車椅子で卓球@渡邊剛

2013年より車椅子卓球をスタート。備忘録の意もこめてここにブログを綴ります。
内容は基本パラ卓球、時々食文化。

車椅子で卓球を頑張ります!

2015年04月15日 20時13分24秒 | 日記
2013年よりはじめた車椅子卓球。

はじめてから2年が過ぎ、今後は活動の記録をこちらで綴らせていただこうと思います。



そもそも、まずはじめになぜ車椅子で卓球を始めたのか?

それは同級生の一言からでした。

彼は20代の時に同じバイクの事故で脊髄を損傷し車椅子に。僕は30代でしたが同じバイク事故による受傷です。

同じクラスからせき損で車椅子が2人も出るなんて世界的にもレアだとお互い笑いあいました(笑)

その彼は受傷後車椅子マラソンを始めて今では世界的なトップランナーに。

その彼と久々に再会したのが2012年の秋も終りの頃。

「中学の時卓球部だったんだしやりなよ。パラの選手村で会おう!」

この一言でした。

「いやいやそんな簡単なものじゃないし・・・」

と思いながらも心の片隅で真に受けている自分もいて、何よりもアスリートとして頑張っている、輝いている彼がもの凄くかっこよかったので、ダイエットもしなきゃいけないし、じゃぁ自分も「運動」に取り組もうというのがスタートでした。



当時すでに20年以上のブランクがあったとはいえ一応健常者の頃の卓球経験がある自分としては、やはり自分の知る「卓球」をやりたい、車椅子でも同じような卓球をやりたい、そう考えるようになり、そのためにはどういう練習をやる必要があるのか?どういうトレーニングが必要なのかを思考錯誤しつつ現在に至ります。



日本における障害者スポーツはどうしても「リハビリとしての運動」「健康のための運動」の域に留まっているように見受けられます。

僕の目に映った車椅子卓球も同様です。

でも僕は「運動」ではなく「競技」としての「卓球」を志したい。「車椅子卓球」ではなく「卓球」をやりたい。

車椅子という絶対的なハンディキャップを持っていても、それを補うテクニックを有することは可能なはず。

「絶対不可能」なこと以外は「可能」なこと。

その考えで卓球にも取り組んでいます。



学生時代に毎日部活でやっていた時に比べれば練習環境は充分ではありません。

まずは練習環境をしっかりと整えること。

ただ台について打つのではなく大切なのはその内容であり、その違いが差を生むわけなので、そこは台を離れた時間に試行錯誤を繰り返す、トレーニングを積む、そして台について練習する。

限られた時間が逆にそういった発想を与えてくれたようにも思えます。



2年が過ぎて少しずつ環境は整ってきたというか広がってきました。

同じ卓球を志す多くの方々との出会いもあり、これまで足し算だったものが桁違いの掛け算になるような印象すら持ちえるほどで、本当にありがたい限りです。

同級生の彼のように素直に「かっこいい!」と思ってもらえるようなプレーヤーになりたいし、広く一般の卓球選手の方々からも「あいつ上手いじゃん」と言ってもらえるような選手になりたい、そのために毎日を頑張っていかなきゃいけないですね。



というわけで、これからもっともっと頑張っていこうと思います。

ちなみに、当初の目的だったダイエットは思っていた以上に成功しました。

練習だけでなくトレーニングによる成果だと思います。

これからは逆にリバウンドしないように、また減り過ぎないように、トレーニングと食事と体調管理をしっかりと意識して、自分が考える「卓球」を頑張ります。