車椅子で卓球@渡邊剛

2013年より車椅子卓球をスタート。備忘録の意もこめてここにブログを綴ります。
内容は基本パラ卓球、時々食文化。

全日本選手権を見て思う

2022年02月05日 22時49分55秒 | 日記
今年の全日本選手権も凄かった。

様々な面でものすごく勉強になった。

いつも以上に学びを得られた、収穫が多かったと思っている。

なんて偉そうに言うのは恐縮だけど(笑)

コロナの影響が凄まじかったのは残念だけど、そんな中でもベストパフォーマンスを発揮するために選手たちがどれだけ頑張ったのか、耐え忍んだのか、それにはいつも以上の敬意を表したい。

健常者の卓球とパラ(特に車椅子)の卓球は違うと常々耳にするし、僕自身それを否定するつもりは毛頭ない。

今回の全日本の様々な試合を見ていてそれはつくづく痛感させられた。

だからこそ、僕はどう成長していくべきなのか、磨いていくべきなのか、それを再確認できたし、更に強い決意を抱くことが出来た。

やっぱり、「かっこいい卓球」がいい。

見る人が「おお!すげぇ!」と歓声を上げるような卓球がいい。

車椅子だから、障害があるから出来ない、仕方ないではなく、だからこそ同じように出来ればそれ以上の評価を得られる訳だし、感動を与えることが出来るのだ。

それでいく。

それを貫こう。

初志貫徹だな。

パラ卓球スタートのきっかけを与えてくれた同級生の洞ノ上君に再会した直後、思い描いた僕の車椅子卓球のスタイル、それでいく。

その為に僕はずっと積み重ねてきたし、それは今も継続出来ている。

その手ごたえも少しずつ積み重なっていて、小さかったピンポン玉は僕が望んでいたような人たちをも巻き込んで雪玉のようにどんどん大きくなっている。

これまで通りで良い。

このスタイルで良い。

かっこいい卓球を車椅子プレーヤーとしてやっていこう。

その為の自分磨きを行っていこう。

世の中の 人は何とも 言わば言え 我がなすること 我のみぞ知る

とかっこよく言いたいところだけど、もはや我のみではなく我がチームとなっている。

雪玉(笑)

それを今まで以上に自覚できているからか、ここ最近は自分の意識の変化を実感している。

これまではそんな風に考えなかったのになぁと自分で思うのだな。

それも磨きがかかった結果だと実感しているし、成長の証だと思っている。



そんな思いを与えてくれた今回の全日本選手権。

本当にかっこよかった。

「アスリート」の姿をまざまざと、ありありと見せてもらった。

ただ自分が楽しんでやるだけなら内容はどうあったっていいと思う。

でも、スポンサーや応援してくれる法人個人のサポートをいただいているのであれば、楽しくやる以上に結果が求められる。

それがスポンサーメリットに直結するから。

でも、「道」という概念を尊く思うのが日本人のアイデンティティだと思うから、結果は大切だけどある意味それ以上にその内容やスタイルを大切にするのが日本人だと思うし、パラスポーツであるからこそそこにより大きなスポンサーメリットが存在していると僕は考える。

武井壮さんの言葉でさすがと思った一言がある。

「スポンサーは小遣いをくれる人たちではありません」

そうなのだ。

だから、自分がどうプレイするか、そしてそれを結果にどうつなげていくのか、それが大切なんだ。



自分がそういう選手でいるか。

それは結果やプレイスタイル云々といっただけのことではない。

まさに生き様そのものだと思う。

玄関のドアを開けてから帰宅してドアを閉じるまで、自分は360度常に見られている。

観察されていると思った方がいい。

観察されて恥ずかしくない姿でいなきゃいけない。

簡単なことじゃないけど。

少なくとも全日本選手権で熱戦を繰り広げたトップ選手たちはそういう生き様をしていると思う。

観察されているからじゃなくて、強くなりたいから、思い描く理想の自分になるための行いが結果的にそう見えるのだと思う。

それがかっこいいという生き様なんだな。

僕も頑張る。



このコロナ過で今のところは変わらず練習できているけれど、そこにもいつ変化が生じてもおかしくはないし、自分自身の感染がいつ起きてももはや不思議ではない。

ただ体調管理というコンディショニングを行うだけでなく、感染予防というコンディショニングも今まで以上に不可欠だから、そのストレスは更に輪をかけて大きくなる。

が、それもまた選手みんなイコールコンディション。

全日本選手権とまさに同じ。

しっかり頑張っていく。



早く試合がしたい。

いろんな人たちと打ちたい。

その為にも、今は耐え忍んでいくしかない。

限られた範囲の中で、最大限に頑張っていく。

それもまた積み重なっていくもの。

淡々と、粛々と、前進していこう。

そして、少しでも早いコロナの終息を願う。