気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ゆるキャン△の聖地を行く14 その9  さわやかハンバーグ

2021年03月16日 | ゆるキャン△

 天浜線の西掛川駅から北西に約100メートル、ブックオフ掛川店の隣にハンバーグレストランの「さわやか」のお店があります。静岡県民のソウルフードの一つとされ、ゆるキャン△作中でも「あのハンバーグ」と形容される、独特の肉感たっぷりハンバーグを提供するお店です。

 実は「あのハンバーグ」のモデルは幾つか候補があって、原作コミック第11巻156ページにて各務原なでしこが手にしている「うまうま100%ハンバーグ」はパッケージが実在の「そのまんま肉バーグ」によく似ています。なでしこは「帰りに電車で掛川まで行って」その「うまうま100%ハンバーグ」を買いに行っているのですが、「そのまんま肉バーグ」は実際には通販対応のみで掛川では買えません。
 掛川で買えるハンバーグと言えば、掛川駅から北東に少し離れた地にあるスーパー「サンゼン」にて扱っている類似品の「満点ハンバーグ」が唯一なので、なでしこが帰りに掛川に寄って買ったくだりは、「満点ハンバーグ」がモデルになっていると思われます。
 そして掛川を含めた静岡県においては、掛川に本店があるレストランチェーンの「さわやか」でのみ食べられる「ハンバーグ」がダントツの人気を誇ります。

 この「さわやか」のハンバーグと、先に述べた「そのまんま肉バーグ」および「満点ハンバーグ」は肉100パーセントの品である点は共通で、取扱い会社は異なるものの、元請の製造メーカーは同じであるそうです。だから、いずれも同じ焼き具合で仕上げれば、味もほとんど変わらないそうです。
 そのことは生粋の掛川っ子で「さわやか」の常連だった京都造形芸術大学時代の学友にも聞かされた記憶がありますが、今回の食事においても改めて情報を得る事が出来ました。

 ただ、「そのまんま肉バーグ」および「満点ハンバーグ」は販売のみであって、家での調理が必要です。それに対して、「さわやか」のはレストランで提供されるので、焼き具合が一番美味しいわけです。
 なので、私のような県外からの観光客がゆるキャン△の「あのハンバーグ」を気軽に味わうには、静岡県下に点在する「さわやか」の店舗のどれかに行くしかありません。今回のように掛川に移動して天浜線経由で行くならば、最も近くてすぐに行けるのが、このお店だったのでした。

 

 これが今回の食事の場所、「さわやか」掛川本店です。本店ですから、ハンバーグの伝統の味が守られて人気も高いです。行列があって20分ほど待ちましたが、学友と行った時には一時間も待たされた記憶があります。

 掛川市桜木の学友は、根っからのハンバーグ好きで、京都の芸大時代の下宿での自炊でもよく実家から送ってもらったハンバーグを使用していました。逆に言えば京都のスーパー等で売っているハンバーグを、認めていなかったのでした。私も三ヶ日の親戚と一緒に「さわやか」のハンバーグを何度か食べていますから、他県のとは全然違う肉感たっぷりのボリューミーな味の凄さは、よく分かります。

 

 ということで、今回は久しぶりに「さわやか」のハンバーグをいただきます。原作コミック第11巻91ページにて志摩リンも「肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉ーーーッ!!!」と驚愕してオニオンソースにも感激した「あのハンバーグ」のモデルですから、「ゆるキャン△」聖地巡礼の最中に食べないわけにはいきません。

 

 15分ぐらいで運ばれてきました。今回チョイスしたグランドの「おにぎりハンバーグ」ライスセットです。写真を撮り忘れましたが、これは最初はまん丸のお握りの形で運ばれてくるのです。そして客の目の前で店員さんがナイフでお握り形のハンバーグをスパッと二つにカットしてくれます。するとカット面が熱したプレート上にてジュワワーと湯気を上げてあふれる肉汁がパチパチと沸騰して濃厚な香りを放ってくるのです。あれは本当にたまらんですね・・・。

 

 このように二つにカットされたハンバーグが、しばらくジュウジュウと音を立てて、上にかけられたオニオンソースの香りをも濃厚に漂わせてくるわけです。朝から何も食べていない空腹状態には、とくに強烈に突き刺さります。

 

 見て下さい。分かりますか。繋ぎに他の素材を一切使わない、100パーセント牛肉のハンバーグです。「さわやか」でしか味わえない絶妙な、遠州伝統の焼き具合です。これを言葉で表現するのは至難の業です。

 もう、一口食べたらね、ガルパンファン的には「イヤッホオオオォォォォッ!!最高だぜえええぇぇっっ!!」となるわけです・・・。静岡県以外の地でこんな旨いハンバーグを食べた事はありません。間違いなく国内最高最強の味ですね。浜松といえば餃子やウナギも有名ですが、個人的にはこのハンバーグも勧めます。

 

 ですが、とにかく濃厚ですので、食後は肉汁の余韻がお口にずっと残ります。あっさり、さっぱりした何かが欲しくなります。上図の静岡抹茶ティラミスを追加していただきました。合わせて1430円なり。

