極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

朝霧草と金融ニヒリズム

2009年07月14日 | 時事書評


バンパイヤ 永遠の命は儚くて朝霧草をきみと見つめつ




食品業界最大手のキリンホールディングスと2位のサント
リーホールディングスが、経営統合に向けて協議している
ことがニューズされた。キリンとサントリーが経営統合を
目指す背景には、消費の冷え込みや少子化による国内市場
の縮小があり、統合が実現すれば、売上高が3兆8千億円
に上る世界でも最大級の飲料メーカーが誕生する。


 

「世界規模の勝ち残り戦略」ということらしいが、違和感
が残る。ビールの国内市場からは独禁法に抵触する。従っ
て「国内法」の手当をすれば問題がないがそれでもすっき
りしない。
キリンサントリーの社史を俯瞰する。そう、
「戦略思考」に懐疑的というか適用するときは充分に注意
がいると言う意味で(『
茴香に栄える玉魚』)黄色信号が
前頭葉で点灯している。両社も酒・飲料水製造販売が主要
業務。資金力さえあればなんとかなるとは、単純な四則算
の高速化を基本とする金融戦略思考に他ならない。


    

 File:Assorted United States coins.jpg Scales of justice 

  File:Bruxelles Bourse.jpg 

File:Stanley Reiter MDdiagram.png   E_t = Y_t - F_t

もっとも、金融工学というマンモの生み出した「金融ニヒ
リズム」も試行段階ににあり、公的資金が投入にされても
無責任な経営陣のボーナスに消えていくという段階に合っ
ては前超克段階と言わざるをえない。結論を急げば、状況
分析を誤った戦略の壮大なゼロに帰す。つまりは、量的な
戦略時代でなく、質的戦略の時代だと考える。だから練り
直した
方が良いのではというのが今日のところの結論だ。


PepsiCo Brands   ファイル:Soda bubbles macro.jpg

もう少し言うと、この様な変化の激しい時期(『デジタル
革命』)にあっては鳥井信次郎やウィリアム・コープラン
ド或いは盛田善平らの強い思い或いは強い個性(※長谷川
慶太郎)があったこそブレークスルーでき今日の隆盛に繋
がったことを考えれば、単色の拡大指向は役に立たないと
いうことに帰す。

 ここがポイント写真 

アサヒじゃ「スタイルフリー」という糖質ゼロビールを販
売。
味もいい、金麦もいいが体質改善のためこちらに買い
換えようと考えている。このように製薬業界とはことなり、
顧客のマインドに左右されやすい。仮に、中国の顧客を取
り込みたいと考えるなら、「統合」の前に開発部隊を最低
3年間中国に常駐させ商品開発させることが先決と思える。


バイオ燃料

「公正取引委員会は、市場に流通しているバイオ燃料につ
いて、「消費者による選択が十分に行われない状況にある」
とし、ETBE方式と直接混合方式の双方について事業者が選
択できるようにするべきだと発表した。バイオエタノール
の混合方式には、ETBE方式と直接混合方式の2種類がある。



石油連盟は、直接混合方式(E3)について問題点があると
の見解を繰り返し示しており、各石油元売会社も同方式向
けのガソリン供給に消極的である点を、公正取引委員会が
指摘。この状況について、独占禁止法違反の可能性がある
とし、今後は関係省庁も協力して双方のバイオ燃料の普及
を促進していく措置が必要であるとの見解を示した」とい
う。いま続けている試験菜園の最終目標は「生産物の完全
還元」。イメージは出来上がった、後は実証というわけだ。


ファイル:Artemisia princeps1.jpg

アサギリソウ(朝霧草:学名 Artemisia schmidtiana Maxim)

ク科の多年草。ヨモギの仲間で、全草が銀白色の絹毛で密
に覆われている。和名はこれを朝霧に例えたもの。茎は高
さ30センチメートル程度、上部は分枝して花序となる。
今日はとても愉快で怖い歌を詠う。 黄白色の花が咲く「ア
サギリソウ」。花言葉は「陽気」。

 

コメント
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