  「信長と散った棟梁・岡部又右衛門(1)」
 安土城廟

スケールが違うとはこういうことだろうが、「平安楽土」
(『ヤマユリと楽市概論』)という出口戦略も論理的に
イメージ出来ていたのだから凄いと言わざるをえない。
その安土城のある地元は近江八幡市との合併で揺れ動き
結局、県からの指令で落ち着くところに落ち着いたが、
住民達のプライドを垣間見みたように思える。9月に全
国上映されるといことであれば、地元住民と彦根市、近
江八幡市草津市、大津市の各映画館が連携し後1ヶ月し
かない上映キャンペーン運動を展開できればこれにこし
たものはないし、地道な積み重ねがまた幾多の系脈を形
成豊饒な文化が根付くことになる。

  


ますらをや 片恋せむと 嘆けども 醜のますらを なほ恋ひにけり   
         
                 舎人皇子(万葉集/巻2・117)




 Carl von Linné

ルドベキア(Rudbeckia)は、キク科オオハンゴンソウ属
の植物の総称である。北米に15種ほどの自生種があり、
ほとんどが多年草である。カール・フォン・リンネによ
り、植物学者でウプサラ大学での植物学の師であるオロ
フ・ルドベック(Olof Rudbeck the Younger、1660年-1740年)
と同名の父(1630年-1702年)を讃えて命名された。戦前
観賞用に導入されたオオハンゴンソウ(大反魂草)は、日
本に自生するハンゴンソウ(Senecio cannabifolius)に葉の様
子が似ていて、背丈が大きいことから命名されたという。
根生葉(ロゼット)には柄があり、へら形で長い。草丈
は1~1.5mくらいになり、花は大きいものでは直径20cm以
上になる。一重咲きの他に、見事な八重咲きもある。



多年草で非常に繁殖力旺盛な草花であるため、中部山岳
地帯や北関東以北を中心に帰化し、今や邪魔者になって
いるという。特にオオハンゴンソウは特定外来生物に指
定されている。90年代から多く栽培されるようになった
矮性種は、和名を「アラゲハンゴンソウ」というヒルタ
種(R. hirta)の改良種で、品種名を"グロリオサ・デージー"
(Gloriosa daisy)という。




「反魂」とは死者を蘇らせることというが(肉体は甦ら
せることができても、心まで甦らせことはできないとも)、
西行に関わる伝説に同様な奇術を行ったとある。『撰集
』に記された逸話で、巻五第十五「西行於高野奥造人
事」(西行高野の奥に於いて人を造る事)。


 広野に出て、人も見ぬ所にて、死人の骨をとり集め
 て、頭より足手の骨をたがへでつゞけ置きて、砒霜
 と云薬を骨に塗り、いちごとはこべとの葉を揉みあ
 はせて後、藤もしは糸なんどにて骨をかゝげて、水
 にてたびたび洗ひ侍りて頭とて髪の生ゆべき所には
 さいかいの葉とむくげの葉を灰に焼きてつけ侍り。
 土のうへに畳をしきて、かの骨を伏せて、おもく風
 もすかぬやうにしたゝめて、二七日置いて後、その
 所に行きて、沈と香とを焚きて、反魂の秘術を行ひ
 侍り(はべり)。

梅雨開けがずれそうな年だ。昼は彼女を誘い近くの「キ
ャナリーローウ」で食事をすることに。冷製パスタとリ
ゾットのセットを二人でわけあいながら世間話。そうい
えば兄弟とも長い間会えず、一度郷里に戻りたいと話す。
そんな一齣を歌う。
奇妙な術を名付けられた北米からの
帰化花「ルドベキア」。花言葉は「正義」。

 one night one shot



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