 

 いやー、美味しかった、食ったなー、と満足感に浸りつつ西掛川駅に戻りました。駅のすぐ下にコンビニがあり、列車が停車するとコンビニの屋根に乗っているようにも見えることで有名な駅が、この西掛川駅です。列車を一本ずらして待って、コンビニの屋根上に乗っかった姿を撮ってみようか、と考えましたが、それをやると次の列車まで30分ぐらい待たなければならなくなるので、諦めました。

 

 西掛川駅のホームに戻りました。時刻は15時31分でした。

 

 3分後の15時34分に、掛川行きの列車が来ました。最近はラッピング車輌のほうが多いので珍しくなった、本来の天浜線の車体カラーです。これに乗って、この日の宿がある掛川へ戻りました。  (続く)

 


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ボンプル高校 自走砲アーチャー 作ります!! その8

2021年03月15日 | ガルパン模型制作記

 ステップ19では無線機、薬莢受けを組み立てます。ステップ20では各種のインテリアパーツを取り付けます。ステップ21では砲弾を組み付けます。いずれも塗装を行ないつつ進めます。

 

 ステップ19で組み立てる無線機、薬莢受けのパーツです。

 

 組み立てました。

 

 ステップ20にて車体に取り付けるパーツを全て塗装しました。先述した各種のカラーを使用しました。

 

 全て取り付けました。意図的に塗り分けておくと、各部分がよく見えて分かりやすくなります。

 

 反対側のアングルから見ました。個人的にはこのような塗り分けが好きなので、今後もインテリアキットを作る際には色々と塗り分けて楽しみたいと思います。

 

 ステップ21で取り付ける砲弾です。全部で25個あります。9番ゴールドで本体を塗り、十字ベルトを42番マガホニーで塗りました。

 

 ステップ21にて19個を取り付けました。あとの6個は次のステップ22にて取り付けます。  (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く14 その8  天浜線の西掛川駅へ

2021年03月14日 | ゆるキャン△

 JR金谷駅に入って、13時35分発の浜松行き列車に乗りました。

 

 13時50分に下車しました。上図は乗ってきた列車です。

 

 下車した掛川駅の駅名標です。ここで天竜浜名湖鉄道に乗り換えるべく、連絡路を小走りに移動してホームへ急ぎました。次の列車が13時52分発だったので、乗り換え時間は2分しかなく、駅やホームの撮影は後回しにしました。

 

 13時52分に掛川を発した天竜浜名湖鉄道のTH2100形車輌です。2020年2月現在、14輌が在籍しており、うち10輌が車体にラッピングを施してあり、明日に乗る予定の「ゆるキャン△号」もその1輌です。

 上図はラッピング車輌の1輌であるTH2105号車の「ヤマハPAS号」で、ヤマハの電動アシスト自転車のPAS(パス)の広告を兼ねたラッピングをまとっています。ヤマハは浜松市に本社がある関係で、地元の天竜浜名湖鉄道とのコラボにも意欲的です。天竜浜名湖鉄道(以後は天浜線と書きます)沿線の周智郡森町に本社を置くヤマハモーターエレクトロニクスがPASのドライブユニットを製造している関係で、宣伝を兼ねてのコラボ企画としてこの「ヤマハPAS号」が実現したということです。

 

 下車したのは13時58分、掛川から6分の乗車でした。駅を出て行く車輌をしばし見送りました。

 

 下車駅は上図の西掛川駅でした。掛川から二つ目の駅で、御覧の通りの無人駅です。15年ほど前に来た時とあまり変わっていない気がしました。

 

 西掛川駅の時刻表です。帰りの列車を一時間半後ぐらいと見積もると、15時34分の列車が該当します。それを確認して撮影しておきました。

 

 いかにも天浜線の駅、という雰囲気です。見慣れた、懐かしい景色のひとつです。

 私が子供の頃、天浜線がまだ国鉄二俣線であった頃、浜松の三ヶ日に親戚が居ました。母の弟にあたる叔父の夫婦で、天浜線三ヶ日駅のすぐ近くの猪鼻湖沿いに家があり、当時名古屋市に住んでいた私たちは名鉄で豊橋まで行って国鉄に乗り換えて三ヶ日まで行ったものでした。
 その頃に、叔父が私を時々天竜二俣や掛川へ連れて行ってくれたのですが、その時に窓から眺めていた、輝く浜名湖の湖面、緑豊かな山間のトンネルの暗闇、の二つの風景がなぜか今も記憶に残っています。小学生までに乗った鉄道というと、名古屋に居た頃は名鉄、奈良に居た頃は近鉄ばかりでしたから、国鉄というと関西本線の他は二俣線ぐらいしか覚えていないのです。

 なので、二俣線の後身である天竜浜名湖鉄道にはものすごく親しみがあります。叔父が三ヶ日から同じ浜松市内の雄踏町に転居してからは車で行く機会のほうが多くなりましたが、京都造形芸術大学時代に割と交流が多かった同級生の一人が掛川市桜木の人でしたので、招かれて天浜線の桜木駅まで乗った機会も三度ほどありました。

