本栖湖から東に進んで、国道300号線から国道139号線に左折し、昔登ったことのある本栖城跡の裾を回って精進湖の周遊路に入り、ゆっくりと走りながら精進湖の景色を見ました。富士五湖で最も小さく、水辺のスペースは最も広いのですが、本栖湖のようにキャンプ場が多いわけではなく、テントも殆ど見当たりませんでした。
精進湖から国道139号線に戻り、青木ヶ原樹海の中を東へと進み、上図の鳴沢氷穴に行きました。この日は富士急関連の「ゆるキャン△」コラボ実施施設を幾つか回る計画で、この鳴沢氷穴が最初の訪問地でした。
昔、甲府の歴史団体に参加していた時期に、富士五湖エリアへも何度か遊びに行き、近くの富岳風穴へ二度入りましたが、こちらの鳴沢氷穴には全く行っていなかったので、今回が初訪でした。「ゆるキャン△」巡礼でなければ、ずっと行く機会を得なかったでしょう。
現地には8時50分に着きました。開館は9時からでした。入口前には上図の「ゆるキャン△」キャラクターパネルが置かれていました。各務原なでしこと犬山あおいのペアです。ここでしか見られない、珍しい組み合わせです。
その元ネタは、原作コミック第5巻の「へやキャン」の「放課後34静梨の乱」の最後のコマです。なぜ「反梨者」が鳴沢氷穴に一生閉じこめられてしまうのかは分かりませんが、犬山あおいが例のホラ吹き顔で言っていますから、根拠は無いのでしょう。
ですが、このネタに乗っかってノリノリでコラボするこちらの鳴沢氷穴です。このノリノリ感がファンにとっては心地よいです。
さて、各地で見かける「ゆるキャン△」キャラクターパネルですが、背面はこのようにしっかりした構造で、風にもびくともしません。基台に重しが添えてありました。専門業者に発注して作らせたものでしょう。すぐに風に飛ばされてしまう、ガルパン大洗のやっつけ手作りパネルとは比較になりません。
鳴沢氷穴の洞内案内図です。見学範囲はそんなに広くないようです。見学所要時間が約12分とあります。
駐車場の脇に置かれている、溶岩樹型の一つです。こういう遺物は樹海のあちこちで見られるそうです。
駐車場から、柵越しに氷穴の入り口が見えました。
9時になり、受付が始まりましたので入場しました。氷穴入口前の解説板を見ました。天然記念物への指定は戦前のことなので、古くから知られていた自然奇勝の一つであったようです。
洞内の気温が0度とありました。そうだろうな、と思いつつ、持参したジャケットを羽織りました。
入口から階段で一気に下まで降りました。
洞内はあまり照明が無いので陰や暗闇のほうが多く、水も滴り落ちて見学路面は濡れていました。注意していないと滑りますし、天井の高さが91センチしかない箇所もあるので、頭をぶつけないように腰をかがめて慎重に進みました。
洞内の各所に氷のブロックが積まれてありました。見ただけで冷えてしまいます。
洞内一番の見どころである、「氷の池」の奥の立派な天然の氷柱群です。冬の間に形成され、初夏ぐらいまでこの状態で見られるそうです。
見学後に、売店コーナーを通って施設の外に出る形ですが、売店コーナーのレジにて「ゆるキャン△」巡礼である旨を申し出ると、上図の限定ポストカードが貰えます。受付で入場料を払う際に渡すのではないので、知らなければそのまま出てしまいがちです。事前に問い合わせて初めて分かったことですが、こういう細かなことでも、ちゃんと公式サイトなどで案内していただければ、と思います。
鳴沢氷穴の公式サイトはこちら。 (続く)