今回より、ガルパン戦車工場B棟のレンガ壁面の製作レポートを綴ります。B棟の製作において最も手間がかかった部分でしたので、三回に分けて述べます。
レンガの材料は、100均ショップで購入した、A4サイズのカラー画用紙の茶色1枚でした。
これを長さ10ミリ、幅3ミリにカットしました。画用紙の長辺側を幅3ミリにカットして、これを10ミリずつカットする、という手順でのべ約3000枚のレンガを作りました。
地味ですが時間がかかるので、とにかく根気の要る作業でした。画用紙とカッターは職場にも持ち込んでお昼の休憩時間にもチマチマとカットしていました。家でもチマチマとカットしていました。とりあえず最初の1000枚をカットするのに12日を要しました。
カットしたレンガを、上図のように壁面に貼ってゆきました。まず壁面に100均で買った両面テープを貼り、剥離紙をはがして接着面を出し、レンガを貼る、という段取りで進めました。
レンガのカット寸法に微妙な差があるため、手作りレンガ感が出ていました。並びが不揃いでしたが、この程度で良いと割り切って作業を進めました。
最初はタミヤやセリアのレンガシートをベタっと貼ろうかと思いましたが、印刷されたレンガ壁というのはレンガとしての質感に欠けますし、単なる壁紙の一種に見えてしまいますので止めました。
次いで、梅原屋のNさんに教えてもらった、スチレンボードにレンガ模様をスジ彫りして溝をコンパウンドで埋める、という表現手法を不要ボードの切れ端で試しにやってみましたが、自身の腕が下手過ぎるため、レンガの質感をなかなか出せずじまいでした。
それで色々考えた末、レンガ壁というものはレンガが浮き出てみえるのが一般的だという点に思い至り、それならば壁面にレンガを貼りつければ、浮き出てみえるのではないかと考えて、それを試してみたら割と良い雰囲気でした。この方法でいってみよう、と決めた次第でした。
とにかく丁寧に、慎重に、一枚一枚の貼り位置を確認し、時に定規で寸法をチェックしながら、貼ってゆきました。上図の範囲だけで1日かかりました。思ったよりも気力を消耗する細かい作業なので、1日あたり2時間までが私の限度でした。それ以上続けると疲労がきて、眠くなってしまうのでした。
毎日、チマチマと貼り続けました。
これだけで4日かかりました。一週間ぐらいでいけるかな、と予想しましたが、一週間では壁面の半分にも及びませんでした。 (続く)