 今回、西掛川駅で降りたのは、かつてその同級生と一緒に食事に行ったお店に行くためでした。

 

 西掛川駅は無人駅なので改札も無く、ホームの端から上図のように高架下の道に通じる連絡路があるだけです。全然昔と変わっていません。

 この日は、朝から何も食べずにあちこち回っていて、蓬莱橋たもとのやくなし茶屋にてお茶を、富士山静岡空港のカフェにてゆるキャン△ラテを飲んだだけでしたから、空腹状態でした。それで西掛川駅のすぐ北にある、かつて学友と食事に行ったレストランで食事をする計画だったのでした。  (続く)

 


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ボンプル高校 自走砲アーチャー 作ります!! その7

2021年03月13日 | ガルパン模型制作記

 ステップ16では砲架部品を組み立てます。ステップ17では砲架を組み立てます。ステップ18では砲架を車体に組み付けます。私の製作では、砲架部分は車体色と同じカラーにする計画ですので、インテリアのカラーとは異なります。この辺りで塗装にも入って、インテリアのパーツを塗ってゆくことにしました。

 

 ステップ16で組み立てる砲架部品のパーツです。砲手席、旋回ハンドルなどを組み立てます。

 

 ステップ17で組み立てる砲架のパーツです。

 

 ステップ16で組み立てた部品も取り付けて組み上がりました。これを車内の砲座にセットしますので、その前に塗装を行なう必要があります。

 

 車内の戦闘室空間を、御覧のように明るいグリーン系のカラーで塗りました。車体をポーランドグリーン系の暗めのグリーンで塗るので、インテリアはそれより目立つように明るく塗る計画でした。手元にあったミスターカラー364番のエアクラフトグリーンBS283がそれらしい色でしたので、迷わずに使いました。

 

インテリアに関連するパーツはついでにみんな塗っておきました。上図は後のステップ26やステップ36にて取り付けるパーツです。

 

 これも後のステップ23から組み立てを始めるパーツです。

 

 砲架部分は136番のロシアングリーン2で塗りました。今回はリボンの武者に登場する作中車の再現でカラー設定はもとから不明ですので、キットの塗装ガイド図の指示を参考にして、それらしいカラーを手持ちの塗料で全て塗って行く計画でした。ガルパン車輌の塗装であまり使わない塗料が幾つかありますので、この機会にドンドン使って使い切る積りでした。

 

 運転席まわりの塗装状況です。座席のシートは42番マガホニー、計器類は337番グレイッシュブルーFS35237、操縦レバーのハンドルグリップは40番ジャーマングレーを使いました。

 

 砲架を取り付けました。これは接着しないでカチッと所定位置にはめ込むだけですので、可動です。ステップ18で取り付けた箱のD32は85番カーキで塗り、その留め帯を42番マガホニーで塗りました。
 砲架に付く座席のシートは42番マガホニー、旋回ハンドルは40番ジャーマングレー、砲架各所の小部品は37番RLM75グレーバイオレットで塗りました。コミックの作中車らしく、なるべくカラフルに塗り分けてみました。  (続く)

 


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松尾山麓を歩く3 鈴虫寺付近

2021年03月12日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 月読神社の参拝後に、レイコさんのリクエストで近くの「京都花鳥館」へ行きました。この種の施設には私はあまり縁がなく、女性同伴でなければ行かなかったであろうと思います。そのことを察したかのような、レイコさんの「星野さんもこういう所は一度見ておいてほうがええですよ?」のセリフでした。

 「京都花鳥館」はいわゆる美術館の一種で、花と鳥を題材とした作品を中心とする展示を行っています。メインはドイツのマイセン窯の磁器作品と、 花鳥画の第一人者、上村淳之画伯の日本画作品です。公式サイトはこちら

 

 それから5分ほど南へ歩いて、上図の谷ヶ堂最福寺延朗堂に行きました。かつての松尾山寺の旧跡にあたり、中世には最福寺とも法華山寺と呼ばれた天台の寺院が栄えた地です。
 この寺は源氏ゆかりの地でもあり、中興開山の延朗上人は平安後期から鎌倉前期かけての僧で、八幡太郎源義家の子孫と伝わります。平治の乱にて平清盛に追われて陸奥に逃れましたが、鎌倉幕府の成立後に京都に戻り松尾に至ってこの寺の再興に尽力しました。

 

 それで寺は鎌倉幕府の保護を受けて栄えますが、南北朝の動乱期に度々戦場となって多大な被害を受けて荒廃してしまいます。室町幕府の成立後に再建がなされますが、応仁の乱にて陣場および激戦地となって寺は壊滅してしまいます。一時は寺跡に峰城と呼ばれる城塞が築かれて、細川氏被官の茨木長隆が拠ったりしています。戦国期にも織田信長の攻撃を受けて落城全滅、寺の施設も焼失してしまいました。まさに中世戦国期の戦火を度々被った寺の典型例です。

