極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

クレマチスと肥料概論

2009年07月03日 | 農工サ融合



クレマチス絡むるアーチ潜リきて微笑み絶えぬきみが手を振る



Photo of Eruca vesicaria (L.) Cav. ssp. sativa (Mill.) Thell.


今日の夕食は、ポークの生姜焼きにオリーブと試験菜園の
とれたて二種類のルッコラ添えを頂いた。嵐のごときイタ
リアンな食事が吹き続く。少し硬めだが薫が確りとしたワ
イルド・ロケットと柔らかで控えめな薫りのロケットのミ
ックスしサラダを作る。ここに刻みリンゴやクルミなどの
木の実とバルサミコを少し加えれば我が家風サラダが一品
完成です☆☆☆。



執筆の途中です

肥料は、植物を生育させるための栄養分として、人間が施
すもとある。日本の法律では「肥料取締法第2条第1項」
で、「植物の栄養に供すること又は植物の栽培に資するた
め土壌に化学的変化をもたらすことを目的として土地にほ
どこされる物及び植物の栄養に供することを目的として植
物にほどこされる物をいう」と定義されてもいる。したが
って、土壌に施されるものだけではなく、葉面散布などの
形で施されるものも、肥料と呼ぶ。反面、養分としてでは
なく、土壌の改質のみを目的としたものは、肥料とは呼ば
ず、人間が施したものではなく、もともと土壌中に含まれ
ていた栄養分については、一般に「肥料分」と言い分けし
ている。


農作物写真4

農業は、土壌から栄養を吸って生育した植物を持ち去って
利用する行為であるため、減少した窒素やリンなどを土壌
に補給しなければ、持続可能な農業は不可能である。肥料
はこの補給の目的で用いられる。とりわけ、窒素・リン酸・
カリは3大要素と呼ばれ、通常の配合肥料には必ずこれら
が含まれる。


ファイル:Metabolism 790px.png 細胞内の主要代謝経路 

なるほど文言化するとそうなる。そこで、必須元素とはカ
ルシウム、マグネシウムなどの要素も肥料として施す必要
があり、植物が必要とする元素は、窒素(N)、リン(P)、
カリウム(K)、カルシウム(Ca)、酸素(O)、水素(H)、
炭素(C)、マグネシウム(Mg)、イオウ(S)、鉄(Fe)、
マンガン(Mn)、ホウ素(B)、亜鉛(Zn)、モリブデン
(Mo)、銅(Cu)、塩素(Cl)。 以上の元素は必須元素と
呼ばれ、これら16の元素はそのうち一つでも欠けると植
物体の生長が完結しないし、植物体に与えると、その生長
を助ける元素としてナトリウム(Na)、ケイ素(Si)があ
り、これらは有用元素と呼ばれる。こんなことを書くのも
屋上屋だね ^^;。


 Endocytosis(エンドサイトーシス

屋上屋を我慢して行こう。有機物は時間をかけて分解され、
その後植物に吸収され、
即効性が低いが、土壌に長期間蓄
積される。ほとんどの栄養分は無機物として吸収されるが、
一部の有機物はエンドサイトーシスにより養分として取り
込まれる。タンパク質は、細胞内にタンパク質を取り込ん
でからタンパク質分解酵素で消化して利用する。アミノ酸
は直接利用されるものがあり、有機物の肥料としての有効
性も研究され、2002年には、独立行政法人の農業環境技術
研究所が植物が根から有機質のタンパク質の窒素を吸収す
ることを証明したという。


 Gastric cancer

これに対し、無機肥料の、持続性が無いという欠点を克服
するものとして、遅効性肥料がある。 これは肥料を樹脂、
硫黄でコーティングしたものであり、コーティングの厚さ
により有効日数(1ヶ月〜1年程度まで各種)が調節されて
いる。また、窒素に限れば、硝化抑制剤などを尿素と混合
し遅効性としたものだが、それ以上に流失した肥料が富栄
養化やニトロソ化合物として発ガン性、肝臓障害物質の発
生を抑制するという意味で重要な技術
と考える。


