気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパン模型制作記の目次 一覧  その二

2021年10月31日 | ガルパン模型制作記の目次

 この一覧は、前ブログの最終項となった2021年6月21日までに紹介した記事を収録した「ガルパン模型制作記の目次 一覧」をそのまま現ブログにも再録し、あわせて現ブログの2021年6月1日からの開始後の記事を追加収録し公開しています。リンク先の記事は前ブログ収録分と現ブログ収録分とが混在します。

 現状では製作順に記事を並べ、各校チーム毎に表紙を作っていますが、それとは別に、車輌ごとに表紙を作って欲しいとの要望があったため、今後は車輌ごとの表紙を製作順に新規追加し、この一覧に組み込んでそれぞれの記事へ楽に行けるようにします。
 車輌ごとの表紙は、新たに総評とキット一覧を追加し、定期的に作ってアップします。アップ後は下の一覧の車輌名にもリンクが貼られますので、車輌ごとの記事に楽に行けるようになります。既に100輌以上に及んでいますので、100余日は確実にかかる見込みです。気長にお楽しみいただければ幸いです。

 

その一  主な記事

その二  大洗女子学園チーム
 アリクイさんチーム 三式中戦車チヌ (ファインモールド 公式キット  商品コード41102)
 あんこうチーム Ⅳ号戦車D型 (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.96  商品コード35096)
 カバさんチーム Ⅲ号突撃砲F型 (プラッツ/ドラゴン 公式キット  商品コードGP-3)
 ウサギさんチーム M3中戦車リー (アカデミー  商品コードAM13206
 アヒルさんチーム 八九式中戦車甲型 (ファインモールド 公式キット  商品コード41101)
 カモさんチーム B1bis (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.282  商品コード35282)
 カメさんチーム 38(t)戦車 (ドラゴン  商品コードDR6290
 レオポンさんチーム ポルシェティーガー (プラッツ/ドラゴン 公式キット  商品コードGP-5)
 あんこうチーム Ⅳ号戦車D型改(F2型仕様) (プラッツ/ドラゴン 公式キット  商品コードGP-7)
 あんこうチーム Ⅳ号戦車D型改(H型仕様) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.209  商品コード35209)
 カメさんチーム ヘッツァー (アカデミー  商品コードAM13230
 カモさんチーム 九五式小型乗用車 (ピットロード 公式キット  商品コードPD10
 あんこうチーム Ⅳ号戦車D型(リニューアル版) (プラッツ/ドラゴン 公式キット  商品コードGP-14)
 ウサギさんチーム M3中戦車リー(劇場版仕様) (タコム  商品コードTKO2089
 Sd.Kfz.254ザウラーRK-7 (ホビーボス  商品コード82491)

その三  黒森峰女学園チーム
 ティーガーⅠ (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.216  商品コード35216)
 パンターG型 (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.176  商品コード35176)
 ヤークトティーガー (プラッツ/ドラゴン 公式キット  商品コードGP-10)
 ヤークトパンター (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.203  商品コード35203)
 Ⅲ号戦車J型 (プラッツ/ドラゴン 公式キット  商品コードGP-13)
 70(V)ラング (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.340  商品コード35340)
 エレファント (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.325  商品コード35325)
 Sd.Kfz.222 四輪装甲車 (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.51  商品コード35051)
 35(t)戦車(フェイズエリカ仕様) (アカデミー  商品コードAM13280
 ティーガーⅡ (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.164  商品コード35164)
 クルップKfz.70プロッツェ (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.317  商品コード35317)
 Ⅱ号戦車F型(1、2輌目)(リボンの武者版) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.9  商品コード35009)
 70(V)ラング(2輌目) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.88  商品コード35088)
 70(V)ラング(3輌目) (プラッツ/ドラゴン 公式キット  商品コードGP-32)
 パンターG型(2輌目) (グンゼ産業  商品コードG-782)
 Ⅱ号戦車F型(3、4輌目)(リボンの武者版) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.9  商品コード35009)
 シムカ5(フェイズエリカ仕様) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.321  商品コード35321)
 キューベルワーゲン82型(フェイズエリカ仕様) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.213  商品コード35213)
 Sd.Kfz.251-1D型 装甲兵員輸送車(フェイズエリカ仕様) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.195  商品コード35195)
 ティーガーⅡ(ポルシェ砲塔)(フェイズエリカ仕様) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.169  商品コード35169)
 パンターG型(3輌目) (プラッツ/ドラゴン 公式キット  商品コードGP-21)(製作中)
 Ⅱ号戦車F型 (アカデミー 商品コード 13535)(製作中) 

その四  プラウダ高校チーム
 T34/76 (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.59  商品コード35059)
 T34/85 (プラッツ/ドラゴン 公式キット  商品コードGP-11) 
 IS-2 (プラッツ/ドラゴン 公式キット  商品コードGP-19)
 BA-64 装甲車 (ビジョンモデル  商品コードVM-35002
 T34/76(フラッグ車) (AFVクラブ  商品コードFV35144)
 ZiS151トラック (ズベズダ  商品コードZV3521 をベースに改造
 BM-13カチューシャ (トランぺッター  商品コード01003 をベースに改造
 T34/85(2輌目) (AFVクラブ  商品コードFV35S55)
 T-70(1、2輌目)(リボンの武者版) (トーガ  商品コードTG08 および ミニアート  商品コードMA35056
 T34/85(3輌目) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.138  商品コード35138)
 KV-2 (プラッツ/タミヤ 公式キット  商品コードGP-17)
 T34/76(3輌目) (イタレリ/ズベズダ  商品コード282)
 T34/85(4輌目) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.138  商品コード35138)
 BT-5(プラウダ戦記版) (イタレリ/ズベズダ  商品コード272)
 KV-1(プラウダ戦記版) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.142  商品コード35142)
 ISU-152(プラウダ戦記版) (イタレリ/ズベズダ  商品コード296)
 T-60(1、2輌目)(リボンの武者版) (ズベズダ  商品コード3508 および ミニアート  商品コードMA35215)

その五  聖グロリアーナ女学院チーム
 マチルダⅡ (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.24  商品コード35024)
 チャーチルMk.Ⅶ (ファインモールド/タミヤ 公式キット  商品コード41109)
 マチルダⅡ(劇場版仕様) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.300  商品コード35300)
 テトラーク(リボンの武者版) (ブロンコモデル  商品コードCB35210)
 ACV-IP (タミヤ  ミリタリーミニチュアNo.44 をベースに半スクラッチ)
 モーリス軽装甲車 (アキュレイトアーマー  商品コードK107)
 ハリー・ホプキンス(リボンの武者版) (ブロンコモデル  商品コードCB35210 をベースに半スクラッチ)
 クロムウェル(プラウダ戦記版) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.221  商品コード35221)
 クルセイダーMk.Ⅲ (ボーダーモデル  商品コードBT012)
 クルセイダーMk.Ⅲ(2輌目) (タミヤ・イタレリNo.25
  商品コード37025)
 マチルダⅡ(3輌目 劇場版・最終章仕様) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.300  商品コード35300)
 クルセイダーMk.Ⅲ(3輌目) (イタレリNo.219  商品コード219)(製作中)

その六  アンツィオ高校チーム
 M41セモヴェンテ (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.78  商品コード35078)
 P40重戦車 (タミヤ/イタレリ ミリタリーミニチュアNo.SP  商品コード89792)
 フィアット508CM型連絡車 (タミヤ・イタレリNo.14  商品コード37014)
 AS42サハリアーナ (イタレリ  商品コード6452)
 M41セモヴェンテ(2輌目) (ズベズダ  商品コードZV3515
 CV33快速戦車 (プラッツ/ブロンコモデル 公式キット  商品コードGP-15)
 ランチア1ZM装甲車 (コッパーステートモデル  商品コードCOP35005)

その七  サンダース大学付属高校チーム
 M4シャーマン75mm砲搭載型(劇場版仕様) (ドラゴン/サイバーホビー  商品コードCH6511
 M4A1シャーマン76mm砲搭載型(劇場版仕様) (イタレリ  商品コード225)
 シャーマンファイアフライ(劇場版仕様) (アスカモデル  商品コード35-009
 M151 MUTT (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.130  商品コード35130)
 M4シャーマン75mm砲搭載型(テレビ版仕様) (ファインモールド/タミヤ 公式キット  商品コード41108)
 M4A1シャーマン76mm砲搭載型(テレビ版仕様) (ドラゴン  商品コードDR6083
 M20装甲車 (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.234  商品コード35234)
 GMC2.5トントラック (イタレリ  商品コード205)
 M4A6シャーマン (ドラゴン/サイバーホビー  商品コードCH9102およびCH9104
 シャーマンファイアフライ(テレビ版仕様) (ドラゴン/サイバーホビー  商品コードCH9104およびCH9102
 M3スチュアート(リボンの武者版) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.42  商品コード35042)
 M22ローカスト(リボンの武者版 3輌目) (ブロンコモデル  商品コードCB35162)
 T7コンバットカー(リボンの武者版) (コマンダーモデル  商品コード1-073)
 M4A1シャーマン76mm砲搭載型 (プラッツ/アスカモデル 公式キット  商品コードGP-53