 なぜそうなったのかというと、当地が丹波国との連絡路の要地にあたっていて、地形的には要害の条件を備えていたためです。中世戦国期の兵乱の多くは、京内の軍事勢力が丹波国の軍事兵力と連携するか対立するかの構図になっていたため、京洛と丹波の境目に位置する松尾南麓の要衝はどうしても巻き込まれて合戦の場になりやすかったのです。

 

 なので、いまの最福寺には古い建物や仏像が全く残っていません。全ては中世戦国期に失われています。当時の古い遺品といえば、上図の一石五輪塔ぐらいでしょうか。

 一石五輪塔とは、一つの石からなる小さい五輪塔です。早い遺品は南北朝期から存在しますが、大部分は室町期からのものが殆どです。主に戦死者の供養塔として作られ、後に庶民層の供養塔として広まっています。中世戦国期の歴史を経た寺院や遺跡にはたいていこの一石五輪塔があります。

 以上の事柄を説明しながら、一石五輪塔の見分け方を少し教えましたが、レイコさんは真剣なまなざしで聞き入り、そっと手を合わせていました。

 

 谷ヶ堂最福寺延朗堂から西へ100メートルほど行くと、鈴虫寺こと華厳寺の門前に着きました。

 

 長い登り石段が丘上の境内地まで続きます。この寺は予定外でしたが、念のためレイコさんに「立ち寄りますか?」と聞きました。「今日はいいです、あんまり時間も無いですし。まだ行くお寺があるんですよね?」と応じてきました。確かにあと一ヶ所、かなり先に目指す寺院がありました。

 

 なので、今回はこの境内地境界の竹穂垣を見るだけでしたが、京都市内でもこんな立派で見事な竹穂垣はあまり見た事が無かったので感心してしまいました。最近に造り直されたもののようですが、平安期の遮蔽垣としては一般的な形式です。中世戦国期にも数多く利用され、絵巻物などにも描かれていますが、竹穂垣よりも藁垣のほうが多かったようです。

 レイコさんも「これ、立派なもんですね。丁寧に作ってありますね。源氏物語絵巻の世界を見てる感じ」と楽しそうに見てスマホで撮影していました。

 

 気付けば、私たちの他にもこの竹穂垣を見、撮っている観光客が居ました。西の苔寺と合わせて人気観光地の一つに数えられる寺なので、この門前には何人かの観光客が居ました。
 鈴虫寺華厳寺の公式サイトはこちら

 

 鈴虫寺門前より道なりに南へ100メートルほど歩くと、西側に上図の「かぐや姫竹御殿」なる施設がありました。閉館中のようでしたが、どんな施設なのか知らなかったのでレイコさんを振り返りましたが、彼女も詳しい事は知らなかったようで、「個人の博物館みたいですけどね・・・」とだけ言いました。

 後で調べてみたところ、この施設は、竹工芸職人の長野清助が自身の別荘を改築して制作した草庵であり、金閣寺舎利殿を模したような建物もあるそうです。時々公開されているようですが、午後だけのようです。  (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く14 その7  金谷駅へ

2021年03月11日 | ゆるキャン△

 カフェで一休みした後、同じ2階にあるグッズ専門店の「Runway Shop FSZ」に行きました。上図がお店の外観です。富士山静岡空港の限定グッズを始め、地元静岡県の様々なグッズ類を扱っています。けっこうお客さんが出入りしていて、この種の店舗がどこでも人気があることを伺わせています。

 

 このお店で、2月28日までのゆるキャン△パネル展示の期間に合わせてゆるキャン△関連グッズを販売していました。

 

 静岡県とのコラボキャンペーン関連の品が多かったです。最も多くのゆるキャン△商品を扱っているとされる山梨のセルバ身延店にも売っていない品が色々ありました。

 

 上図の缶バッジセット、アクリルフィギュアは静岡県コラボキャンペーンの図柄なので、当然ながら静岡県限定での販売品となっています。後者はついきっきカフェのカウンターでも見たばかりです。

 

 なんか、今まで見た事の無い品々がありますね・・・。
 これらのグッズ類は、3月1日からパネル展示が「道の駅富士川楽座」4階の展望ラウンジに場所を移すのにあわせて、同じ4階のグッズ専門店「富士山のめぐみ本舗」にて販売されています。

 

 この辺りの品々は、山梨のセルバ身延店でも見かけたような・・・。いや、ちょっとデザインが異なるような気がしますが・・・。公式のフリューさん発の商品っぽいです。

 

 で、今回はコレを買ってきました。静岡県限定品だから記念に、というのも理由の一つでしたが、翌日に行く天竜浜名湖鉄道のゆるキャン△一日フリー切符の特典缶バッジ6種のなかに土岐綾乃があり、それを選んでコレに合わせれば、ゆるキャン2期のメインキャラクター6人が揃うので、それを狙ったのが一番の理由です。

