極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

グラジオラスとアキレス腱

2009年07月16日 | デジタル革命渦論


にわか雨取り入れ遅れアキレスにグラジオラスは濡れて輝く


ファイル:Mt.Fiji&Asagiri-kogen.jpg 

富士御室浅間神社参拝の翌日、富士南斜面5合目駐車場で落
石の直撃で死亡事故が発生し改めて自然の恐ろしさを認識す
る。そう、古神道の背景の自然に対する畏敬の念があり、そ
の上に心の襞(=心の貯留地)の信仰があり、それらを連綿
と編纂したアーカイブ、所謂、宗教がある。

 Christian Johann Heinrich Heine

嘗て、ハインリッヒ・ハイネの著作『Ludwig Borne iv(ルート
ヴィヒ・ベルネ)』中の「宗教は救いのない、苦しむ人々の
ための、精神的な阿片である」とし、カール・マルクスは「
神が人類および人間自身を最高たらしめる普遍的な目的をあ
たえたのであるが(中略)神は、人間にもっともふさわしい。
そして人間が人間自身と社会とを最もよく高めることができ
るような立場を社会の中でえらぶことを人間にゆだねたので
ある」(マルクス・エンゲルス全集40巻515~519頁)としたゆ
え、宗教は存在し続ける理があるが、自らが棄教したユダヤ
教を「ユダヤ教の本質は私利である」とした。

 Karlsruhe Synagoge Luftbild

 スコリア丘

話を戻そう。近畿圏内には1万5千年前に噴火した神鍋山
度だが、関東には那須岳(1410年)、高原山(6千5百
年前)、男体山(1万4900年前)、日光白根山(189
0年)、皇海山(2百万年前)、武尊山(百万年前)、赤城
山(2万4千年)、榛名山(6世紀)、草津白根山(190
2年)、浅間山(1961年)、箱根山(3千8百年前)、
そして富士山(1707年)とそのスケールは比べようがな
いほどだ。

 浅間山



ここで考えたいことはそんな風土下で醸成される宗教の特徴
だ。結論を急ぐと、宗教的後背の違いが信仰力の質量差とな
っている-そんなことを学習した参拝ドライブ?だったと。
そして、仮説だが「仏教上の『自力』と『他力』の差異が関
西と関東差異となっている」との思いつきで、宇尾白山神社
の有り様を考えるヒントにはなりえた ^^;。


 Niccolò Machiavelli

彼女が突然を新聞を見ろという。新聞は彼女以外はろくに読
まない。7月15日付朝日新聞(13面)の指さし、インタ
ビューの武村正義の「政権交代を問う」と題した欄を読む。
なるほどといいつつ、寧ろ下段のビル・エモットのクールな
寄稿文の方が興味を引きブログすることとなった。

 Bill Emmott



インタビューに答える武村正義氏 武村正義

武村正義に対する評価は諸処あり(「『北朝鮮のスパイ』武
正義元長官」など?細川内閣が短命に終わったのは突然の
深夜の「国民福祉税」の提案が引き金になったと考えている
ので論外だが)、「自民党政権維持」「官僚体制肥大化擁護」
「中選挙区論者」ととも取れる論旨からみて、野崎土建金権
県政の打破と琵琶湖環境推進に奮闘した我らが「ムーミン・
パパ」いや同志とは凡そかけ離れた感じを受けるとともに、
ソフトなマキャベリストという風貌をのぞかせている。


 vs 

本題に戻そう。ビル・エモットの論旨に粗方賛同だ。視点を
変えた‘政治のデジタル革命’或いは‘デジタルな時代のデ
ジタルな政治’という新しい発想でとらえたいと考えている。
話は難しそうな雰囲気だが?キルケゴールは「有限的主体が
自らの否定性に直面したときに、それを抽象的観点から止揚
するのではなく、その否定性、矛盾と向き合い、それを自ら
の実存的生において真摯に受け止め、対峙する」(逆説弁証
法)「あれも、これも」ではなく「あれか、これか」という
方法で真理を、理想を追求したとされる。

File:Gottfried Wilhelm von Leibniz.jpg Gottfried Wilhelm Leibniz

そして、忘れてならないのは、ゴットフリート・ヴィルヘル
ム・ライプニッツの精神と物質による二元観の存在論、認
識論とまったく異なる、世界を全体を表象するモナドの集ま
りとみる存在論
から、合理論、経験論の対立を回収しようと
した反面、電算機の二進法を中国の古典『易経』に関心をも
ち、1703年、イエズス会宣教師ブーヴェから六十四卦を配列
した先天図を送られ、そこに自らが編み出した二進法の計算
術とを見いだしたという意味で『デジタル革命』の生みの親
と言えるほどの貢献を果たしたと考える。

MacBook  1984 Apple's Macintosh Commercial



理想社会の実現の政策の執行機関としての政治体制の今日的
特徴は『デジタル革命』の基本的な特徴と一致するかのよう
に、精緻で、具体的で、民主的で、開放的且つ自在な様態は、
シムーレスで、ボーダレス、ダウンサイジング、デフレーシ
ョンでイレージング、ファンタスゴリア(変幻自在)の特性
を政治に要求している。そのモナド的な集団的二進法的弁証
法?の基礎としての近似二大政党制の実現を時代がより明確
に要求していると観る。「そのこころは?」「権力を形成し、
自ずと無化するサークルの迅速化と解く」と。ブログ容量も
尽きかけている。こん夜はこの辺で。


 

グラジオラス(Gladiolus)は、アヤメ科グラジオラス属の植
物の総称。園芸植物として植えられている。別名、トウショ
ウブ(唐菖蒲)、オランダショウブ(阿蘭陀菖蒲)。原産地
は、アフリカ・地中海沿岸など。春に球根(球茎)を植え、
夏の7月~8月にかけてに開花。葉(一説には花が咲く前の一
連のつぼみ)が剣のようなのでGladius(ラテン語で「剣」)
にちなみ名付けられた。



地下化石燃料から先端技術本位制時代を経過し、半導体技術
に象徴される新石器時代からバイオテクノロジーの新弥生時
代に変遷を遂げつつある。「不意打ちを喰らわないように切
磋琢磨を怠たらず現在のアキレス腱は何かをイメージングす
る。アヤメ科の多年草「グラジオラス」。花言葉は「密会」。



コメント
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