気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く3 その3 「ラーメンと焼きそばとカニ飯です!!」

2014年02月26日 | 大洗巡礼記

 大洗磯前神社への初詣という一番の目的を果たしたので、あとは自由に楽しんで見て食べて回ろうと考え、とりあえず「エノキザワ」こと榎澤輪業商会さんへ向かいました。あと一泊するので時間はたっぷりありましたが、その時間が貴重なので、移動も徒歩よりは自転車の方がいいと思ったからです。そこで若見屋の信号交差点を、髭釜商店街の方を見ながら北へ歩きました。


 若見屋の信号交差点から南側は市街地再開発事業にもとづく道路の拡張工事が完了していますが、北側ではまだ途中までといった形です。エコスの前ぐらいからまた道幅が広くなっているので、そこまでの道の狭い区間約100メートルぐらいを拡張するのかな、と思いました。


 榎澤輪業商会さんに行って主人に挨拶してレンタサイクルを借りました。11月、12月、1月と毎月一度行っているのですっかり顔を覚えられまして、「今度はどこに泊まられるんかね」と聞かれました。宿の名を言うと「色んな宿に泊まれて楽しそうだな」と笑っていました。
 今回は大洗磯前神社に初詣に参りました、と話したら、「元旦に行くと行列も渋滞もすごくてなかなか行けんからなあ、今時分みたいな空いている日に行くのが良いんだな。御利益が減るわけじゃねえから、なにも一日目に慌ててお詣りせんでもええんだな」と淡々と語っておられました。
 しばらく雑談してから出発し、大洗駅の前を通過して県道106号線の方へ降りました。

 化粧品店「あいりす」の角を曲がって振り返り、劇中でもお馴染みの景色を見ました。第12話ラストの優勝凱旋パレードで、大洗女子学園戦車道チームは、大洗駅を出発してこの交差点を左折して県道106号線に入ったのでした。その際のシーンが、この景色になります。


 「米川酒店」さんの前を通りました。建物が駐車場の奥にあるので、県道からは大洗の地酒「月の井」の樽を目印として入る形になっているようです。前回の訪問時にこのお店で飲み物を買ったのですが、その際にあんこう祭限定の名刺をいただいたことがありました。


 南下して大貫商店街のメインルートを横切りました。それから髭釜商店街に進んでレストラン「大野屋」が営業しているかどうかを確かめに行きました。このお店のメニューが大洗では珍しい洋食系であるので、一度食べてみたい、今回はお昼ご飯をこのお店で食べようかな、と考えていたからです。でも今回も残念ながら休業日でした。不定休のお店なので、いつ営業しているのかが分かりにくいです。


 レストラン「大野屋」が休業日だと分かったので、第二候補のお店に向かうことにし、ちょっと回り道をして旅館「大勘荘」の方に立ち寄りました。丸山紗希も正月仕様なのかな、と思いきや、普通にマフラーを巻いているだけでした。でも女子高校生の一般的なファッションであるので、形としてはさまになっていました。この程度がいいんじゃないかと思います。


 大貫商店街へと戻って西へ進み、「みむら時計」さんの金春希美を見ました。パネル本来の姿に戻っていました。色々と衣装を着せるのも趣がありますが、最近はそういう傾向のパネルが多くなっているせいで、何も着せていないパネルがかえって新鮮に見えてしまいます。


 「みむら時計」さんの向かいの路地道に入って、振り返りました。道の突き当りにお店が見える景色がいいですね。


 道は宅地内を左に折れて県道106号線に斜めに交わります。その奥に見える丘は、前回に近くまで行ったウツギ崎砦跡のある丘です。


 エルヴインの居る「和泉屋米穀店」に立ち寄り、プラッシーを買って飲みながら休憩させていただきました。いつものように数匹の猫が周りに寄ってきて「お前は何者だ」というような一瞥をくれてはそこに丸くなって眠ってゆきました。それを見ながらおばさんと雑談をして、大貫地区では初詣は諏訪神社と西光院に行く人が多い、というような話を聞きました。大洗磯前神社へは、どちらかというと大洗の住民よりも近隣の水戸やひたちなかや鉾田からの参詣客が多いそうです。