 というか、何で5個入りという中途半端なセットにしたんだ、と思います。静岡県を舞台にしているアニメ2期の特徴のひとつは、各務原なでしこの親友、浜松在住の土岐綾乃が登場して加わっている点ですから、それを静岡県バージョンのウリにしてこの缶バッジセットに最初から組み入れれば良かったのに、と思います。

 

 さて、時間も近づきましたので、帰りのバスに乗るべく外に出てバス乗り場に行きました。ここから各所の駅への連絡バスが出ています。行きは島田駅から乗りましたが、帰りはどうするかな、とりあえず時刻表を見てチェックしていたら、間もなく一台のバスが停車してドアを開きました。運転手さんが「お客さん、これからどちらに行かれるんですか?」声をかけてきました。

「ええと、あの、これから掛川に向かうのですが」
「それなら乗って下さい。金谷駅まで行きますんで」
 金谷駅ならば掛川により近いです。発車時刻は島田駅行きより5分早い13時15分ですが、金谷駅までの所要時間は約13分、料金は400円といずれもお得です。早速乗り込みました。

 

 金谷駅に13時27分に着きました。下車後にバスを撮りました。

 

 バス停の目の前にJR金谷駅があります。タブレットで時刻を調べると次の列車は13時35分、あと8分ありました。

 

 そこで隣接する上図の大井川鉄道金谷駅へ急いで行き、窓口で大井川鉄道の案内資料を貰い、この春の運行状況について簡単な説明をうかがってきました。
 それによれば、大井川鉄道は昨年夏の集中豪雨による路肩崩壊の被害が完全に復旧しておらず、3月まで一部または全線で運休となるそうでした。4月以降の行楽シーズンに向けて、線路メンテナンスと被害復旧作業を急いでいる、とのお話でした。

 大井川鉄道へはいずれ聖地巡礼に行く計画ですが、まずは各務原なでしこと同じルートで楽しみたいので、全線を鉄道で乗り継げることが前提です。したがって機会は4月以降に待つことになります。  (続く)

 


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ボンプル高校 自走砲アーチャー 作ります!! その6

2021年03月10日 | ガルパン模型制作記

 ステップ13では履帯を組み立てます。個人的にはこの連結式履帯は苦手ですが、タミヤのパーツは組み易いのでけっこう助かります。

 

 片側のパーツを全部切り出して並べました。これらを4つの部分に分けて繋ぎます。起動輪にかかる部分、誘導輪にかかる部分、上面、下面の4つです。

 

 4つの部分に分けて繋いだ状態です。左右とも同じように組みました。この状態で塗装してから全てを繋いで車輪に組み付ける予定です。

 

 ステップ14および15にて、車体上部の取り付けを行ないます。ステップ15における機関銃D24が不要である他は、全て組み立てガイドの指示通りに進めます。

 

 ステップ14で合わせるパーツです。

 

 組み合わせました。

 

 ステップ15で組み付けるパーツ類です。

 

 組み上がりました。  (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く14 その6  カフェのゆるキャン△ラテ

2021年03月09日 | ゆるキャン△

 富士山静岡空港のゆるキャンコーナーのパネルの続きです。上図は、現時点でものすごく気になっている奥浜名湖展望公園の展望台です。老朽化により一部が損壊、利用禁止になっており、浜松市議会でも建て替えを含めた再整備への要望が出されたと聞いています。行くことが出来ないゆるキャン聖地の代表格ですので、なんとかして再整備を実現していただきたいところです。

 

 これはアニメ2期のキービジュアルの一つですが、アニメでの関連シーンはあるのでしょうか。少なくとも現時点では二人の後姿や横顔のみがチラリと描かれたのみです。上図のシーンは果たして出てくるのでしょうか。

 

 いやー、堂ヶ島のトンボロは良かったですね。アニメ2期の後半から伊豆キャン編が描かれますので、楽しみです。現地へももう一度行ってみたいですね。

 

 あちこちで配布している同マップの拡大版です。静岡県全域にゆるキャン聖地が広がっているのがある意味壮観です。旧国名でいうなら遠江、駿河、伊豆の三か国にまたがっているわけです。
 原作コミックでは第11巻の段階で大井川キャンプ編を終了していますが、それ以降は山梨県に舞台が移って北杜市のみずがき湖キャンプ編になりますから、静岡県でのストーリーが今後また描かれるのかは不明です。4月発売予定の第12巻は、たぶんみずがき湖キャンプ編を一冊にまとめるのでしょう。

 以上が、富士山静岡空港でのゆるキャン△パネル展示でした。これは2月28日で終了して3月3日より「道の駅富士川楽座」に移動しています。

 

 ゆるキャンコーナーの見物を終えて、隣のカフェで一休みしました。上図の「This Is Cafe」というお店です。

 

 ゆるキャンコーナーの設置期間中限定なのかどうかは分かりませんでしたが、上図左の「ゆるキャン△ラテ」が販売中でした。ラテは6種類ありました。1杯500円なり。

 

 カウンターに置かれていたアクリルフィギュアです。図柄が静岡県とのコラボキャンペーンイラストのそれですから、静岡県限定関連の品と思われます。空港内の売店のほか、天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅の売店でも見かけました。

