気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

けいおん!の聖地をゆく9 その7 京都修学旅行編 北野天満宮へ

2017年07月09日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 「さらさ西陣」で昼食をとったのち、北大路通へ北上して近くの「大徳寺前」バス停から101系統に乗り、西大路経由で今出川通へ回り、「北野天満宮前」バス停で降りました。徒歩でも行ける距離でしたが、市バス一日乗車券を持っていたので、それを有効に使って、時間の節約をはかりました。


 「北野天満宮前」バス停からすぐの所に、一の鳥居があります。俗に大鳥居などと呼ばれているそうです。


 一の鳥居は、境内地の南端を区画するかのように聳えたっています。


 ほぼ同じアングルで劇中にも登場しています。実物は最近に扁額が塗り直されましたので、劇中のはそれ以前の扁額の様子を伝えています。


 一の鳥居をくぐって参道を進むと、右手に参拝者用駐車場があり、観光バスなどが出入りしていました。その参道側に牛の銅像がありました。牛は、北野天満宮では神の使者と崇められています。


 劇中でも登場していますので、ファンにはおなじみでしょう。背後に見えるバスがいずれも京阪バスのカラーであるのが楽しいです。京阪グループが「けいおん」シリーズの協賛主力スポンサーであることをふまえての、さりげない宣伝であるのでしょう。
 なかでも京阪電車は、京津線にラッピング列車を数度にわたって運行し、ブームを大いに盛り上げてくれました。五周年記念でのラッピング列車も実現させていますので、放送十周年となる来年にもラッピング列車を出していただきたいところです。


 さらに進むと、二の鳥居があり、その奥に楼門が見えました。


 神社の南門にあたる楼門です。桃山時代の建築で国の重要文化財に指定されています。参道両側の間に随神像を安置し、扁額には「文道大祖 風月本主」の語句が書かれています。祭神菅原道真への礼賛句で「ぶんどうのたいそ ふうげつのほんしゅ」と読みます。


 劇中にもそのまま登場しています。原作の修学旅行シーンでの行き先は、金閣寺しか出ていませんので、北野天満宮はアニメストーリーでの追加であることになります。京都の神社のうち、学問の神様として修学旅行団体にも人気が高いこの神社をチョイスしたあたり、京都アニメーションさんはよく分かっていらっしゃいます。
 実際の多くの修学旅行団体のコースも、金閣寺と北野天満宮がセットになっていますので、平沢唯らHTTの四人が班行動でこの二ヶ所を回っているのも頷けます。


 楼門をくぐると右手に灯籠と手水舎があり、その奥に宝物殿が建ちます。


 劇中でもそのままの風景が描かれています。京都を代表する著名な神社だけに、細部まできちんと再現する必要があった筈です。いい加減な描写で済ませたら、天神さんの祟りが落ちるかもしれませんね・・・。


 普通は楼門からまっすぐ歩いて本殿に行くわけですが、北野天満宮の社殿群の中心軸は西に寄っていますので、楼門から左に曲がらないといけません。初めて参拝する方はそれを知らずに、まっすぐ進んでしまうことが少なくありません。
 上図の場所も劇中に出ていますが、その頃にはあった本殿への参拝順路案内看板が撤去されているなど、様子がかなり変わっています。


 一度、そのまま真っ直ぐに進んでみました。正式な参拝経路からでは全く見えない本殿群の華麗な建築を横から拝めるからです。
 本殿群は、慶長十二年(1607)の建立になります。本殿と拝殿を石の間で繋ぎ、拝殿の左右に楽の間を配置する独自のレイアウトです。全てが一つの檜皮葺屋根の下におさめられて一棟と数えられ、その単位にて国宝に指定されています。
 上図は本殿の東面で、これを囲む透塀も国重要文化財になっています。京都屈指の神社建築遺構ですので、これを見るだけでも来た甲斐があるというものです。

 私自身の北野天満宮への参拝は、覚えている限りでは今回も含めて五回ぐらいだと思います。初参拝は高校二年の夏、一回は大学の学外研修古建築見学で訪れています。あと、西側に戦国末期の京都の外郭として築かれた御土居の遺構がありますので、それを見学に行ったついでに参拝する形もありました。色々と思い出がある神社の一つです。 (続く)

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