その八  継続高校チーム
 BT-42(劇場版仕様) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.318  商品コード35318)
 BA-10装甲車 (ズベズダ  商品コードZV3617
 BT-5(フェイズエリカ仕様) (ズベズダ  商品コードZV3507
 BT-7(フェイズエリカ仕様) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.327  商品コード35327)
 T-26(フェイズエリカ仕様) (イタレリ  商品コード359)
 T-34/76(フェイズエリカ仕様) (ドラゴン  商品コードDR6584
 タワーワゴン車(高所作業車) (アークモデルズ  商品コードAK35040 をベースに半スクラッチ)
 T-20コムソモーレツ(フェイズエリカ仕様) (ホビーボス  商品コード83848)
 GAZ-AA(フェイズエリカ仕様) (ミニアート  商品コードMA35124)
 T-28中戦車(フェイズエリカ仕様) (ホビーボス  商品コード 83854)


その九  知波単学園チーム
 九七式中戦車チハ(西絹代車) (ファインモールド 公式キット  商品コード41110)
 九七式中戦車チハ(細見車) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.75およびNo.137  商品コード35075および35137)
 九七式中戦車チハ新砲塔(玉田車) (ファインモールド 公式キット  商品コード41111)
 九七式中戦車チハ新砲塔(浜田車) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.75およびNo.137  商品コード35075および35137)
 九五式軽戦車(福田車) (ファインモールド 公式キット  商品コード41112)
 特二式内火艇カミ(西原車) (プラッツ/ドラゴン 公式キット  商品コードGP-49)
 九五式小型乗用車(福田車) (ピットロード  商品コードG10)
 九七式中戦車チハ(久保田車) (ドラゴン 商品コードDR6875)(製作中)
 九七式中戦車チハ新砲塔(名倉車) (ドラゴン 商品コードDR6880)(製作中)

その十  BC自由学園チーム
 FT-17 (プラッツ/モンモデル 公式キット  商品コードGP-42)
 ソミュアS35 (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.344  商品コード35344)
 M5A1軽戦車(フェイズエリカのこぼれ話版) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.97  商品コード35097)
 オチキスH39軽戦車(フェイズエリカのこぼれ話版) (グンゼ産業  商品コードG761)
 ルノーR35軽戦車(リボンの武者版) (グンゼ産業  商品コードG762)
 オチキスH39軽戦車(フェイズエリカのこぼれ話版 アンドレ車) (ピットロード  商品コードG05)
 M22ローカスト(リボンの武者版 1、2輌目) (ブロンコモデル  商品コードCB35161およびCB35162)

その十一  ボンプル高校チーム
 7TP軽戦車(単砲塔型) (スポイニャ  商品コード不明)
 7TP軽戦車(双砲塔型) (ミラージュホビー  商品コード35302)
 
TKS (ミラージュホビー  商品コード35413)
 7TP軽戦車(単砲塔型)(2、3輌目) (ミラージュホビー  商品コード35302)
 自走砲アーチャー (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.356  商品コード35356)
 ヘッツァー(プラウダ戦記版)(タミヤ ミリタリーミニチュアNo.285  商品コード35285)

その十二  伯爵高校チーム
 38(t)戦車E型(7号車)(樅の木と鉄の羽の魔女版) (イタレリ  商品コード212)
 Ⅲ号戦車N型(3号車)(樅の木と鉄の羽の魔女版) (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.290  商品コード35290)
 Ⅲ号突撃砲G型(4号車)(樅の木と鉄の羽の魔女版)(タミヤ ミリタリーミニチュアNo.197  商品コード35197)
 35(t)戦車(9号車)(樅の木と鉄の羽の魔女版)(タミヤ ミリタリーミニチュアSP  商品コード25112)
 
38(t)戦車A型(6号車)(樅の木と鉄の羽の魔女版) (ホビーボス  商品コード80138)
 Ⅳ号戦車G型(1号車)(樅の木と鉄の羽の魔女版) (グンゼ産業  商品コードG775)


その十三  その他の車輌
 ダイムラー斥候車ディンゴ (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.18  商品コード35018)
 マジノ女学院 ソミュアS35(激闘!マジノ戦ですっ!!版) (プラッツ/エレール 公式キット  商品コードGP-41)
 青師団高校 Ⅱ号戦車F型 (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.9  商品コード35009)
 奈良グレゴール高校 38(t)戦車(リボンの武者版) (イタレリ  商品コード212)
 新潟ビゲン高校 Strv m40L軽戦車(リボンの武者版) (ホビーボス  商品コード82477 をベースに半スクラッチ)
 愛媛ケバブハイスクール ルノーR35軽戦車(リボンの武者版) (ホビーボス  商品コード83806)
 鹿児島竪琴高校 九五式軽戦車(リボンの武者版) (ファインモールド  商品コードFM16
 山梨楯無高校ムカデさんチーム 九七式軽装甲車テケ(リボンの武者版) (ファインモールド  商品コード41104
 ヴァイキング水産高校 Ⅲ号戦車J型 (タミヤ ミリタリーミニチュアNo.215  商品コード35215)
 青師団高校 Ⅰ号戦車B型 (ズベズダ  商品コードZV3522
 ワッフル学院 ヴィッカースT-15軽戦車 (レトロキット  商品コードRT35002)
 西住家 Ⅱ号戦車F型 (ドラゴン/サイバーホビー  商品コードCH6263)    
 チーム「鬼」九四式軽装甲車2輌(リボンの武者版) (ファインモールド 公式キット  商品コード41113)
 苫小牧メイプル学園 Mk.Ⅵ軽戦車(リボンの武者版) (バルカンスケールモデル  商品コード56008)
 九四式六輪自動貨車 (ファインモールド  商品コードFM31)
 ヴァイキング水産高校 ノイバウファールツォイク (ドラゴン  商品コードCH6690)
 マジノ女学院 ルノーR35軽戦車(激闘!マジノ戦ですっ!!版) (グンゼ産業  商品コードG762)
 青師団高校 ベルデハⅡ軽戦車  (プラ板やジャンクパーツ等によるフルスクラッチ)
 大学選抜 ダッジWC57 (AFVクラブ  商品コードFV35S16)
 ヴァイキング水産高校 M24チャーフィー軽戦車 (AFVクラブ  商品コードAF35054)
 戦車道連盟 M29ウィーゼル (タコム  商品コードTKO2167)
 新潟ビゲン高校 ランズベルクL-60軽戦車(リボンの武者版) (ホビーボス 商品コード82477)(製作中)
    
その十四  ガルパン戦車工場関連「戦車工場、作ります!!」
  その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8 その9 その10 その11 その12 その13 その14 その15
  その16 その17 その18 その19 その20 その21 その22 その23 その24 その25 その26 その27 その28 その29 その30
  その31 その32 その33 その34 その35 その36 その37 その38         

 

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龍と仁と天と3 龍安寺の石庭と勅使門

2021年10月30日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 現在の方丈は、龍安寺における最古の建築で国の重要文化財に指定される。指定正式名称は「龍安寺本堂 附 玄関」であるので、さきに見た勅使門も付属建築として扱われていることが分かる。もとは塔頭の西源院の方丈であったというが、それが慶長十一年(1606)に織田信包によって建立されているのであるから、本来の方丈も織田氏および豊臣氏の保護下に置かれた立派なものであったことは容易に想像がつく。

 寛政九年(1797)に焼失したその本来の方丈は、寺史によれば長享二年(1488)に細川勝元の子の細川右京大夫政元によって再建されたものという。源氏長者の足利将軍家に次ぐ、源氏分流の管領細川氏の格式のゆえに、将軍家御所の御殿様式も取り入れた本格的な建築であったことだろう。創建時よりこの方丈を「書院」とも称しているので、本質的には書院建築的な様相を示していたものと推測される。

 

 そのかつての「書院」たる方丈に、塔頭西源院の方丈は規模がほぼ同じに近かったものらしい。禅寺に限らず、中世期の寺院の主要建築は、寺院の塔頭の建物の範となる場合が普通で、要は塔頭の建物を本寺の建物に模して造っていた歴史がある。

 だから、龍安寺においても本来の方丈が焼失した後に塔頭の方丈を移築しておさめることが可能であったわけであるが、このことは、有名な石庭を考えるにあたっても重要なポイントになる。方丈が焼失して塔頭の方丈に入れ替わっても、南側の石庭の位置および規模には変化がなかったようであるが、これは重要なことのように思える。

 

 いまの方丈も上図のごとく内部の設えは簡素で、いかにも室町期の書院建築の典型的な姿をみせるが、その雰囲気は創建時の細川勝元の「書院」とさほどに隔たりはないのかもしれない。室町期の書院建築ほど、時期を隔ててもあまり変化がなかった建物もないからである。
 織豊期になると、織田信長や豊臣秀吉の派手好みを反映して書院建築も豪華になり美的意匠が増えてくるが、龍安寺の方丈はそういった「華やかさ」とは無縁のままであったことだろう。

 問題は、室町幕府のナンバー2であった細川勝元が、なぜ龍安寺をこの地に創建したか、ということである。かつての円融寺および徳大寺を踏襲したのではなく、その旧地を譲り受けて龍安寺を起こした際に、旧寺の池である鏡容池とは離れた高台にわざわざ寺の中枢部を据えているのである。高い場所でなければならない理由があったとみるべきである。

 

 現在は上図のようになっている南の石庭だが、本来は細川勝元の「書院」の南庭であったから、これを囲む油土塀の南側が低く造られる点にも意味がある。
 本来の方丈が焼失した直後の寛政十一年(1799)に当時の作家にして俳人であった秋里籬島(あきさと りとう)が著した「都林泉名勝図会」に、龍安寺の方丈から眺めた八つの景色を「龍安寺八景」として列挙するなかに「八幡源廟」があり、開山細川勝元に関して次のような記述がある。