 

 お約束のように、原作コミックも10巻まで置いてありました。上図では1巻がありませんが、近くのテーブルで子供が読んでいました。そうやってファンが増えてゆくのでしょうね。

 

 注文した「ゆるキャン△ラテ」です。あえてロゴを選びましたが、バッチリ再現されていました。どうやって作ってるんでしょうか。型紙とか使っているのでしょうか・・・?
 ゆっくりと飲みつつ休みましたが、そのうちに帰りのバスの時刻が迫ってくるのでした。  (続く)

 


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ボンプル高校 自走砲アーチャー 作ります!! その5

2021年03月08日 | ガルパン模型制作記

 ステップ10からステップ12までにおいて、車輪類の組み立てとボギーの取り付け、および車輪類の取り付けを行ないます。私の製作においては、車輪類の取り付けは塗装後に行ないますので、ステップ12の工程は仮組みのみとします。

 

 ステップ10にて組み立てる転輪2種のパーツ類です。

 

 組み上がりました。

 

 続いて誘導輪(左)、起動輪(右)のパーツ類を切り出して準備しました。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ11に進んでボギーを組み付けます。誘導輪は仮組みしてチェックします。

 

 組み上がりました。ボギーの位置にズレや歪みがないか、定規をあてて確認しました。

 

 ステップ12の、車輪類の取り付けを仮組みにて行いました。ズレや歪みがないか、定規をあてて確認しました。  (続く)

 


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松尾山麓を歩く2 月読神社

2021年03月07日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 松尾大社より退出する際に、レイコさんが鳥居に懸けられている縄から下げられている植物を見上げて少し考えていましたが、やがて指さしながら、「あれって榊?・・・榊ですよね?」と問いかけてきました。

 

 流石は社寺巡りのベテランです。榊で正解でした。御覧の説明文の通りです。「月々の農作物の出来ぐあいを占った」とありますが、これは榊の枯れ方によって、月々の農作物の出来を占ったということです。榊が完全に枯れると豊作で、一部が枯れ残ると不作なのだそうです。

 

 松尾大社から南へ約400メートル歩いて、上図の月読神社に行きました。「松尾七社」の一社とされ、現在は松尾大社摂社となっている、かつての延喜式内社(名神大社)です。

 

 境内の概要は御覧の通りです。

 

 レイコさんが「祭神のツクヨミ命は貴い三柱神の一人ですよね」と言いました。その通り、ツクヨミはアマテラス、スサノオと並ぶ兄弟神で、いずれもイザナギが禊を行なった際に生まれた神です。そしてイザナギは、アマテラスは高天原を、ツクヨミは夜の国を、スサノオは海原を支配せよと命ずるのです。
 そしてツクヨミの神名は、月齢つまり暦を読むという意味であり、農耕と漁労の神様として祀られます。

 

 説明文を読むと、ツクヨミ神はもとは壱岐にて海上神として祀られた旨が述べられます。ああ、そうだったのか、だから出雲にも月読神社があったんだ、と納得しました。

 20代の後半、平成6年から7年にかけて長期出向で一年半ほど島根県松江市に住んでいた頃に、出雲市の日御碕神社に二度ほどお詣りした事があります。二度目の参拝のときに、当時の職場の同僚が「ついでに月読神社も拝んでいこう」と誘ってくれたのですが、「すぐ近くだ」と言いつつも山の中を約500メートル余りも登らされ、山の上の小さな祠に導かれて「これがツクヨミの・・・?」と拍子抜けした思い出があります。

 その話をレイコさんにしたところ、何が面白かったのか、ケラケラ笑っていました。

 

 拝殿です。月読神社の諸建築はいずれも近世の再建で、文化財に指定される古建築はありません。が、境内地は斉衡三年(856)の松尾山麓遷座以来の位置を保っており、平成五年に京都市の史跡に指定されています。

 

 本殿です。近世の再建ですが、規模および位置は昔のまま保たれているようです。その歴史の古さは、松尾大社の神像館に所蔵展示されている国重要文化財の平安期九世紀の作とされる神像3躯のうちの「壮年男神像」が月読尊と伝えられる点にも示されます。さらに女神像1躯が伝わっており、いまは絶えて知られない女神を祀る摂社がかつて存在していたもののようです。

 これらの神像遺品は、レイコさんも私も松尾大社神像館で見ているので、ああ、あの像だね、と話しもスムーズに進みました。松尾大社神像館の神像紹介ページはこちら。  (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く14 その5  ゆるキャン△パネル展示

2021年03月06日 | ゆるキャン△

 富士山静岡空港のターミナルビルの2階にあがり、国内線搭乗口横のイベントスペースに行きました。上図のように「ゆるキャン△」パネル展示コーナーが設けられてありました。
 思っていたよりも質素、簡素で最低限の情報量にとどめた展示でしたが、同時に、静岡県の基本スタンスがおおよそ感じられました。

 