 会話が一段落したところで、「今日は食べ歩きを楽しみたいので、早めの昼食を軽く楽しめる食事処がこの辺りにあるでしょうか」と尋ねてみましたら、「栗崎屋さんは量が多いしね、大野屋さんあたりのランチはどう?」と言われました。「その大野屋は今日はお休みのようですが」と返すと、「あらそうなの、じゃあ、渡来人さんはどう?」と言われました。そうか、ラーメンの「渡来人」があったなあ、と気付きました。「そこのラーメンをいっぺん食べてみたいと思っていたんで、そこへ行きます」と答えて立ち上がりました。
 ですが、時計の時刻は11時前、「渡来人」の営業は11時30分からでした。適当にどこか回って時間をつぶそう、と考えました。


 そこで商店街のルートに戻って洋品店の「梅原屋」へ行き、今回持参しなかった下着類を購入しました。お店の犬が足元にまとわりついてくるのでしばらく相手をしながらお店のおばさんと話をしました。このあと「渡来人」へ行こうと思っています、と言いましたら、「ああ、あのラーメンは美味しいですよ、最近には「あえそば」ってのを出していてね、これがまた美味しいの」との答えでした。「あえそば」って何だろう、と思いつつ、お店を後にしました。


 時間がまだあったので大洗駅まで回って、駅内の時刻表にてガルパンラッピング列車の運行予定表をチェックしました。今日も明日も「運行なし」とありましたのでガッカリしました。いつになったら乗れる機会に巡り合えるんでしょうか・・・。


 大洗駅の横から茨城交通ビルの脇を通って、線路の下をくぐって涸沼川の方へ回りこんで県道106号線に行くと、途中に川から分岐した堀みたいな所があり、その突き当りには「大涸沼漁業協同組合大洗支所」の建物がありました。つまりは漁港に準じた施設のようで、小型の漁師船や釣り船が何艘も繋がれてありました。
 ですが、この堀そのものは江戸期に水戸藩が建設した「大貫運河」と呼ばれる水路の痕跡です。涸沼と巴川の間に開鑿されながらも短期間で廃止された「紅葉運河」とともに、経綸家の松波勘十郎によって造られ、別名を「勘十郎堀」ともいいました。「大貫運河」の方は、かつては涸沼川から大洗海岸に至って全長約一キロを測りましたが、現在はほとんどが埋め立てられてしまいました。僅かにこの堀部分に面影を残しているのみです。


 それから前回訪ねたウツギ崎砦跡のある丘の東側へ回る林道を登り、鹿島臨海鉄道の線路脇に出ました。この位置からですとウツギ崎砦跡へも比較的楽に登れそうですが、草薮がかなりあるように見えました。
 線路の方は、大洗方面が陸橋、鉾田方面がトンネルに通じていて、列車の写真を撮るには面白いポイントだと思いました。私は鉄道マニアではないので、こういう地点で列車の写真を撮影するという発想は持ち合わせませんが、ガルパンラッピング列車ならば、撮ってみたいです。


 ようやく11時30分に近づきましたので、丘を降りて「渡来人」の店先に行きました。既に先客が二組居て、開店を待っていました。やはり人気のお店のようでした。隣の民家の庭先にいる二匹の犬がやたらに吠えてくるのでした。


 店先に吊るされる駆逐戦車ヘッツアーのパネルです。生徒会カメさんチームの搭乗車ですね。


 「渡来人」では基本メニューのラーメンをいただきました。量はやや少なめですが、魚介類スープがウリだと聞いていましたので、魚好きの私はとても興味があったのです。評判どおり、鰹節の風味が効いていて美味しかったです。脂っこくなくてさっぱりした味のスープなので、普段はラーメンのスープを飲まない私も、少し飲んでみました。自家製の麺はもちもちツルツルで、スープとよくマッチしていました。これは私には「グッド」な味でした。またいつか来よう、と決めました。