「この人(細川勝元)書院に居ながらにして遥かに八幡神廟を毎時拝せんがために庭中には樹木を植えさずとなん」

 ここに細川勝元による龍安寺創建の主旨の一つが簡潔に示されている。京都における源氏の守護神であった男山(現在の石清水八幡社、龍安寺の真南約15キロに位置する)を寺の書院から南庭ごしに毎時拝む為、である。源氏の細川氏であれば当然のことだが、そのために書院の庭には遥拝の邪魔になる樹木を植えさせなかった、というのである。現在の石庭に樹木が存在しない点をも簡潔に述べているようにみえてしまうが、これは秋里籬島の俗説であろう。

 ただ、油土塀の南側が低く造られる点はまさしく男山を拝めるようにした配慮であり、かつては南の林間に男山が望まれたというから、「書院に居ながらにして遥かに八幡神廟を毎時拝せんがために」の部分はおそらく史実であろう。

 加えて龍安寺の位置は当時の室町幕府の城下町たる上京の外郭の西側をおさえ、平安京域のほぼ全部を一望出来る。山陽道、山陰道および北陸道へも睨みがきき、東海道を含めて四街道に軍勢を展開出来る軍事上の要地である。
 したがって、男山を拝む場所、というのは表向きの理由であって、管領として帝都の内外に睨みをきかせる場所にて将軍家の安泰をはかる、というのが真の目的であったのかもしれない。

 なお、方丈の南庭が油土塀に囲まれることによって、南麓の鏡容池は見えなくなる。細川勝元の龍安寺においては、徳大寺以来の庭池の景観は必要なかったのであろう。龍安寺が鏡容池とは離れた高台に設けられているのも、「八幡源廟」の景色を得るためであったとすれば納得がゆく。そのための龍安寺方丈の南庭であったわけである。

 

 だが、現在の南庭の石庭つまり枯山水が、細川勝元の頃からあったかどうかは疑問である。龍安寺の様子を伝える室町期の史料には、いま見られる美しい白砂の石庭のことは一切出てこないからである。

 室町期に限らず、中世期の禅宗寺院における方丈の南庭は、一般的に寺における聖なる空間の一つとして重要視されており、勅使の来訪時や新住職就任の式である晋山式等の儀式の場となった歴史がある。
 これは平安期の密教寺院にて本堂南庭が重要な空間と定められたのを踏襲したものと思われるが、仏教的に重要な儀式の場であるという認識は不変であったようである。したがって、その空間に観賞用の石や枯山水や植栽を配置するという状況はまず有り得ない。

 だから、天正十六年(1588)に豊臣秀吉が龍安寺で茶会を催した際に、秀吉を含めた七名全員がかつて庭にあった絲(しだれ)桜のことを詠んだが、庭石のことは詠まなかったのも当然であろう。当時の龍安寺方丈の南庭には、いま見られる枯山水はまだ無かったのかもしれない。

 

 龍安寺の往時の姿を描いた絵画資料は、まず寺蔵の「龍安寺敷地山之図」が挙げられる。これは創建時の寺の絵図を江戸期に模写したものと伝わるが、方丈と玄関はほぼ現在の姿に近いのに南庭には石庭の描写が無い。

 これは秋里籬島が安永九年(1780)に出版した「都名所図会」に掲載される龍安寺境内全景の図においても同様であり、方丈の南庭には石庭の描写が無い。方丈は焼失前の姿であるが、現在の旧西源院方丈および勅使門の様子とよく似ているのは興味深い。

 

 現在見られる石庭が絵図に初めて描かれるのは、本来の方丈が焼失した直後の寛政十一年(1799)に出た「都林泉名勝図会」の図である。この図に「庭中に樹木一株もなく海面の体相にして、中に奇巌十種ありて島嶼(とうしょ)に准(なぞら)へ、真の風流にして他に比類なし、これを世に虎の子渡しといふ」との説明が添えられるが、「奇巌十種」とあるように当時の庭石は10個で、現在の15個では無かったことがうかがえる。白砂に関する記述が無いのも興味深い。

 

 まとめると、現在の石庭は、安永九年(1780)の「都名所図会」の図には無く、寛政十一年(1799)の「都林泉名勝図会」の図にて初めて描かれるので、両者の間の時期、つまりは本来の方丈が焼失した寛政九年(1797)を含む期間に成立した可能性が考えられる。

 これはおそらく江戸幕府による新寺院諸式(寺院諸法度)の制定との関連が推定される。江戸期以前までは聖なる空間として厳に管理された方丈南庭に関する規範が、この新寺院諸式によって緩和され、儀式の場としての聖域性が後退した方丈南庭に鑑賞用の意匠が施されるようになる。その先駆けが、寛永九年(1632)造営の南禅寺方丈の石庭であるとされる。

 ただ、禅宗は規範や規則が江戸期でもやかましかったようで、新寺院諸式による緩和よりも伝統旧例の遵守のほうが重くみられた流れがあった。南禅寺は京都五山(天龍寺、相国寺、建仁寺、東福寺、萬寿寺)の上の寺格であったからその石庭造営は例外と見なすべきかもしれない。十七世紀のうちではまだ方丈の石庭は普及せず、十八世紀になっても半ばからようやく各寺院における石庭の造営が目立ってくる。

 したがって、龍安寺の石庭を前述のように安永九年(1780)から寛政十一年(1799)までの間の時期の成立と仮定した場合、石庭としてはかなり遅い時期の成立であったことになる。当時は斬新な発想の石庭であったかもしれない。現在は京都を代表する庭園のひとつに数えられて有名になったのも、その斬新さがいまに通じる性質のものであったからかもしれない。

 

 石庭の東には現在の勅使門に繋がる歩廊がある。江戸期の諸絵図に描かれた歩廊付きの玄関の姿を思わせるが、要は焼失前の建物の様相が受け継がれたのであろう。創建当時は方丈の「書院」とその玄関であったものが、いつのまにか玄関だけ格式をあげて勅使門になっているが、その理由は寺務所に尋ねても明確に分からなかった。

 

 なので、勅使門の内部を方丈の南側広縁から見ている限りにおいては、ごく普通の玄関の構造であった。もとは塔頭西源院の唐門であったというから、勅使門というにはやや簡素な雰囲気が否めないのは仕方の無いことである。
 しかし、かえってこの質素なたたずまいが、創建時の細川勝元の「書院」の玄関のそれを思わせるところがあって、それはそれで趣きもあって面白いものだ、と感じた。  (続く)

 

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知波単学園 九五式小型乗用車(福田車) 作ります!! その3

2021年10月29日 | ガルパン模型制作記

 ステップ7およびステップ8ではシャーシを組み立てます。殆どのパーツは塗装のことを考えて仮組みのままとします。ガルパン仕様への工作は無く、ガイド図の指示通りに進めます。

 

 ステップ7で組み立てるパーツ群です。運転席の操作レバー類のパーツは塗装までランナーに付けたままとします。排気管のパーツA11も仮組みとします。エンジンの排気管と繋ぐ際に位置を調整する必要があるためです。

 

 排気管のパーツA11を仮組みしました。

 

 ステップ8においても、後部シートのA2とA3を接着する以外は全て仮組みとします。各部分で塗装カラーが異なるため、塗装後に接着するのが良いと判断しました。

 

 全てのパーツを仮組みしました。三人乗りであるのが分かります。これのトラック型である、ガルパンのカモさんチームの広報車九五式小型乗用車は本来は二人乗りですが、劇中では三人が乗車しています。おそらく、上図のように後部座席もあると見なされているのでしょう。

 

 ステップ9ではシャーシにエンジンや車軸などを組み合わせます。ステップ10ではタイヤや窓ガラスなどを組み付けますが、窓ガラスは塗装後に取り付けます。またバックランプのB11は劇中車にありませんので不要です。

 

 御覧のように劇中車にはB11のバックランプが付いていません。このアングルでは、付いていれば描写されるはずですから、見えないということは付いていないわけです。実車でも付いていなかった個体がまま見られたそうなので、劇中車はそれを踏襲しているのかもしれません。

 

 ステップ9で組み合わせる、シャーシ、エンジン、前後の車軸です。

 

 組み合わせる際に各所のパーツの位置を調整したり、排気管や駆動軸などを繋げる作業が発生します。これらの作業のために、各所のパーツを接着せずに仮組みのままとしていたわけです。

 

 仮組みで仕上がりました。塗装時にまた外してゆきます。

 

 ステップ10ではタイヤなどを組み付けます。これも仮組みとします。

 

 タイヤをはめ込み、車体を合わせて完成状態にしました。ピットロードのキットは平均的にダボ穴へのはめ込みがキツキツで、力を込めないとはまらない場合が多いので、接着しなくても形になります。ゆえに仮組みのままでも形が出来上がってしまうので、塗装前の作業そのものも割合に楽です。  (続く)

 

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龍と仁と天と2 龍安寺の庫裏と方丈

2021年10月28日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 勅使門の前からいったん下に降りて東側へ移り、改めて一般拝観者順路の石段を登った。上図は登り切ろうとする辺りで下を振り返った図である。
 奥の一番下の参道から二段の平坦面を経ているので、相当な高さに達していることが分かる。現在の境内地が急な傾斜面に占地していることが理解されるが、ここまで登ると、庭園の鏡容池からも離れてしまう。龍安寺創建以前の徳大寺、およびその前の円融寺の頃には主要堂塔はもっと池に近かった筈なので、現在の龍安寺の建築群が、徳大寺および円融寺の寺地にそのまま位置しているかについては疑問がつきまとう。