 コーナーの看板ともいうべき役割を果たしているキャラクターパネルです。本栖高校のおなじみの5人が並びます。ゆるキャン△というアニメの主要キャラクターですから、アニメや原作を知らない方々にもこの程度でアビールすれば充分、ということでしょう。

 

 センターに位置する各務原なでしこ。ゆるキャンのメイン主人公ともいうべき、人気ナンバーワンの存在です。

 

 ゆるキャンのサブ主人公ともいうべき志摩リン、その親友の立ち位置にある斉藤恵那、恵那の愛犬チクワです。

 

 そしてこちらが本栖高校「野クル」こと野外活動サークルの創設メンバー、大垣千明と犬山あおいです。
 以上の5人が、お出かけのスタイルで並びます。聖地巡礼の旅を静岡県にていかが、とアピールするために特別にデザインされたようなファッションです。従来のパネルはアニメ準拠でキャンプ時の服装か本栖高校制服またはジャージ姿でしたから、今回のパネルは静岡県とのコラボキャンペーンにあたって新たに描かれたものだろうと思います。

 

 コーナーはパーティーションで仕切られてアニメの各シーンや聖地スポットの案内情報がパネルで掲示されています。

 

 奥の小型のショーケース内にはアニメ放送用の台本が、チクワのぬいぐるみと共に展示してありました。

 

 台本の開き展示の拡大画像です。アニメでのセリフがそのまま並んでいます。

 

 静岡県とのコラボキャンペーンにあたって新たに描かれたキービジュアルの元画です。キャラクターパネルはこれが元になっています。よく見ると、ただのポスターではなくて、キャラクター達のところにサインが入っています。

 

 左は各務原なでし役の花守ゆみりさん、右は大垣千明役の原紗友里さんのサインです。

 

 犬山あおい役の豊崎愛生さんのサインです。この人だけ動物マークが入れてあります。

 

 左は斉藤恵那役の高橋李依さん、右は志摩リン役の東山奈央さんのサインです。  (続く)

 


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ボンプル高校 自走砲アーチャー 作ります!! その4

2021年03月05日 | ガルパン模型制作記

 ステップ7およびステップ8では、車体下部部品の取り付けを行ないます。ステップ9では、ボギーの組み立てを行ないます。いずれも組み立てガイドの指示通りに進めます。

 

 ステップ7で組み立てるパーツ類です。ここからインテリア関連はおおかた保留の形となり、主に外回りのパーツの取り付けになります。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ8で組み立てるパーツ類です。全てが足回り関連のパーツです。

 

 組み上がりました。上部転輪のA28のみは、塗装後の取り付けとします。

 

 ステップ9で組み立てるボギーのパーツ類です。

 

 組み上がりました。  (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く14 その4  ゆるキャン△レンタカー

2021年03月04日 | ゆるキャン△

 富士山静岡空港のセンタードームの一角に、ゆるキャンレンタカーが2台とも並んでいました。かなりの数の観光客が行き来して写真を撮っているので、遠くからでもすぐに分かりました。近寄ってみると、上図のような様子でした。

 このゆるキャンレンタカーは、富士山静岡空港に営業所を構えるレンタカー会社4社とのコラボレーションによるものだそうです。4社ということは、4台のレンタカーがあるのかと思いましたが、この2台が全てのようです。

 

 これはトヨタのシェンタですね。トヨタレンタリース静岡の富士山静岡空港店が窓口となっている、「なでしこ号」です。四つのドアに野クルの4人が配されているデザインです。

 

 正面のボンネットに各務原なでしこがピースサイン姿で入っています。静岡県とのコラボ企画で実現したレンタカーであるようです。

 

 ドア1枚の範囲をまるまる1人のキャラクター世界にあてています。分かりやすいデザインです。

 

 背面の様子です。左下に小さく入るなでしこのアイコンがポイント高いです。いいですねえ、いっぺんレンタルして乗ってみたいですね。距離的には金谷経由で大井川エリアを回るのに利用出来そうですが、一日では足りないかもしれません。
 この「なでしこ号」の利用料は7700円から、利用時間は/6時間から受け付けています。レンタル期間は2月1日から3月31日までの限定となっているそうです。

 

 次は日産のセレナですね。デザインは基本的に同じであるようです。

 

 こちらは正面のボンネットに志摩リンが入っています。

 

 この「志摩リン号」はニッポンレンタカー東海の富士山静岡空港営業所が窓口となっています。

 

 背面です。こちらは「なでしこ号」と違ってロゴが目立たないので、左下のリンのアイコンが無かったら普通の車に見えてしまいます。折角のラッピングカーですから、もう少し派手さがあっても良さそうに思います。
 この「志摩リン号」の利用料は12870円から、利用時間は/6時間から受け付けています。これもレンタル期間は2月1日から3月31日までの限定となっているそうです。

 

 レンタカー見物を終えてターミナルビルに戻り、カウンターの横を抜けると、端のほうに上図の2枚のパネルがありました。レンタカ―のデザインと同じ図柄です。

 

 われらの各務原なでしこ。

 

