ステップ9および10では、車外装備品を取り付けます。ステップ7で取り付けを保留にしていたJ13も合わせて取り付けます。
ステップ11では上下の車体を貼り合わせますが、今回の製作では既に済んでいます。
なお、この製作ガイド図の上部車体パーツは、実際のパーツとは異なっており、背面まで一体成型のタイプにて描かれています。ドラゴンの製品によくある描写ミスで、実際の上部車体パーツは背面のみ別パーツになっています。ガイド図では不要の青色部分に含まれるA27が背面パーツとして必要になります。
劇中車における車外装備品の配置は、キットの指示位置と微妙に異なりますので、まずステップ10の背面雑具箱の取り付けから始めました。キットのパーツA14、A15をそのまま使用します。
上図左は背面パーツのA27です。A27は、後で取り付けるサイドスカートのパーツとの仮組みによって寸法調整が必要と分かったので、下辺などをヤスリで少し削っておきました。
劇中車の背面にある雑具箱です。これは劇場版仕様でも同じです。今回のテレビ版仕様は、劇場版仕様のVCタイプの外形をそのままICタイプのサイズの車体に合わせてあるだけですから、外回りの部品の配置はほとんど共通しています。
背面部が仕上がりました。
エンジンフード部は、劇中車に合わせて、キット指示のH2、H3、H4から上図のA9に変更し、長さを3.9センチ、幅を4.5センチに調整したうえで、リベットを全てカットします。
さらに突起部分中央のキャップC4を取り付けます。劇中車では左右両端が斜めに下がらない箱形ですので、後でブラ材で修正します。
エンジンフード部を取り付けてリベット除去も施した状態です。寸法の削り調整ミスで上図のように左下辺に隙間が出来てしまいましたので、後でパテで埋めて直します。
この段階での車体全体の様子です。M4A6製作時に交換したM4A4の車体前半部の幅が大きいのが分かります。M4A4の車体側面には増加装甲があるためです。
斜め後ろからみたところです。この状態に仕上げてから、車外装備品類をまとめて取り付けます。
ライト、ライトガード、牽引ホールドなどの前部車体に取り付けるものは全てM4A4のパーツを転用しています。トラベリングロックは、今回のキットでは不要品となっているB25を使います。
取り付けました。前部機銃撤去後の追加装甲と、左右の牽引ホールド外側のハウスポートブラケット基部はアスカのパーツセットから調達しています。
ドラゴン製品で劇中車を再現する場合は、片側5個のハウスポートブラケット基部および最前のアームのパーツが不足しますので、アスカのパーツセットなどを別に準備しておく必要があります。
続いて劇中車の仕様を確認しました。劇場版仕様と違ってトラベリングロックがエンジンフード上の中央にセットされています。英軍式消火器が左右に装備されている点は劇場版仕様と共通です。
トラベリングロックのパーツをエンジンフード上の中央にセットしました。
続いて、ステップ7で取り付けを保留にしていたクリーニングロッドのJ13を英軍式消火器V17と共に取り付けます。
劇中車の状態を確認しながら位置を合わせて取り付けました。
エンジンフード部A9の上部突起部を修正しました。両端が斜めに下がっている部分に三角ブラ材をあてて箱形になるようにしました。この改造は劇場版仕様をアスカモデルのキットで製作した際にも同様に行いましたので、手順も同じでした。 (続く)