 なので、いまは参道西側の山林となっている広い区域こそ、かつての徳大寺および円融寺の位置であった可能性も否定出来ないが、発掘調査もいまだになされていないので、これ以上の推測は無意味である。

 ただ、徳大寺を創建した左大臣藤原実能の山荘が当地にあり、藤原実能を祖とする徳大寺氏が氏神とした住吉神(現在の住吉大伴神社)の元の神体山がいま境内地の北西に聳える住吉山(標高241メートル)であったことをふまえると、徳大寺の位置は、住吉山が望める範囲内に絞られる筈である。
 その場合、いまの龍安寺主要部の方丈からは住吉山はまったく見えず、鏡容池の北岸にある西源院や大殊院からは見えることがポイントになるであろう。

 

 参道の石段を登りきると、庫裏の大きな建物があって一般拝観の受付口となっていた。江戸期の寛政九年(1797)に前の建物が火災で焼失し、その後に再建されたものである。切妻造、妻入とし、煙出(けむりだし)のある大屋根を架けた形式であるが、装飾的要素は一切省かれていて、江戸期の典型的な庫裏建築としての様相を示す。

 

 入ると土間があって拝観者の上がり口となっているが、その直上は吹き放ち構造となって屋根裏まで続く。

 

 そして屋根上の煙出(けむりだし)まで排煙のための空間が造られている。ここの庫裏は高さがあるので、御覧のように吹き放ちの空間も広くとってあり、玄関口から入った風が上に吹き上げてゆくように配慮されている。

 

 庫裏から拝観順路を進んで西隣の方丈の回縁に進むが、この方丈建築の構造は、正面である南側だけでなく東側にも西側にも広縁が設けられる。背後は山で、有名な石庭は南にあり、それに続く庭園は西に位置するのに、庭の無い東側にも上図のように広縁が付く。
 これによって、元の方丈が寛政九年(1797)に焼失した後に塔頭の西源院方丈を移築したとの解説に納得がゆく。おそらく西源院にあった頃は東側にも庭があったのだろう。

 

 建物自体は慶長十一年(1606)に織田信包によって建立されたものという。桃山風の様式が随所に見られるが、その中心的要素であっただろう室内の障壁画は、もとは狩野派の手によるものであった。残念なことにそれらの画は明治初期の廃仏毀釈の際に売却され、寺外へ流出し散逸してしまった。

 それらの多くは海外に出て、現在はメトロポリタン美術館に8面、シアトル美術館に4面が所蔵される。また別に個人所有となっていた群仙図4面と琴棋書画図2面は2010年に龍安寺に買い戻され、2018年には芭蕉図9面が帰還した。襖に元あった引手はすべて外されたため、現状ではパネル状の絵画として寺に収蔵されている。時々特別公開がなされているが、私自身はまだ機会に恵まれていない。

 

 方丈の裏手、北面に回ると庭には上図の蹲踞(つくばい)が置かれてある。手を清める為の低い手水鉢に役石をおいて趣を加えたものだが、これは一般拝観者向けに展示されているレプリカで、実物は庫裏の裏手に移築された茶室「蔵六庵」の庭に置かれる。

 

 蹲踞(つくばい)の解説板。

 

 方丈の北縁はそのまま西の仏殿にも繋がるが、仏殿は普段は非公開である。

 

 なので、ぐるりと西側の広縁に回って、昭和57年に室町風に復元された西の庭園を眺めつつ、南へと向かった。

 

 方丈の南面、つまり正面に出た。ここの広縁が最も広く、柱間は全て戸口とされて採光性にも優れている。ようやく他の拝観客の姿が二、三人認められたので、やはり寺内に私一人のみでは無かったのだ、と悟った。  (続く)

 

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知波単学園 九五式小型乗用車(福田車) 作ります!! その2

2021年10月27日 | ガルパン模型制作記

 ステップ2の続きです。組み上がった状態です。ワイパーの向きを合わせ、左のバックミラーをカットして劇中車に合わせています。

 

 ステップ3に進みました。ここでもガルパン仕様への工作が二つ追加されます。

 

 劇中車のシーンを見ましょう。今回のピットロードキットにはパーツが無い、ボンネットマスコットが付きます。このパーツはファインモールドのキットには付きますので、劇中車の元モデルがファインモールド製品であることが改めて分かります。ですが、今回はピットロードのキットで作っているので、ボンネットマスコットは自作でそれらしく作ることにしました。

 また、前部のラジエターの真ん中に知波単学園の校章マークが付きます。実際には帝国陸軍の五芒星マークが付く位置ですが、円板のサイズもやや大きくなっています。

 

 なので、帝国陸軍の五芒星マークのパーツA23は使わず、サイズが大きい円板を別に作りました。上図のように、ウェーブのクリアパーツセットから持ってきて平たく削りました。

 

 ラジエターの真ん中に改造したクリアパーツの円板を貼りつけました。

 

 続いてボンネットマスコットをプラ材で適当に作りました。細かい形状は気にせず、要はボンネットマスコットらしく見えれば充分、という認識で進めました。

 

 仕上がりました。ステップ3の工程は完了です。

 

 ステップ4ではエンジンを、ステップ5では前部車軸、ステップ6では後部車軸を組み立てます。全てガイドの指示通りに進めます。

 

ステップ4で組み立てるエンジンのパーツ群です。後で塗装するため、多くのパーツは接着せずに仮組みとしました。力を込めないとはまらないパーツもあったので、接着しなくても充分か、と思ったりしました。

 

 仮組みでこのように仕上がりました。塗装時にまた解体し、組み直します。

 

 ステップ5で組み立てる前部車軸のパーツ群です。

 

 組み立てました。パーツA16およびA17については、ガイドの図からは正しい接着位置が分からないため、未接着のままで軸部のB6に乗せてA6とA10のフレームに挟み込みました。上図の状態になりまして、パーツA16およびA17は動かせるようになっています。これらは、後のステップ9にてシャーシのCパーツに組み付ける際に接着位置が確定します。

 

 ステップ6で組み立てる後部車軸のパーツ群です。

 

 仮組みで仕上げました。これも前部車軸と同じように後のステップ9にてシャーシのCパーツに組み付ける際に接着位置が確定します。特に駆動軸のパーツB1は前部車軸の駆動軸パーツA10に繋ぐ部分ですので、ステップ9にてA10に繋がるように向きを調整する必要があります。したがってこの段階では全てを未接着としておきました。  (続く)

 

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龍と仁と天と1 龍安寺へ

2021年10月26日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 2021年2月11日、思い立って久しぶりに三ヶ所の古刹を訪ねた。龍安寺、仁和寺、天龍寺であった。

 祝日だが、嫁さんは仕事があり、この日の夕飯を担当するという条件で許可を貰って一人で出かけた。地下鉄の京都市役所前で降り、河原町通東側の京都市役所前バス停A乗り場より59系統に乗って、上図の竜安寺前バス停で降りた。

 

 コロナ禍下の観光客激減の時期に行ったので、バスを降りたのも、門前に進んで上図の標柱を見て参道に進んだのも、私一人であった。

 

 龍安寺には確か十年ぶりだった筈だが、門前参道の景色は変わらず、であった。前回は境内のどこにも観光客や参拝者の姿が見られたが、今回は方丈に入るまでとんと人影を認めなかった。京都観光の人気ベスト5に入るとされる龍安寺でさえこの有様になるのか、と改めて新型感染症流行の影響の大きさを感ぜざるを得なかった。

 

 江戸期の宝暦五年(1755)に再建された山門をくぐった。現在の境内地はここからになるが、創建時の境内地の南限はいまの嵐電の龍安寺駅の辺りまであったという。その頃は東に足利家菩提寺の等持院が隣接していた筈であるが、境内地の面積は龍安寺の方がはるかに広かったらしい。管領細川京兆家の威勢がしのばれる。

 

 ほどなく左手に鏡容池(きょうようち)と呼ばれる池が見えてきた。龍安寺創建に先立って当地に在った徳大寺の庭園の池であったというが、徳大寺の建立が藤原末期の久安三年(1147)のことであったというから、発願者の左大臣藤原実能(ふじわらさねよし)としては、当時の流行にのっとって浄土庭園とした可能性が高い。その庭園の園池が、どの程度旧状をとどめているかは疑問無しとしない。

 ただ、藤原期の寺の庭園の池にしては大きすぎるので、徳大寺の廃絶後に細川勝元が当地を譲り受けて龍安寺を起こした際に、池も拡張した可能性が考えられる。いま池中に頭をのぞかせる「水分石」の他、池底に残る景石などを調査すれば、かつての徳大寺山荘の庭園の姿にも辿りつけるかもしれない。

 

 鏡容池(きょうようち)の北辺からは、寺の開基たる室町幕府管領にして細川京兆家第11代、右京大夫勝元の「書院」の推定位置まで一気に進んで石段を登った。創建当時は御殿風の「書院」が建てられて式台が南面していたものと思われるが、その位置には現在は上図の勅使門が建つ。かつて塔頭の西源院の唐門であったのを、江戸期の寛政九年(1797)に前の門が焼失した後に移築したものである。

 禅寺の諸堂の配置はよほどのことが無い限り旧規を踏襲するので、この勅使門の構えは、かつての「正門」または式台のそれをなぞっていると見たほうが良いように思われる。

 