 われらの志摩リン、です。山梨県から静岡県にコラボのムーブメントが広がってきている状況を、このパネルが端的に象徴しているようで、見ていて楽しくなってまいります。  (続く)

 


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ボンプル高校 自走砲アーチャー 作ります!! その3

2021年03月03日 | ガルパン模型制作記

 ステップ4およびステップ5では、車体下部を組み立てます。ステップ6では砲弾ラックを組み立てます。いずれもインテリアパーツを含みますが、塗装はまだやりません。

 

 ステップ4で組み立てるパーツ類です。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ5で組み立てるパーツ類です。

 

 組み上がりました。変わった構造の車輌なので、なかなか車内空間の状況が分かりませんでしたが、この段階になってくると、右側がエンジンルームで左側が戦闘室および運転席であることが理解出来てきました。どうもパーツC45で区切られているようなので、インテリアを塗装するとなれば、運転席からパーツC45までの空間を全て塗ることになるか、と考えました。もう少し組み立てて様子をみることにしました。

 

 ステップ6で組み立てるパーツ類です。

 

 組み上がりました。

 

 戦闘室内の砲弾ラックが目立ちます。そろそろインテリアの塗装に入るべきかな、と思いました。  (続く)

 


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松尾山麓を歩く1 松尾大社

2021年03月02日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 2019年10月31日、モケジョのレイコさんと松尾方面の社寺散策に行きました。その前週に私が京都の中世戦国期の史跡巡りを楽しんでいることを話したら「そういうの、いいですね、次は私も連れて行って下さい」と頼まれました。とりあえず、松尾の辺りを次に行こうかと考えている、と応じたら、大喜びで同行を約してくれました。

 レイコさんは、モケジョでありながら歴史や文化にも興味を持ち、信心深いところがあって社寺巡りが趣味だといいます。彼女とは以前にも歴史散策で四条仲源寺、大原三千院、高雄神護寺、当尾浄瑠璃寺などへ行った事があり、今回の同道は数えて七度目でした。

 今回は、松尾山麓の中世戦国期を偲びつつ社寺を訪ねる、というテーマにてまずは松尾大社に行きました。

 

 レイコさんと四条烏丸のバス停で待ち合わせて市バス3系統に乗り、終点の松尾橋で降りて徒歩に移りました。交差点に面した大鳥居をくぐって石畳の参道に進みながら、レイコさんが「松尾大社は中世戦国の歴史と何か関係があるんですか?」と訊ねてきました。

「関係あるどころか、この松尾大社の本殿が中世戦国期の建築なんです。室町期の応永三十年(1423)に建てられたものですが、戦国期の天文十一年(1542)に柱など主な部材はそのままにして改造を受けているんです。公式には、例えば文化財関連の資料とかでは天文十一年の造営、ってなっているんですが、主要部材は応永三十年以来のものを残してますから、厳密には応永三十年の造営、となりますね」
「それじゃあ、天文十一年の造営は正確には大規模な修理だったわけですね」
「そう考えて良いでしょう」

 

 松尾大社の正鳥居です。ここからが本来の境内地にあたります。いわゆる神域結界の門です。

 

 鳥居をくぐると、上図の江戸期寛文七年(1667)の建築である楼門が迎えてくれます。レイコさんが言いました。
「前に来た時も思ったんですけど、この門ってお寺の門みたいな雰囲気がありますよね・・・」
「それは正しいですよ。江戸期までは松尾大社も神仏混交の状態で境内に神宮寺もありましたから、鳥居に続く正門の建物を仏教形式の楼門建築にしたんですね。それが現在も残ってるわけです」
「その神仏混交って、明治の初めに停止になって、ええと、廃仏毀釈でしたっけ、仏教関係のものは仏像も建物も撤去して破却したんですよね。ここの建物はよく残りましたね・・・」
「廃仏毀釈というのは、言われているほど厳しくなかったんですよ。奈良では酷かったらしいけど、京都ではさすがにあまり乱暴な動きは無かったらしい。仏像は撤去し売却したりしてますが、建物はそのまま残してるケースは多いですね」

 

 楼門の脇に立つ案内板です。レイコさんは勉強熱心なので、こういった案内や説明の表示は必ず読んでいます。

 

 そして私より素早く境内を移動してゆきました。私がいつものように各所の撮影に専念しているので、彼女は彼女なりに自在に見て、そして神前へ進んでゆくのでした。

 

 そして拝殿の横を通って廻廊の中門前にあがり、本坪鈴(ほんつぼすず)をガラガラと丁寧に鳴らしていました。レイコさんは、神社に行くとどこでも必ずこの拝礼を欠かしません。

 

 この中門を含めた廻廊は江戸期のは嘉永四年(1851)の改築になります。以前の建物については詳細が分かっていないようですが、規模的にはそんなに変化がなかったようです。

 

 不動の姿勢でしばらくお祈りするレイコさんでした。普段はプラモデルばかり作っているモケジョさんですが、社寺に来るといつもこんな感じなのです。  (続く)

 


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