 「渡来人」のラーメンが少なめだったお蔭で、もう一軒どこかで軽く食べよう、と考えて大貫商店街に戻り、レストラン「大野屋」の向かいのお好み焼き屋「道」に入りました。大野あやのパネルが正月仕様でなく本来の状態だったのを見ていたら、店先で駄菓子セットを売っていたおばさんに「おやつに「たらし」はどうかね」声を掛けられ、それに押されるようにして店内に進んでしまいました。
 しかし、多くのガルパンファンで満席に近く、店の女将さんも娘さんも大変忙しそうにしていたので、遠慮して退出しようと考えました。それで女将さんに一礼して出ようとしたら、向こうも恐縮の体で済まなさそうに頭を下げてこられて「あっ、お客さん、いいんですよこちらで、席空いてますんで、ちょっと今込み合ってて申し訳ないんですが、お時間いただけますか?」と言ってきました。
「出来ればゆっくりしたいので、時間がかかるのは別に構わないんですよ、ここで待たせて貰っていいですか」と聞くと、どうぞどうぞ、とカウンター席を奨めてくれました。


 店内には、一目でガルパンファンと分かる数組のグループが居て、奥の座敷にも六人ぐらいのグループがいて盛り上がっていました。この人数の注文を女将さん一人でさばいているのですから、その忙しさは大変なものだろうと察しがつきました。それで私自身は、少し状況が落ち着いてきてから注文することにして、店内のガルパングッズ展示を見ました。声優さんたちのサイン、ファンからのイラスト、有名な「献血道」のポスターなどが飾ってありました。


 さすがに大野あやの居るお店だけあって、大野あや関連のグッズや寄贈品が多く並んでいます。大野あやは、ウサギさんチームの六人のなかでも人気が高いほうなので、ファンも多いようです。ですが、ここには戦車プラモデルの展示品が見当たりませんでした。
 そういえば、ウサギさんチームのM3中戦車リーのキットは、ウサギさんチームのメンバーのパネルがある六ヶ所のうちでは澤梓の「いそや」と丸山紗希の「大勘荘」の二ヶ所にしか置いてありません。1/35スケールのキットだと「大勘荘」の展示品が唯一になるようです。ウサギさんチームのメンバーのファンには、モデラーさんが少ないのかもしれないな、と思いました。


 展示品で目立ったのは、やはり大野あやのフィギュアとお店の模型でした。これでM3中戦車リーのキットがあれば申し分無いんだが、などと考えていると、娘さんが注文を聞きにきました。「もういいんですかね?」と問いかけながらカウンター席に戻ると、女将さんが済まなさそうに「お待ちいただいて有難うございます、何をお作りしまょうか?」と尋ねてきました。「では焼きそばを」と注文し、娘さんが持ってきた缶バッジのケースの中から一個をいただきました。

 この日に泊まる宿でのおやつも欲しいかな、と考えて、「駄菓子の方も一つ買いますんで下さい」と申し出ると、娘さんが詰め合わせを二つ持ってきて「どちらにしますか」と聞いてきました。入ってるお菓子とかの中身が違うのかね、と聞くと「中身は同じですけど、ついてる缶バッジが二つありますので」という答えでした。よく見ると缶バッジは「大野あや」と「ウサギさんマーク」とがあり、前者は以前にここに来た時に駄菓子を購入して貰っているので、今回は後者を選びました。他のお客さんはドンドン出て行って店内は静かになり、そのうちに焼きそばも出来上がってきたので、女将さんと話しながらいただきました。
 その際に、ずっと気になっていた店名のことを尋ねてみました。「いま「戦車道」って名前にしてるようですが、正式に店名にしたんですか」と。すると笑いながら「いまはそういうことにしております。もうここはガルパンのお客さんがいっぱい来て下さりますのでねえ、パネルも置いてあるんでそういうふうに合わせていかんといけないですよね」という御返事でした。なるほどな、と納得しました。


 店を出て、商店街のルートを自転車を押しながらゆっくりと歩きました。劇中でカバさんチームのⅢ号突撃砲F型がひそんでいた路地の位置を見たりしながら、リゾートアウトレットの方へ回りました。