 しかし現在は勅使門となっており、文字通り天皇家の使者たる勅使の専用口であったから、いまでも厳に閉じられて寺僧はおろか一般の通行も禁じられる。観光拝観の出入りは東に繋がる庫裏にて行われる。

 

 勅使門の手前左右に建つ土塀は、向かって左側が有名な石庭を囲む油土塀のそれである。著名な石庭との組み合わせの美しさがよく知られるが、その壁面の独特の色合いは、実は外側のそれが内側よりもまろやかで見応えがある。案外知られていない見どころの一つである。

 

 油土塀の屋根は杮葺きであるが、見たところ相当傷んでいるようであった。段々に並べて貼られた杮板の線が波打って見えたので、腐食がかなり進行しているようだな、と感じた。いずれ葺き替え等の修理が必要になるな、と思った。

(追記 龍安寺石庭の土塀の柿葺屋根が15年ぶりに葺き替えられるため、この12月6日から約3ヵ月ほど拝観停止になるそうです。)

 

 そして棟の鬼瓦を見上げたところ、龍安寺の寺紋の引両紋(ひきりょうもん)ではなくて五七桐紋(ごしちのきりもん)であるのに気付いた。これは豊臣家の紋として知られるが、他にも使用例が多かったので、これが豊臣家の紋であるかは不明である。ただ、現存する土塀の以前の寄進修理を行なった武家の紋であることは間違いない。

 土塀自体は室町期の建立かとされているようだが確証はなく、細川勝元の創建以来の遺構であるならば、足利家より拝領した寺紋の引両紋が打たれるはずである。それが五七桐紋であるところに、この土塀の実年代考察への手掛かりが秘められているように感じられた。  (続く)

 

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知波単学園 九五式小型乗用車(福田車) 作ります!! その1

2021年10月25日 | ガルパン模型制作記

 2021年10月、ほぼ半年ぶりのガルパンプラモデル制作の対象を、モデルグラフィックス2019年9月号の31ページの特集記事「最終章第2話ちょいメカさん大集合!!」に取り上げられている上図の九五式小型乗用車に決めました。知波単学園の福田はるが大洗の「お好み焼き道」でアヒルさんチームの4人と会った際に乗ってきた車でした。

 

 「お好み焼き道」の玄関横の駐車スペースに停めてある九五式小型乗用車を拡大しました。劇中車のシーンはこれが唯一ですので、模型で再現製作するにあたってもこのシーンが参考になります。

 

 モデルグラフィックス2019年9月号の31ページの特集記事では1/35スケールの適応キットとしてファインモールド製品のみを挙げていますが、実際には上図のピットロード製品も存在します。今回の製作にあたってはこちらを選びました。理由は、劇中車のように幌を展開した状態に作れるのは、このピットロード製品だけであるからです。(関連記事はこちら

 ピットロード発の九五式小型乗用車のキットは、上図の幌展開状態の製品(品番G10)のほか、幌を畳んで助手席に九六式軽機関銃を装備した状態(品番G38)がありますが、いずれも幌を展開した状態に作れます。模型店で見かけるのは後者のほうが多いようですが、両者の中身の違いは九六式軽機関銃の有無のみですから、後者でも劇中車再現は可能です。

 

 中身は至ってシンプルです。小型車輌であるのと、ピットロードが同じく発売している幌付の九五式小型貨物乗用車(品番G36)との共通パーツが大半を占めることにより、パーツ総数は最低限におさえられています。 幌付の九五式小型貨物乗用車(品番G36)はガルパン公式キットのひとつカモさんチームの「県立大洗女子学園広報車九五式小型乗用車」(品番PD10)の元キットですから御存知の方も多いでしょう。

 

 ステップ1から3までの組み立て指示図です。車体の前部、フロントガラス周りなどの各部品を取り付けます。ガルパン仕様への工作はステップ2からはじまります。
 厳密にはステップ1にもガルパン仕様への追加工作があるのですが、実際の作業では追加すべきかどうか迷い、とりあえずストレートに進めて、後で考え直して手直しした経緯があるため、時系列で順に述べてゆきます。

 

 ステップ1では、車体前部の前照灯、運転席のハンドルなどを組み立てます。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ2に進み、関連のパーツを切り離して揃えました。ここからガルパン仕様への工作も二つ追加されます。

 

 劇中車のシーンを見ますと、御覧のように左右のワイパーが実際の両開き形ではなく、同じ向きに動く並列形にセットされています。現在の車のワイパーと同じ動き方です。これにしたがってパーツA19の向きを変えます。
 さらに、左のバックミラーがありません。これはファインモールド製品の特長の一つでもあるので、劇中車の元モデルはおそらくファインモールドのキットなのだろうと推察されます。

 

 今回のキットの箱絵の車輌にも、左のバックミラーが描かれていません。実在の車輌でも無かったものが多かったそうなので、左右両方を備えたケースは少なかったのでしょう。

 

 なので、赤ペン先で示した、パーツB10の左のバックミラー部分はカットします。
 知らない方は、上の縦に細長いものをバックミラーだと思いがちのようですが、これは現在のウインカーに相当するもので、方向指示器と呼ばれます。正式名称は「外付け型矢羽式方向指示器」といい、埼玉のアポロ工業がほぼ独占した製品であるため、俗に「アポロ」とも呼ばれたそうです。運転室内のレバーを押すと、パッと矢羽の形をした指示板が下から横へ開き、曲がる方向を示す、というものでした。

 

 左のバックミラー部分をカットしました。この状態で車体に取り付けることになります。  (続く)

 

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新たな仲間のガルパンプラモデル事始め その5

2021年10月24日 | ガールズ&パンツァー

 去る10月23日、新たなガルパン仲間のS氏に「ひとつ、中古ショップ巡りというのを教えて下さい」と誘われた。昼食をおごってくれるというので、S氏の自宅に近いところにある2ヶ所の店舗を提案して共に出かけた。

 1ヶ所目は上図のホビーオフ長岡京店であった。京都府下では唯一のホビーオフ店舗であり、この9月にオープンしたばかりで、S氏はもちろん、私も初めての訪問であった。地域によってはかなりのプラモデルの品ぞろえを誇るホビーオフだが、京都府下には今まで無かったため、私も殆ど情報を持っておらず、したがって今回はよい機会と言えた。

 が、S氏が期待していたところのプラモデル中古品の品ぞろえは少なく、コーナーの大半を占めるのはガンプラであった。残りはほぼ飛行機や車や艦船で占められ、AFVは数点しか見当たらなかった。そこで早々に2ヶ所目へ移動した。

 

 2ヶ所目は、上図のブックオフSUPER BAZAAR 1号京都伏見店であった。京都市内に7店舗を数えるブックオフのなかで最大の規模と品揃えを誇るが、今年5月のオープンだったのでまだ月日も浅く、私も今回が初めての訪問であった。

 京都市においては中古プラモを扱うショップそのものが少なく、あってもガンプラがメインになっているケースが普通なので、欲しい品は通販に頼るのが良いとされる。だがS氏が「中古ショップでガルパンのプラモ探す、というの一度やってみたい」と何度も言うので今回のショップ巡りとなったわけだが、正直言って私自身はあまり期待していなかった。

 だが、こちらのブックオフは通常の店舗ではなく、いわゆる重点流通集積店と位置づけられるSUPER BAZAARの店舗である。他の店では扱わない品を重点的に集めて販売するという旗艦店的なポジションも担うので、それがプラモデルに力を入れていると公式ツイッター上でも宣伝している点が気になっていた。ひょっとしたら、とS氏にも話していた。

 

 広い店内の奥にあるプラモデルのコーナーに入ってみると、なんと大当たりであった。上図のように戦車プラモが大量に積まれて販売されていた。京都の中古ショップの店頭にてこれだけの数の中古AFVプラモを見るのは初めてであった。正直言って感動してしまった。私でさえそうだったから、S氏の喜びようは大変なものであった。

 

 多くはタミヤ製品であったが、海外メーカーの品もちらほら混じっていた。S氏が早速メモを片手に、ガルパンの適応キットを探し始めたが、思ったよりも数が多いのに驚いていた。それは私も同じであったが、これだけの数を集めているのは、やっぱり重点流通集積店だからなのだろう、たぶん京都市のブックオフ各店に買取や入荷で入るプラモを重点的にこの店に回して集積させてコーナーを充実させて販売しているのだろう、と考えた。三条や河原町や太秦などの京都市内の他のブックオフにも行っているが、戦車プラモを見たのは数えるほどしか無かったからである。

 ブックオフの各店にプラモを少量置いても、普通はなかなか売れない。数が少ないから客も失望してそっぽを向き、来なくなる。それよりも各店の在庫を全て一ヶ所に集めれば、コーナーも充実して種類も豊富になる。そういう店が一ヶ所あれば、欲しい客は遠くからでも買いにやってきてまとめ買いする傾向があるから、各店舗に小分けしてなかなか売れない在庫にしてしまうよりは売り上げが見込める。
 その一ヶ所が、京都においてはここなのかもしれないな、と思った。試しに今後間を置いて二、三度ぐらい訪れて在庫がどの程度回転しているかを見ておこうか、と考えた。回転が早くて品揃えがドンドン変わっているならば、これは当っていて成功していることになる。時にはS氏や私が欲しい品も入ってくるかもしれない。

 そうした推測を簡単に話したところ、S氏は全てをメモに書きとめていちいち頷くのであった。

 

