ラストのステップ15です。砲塔を組み立てて車体にセットします。とりあえずインテリアの塗装から取り掛かります。
現存する実車の砲塔内部です。狭いですね。上手前の金具は後面ハッチのラッチです。出入りの際によくぶつけるので邪魔だった、との兵士たちの証言が多いです。このラッチも今回のキットでは忠実に再現されています。
内部はホワイトで塗り、砲身部分を黒鉄色および焼鉄色などで塗り分けました。砲手のハンドルは茶色、ペリスコープはグレー、砲塔回転ハンドルはグレーでそのグリップは赤、後面ハッチのラッチのハンドルも赤としました。
自作の弾薬箱を砲塔床面に置いてみましたが、あんまり余裕がありません。砲塔内にも砲弾架がありませんから、砲手は砲弾を取り出すのさえ苦労したのではないかと思います。
塗装が完了した状態です。
現存実車の砲塔後面ハッチ開放状況です。ホワイトではなくグレーっぽい色です。
なので、キットでもグレーで塗ってメリハリを付けました。
砲塔を車体にセットしてみました。
本塗装に進みました。車体カラーは、イスタンブール軍事博物館に問い合わせて教えていたたいた「砂漠のカラー」に近いミスターカラー39番のダークイエローとしました。履帯は28番の黒鉄色で塗りました。
転輪のゴム部分をポスカの黒で塗りました。
右側フェンダー前方内側に装備される鶴嘴の身も28番の黒鉄色で塗りました。
砲塔の床面を取り付けて組み立てを終えました。インテリアは後面ハッチを開ければ見えます。車長一人でさえ窮屈な空間ですので、装填も砲撃も兼ねるというのは大変だったことがうかがえます。
砲弾架がありませんが、設置出来るスペースも余裕も無いので、博物館の資料およびアドバイスにあるようにもともと無かったものと理解出来ます。砲弾を木箱に入れて運び入れていたにしても、大変な作業であったことは想像に難くありません。 (続く)