セルバ身延店から国道52号線を引き返して南下、波木井身延地区まで移動しました。波木井の分岐で街区の支道にそれて、上図の身延郵便局に行きまして外観を撮りました。
この郵便局の建物が、原作コミック第5巻7ページ1コマ目に、建物の一部を変更して登場します。各務原なでしこが斉藤恵那に誘われて年末年始の年賀状のアルバイトをする郵便局のモデルです。付近の景色の描写もそのままですし、二人がお昼の休憩時間に川辺で弁当を食べるシーンは、近くの波木井川の川原です。
おそらく、設定ではその近くに斉藤恵那の家があるのでしょう。公式のキービジュアルでも斉藤恵那は身延橋の下で愛犬チクワと散歩していますので、波木井身延地区が地元であるようです。
道なりに進んで身延高校の横から表道に抜け、そのまま身延山久遠寺の総門をくぐり、上図の三門の横の参拝者駐車場に車を停めました。今回が初めての訪問でした。
門前の参道わきに観光案内所があり、そこで久遠寺および山上奥之院までの距離と所要時間を尋ねました。ロープウェー利用で片道一時間はみておくといいですよ、との答えでしたが、それだと今後のスケジュールを大幅に圧縮してしまいます。そこで三門下から参道石段を望んだのみで参拝を諦めました。
帰りに門前町の椎茸専門店「武州屋」に立ち寄り、土産物を買いました。女将さんが上図の「しいたけ茶」をサービスして下さいましたので、有り難く頂戴しました。
椎茸を粉末状にしただけのシンプルな食材ですが、私は昔から気に入っていて、各種のしいたけ茶の品物をよく買っています。大洗では、アッサムが居る「国井屋」さんでいつも買っていました。
今回は、キャンプ用の食材としても買いました。煮物や蕎麦などの茹で汁にこれを混ぜると椎茸風味のスープになります。御飯を炊く際に入れておくと、椎茸風味の御飯が出来上がります。普通にお湯に入れれば、お吸い物になります。けっこう色々使える便利な食材の一つとして、個人的にはとても重宝しています。
キャンプでは、パスタやうどんの茹で汁に混ぜるとか、焼肉などにふりかけてタレ替わりにするとか、寒いときに飲んで温まるとか、様々に使えます。とりあえず3個買いました。1個620円ですが、1個で一ヶ月以上は使えますから、調味材としては安いほうかもしれません。
身延山から降りて国道52号線をさらに南下、上図の「ゆばの里」に行きました。文字通り、身延特産の湯葉に関する体験施設および販売施設です。
この施設が、「ゆるキャン△」デジタルスタンプラリーのスタンプポイントになっており、キャラクターパネル5枚が全て揃えられているということです。なぜこの場所に、と思いつつ、入ってみました。
入口を入ってすぐ左手に5枚のパネルがやや窮屈そうに並べられてありました。全部が揃っているのを見るのは今回が初めてでした。
まず、これまで一度も実物を見たことが無かった、大垣千明のパネルです。笛吹フルーツ公園ドーム内にも置いてあるそうですが、私が現地へ行ったのはパネルの設置前のことでした。
犬山あおいのパネルです。山梨県大阪事務所で初めて実物を見、次いで前回のレンタカー巡礼時にセルバ身延店のパネルも見ています。みんな同じデザインです。
各務原なでしこのパネルです。京都の叡山電鉄コラボで出町柳駅にて初めて見て、こちらでは本栖湖浩庵にて見ました。
志摩リンのパネルです。京都の叡山電鉄コラボで鞍馬駅にて初めて見て、山梨県大阪事務所でも見ました。こちらでは四尾連湖水明荘に置かれているそうですが、私が現地へ行ったのはパネルの設置前のことでした。
斉藤恵那のパネルです。前回のレンタカー巡礼時に「栄昇堂」さんで実物を初めて見ました。
「ゆばの里」を辞して再び国道52号線を南下、塩沢トンネルを抜けてすぐに左折して塩沢地区の街区に降りると、右手に上図のスーパー「オギノキャロット南部店」があります。
このスーパーが、原作コミック第6巻30ページ4コマ目に出ている「ハギノ」の元ネタです。各務原静花が「すぐそこの」と表現しており、各務原家が南部町塩沢地区の富士川寄りに所在することがうかがえます。
塩沢地区から南部橋を渡って東岸エリアに移動し、JR内船駅前に停めました。駅のお手洗いを借りました。天気予報では雨になっていましたが、この時点ではまだ降り出していませんでした。残る訪問地は一ヶ所だけでしたが、雨が降れば翌日の午後に組み込む積りでした。
とりあえず、南部町から県境を越えて静岡県富士宮市へ行くルートが国道469号線であることを地図で確認しました。その富士宮市側での桜峠越えというのが、かなりの難所だと聞いていましたので、雨が降らないうちにそこだけはクリアしておきたい、と考えました。
そして県境を越え、桜峠へ向けて車一台やっと通れる道を慎重に進み、きついカーブの連続に緊張を解けぬまま、思ったより多い対向車との擦れ違いに苦労しました。峠を越えて下山しても道の厳しさは変わらず、ナビも右左折ばかり指示してくるので、しまいにはどこに居るのかがわからなくなり、とうとう激しい雨が降り出して視界も一気に悪くなりました。
仕方が無いので道端の広いスペースを見つけてそこに停車し、雨が弱まるまで休憩を兼ねて待機しました。セルバ身延店で買っておいたお握りやコーヒー缶が役に立ちました。食べて飲んで、落ち着いた頃に雨が小降りになりましたので、再び走って、まもなく交通案内標識から国道139号線に向かっていることを知りました。よし予定通りだ、迷わずに何とか来られた、と思い、残る一ヶ所の訪問地は今日はもう無理だ、明日にしよう、と決めました。 (続く)