「星野さん、これ聖グロのチャーチルですかね?」
「うん、MK-Ⅶだから合ってるね。以前にファインモールドから出てた公式キットも元製品はタミヤだったから同じだね。それと、上のチャーフィーも適応キットだな、大学選抜の」
「チャーフィーは、その、劇中車に近いんですか?」
「うーん、近いといえば近いけど、改造は色々必要になる。私はAFVクラブのほうを選ぶけどね・・・」
「あっ、そうでしたね、AFVクラブをお持ちでしたね・・・、ここには無いなあ・・・」
「まあ、こういうのは好みで選べばええんやで・・・」
「そうですね・・・。ええと、・・・こちら、このティーガーⅠは西住まほの戦車ですかね?」
「うん、それが最もポピュラーな適応キットだね。私もそれで西住まほ車を作ったな・・・」
「そうですか、じゃあこれ買います・・・」
「あと、買うんなら、下にあるB1bisもお勧めだね。これの中古品ってなかなか見かけんからね・・・」
「あっ、カモさんチームでしたね。これも買っとこう・・・。その上のはパンターのG型みたいですけど、黒森峰のアレですか?」
「それは初期型なんでちょっと違うね。黒森峰のは後期型なの。砲の防盾の下がアゴのように広がってるんが特徴で、そのキットも出てるけどね、ここには見当たらないな・・・」
「そうですか・・・・。その、砲の防盾の下を広げるってのは、プラ板とかの改造で出来ますかね?」
「うん、出来る。私だったらプラ板を三方にスカート状に貼ってパテを盛って整形して改造するね。まだやった事無いけどね・・・」
「それやってみようかな・・・このパンターを買ったらの話ですが」

 

「星野さん、Ⅳ号のD型がありますよ、これ星野さんも作ったんですよね?」
「はい。公式キットより安かったからね・・・。その下のマチルダも聖グロの適応キットだな」
「うわー、いっぱいあるじゃないですか・・・。これもこれも買おう・・・、あっ、このT34/85はプラウダの・・・?」
「そう。プラウダの劇中車の適応キットだね。ほぼ劇中車仕様だからこれでもイケるよ。それから、その下の九七式中戦車は知波単の公式キットの元製品だね。その横にはBC自由のソミュアもあるね・・・」
「おお・・・ほんまや・・・、・・・やりましたね星野さん!ここバッチリ揃ってますよ・・、家からも近いし、行きつけになりそうですねえ・・」
「さっきも話したけど、ここ、定期的に通ってみたらどうかな・・・。行く度に品揃えが変わっていれば、今は無い品も入ってくるかもしれんね」
「ええ、そうします。ここ定期的に行きますよ!絶対!」

 

「最上段にガルパン公式キットも並んでるよ・・・」
「あっ、ホンマや!・・ええと、エレファント、ヤークトティーガーは黒森峰かあ、Ⅳ号のH型はこれ、公式キットの旧シリーズですね」
「そうです。黒森峰の二つは新シリーズだね。中身はドラゴンだけど、タミヤで作るのとあんまり変わらないな」
「星野さんはエレファントはタミヤで作ったんですよね?」
「そうです。でもこの公式キットで作ってもそんなに変わらない筈・・・」
「じゃあ、これ買っとくとお得ですかね・・・」
「見たところ、定価の三割引きか四割引きになってるな・・・お得なのは間違いない」
「ヤークトティーガーは、星野さんが作ったのは公式キットでしたか?」
「うん、旧シリーズのキットだったけど、この新シリーズ品も中身は同じらしいね」
「そうなんですか・・・、じゃこれも買っとくかな・・・」
「沢山買うんだねえ・・・」
「いえ、今日は持ち合わせがあんまり無いので4個だけにしときます。来週また来て沢山買いますよ・・・」

 かくして4個のキットを購入したS氏だったが、入店時よりも幸福感に満ちた表情になっていた。かつては私もあんな日々があったなあ、と懐かしい気分になったことであった。


 ホビーオフ長岡京店の公式案内はこちら
 BOOKOFF SUPER BAZAAR 1号京都伏見店の公式案内はこちら

 

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ガールズ&パンツァー 劇場版Variante 7

2021年10月23日 | ガールズ&パンツァー

 おととい10月21日に発売されました、コミック「ガールズ&パンツァー 劇場版Variante」の第7巻です。2015年に上映された劇場版の世界が、6年を経た現在も楽しめることがある意味驚きですが、アニメでは尺の関係で省かれたであろう部分や、アニメシーンの掘り下げなども盛り込まれて内容的にはさらに深みを増しているのが更に驚きです。コミック版には、アニメ版では出来ないことがやれる余地があるのだな、と改めて感心している次第です。

 アマゾンでの紹介記事はこちら

 

 発売日当日に河原町バルの丸善にて買ってまいりました。既に最終章シリーズの第3話に達しているガルパンですが、やっぱり面白いものは何度味わっても面白いものだ、劇場版もいまだに鮮やかな感動の余韻があるものだな、と思いつつ3度読み返しました。
 内容的にはアニメの終盤にさしかかった辺りですので、おそらく次の8巻でラストになるのかな、それともアニメには無かったストーリーが追加されて9巻までゆくのかな、と楽しく予想しています。

 こういったコミック版、最終章シリーズもやっていただきたいですね。

 

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「洛中洛外聖地巡礼記」の目次 その二

2021年10月22日 | 洛中洛外聖地巡礼記の目次

 「洛中洛外聖地巡礼記」の目次の二項目を作成しました。一項目には前ブログ掲載の1から55回までの記事を収録し、この二項目には現ブログ掲載の56回以降の記事を収録してゆきます。あわせて京都散策の参考にどうぞ。

 

「洛中洛外聖地巡礼記」の目次 その二

56 今出川通の南北1 京都御苑へ
57 今出川通の南北2 九條邸跡と厳島社 
58 今出川通の南北3 宗像社と閑院宮邸跡庭園
59 今出川通の南北4 閑院宮邸跡
60 今出川通の南北5 蛤御門の弾痕
61 今出川通の南北6 京都御所 上
62 今出川通の南北7 京都御所 下
63 今出川通の南北8 近衛邸跡から大聖寺へ
64 今出川通の南北9 室町殿遺跡から相国寺へ
65 今出川通の南北10 相国寺とラーメン
66 龍と仁と天と1 龍安寺へ
67 龍と仁と天と2 龍安寺の庫裏と方丈
68 龍と仁と天と3 龍安寺の石庭と勅使門
69 龍と仁と天と4 龍安寺の弁天島にて
70 龍と仁と天と5 仁和寺へ
71 龍と仁と天と6 仁和寺御殿
72 龍と仁と天と7 仁和寺伽藍
73 龍と仁と天と8 仁和寺奥院より二王門へ
74 龍と仁と天と9 天龍寺へ
75 龍と仁と天と10 天龍寺の庫裏と方丈
76 龍と仁と天と11 天龍寺の曹源池
77 龍と仁と天と12 天龍寺門前へ
78 初秋の京都御苑1 再び京都御苑へ
79 初秋の京都御苑2 白雲神社と西園寺邸跡
80 初秋の京都御苑3 県井と猿ヶ辻
81 初秋の京都御苑4 中山邸跡と清浄華院
82 初秋の京都御苑5 廬山寺と梨木神社
83 初秋の京都御苑6 清和院御門から建春門へ
84 初秋の京都御苑7 建礼門と有栖川宮邸跡
85 初秋の京都御苑8 旧九條邸門と堺町御門
86 北山鹿苑寺1 鹿苑寺へ
87 北山鹿苑寺2 大小の玄関と南池跡
88 北山鹿苑寺3 舎利殿と方丈
89 北山鹿苑寺4 失われた建築群
90 北山鹿苑寺5 安民沢と夕佳亭
91 北山鹿苑寺6 不動堂と大塔跡
92 北山鹿苑寺7 旧鹿苑寺みち
93 紫野大徳寺1 龍源院へ
94 紫野大徳寺2 龍源院の石庭と火縄銃
95 紫野大徳寺3 龍源院の方丈と本尊
96 紫野大徳寺4 禅刹の中心伽藍
97 紫野大徳寺5 大仙院からの道
98 紫野大徳寺6 興臨院へ
99 紫野大徳寺7 興臨院の方丈と茶室
100 紫野大徳寺8 瑞峯院の表門と玄関と方丈
101 紫野大徳寺9 瑞峯院の閑眠庭
102 紫野大徳寺10 黄梅院へ
103 紫野大徳寺11 黄梅院秋景色
104 妙心寺桂春院へ
105 妙心寺桂春院の方丈と唐門
106 妙心寺桂春院秋景色
107 龍と仁と天と13 紅葉の天龍寺へ
108 龍と仁と天と14 天龍寺方丈の本尊の謎
109 龍と仁と天と15 天龍寺の消えた伽藍跡にて
110 龍と仁と天と16 天龍寺と大堰川と古城山
111 京都御苑の拾翠亭へ
112 拾翠亭の空間
113 拾翠亭の意匠
114 拾翠亭の東屋にて
115 紫野大徳寺12 総見院へ
116 紫野大徳寺13 総見院表門と織田家墓所
117 紫野大徳寺14 総見院墓所と鐘楼
118 知恩院総門から三門へ
119 知恩院伽藍を抜けて
120 知恩院の黒門と青蓮院しだれ桜
121 晩夏の京都御苑1 近衛邸跡休憩所と中立売休憩所
122 晩夏の京都御苑2 京都御苑情報館の展示模型 上
123 晩夏の京都御苑3 京都御苑情報館の展示模型 下
124 晩夏の京都御苑4 建礼門と清和院休憩所と堺町休憩所
125 晩夏の京都御苑5 鷹司邸跡と富小路休憩所
126 晩夏の京都御苑6 新島襄旧宅 上
127 晩夏の京都御苑7 新島襄旧宅 下
128 宇治巡礼11 橋寺放生院
129 宇治巡礼12 興聖寺
130 宇治巡礼13 恵心院
131 宇治巡礼14 白川金色院跡
132 宇治巡礼15 白川地蔵院
133 宇治巡礼16 浮島十三重石塔
134 宇治巡礼17 平等院多宝塔跡
135 吉田社から真如堂へ1 吉田社参道と今宮社
136 吉田社から真如堂へ2 吉田神社と若宮社
137 吉田社から真如堂へ3 菓祖社と山蔭社と大元宮
138 吉田社から真如堂へ4 宗忠神社から真如堂へ
139 吉田社から真如堂へ5 真如堂の武人と画人の墓
140 紫野大徳寺15 方丈修理現場公開 その一
141 紫野大徳寺16 方丈修理現場公開 その二
142 紫野大徳寺17 方丈修理現場公開 その三
143 紫野大徳寺18 方丈修理現場公開 その四
144 紫野大徳寺19 方丈修理現場公開 その五
145 紫野大徳寺20 方丈修理現場公開 その六
146 大原秋景色1 大原の蓮成院へ
147 大原秋景色2 大原の来迎院へ
148 大原秋景色3 大原の三千院へ
149 大原秋景色4 大原の三千院にて
150 大原秋景色5 大原の法華堂と勝林院
151 安祥寺1 秋の安祥寺へ
152 安祥寺2 安祥寺の諸堂
153 安祥寺3 多宝塔跡と青龍殿
154 安祥寺4 安祥寺の本堂と本尊
155 上賀茂梅辻家1 梅辻家へ
156 上賀茂梅辻家2 梅辻家住宅
157 上賀茂梅辻家3 梅辻家の外
158 紫野大徳寺21 芳春院 上
159 紫野大徳寺22 芳春院 下
160 妙心寺へ
161 妙心寺伽藍より玉鳳院へ
162 妙心寺玉鳳院にて
163 妙心寺寿聖院の石田家墓所
164 妙心寺寿聖院にて
165 魅惑の醍醐寺1 醍醐寺へ
166 魅惑の醍醐寺2 醍醐寺理性院へ
167 魅惑の醍醐寺3 醍醐寺理性院にて
168 魅惑の醍醐寺4 醍醐寺北門付近
169 伏見歴史散歩1 御香宮へ
170 伏見歴史散歩2 旧伏見城の大手門と残石
171 伏見歴史散歩3 御香宮の拝殿、本殿、能舞台
172 伏見歴史散歩4 源空寺の旧伏見城城門
173 伏見歴史散歩5 伏見稲荷へ
174 伏見歴史散歩6 伏見稲荷の荷田春満旧宅
175 伏見歴史散歩7 伏見稲荷の松の下屋
176 伏見歴史散歩8 栄春寺の旧伏見城城門
177 伏見歴史散歩9 栄春寺の旧伏見城土塁と石垣
178 伏見歴史散歩10 藤森神社
179 伏見歴史散歩11 藤森神社の古社殿二棟
180 因幡薬師 平等寺
181 牛尾山法厳寺 上
182 牛尾山法厳寺 下
183 紫野大徳寺23 大徳寺三門(金毛閣)
184 紫野大徳寺24 大徳寺仏殿
185 紫野大徳寺25 大徳寺法堂
186 紫野大徳寺26 大徳寺方丈唐門
187 宇治巡礼18 神明神社
188 宇治巡礼19 旦椋神社
189 宇治巡礼20 縣神社
190 宇治巡礼21 南泉房跡
191 宇治巡礼22 院御所山遺跡(槇ノ尾山)
192 宇治巡礼23 隼上がり瓦窯跡
193 豊家の余香1 高台寺表門へ
194 豊家の余香2 高台寺表門
195 豊家の余香3 高台寺圓徳院へ
196 豊家の余香4 高台寺圓徳院にて
197 豊家の余香5 高台寺へ
198 豊家の余香6 高台寺開山堂へ
199 豊家の余香7 高台寺開山堂
200 豊家の余香8 高台寺霊屋
201 豊家の余香9 高台寺傘亭
202 豊家の余香10 高台寺時雨亭
203 豊家の余香11 方広寺の大仏殿跡と鐘楼
204 豊家の余香12 豊国神社唐門
205 豊家の余香13 豊国神社唐門にて
206 伏見城の面影1 天龍寺へ
207 伏見城の面影2 天龍寺勅使門
208 伏見城の面影3 常寂光寺へ
209 伏見城の面影4 常寂光寺本堂
210 伏見城の面影5 二尊院へ
211 伏見城の面影6 二尊院総門
212 伏見城の面影7 正伝寺へ
213 伏見城の面影8 正伝寺本堂へ
214 伏見城の面影9 伏見城御成殿の面影 
215 伏見城の面影10 正伝寺境内にて
216 栂ノ尾高山寺1 栂ノ尾の古刹へ
217 栂ノ尾高山寺2 高山寺金堂
218 栂ノ尾高山寺3 高山寺石水院へ
219 栂ノ尾高山寺4 高山寺石水院
220 栂ノ尾高山寺5 高山寺境内より
221 伏見城の面影11 南禅寺金地院へ
222 伏見城の面影12 南禅寺金地院の明智門
223 伏見城の面影13 南禅寺金地院の東照宮
224 伏見城の面影14 南禅寺金地院東照宮から大方丈へ
225 伏見城の面影15 南禅寺金地院大方丈から
226 
227 
228 

 

 以下、順次追加収録していきます。
 それ以前の記事は、(「洛中洛外聖地巡礼記」の目次 その一)に収録しています。けいおん関連記事は「洛中洛外けいおん記」に収録しています。

 

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戦車工場、作ります!! その30

2021年10月21日 | ガルパン模型制作記

 ガルパン戦車工場B棟内のガントリークレーンの制作の続きです。片側を高脚に、もう片側を工場内部の支持架上のランウェイに載せるホイスト式天井クレーンの形状に作ります。高脚は台車と共に出来上がっていますので、残るは工場内部の支持架となります。上図のようにスチレンボードをカットして8本の柱用のパーツを作りました。

 

 2本ずつ貼り合わせて、4本の柱を作りました。このうち3本が支持柱、1本が支持架つまりランウェイになります。

 

 柱の上端左右にかませる三角支持材もカットして作りました。

 

 一気に貼り合わせて組み上げました。柱の基部にガードをプラペーパーで貼り付けました。

 

 写真では見えづらいですが、3本の柱の側面に白いマスキングテープを貼って化粧板としました。

 

 このように自立します。ランウェイ上の片端にプラ棒を貼りつけて仕上げました。

 

 スチレンボードだけで組み上げているので、強度確保のため、建物の壁に接して見えなくなる部分に紙テープを貼りつけて補強しました。

 

 ガントリークレーン全体を仮組みしてみました。

 

 こんな感じでまとまりました。職場にてお昼の休憩時間中にやっていましたので、同室の教職員連中の注目の的となり、色々聞かれました。全員が一見して何であるかが分からなかったようで、ガントリークレーンであることを察した方はゼロでした。

 

 ともあれ、これで完成としました。いずれ塗装する予定です。

 

 以上で、ガントリークレーンの製作までのレポートは完了です。  (続く)

 

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新たな仲間のガルパンプラモデル事始め その4

2021年10月20日 | ガールズ&パンツァー

 10月8日に最終章第3話の視聴と模型店巡りを共にしたS氏が、電話をかけてきて「とりあえずプラモを5個買いました、大洗女子学園の戦車を造りますよー」と言ってきたのは一昨日18日のことであった。聞けば16、17日の土日に再度模型店巡りを行なって、以下の5個の公式および適応キットを買ったのだ、ということであった。

 

 最初に買ったのが上図のⅢ号突撃砲F型の公式キットだったそうである。S氏はカバさんチーム推しなので、当然といえば当然である。プラッツの販売だがキット自体は旧公式キットと同じくドラゴン製品である。中身は変わっていないそうなので、劇中車仕様への工作の手間も変わらない。私が作ったのと同じ作業をS氏も同じくすることになるだろうな、と思う。

 

 続いてファインモールド発の公式キット、アヒルさんチームの八九式中戦車甲型をⅢ号突撃砲F型と同じく京都駅前ヨドバシで買ったという。これは主砲防盾のパーツを劇中車仕様で新規に追加した、公式キットのリニューアル版である。私が作ったのはそれ以前の公式キットだったので、主砲防盾のパーツ追加は無かった。それでプラ板で自作したが、S氏はそんな苦労はしなくて良いわけである。

 

 続いて西大路のボークスへ行って3個のキットを買ったそうである。1個目は上図の38(t)戦車で、ホビーボスのキットである。カメさんチームの劇中車の前期形態の形状に通じるB型のキットで、インテリア付きの限定版もあったが、S氏はインテリア無しの通常版を買ったそうである。
 私が同じ38(t)戦車を製作した時期には、まだこのキットは発売されておらず、旧トライスターのキットが絶版状態となっていたため、ドラゴンの製品を利用したが、いまはこのホビーボスのキットをどこでも見かける。

 

 2個目がカメさんチームの劇中車の後期形態であるヘッツァーであるという。しかも私も見た事の無かったレベルのキットである。マフラー以外はほぼ劇中車に通じるようで、6穴の誘導輪も付いていて、あまり改造の必要が無いようである。マフラーはどうするのか、と訊ねたら、S氏は「いっぺん自作にチャレンジしてみます」と言ってきた。その前向きな気持ちを、私も取り戻して頑張りたいなと思わせられた。

 

 3個目がボーダーモデルの、Ⅳ号戦車のF2型かG型のとちらかを選択出来るキットである。対プラウダ高校戦にのみ登場した、あんこうチームの第二形態の最新の適応キットである。公式キットが売切れていて無かったため、このキットにしたそうであるが、出来や精度はドラゴンの品にもひけをとらないらしい。私自身はまだ実物を見かけたことが無いので、いつかS氏に見せてもらおうと思っている。

 私がこの5種の戦車を作った頃は、キットも限られていて選択肢すら無かったが、今は色々と新製品も出ていて公式、適応を問わずキットは幾つか揃ってきている。選べる楽しみがある分、今のほうが恵まれている。実に羨ましい限りである。S氏の完成品を見せてもらう日が楽しみである。

 

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戦車工場、作ります!! その29

2021年10月19日 | ガルパン模型制作記

 ガルパン戦車工場B棟内のガントリークレーンの制作の続きです。クレーンガーダーを作るべく、パーツ類を設計してプラ材をカットして作り揃えました。

 

 クレーンガーダーの基部のフレームをプラ棒の組み合わせで作りました。

 

 フレーム内の四ヶ所に等間隔に桟をプラ板で作って組み付けました。それからホイストを取り付ける可動板を組み込みました。

 

 ホイストを取り付ける可動板は動くようにしてあります。

 

 下部側板をプラ板で貼り付けました。

 

 上部側板を作りました。まずはプラ板を上図のようにカットして・・・。

 

 プラ棒を採寸してカットして・・・。

 

 組み合わせてゆきました。

 

 左右の上部側板が完成しました。

 

 フレーム上に木の平板を貼って通行板を作りました。クレーンガーダーの上部が作業用通路になっているケースがありますので、その形式を採用して作りました。

 

 上部側板を片側のみ取り付けました。

 

 通行帯はこんな感じで中央のみが広くなります。それ以外は機器などを配置する関係で通行帯が狭くなります。

 

 もう片方の上部側板を取り付けました。これでクレーンガーダー部分が組み上がりました。あとはホイストを取り付ければ完成となります。  (続く)

 

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新たな仲間のガルパンプラモデル事始め その3

2021年10月18日 | ガールズ&パンツァー

 今回S氏が「どうしても買いたいものがあるので・・・」と言ったのは、上図のプラモデル用の工具類のことであった。では、とコーナーに近寄って色々みながら話をした。
 S氏が「絶対ないと困る、最低限必要な道具があるって聞きましたけど、どれですか」と尋ねてきたので、私は無言のまま指で6点を指さして教えた。接着剤、ニッパー、ピンセット、アートナイフ、ヤスリ、作業用マット、であった。

「・・・それだけあればええんですか?」
「うん、私がプラモ作る時にいつも使うのがこの6点だからね・・・」
「なるほど、必需品は6点・・・。それに次ぐ道具は何がありますか?」
「うーん、まずはピンバイス、ラインチゼル・・・」
「あっ、ちょっと待って下さい、ピン・・バイス・・?」
 そこで該当品を指して教えると、相手はメモしながら「これがピンバイス・・ですか、どういうふうに使うのです?」と聞きました。
「穴を開けるのに使います」
「あっ、それは必要度高そうですねえ」
「時々使いますからな」
「・・・ええと、次のラインチゼルってのは?」
「表面に線や溝などを彫るのに使います」
「はあ・・そんな道具もあるんですねえ・・・」

 こんな調子で、陳列されている各種の道具についてS氏との質疑応答が続いたが、とりあえず最初の6点を買うということで、値段の比較をはじめたS氏であった。
「いやー、みんなけっこういい値段しますねえ・・・」
「こういうのはどれもピンキリやけどね、長く使うのならばちゃんとした良いものを買うのが良い。ニッパーやピンセットとかは品質が命だから、少々高くても思い切ったほうがええと思う」
「なるほど・・・、ヤスリやアートナイフや作業用マットもそうなんですかね?」
「いや、それらは好みによるかな。品物によっては割と使えるものが100均ショップでも買えるからね」
「えっ、100円のアートナイフや作業用マットがあるんですか!」
「うん、セリアやダイソーとかで模型用工具を売ってるんでね。ヤスリなんかも私はセリアで買ってます」
「それええですねえ、メモしとこう・・・」

 それで、後で近くのダイソーやセリアへ下見に寄ることに決まり、S氏はとりあえずタミヤ製のニッパーおよびピンセットを購入したのであったが、直後に接着剤を忘れたことに気付いて、またコーナーに戻った。
「星野さん、接着剤は何を使っておられるのです?」
「2種類ある、ええと、これとこれです。タミヤのリモネンセメント、クレオスのミスターセメントS」
「・・・どういう接着剤なんですか?」
「リモネンセメントはね、同じタミヤのこっちの白いキャップの四角いやつ、オレンジキャップの六角形と質は同じだけど、接着剤特有のシンナー臭が無くて、オレンジの香りになってるの。とくに女性には好評らしくてモケジョ連中はみんな使ってる。で、ミスターセメントSは、水みたいなサラサラの液状で、チョンと付けると合わせ目や隙間にサーッと流れて行ってゆきわたるの。この両方を場合に応じて使い分けてます」
「なるほど、じゃあ僕もこの2点にします・・・」

 

 それから上図の塗料類のコーナーへ行って質疑応答を重ねた。今回は下見のみだったが、S氏はプラモデルの塗料の数の多さにびっくりしていて、続いてエアブラシなどの塗装用具の豊富さと高価さに驚いていた。

「こういう塗装の道具とかも100均で買えたりするんですか?」
「たぶん買えないと思う。売ってるの見たこと無いからね・・・」
「じゃあ、費用を節約するんやったら、中古品を探すってことになるわけですか?」
「うーん、それは好みによるね。例えばエアブラシなんかは中古品でいくと信頼性がいまいちになるし、新品もいまは中華製の安価品でも割と使えるのがあるから、そういうのが通販で買えたりする。私も中華製のエアブラシを幾つか買ってるけど、問題無く使えてますね・・・」
「なるほど・・・、幾つかって、複数必要なんですか?」
「・・・これ、この道具が塗料を吹き付けるためのもの、ハンドピースと言うのやけど、塗料を吹き出す穴の口径が幾つかあってね、プラモ用のは大体0.3ミリなの。他に0.2ミリや0.5ミリとかもあって、僕はこの3つのサイズのハンドピースを使ってるのでね」
「0.2ミリと0.3ミリと0.5ミリは使い方が違うのですか?」
「いや、使い方は変わらんです、同じ。吹き付けた時の範囲が違うだけ。普通は0.3ミリを使うけど、細かいところや狭い範囲を塗るんやったら0.2ミリが適してるし、ティーガーみたいな大きな車体には0.5ミリのほうが合ってるので、黒森峰女学園の戦車の塗装はたいてい0.5ミリのほうを使ってたね・・・」
「ふーん、僕はまず大洗の戦車から作りたいんで、塗装の段階になって初めて買うなら、0.3ミリ口径のほうで良いんですか?」
「それでええと思う。あとは自分で使っていって、必要なら好みに応じてもう1つ加えたりすればええの。それからこれ、これはコンプレッサーと言って空気を送り出す装置なんだけど、これもピンキリなんで、好みで選べばええよ。ただし、ハンドピースとつなぐホースのサイズが幾つかあるからジョイントも各サイズがある。サイズが合うものを調べて買うこと・・・。あと、音の大きさが様々なんで、なるべく作動音が静かな品を選ぶとか」
「なるほど・・・」

 S氏は、私のブログを読んでいるためか、まずは大洗の戦車から作りたいと話した。初めてプラモデルを作るので、組み立るだけでも精一杯かもしれないし、塗装はその段階になってからまた考えるほうが良い、塗料も自分でイメージに合うカラーを好みで選んで買えば良いので、そのようにアドバイスしておいたが、その内容を全てメモして、その後の移動中にいちいち読み直して覚えているS氏であった。

 たぶん、仕事においてもきちんとメモをとる几帳面なタイプなんだろうな、と思ったことであった。  (続く)

 

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戦車工場、作ります!! その28

2021年10月17日 | ガルパン模型制作記

 ガルパン戦車工場B棟内のガントリークレーンの制作の続きです。高脚のトラスにプラ板で側板を貼りつけました。これを二つ作りました。

 

 その二つを組み合わせました。これで高脚のパーツが出来上がりました。

 

 台車にセットしました。

 

 高脚の頂部に天板を貼りました。

 

 クレーンガーダーとの接合部をプラ材でコの字形に作りました。

 

 高脚の片側の側板面にエレベーターを付けるので、その上下用のレールを貼りました。

 

 エレベーターの基部をこのようにプラ棒の組み合わせで作りました。

 

 エレベーターのリフトをレールにはめ込んで、上下するかをテストしました。

 

 リフトは問題なくおさまりました。

 

 台車にプラ棒で手摺を作り、取り付けました。

 

 こんな感じで仕上げました。台車上の視察ステップとします。

 

 エレベーターのリフトにも手摺を付けました。

 

 これで台車部分も完成しました。  (続く)

 

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