 「ゆっくら健康館」の西口の前を過ぎてマリンタワーの角の交差点へと歩きました。今日も快晴で本当に有り難いことでした。


 アウトレットの「まいわい市場」に立ち寄って、いつも見に行くガルパンコーナーとは反対側のコーナーを重点的に見ました。前回は海産物冷凍品コーナーの横に居た角谷杏が、お酒の陳列コーナーの所に立っていました。「干し芋はお酒のおつまみにも最高だよ、イエーイ」とか言ってるようなポーズと雰囲気でした。


 マリンタワーです。今回も迷ったのですが、登る楽しみは次回に回しておくことにしました。


 前回訪れたアウトレット内の「キラキラクレープ」の戦車パネルがどうなっているかを見に行きました。すると見事にチェック模様に塗られていて、「謹賀新年」の幕も貼られてありました。お店の人が、「本当は迷彩っぽくしたかったんだけどね、あまり凝ると外見上がどうかと文句を言われそうなんでね、これでまとめておきました」と笑っていました。確かにカラーは戦車に使われている色に絞ってあるようで、派手な色調には至っていませんでした。


 それからアウトレットの東側のエリアへ行ってみました。今までまだ行っていない区画だったので、自転車に乗って走っていたら、コンクリートの舗装面を青く塗った広い場所の一角に「磯ぶし」の石像と由来記があるのに気付きました。
 「磯ぶし」とは磯節のことで、大洗の祝町と那珂湊を発祥地とする舟唄として、漁師達に唄い継がれてきた民謡の一種です。日本三大民謡の一つに数えられ、明治初期頃には大洗に多くあった遊郭などで流行り、三味線の伴奏と囃子詞を加え、水戸の芸者に振り付けをさせて座敷唄に発展したということです。


 「磯ぶし」の石像と由来記のある一角は、リゾートアウトレットの東側のトラックヤードの東側になります。石像の前からマリンタワーの方角を見ると上画像のような風景になります。


 来た道を引き返して、巡回バスの停留所「大洗わくわく科学館・大洗リゾートアウトレット前」を見ました。バス停の名称としては、大洗で最も長い名前だそうです。


 マリンタワーの南側を通って東側のトラックヤードの東の道へ回り、文化センター前の信号交差点に行きました。この地点の景色も劇中に登場していますね。


 トラックヤードの西側に建つマリンタワーを見ました。この地点も劇中に登場し、親善試合で負けた西住みほ達に、ダージリンが話しかけるシーンが知られています。ダー様の「お姉さんとは随分違うのね」というセリフが印象に残っています。


 次に「大洗海鮮市場」へ行きました。前回はここの食事スペース「海鮮どんぶり亭」で「しらす丼」をいただきましたが、今回は市場の方でやっている「かに汁」を味わってみたいと思ったのでした。


 店先に大きなメニューがかけられ、机の上には「かに汁」の鍋があって、観光客が次々に注文しては汁をすすっていました。それを見て余計に飲んでみたくなり、私も一杯200円を買いました。寒い時期にアツアツのかに汁はとても美味しく、体が温まってきました。感動のあまり写真を撮り忘れてしまいました。


 続いて近くの「五十集矢」にも立ち寄ってみました。大洗で最も旨いシラス丼を食わせるお店として地元では評判だそうです。水戸の友人も「大洗のシラス丼食うなら「五十集矢」へいっぺん行くといい」と以前から勧めてくれていましたが、前回行ってみると定休日、そして今回は客で満員、ということで入れませんでした。すぐ近くに「かあちゃんの店」があってそちらのシラス丼も有名なのですが、地元の食通は「五十集矢」に必ず行くのだそうです。よし次の機会を楽しみにしよう、と考えて隣のお店に移りました。


 「五十集矢」の南には「弥七商店」が経営する食事処「かに弥」があります。半露店の食事スペースなので、多くの家族連れ客などは寒がって「かあちゃんの店」の方に並んで居ました。それで比較的空いていたため、私はこの日の食べ歩きのラストをここで締めくくることにして、評判の「カニ飯」と「カニ味噌汁」のセットをいただきました。大洗で食べるカニもまた美味しいなあ、と感動しながら食べ、ここでも写真を撮り忘れてしまいました。
 「カニ飯」は3月頃までやっているとのことなので、2月か3月に来てまたここで食べよう、その時は忘れずに写真を撮っておこう、と思いました。 (続く)

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