 堆肥の微生物学

三井高圧肥料(株)の『硫黄コーティング有機質肥料』(P2
001-89284A)の特許によれば、「施用後溶出開始までの期
間と開始から終了までの時間を自由に設計可能できる被覆
粒状肥料を糖重合体と誘導体を樹脂に分散させた被膜で粒
状肥料を被覆し作る」。それは「溶出開始期間が26~3
15日、溶出持続期間が29~371日の範囲で調節でき
る」という。

 

粒状肥料をカプセル化して、肥効成分の溶出速度を調節す
る被覆粒状肥料の被覆方法は、(1)イオウ、ワックスや
低分子ポリオレフィン等の低分子量の材料を用いて比較的
厚く被覆したもの、(2)ポリオレフィン等の高分子材料
を用いて比較的薄く被覆したものの2つ。溶出速度の調節
可能性の高さや被膜の損傷が少ない等の点で、後者が有利
とされていたが、被覆技術的が難しいく、土壌中に残留の
点で問題である(現在、生分解性のコート剤等の研究が進
んでいる)。



そのために、(1)穀物粉、セルロース、キチン、キトサ
ンなどの糖重合体とその誘導体の粉体で被覆し時限溶出機
能をもたせ、(2)その粉体が粒径0.1~100μmの範
囲の大きさで、(3)0.5~20wt%に分散させ(4)
糖重合体とその誘導体とタルク、イオウ、炭酸カルシウム、
シリカ、ゼオライト、ケイソウ土、クレイ、金属酸化物の
粉末無機質充填材を分散し、(5)無機質充填材の含有量
が20~70wt%としたものとしている。



さらに(1)使用後から溶出開始までの誘導期間(=D1
)と溶出開始から溶出が持続する溶出期間(=D2)を別
々にコントロールし、その結果としてのトータルの期間を
全溶出期間(=D1+D2=Dt)。D1、D2の影響因
子は複数で、D1、D2はこれが複合した結果得られ被覆
材の種や組成と糖重合体と誘導体を特定された肥料に合う
ように選択組み合わせ、D1 、D2 別々に調節。これは、
D1/D2比を大きくしたい場合、被膜材質は出来る限り
透湿性の小さい材料を用い溶出を促進させ逆に、同じDt
に維持しD1/D2 比を小さくしたい場合、添加物量を
減らし、透過性の比較的大きい材料を増加させてDtを一
定とする。

イメージ ID=000006


被覆粒状肥料の製造法は、同時並行的に高速熱風流処理し
て表面の有機溶媒を瞬時に蒸発乾燥させ作る。この場合の
粒状肥料の流動化には、噴流層を用いて行う(被覆液槽の
撹拌を強力に行ない凝集させない配慮が必要)。これ以外
の特許も基本的な考え方としてこの範疇を超えるものでは
ない。




クレマチス(Clematis) は、キンポウゲ科センニンソウ属の
蔓性多年草のうち、花が大きく観賞価値の高い園芸種の名
称。修景用のつる植物として人気があり、「蔓性植物の女
王」と呼ばれ、センニンソウ属(Clematis)は北半球に広く
分布する。クレマチスには大きく分けて、つるを残し越冬
する旧枝咲き(モンタナ系、パテンス系など)や新旧両枝
咲き(フロリダ系、ラヌギノーサ系など)と地上部が枯れ
翌年に新枝を伸ばす新枝咲き(ビチセラ系、ジャックマニ
ー系など)がある。日本や中国では大輪のクレマチスを鉢



に仕立てて鑑賞するが、ヨーロッパ原産種およびその交配
種は花が小さいことから、ヨーロッパでは主に修景に用い
られる。最近はバラと組み合わせてオベリスクやアーチに
絡めたり、ワイヤーで誘引し壁面を這わせる仕立て方が人
気でイングリッシュガーデンの主役を飾る。テッセン(鉄
線)およびカザグルマ(風車)はクレマチスの品種の一つ
でクレマチス全体を指して テッセンやカザグルマの名が
使われることもある。

 
 

鬱陶し雨が止み、ひとりで近くの公園へ。クレマチスとバ
ラのアーチをカップルが潜り抜けてくる。その瞬間、きみ
が微笑みながら手を振り、アーチの向こうからやってくる
と幻想的なイメージとして詠む。紫の花を咲かせる「クレ
マチス」。花言葉は「高潔」。


 家庭園芸における「イングリッシュガーデン」





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする