気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

2022年大晦日の感慨

2022年12月31日 | ガールズ&パンツァー

 2022年の暦も大晦日となりました。2012年10月に「ガールズ&パンツァー」のテレビ放送を初めて観てファンになって以来、10年余りが過ぎたことになります。

 この一年も、新型コロナの感染流行による諸々の制約を受けました。以前のような緊急事態、行動制限の流れは沈静化したものの、依然として感染自体は完全に止められておらず、この冬に流行拡大の第8派への注意喚起がなされています。が、いまだに行動制限がかかっていませんから、街の賑わいは以前の状態に戻ってきており、各地の大規模なイベントも再開されている流れがあります。
 個人的には昨年からの自粛意識を維持しており、嫁さんとの旅行も計画案の全てを取りやめ、京都での日帰り古社寺史跡巡礼にとどめています。もともとそういった巡礼が本来の趣味でしたから、それで充分です。

 アニメ聖地巡礼に関しても縮小化、一本化への意識があり、ガルパンの大洗に関しては6月の38回目をもって記録取材を兼ねた聖地巡礼を完結としました。
 それでこの一年は「ゆるキャン△」がメインとなりましたが、合わせて8回の聖地巡礼を計画したにもかかわらず、7回を感染対策や天候不順などで中止または後送りにしました。それで4回分の計画をまとめて10月に実施し、3泊4日で4つの巡礼ルートを踏破し、とりあえずは山梨県内での未訪ルートの三分の二を消化するに至りました。その1回が今年の「ゆるキャン△」聖地巡礼の全てでした。

 なので、今年はガルパンの大洗行きとゆるキャンの山梨行きをそれぞれ1回だけ行ったにとどまりましたが、その代わりに地元京都での日帰り古社寺史跡巡礼を毎月楽しんでいましたので、自身の聖地巡礼の有り方が大きく転換してきたのを実感しています。京都での転戦が多くなってきたことにより、自身の聖地巡礼の原点である奈良への回帰が次第に迫りつつあるように思いますが、故郷の大和路に再び足を踏み入れるのはもう少し後の事になるでしょう。

 

 模型サークルの活動は、今年は計画通りに議事会および月1回の定期会合と年4回の宴会、年2回の売買譲渡会を実施、一昨日に忘年会も行なわれました。私も嫁さんも全ての活動日に参加していましたので、模型関係は今までよりも充実していたと思います。家でもお互いの積み在庫を減らして家の中を広くするべく、ほぼ毎日、夕食後に二人でプラモを作っていました。

 嫁さんが嫁いできた2020年11月時点で、嫁さんのガンプラの積みが161個、私のガルパン戦車関係の積みが109個ありましたので、とにかく作って減らそうと相談して、2020年12月時点では155個と104個、2021年12月時点では127個と94個になりました。
 今年はさらに頑張ったので、この12月31日時点では68個と45個になっています。これらをともに10個以下、出来たら5個以下にしましょう、というのが来年2023年度の目標になりました。

 なので、私自身の今年のガルパンプラモデル製作は、今まで以上に頑張りました。2013年に作り始めて以来、一年の製作数の最多である43点を記録しました。加えてゆるキャンのプラモケイも6点作りましたので、あわせて49点が2022年度の製作数となりました。自分でもちょっとびっくりしたぐらいです。

 2022年度に製作した49点は、下記の通りです。キット名、キットのメーカー、製作月を記します。

1 鬼チーム 九四式軽装甲車(無人砲塔) ファインモールド公式 1月
2 鬼チーム 九四式軽装甲車(スーパー改) ファインモールド公式 1月
3 メイプル学園 Mk.6軽戦車 バルカンスケールモデル 1月
4 九四式六輪自動貨車 ファインモールド 2月
5 第五共和制小隊3輌のうちのサンダース大付属高校 M22ローカスト(リボンの武者) ブロンコモデル 2月
6 サンダース大付属高校 M5A1軽戦車(リボンの武者) タミヤ 2月
7 ヴァイキング水産 ノイバウファールツォイク ドラゴン 2月
8 BC自由学園 オチキスH39(フェイズエリカのこぼれ話) エレール 2月
9 伯爵高校 Ⅲ号突撃砲G型(樅の木と鉄の羽の魔女) タミヤ 2月
10 マジノ女学院 ルノーR35(激闘マジノ戦ですっ) エレール 2月
11 BC自由学園 オチキスH39(フェイズエリカのこぼれ話) ビットロード 2月
12 伯爵高校 35(t)戦車(樅の木と鉄の羽の魔女) タミヤ 2月
13 伯爵高校 38(t)戦車A型(樅の木と鉄の羽の魔女) タミヤ 3月
14 聖グロリアーナ女学院 クロムウェル(プラウダ戦記) タミヤ 3月
15 第五共和制小隊3輌のうちのBC自由学園 M22ローカスト(リボンの武者) ブロンコモデル 3月
16 黒森峰女学園 Ⅱ号戦車F型(リボンの武者) タミヤ 3月
17 BC自由学園 ルノーR35(リボンの武者) エレール 3月
18 プラウダ高校 T34/76 イタレリ 3月
19 プラウダ高校 T34/85 タミヤ 3月
20 第五共和制小隊3輌のうちの無印 M22ローカスト(リボンの武者) ブロンコモデル 3月
21 サンダース大付属高校 T-7戦闘車(リボンの武者) コマンダーモデル 3月
22 大学選抜 ダッジWC57 AFVクラブ 4月
23 プラウダ高校 KV-1(プラウダ戦記) タミヤ 4月
24 プラウダ高校 T-60軽戦車(リボンの武者) ズベズダ 4月
25 アンツィオ高校 1ZM装甲車 CSM 5月
26 サンダース大付属高校 M4A1 アスカモデル公式 5月
27 黒森峰女学園 Ⅱ号戦車F型(リボンの武者) タミヤ 5月
28 知波単学園 九七式中戦車旧砲塔 ドラゴン 5月
29 プラウダ高校 BT-5(プラウダ戦記) ズベズダ 5月
30 知波単学園 九七式中戦車新砲塔 ドラゴン 5月
31 青師団高校 ベルデハⅡ 自作スクラッチ 6月
32 ボンプル高校 ヘッツァー(プラウダ戦記) タミヤ 6月
33 プラウダ高校 ISU-152(プラウダ戦記) イタレリ 6月
34 プラウダ高校 T-60軽戦車(リボンの武者) ミニアート 7月
35 ゆるキャンプラモケイ 犬山あおい練習用 海洋堂 8月
36 ゆるキャンプラモケイ 犬山あおい 海洋堂 9月
37 ゆるキャンプラモケイ 大垣千明 海洋堂 9月
38 ゆるキャンプラモケイ 各務原なでしこ 海洋堂 9月
39 志摩リンのヤマハビーノ タミヤ 9月
40 ゆるキャンプラモケイ 志摩リン 海洋堂 9月
41 継続高校 コムソモーレツ(フェイズエリカ) ホビーボス 10月
42 継続高校 T-28中戦車(フェイズエリカ) ホビーボス 10月
43 黒森峰女学園 ティーガーⅡ(フェイズエリカ) タミヤ 11月
44 継続高校 GAZ-AAトラック(フェイズエリカ) ミニアート 11月
45 黒森峰女学園 キューベルワーゲン(フェイズエリカ) タミヤ 11月
46 黒森峰女学園 シムカ5(フェイズエリカ) タミヤ 11月
47 黒森峰女学園 Sd.Kfz251-1D型(フェイズエリカ) タミヤ 12月
48 聖グロリアーナ女学院 マチルダⅡ タミヤ 12月
49 ヴァイキング水産 M24チャーフィー AFVクラブ 12月

 拙ブログでの製作レポート記事は、現状ではほぼ9ヵ月遅れになっていますので、上記の49番目のキットの記事はおそらく2023年10月頃にアップの見込みになっています。なんとか掲載ペースを早めて少しでも前倒し出来れば、と思います。
 とにかく沢山作りましたので、残っている未製作のガルパン車輌は約20個ぐらいになりました。来年2023年公開予定の最終章第4話にて新たな戦車、車輌が出なければ、未製作の約20個の大半を2023年度中に作ることになるだろう、と考えています。

 

 今年はアニメ聖地巡礼を2回しかやりませんでしたので、関連グッズの購入も最低限にとどまりました。2022年の関連グッズ購入額総計は1万4750円でした。そのうちの最高金額品は上図の税込定価9460円のトミックスのNゲージのゆるキャンラッピングカーで、京都駅前ヨドバシで7020円で買いました。
 これの実物は、現在も静岡県の天竜浜名湖鉄道線で営業運転中です。現時点では2023年3月31日までの延長がアナウンスされていますので、3月ぐらいにまた乗りに行こうかと考えています。

 

 かくして、以前に岡山県エラヤの水没処分セールで購入したガルパン4号車とあわせて上下に並べました。拙ブログのタイトル通り、ガルパンとゆるキャンが揃いました。なかなかいい感じで、見ていて楽しくなります。

 年末年始はずっと家でゆっくり過ごします。私も嫁さんも職場の休みが12月23日からの12連休となりましたので、23日に揃ってコロナワクチン4回目の接種に行きまして、その後の3日ほどは発熱などで安静にしていました。その後も静かに過ごし、穏やかな正月をまったりと迎えつつ、のんびりとプラモ作りを楽しみます。
 今回も寒波が来ているので、このところ寒さが一段と厳しくなっています。私も嫁さんも寒さに弱いので無理はせず、初詣などの外出も必要最低限にととめ、暖かくして休みます。

 それでは、皆さま、よいお年を。

 

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(車輌目次表紙)サンダース大学付属高校 M3スチュアート

2022年12月30日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  タミヤ ミリタリーミニチュアNo.42 (商品コード35042)

  制作期間   2015年秋頃、2020年12月2日、2021年4月6日

  製作記事   完成記事

  総評・備考
 M3軽戦車はM2A4軽戦車の改良版としてアメリカが開発し、第二次世界大戦中に連合国軍が使用した。「スチュアート」の愛称はイギリス軍が付け、以後M3軽戦車の代名詞ともなった。M3A1以下3種類のバリエーションが知られるが、ガルパンではコミック「リボンの武者」にてサンダース選抜フライングタンカースのアリサの三度目の搭乗車としてM3が登場する。これで対大洗女子学園戦に挑み、タンクカルーセル戦術等を披露しているが、終盤戦にてアリクイさんチームの三式中戦車チヌに撃破された。
 公式キットは無いが、適応キットはタミヤ、エアフィックス、アカデミーの3社から出ている。いずれも似たり寄ったりで、組み立ても簡単なほうであるので、お好みで選べば良い。

  公式および適応キット一覧(2022年12月現在) 黄帯が今回の使用キット  


目次へ

 

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大学選抜チーム ダッジWC57 完成です!!

2022年12月29日 | ガルパン模型制作記

 塗装作業に進みました。今回は外が寒いので室内で塗装することにし、塗料はミスターカラーの代わりに水性無臭のアクリルガッシュを使いました。

 アクリルガッシュは、京都造形芸術大学在学時の絵画テーマ選択実習にてアクリル画を選んだ際に初めて使って発色の良さと乾燥の早さに驚いて以来、絵具類の重要アイテムとして手元に常備しています。
 30代から40代前半にかけての頃は奈良公園や飛鳥などで風景を見ながら水彩画を描くのが好きだったので、塗料はホルベインやシュミンケとともにアクリルガッシュを多用しました。1/700スケール軍艦艦艇プラモの迷彩塗装にもよく使用しましたが、ちょっと触れただけでも剥がれやすいため、持ち回しが多くて細部にもよく触れる1/35スケールガルパン車輌の塗装には不向きと考えてこれまで使いませんでした。

 ですが、冬場の寒い時期には庭でのエアブラシ塗装は大変であるし、室内でミスターカラー等を使うとシンナー臭が充満して面倒であるので、今回は実験の意味で、アクリルガッシュによる塗装を試みました。

 

 1/700スケール軍艦艦艇プラモの塗装と同じ要領で、筆塗りにて行いました。劇中車のカラーに合わせて、45番ディープグリーン、46番オリーブグリーン、194番グレイッシュグリーンの3色を混ぜて調色したのち、塗料と水を5:4ぐらいの割合で混ぜ、GSWの水性アルキド樹脂液を数滴たらしてペースト状に仕込み、クサカベのアキーラのようなエマルション効果を持たせてみました。クサカベのアキーラそのものを使えば楽なのですが、高価だし私自身は持っていません・・・。

 そうして作ったペースト状の塗料を、アクリル画の描法の一種で俗に「漆喰塗り」と呼ばれる塗り込みの要領で、平筆で薄く引き延ばすようにして塗りました。その結果が上図の状態でした。試みに車体底面に塗りましたが、水性アルキド樹脂液の効果もなかなか良い感じでした。アクリルガッシュでこの仕上がりならば、アキーラではもっと良い仕上がりになりそうだな、と思いました。

 「漆喰塗り」はだいたい一度で均等に塗れるため、私自身は芸大時代から好んで使っています。ポップアート系の画家が多用する手法の一つとして知られますが、例えると壁塗り職人のように塗り込みの際の塗膜に厚みを持たせてから引き延ばす方法です。均一な色彩面となめらかな平滑感を引き出すのに適しています。塗膜に厚みがあるので、水性塗料にありがちな重ね塗りの必要が殆どありません。

 なので、塗りムラもたまに出る程度です。1/700スケール軍艦艦艇プラモの時には航空母艦の飛行甲板や戦時徴用商船の迷彩をよく塗っていました。迷彩が綺麗に塗れますから、1/35スケールガルパン車輌の迷彩にも応用出来そうだな、と感じました。水性で使いやすく無臭なので、冬場の室内での塗装方法としては、最適でもあります。ただ、乾燥後に剥離しやすいという欠点があるため、プラモデルでの塗装ではそれなりの配慮を必要とします。

 

 かくして、本格的に塗り始めて上図のように各パーツにも塗りました。

 

 車体の塗装状況です。殆ど一度での引き延ばし塗りで、この仕上がりでした。ムラが殆ど無く、重ね塗りの必要は殆どありませんでした。ただ、水性塗料だけに塗膜が脆弱で、指を付けたり持ったりするとその部分が剥がれるので、極力塗装面にタッチしないように持ち回しに気を付けました。

 

 シート部分は34番バーントシェナー、191番グレイッシュレッドの混ぜ合わせのカラーで塗りました。乾燥後に車体に取り付けました。

 

 車体前端のバンパー上のチェーンは、9番ジェットブラックと78番アンティークシルバーの混ぜ合わせのカラーで塗りました。いわゆる黒鉄色にしましたが、上図では光の角度の関係でメタリックの光彩が強く出ています。実際にはこんなに輝いて見えません。

 チェーン自体は劇中車独自の仕様でキットにはパーツが入っておらず、100均で購入したアクセサリー用の金属製の極細チェーンを利用しました。それを塗装作業前に巻き付けています。金属ですから、塗膜も付きにくくて剥がれやすいかなと心配しましたが、この部分は幸いにも剥落はありませんでした。

 

 車輪のタイヤゴム部分はいつものポスカ黒で塗りました。完成後は接地面が生じて塗膜が剥がれやすくなるため、ここだけはポスカでカバーせざるを得ませんでした。ついでにハンドルもポスカで塗りました。アクリルガッシュの塗膜はとにかく脆弱で剥落しやすいため、塗装業中の持ち位置はだいたいこのポスカで塗った車輪部分にしていました。

 車外装備品は金属部分を422番カラーパールブラック、木製部分を192番グレイッシュベージュで塗りました。前照灯は内部を72番シルバーで塗りました。

 

 車輪を取り付けました。上図では見えませんが、車体左側面の予備車輪も取り付けています。車体底面の細部も9番ジェットブラック、303番鉛色、422番カラーパールブラックの3色で塗り分けました。

 

 車外装備品の鶴嘴、斧、シャベルを車体背面の収納ラックに組み付けました。

 

 ハンドルを取り付け、計器類は1番ホワイトと9番ジェットブラックで塗りました。上図では陰になっていて見えにくいですが、シフトレバー等の操作器も9番ジェットブラックで塗りました。左のバックミラーは72番シルバーで塗りました。

 

 最後に各所の僅かな剥落をタッチアップして、塗装を完了しました。御覧のように殆ど一度塗りで仕上がりました。水性アルキド樹脂液を混ぜるとエマルション効果による油性塗料の性質も加わりますから、水性塗料にありがちな塗りムラがほとんど出ません。この点は私自身にとっても新たな発見でした。

 

 続いてデカールを貼ります。上掲の劇中車シーンにおいては、前バンパー右側と車体左側面後部の2ヶ所に大学選抜チームのマークが確認出来ます。

 また、ボンネットの前端にも何らかの横文字がペイントされていますが、劇中シーンでは何と書いてあるのかが分かりません。キットのデカールにも一応同位置の横文字がありますが、劇中車のと同じ語句かどうかが確認出来ないため、ここでは貼るのを保留にしておきます。アニメに登場する軍事車輌は絶対に実車ときっちり同じに描写されませんから、マーキングや文字の類も一致していないと考えたほうが無難だろうと思うからです。

 なお、御覧のように劇中車は車体にチームのマークが付いているにもかかわらず、前部の防護板らしき鋼鈑に「大学選抜」と書いた文字幕を結び付けています。遠くからでも分かるようにしているのか、それとも防護板らしき鋼鈑に別のペイントがなされているのを隠すために幕で覆っているのかは分かりませんが、史実の実車の写真ではこのような文字幕の事例は見かけませんので、これもガルパン劇中車独自の要素であるのかもしれません。
 この文字幕については、嫁さんがいずれ手芸で布製のものを試しに作ってみる、と言うので、とりあえずその完成を待って後日に追加する予定です。

 なので、完成後しばらくは、防護板らしき鋼鈑が正面観において目立つことになります。この鋼鈑はパットン将軍の指揮車にも付いているのが戦時中の写真や現存実車の画像などで確認出来ますので、これもパットンバージョンの一要素であることが分かります。おそらくラジエターを護るために斜めに取り付けた跳弾板タイプの防弾板でしょう。

 

 モデルカステンのガルパンデカールセットから適当なサイズを2つ選んで使いました。まず、上図のように車体左側面後部に貼りました。これは右側面の対象位置にもあるものと推測しました。

 

 前バンパー右側に貼りました。スピーカーの真下なので位置が分かり易いです。

 

 車体右側面後部に貼りました。これでデカール貼りは完了です。

 

 最後に劇中車独自の要素、左右フェンダー下のミニライトを取り付けました。上図のライトガードの下に白っぽく見える丸い部品がそれです。ウェーブの丸クリアパーツの片面を銀色に塗って、その塗装面を車体に貼り付けました。光を当てれば、左右とも劇中車と同様に、実際のパットン将軍の指揮車と同じ位置にて光ります。

 その後、塗膜保護のためにつや消しクリアを2度薄く吹き付けて仕上げました。水性塗料ゆえに塗膜が僅かな接触でも剥がれやすいのが難点ですから、油性塗料の時よりも塗膜保護がとにかく重要になります。仮にアキーラを使えば塗膜はより強くなるだろうか、と興味を覚えましたので、いずれアキーラでの塗装を試してみることになるかもしれません。

 

 以上にて、大学選抜チームのダッジWC57が完成しました。製作日数は、2022年4月10日から4月26日までの17日と、12月25日を合わせての18日でした。組み立てに14日、塗装および塗装後の組み立てに1日かかりました。

 今回の車輌は本来の製作予定には無く、嫁さんにバレンタインプレゼントにてAFVクラブのキットを頂くまで、存在自体を完全に忘れていました。ですが、作ってみるとなかなか面白い車輌でした。劇中車独自の謎の要素もあったりで、実車の資料を調べるなど、意外にも没入して楽しめました。キットも良質で仕上がりも良いものでした。

 組み立ては春の内に終えましたが、ブログでのレポートが12月になるために、塗装と仕上げは12月になってから実施しました。寒波襲来の時期でいつものような外での塗装は難しかったため、室内での作業となりました。それで無害な水性無臭の塗料での筆塗りを試みてみようと思い立ち、艦船模型を作っていた頃によく使っていたアクリルガッシュを久しぶりに取り出してみたものです。

 塗装中は接触による剥落を防ぐために極力持ち方を工夫し、多少のタッチアップを施しただけで済みましたので、思ったよりも使えることに気付きました。アクリルガッシュは発色が良くて隠蔽力も強く、特に迷彩には適していると考えますので、さらに効果の高いアキーラの使用の検討も含めて、今後はガルパン車輌の塗装にも積極的に応用してゆく方向で取り組んでみたいです。

 

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(車輌目次表紙)サンダース大学付属高校 シャーマンファイアフライ(テレビ版仕様)

2022年12月28日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  ドラゴン/サイバーホビー (商品コードCH9104およびCH9102

  制作期間   2019年10月18日~10月19日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 完成です!!

  総評・備考
 シャーマン・ファイアフライは、第二次大戦中にイギリス軍が国産の17ポンド(76.2ミリ)対戦車砲をアメリカ製のM4シャーマンに搭載して運用した巡航戦車であるが、ガルパンにおいてはアメリカ戦車の括りにてサンダース大付属高校チームの所属車輌として登場する。ガルパンでも屈指のスナイパーであるナオミの搭乗車であり、存在感も大きく人気も高い。
 劇中車はテレビ版仕様と劇場版仕様とに分かれ、車体寸法からみて前者は実際のICタイプに、後者はVCタイプに該当するが、外観はともに溶接車体のVCタイプの様相にまとめられて車外装備品などに若干の変更がある。劇中車への改造も大半は簡単な作業で済むが、劇中車特有のハウスポートブラケットのアーム部のパーツは市販のどのキットにも含まれないので、プラ板等での自作が必要となる。
 テレビ版仕様のICタイプの公式キットは出ておらず、適応キットは2点のみでいずれもドラゴンの古い製品である。入手が難しいようで、当方は購入が出来ずじまいであった。その代わり、M4A6の再現製作時にシャーマンファイアフライ(テレビ版仕様)をセットで製作することにして、双方の基本的元モデルとなっているM4A4とファイアフライICの2点のドラゴンサイバーホビーキットを揃え、両方の車体パーツを切断して前部を交換するという方法でそれぞれの車体再現を実現した。それによって、ICタイプのテレビ版仕様の劇中車の再現製作にこぎついた次第である。製作過程は製作記事を参照されたい。
 

  公式および適応キット一覧(2022年12月現在)

 

  今回制作のベースキット 「M4A4シャーマン75mm砲搭載型」品番9102 および 「ファイアフライ IC ハイブリッド車体」品番9104 


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(車輌目次表紙)サンダース大学付属高校 M4A6シャーマン

2022年12月27日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  ドラゴン/サイバーホビー (商品コードCH9102およびCH9104

  制作期間   2019年10月17日~10月19日、10月26日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 完成です!!

  総評・備考
 ガルパンのテレビシリーズ第5話に登場するサンダース大学付属高校チームのM4A6シャーマンは、同校の学園艦内の戦車倉庫に並ぶ姿が描かれるが、戦車道試合には一度も参加していない。これは実車がM4A4をコンポジット車体に改造しエンジンも換装して75輌のみ生産され、全てがアメリカ国内での訓練用となった史実に因むのであるかもしれない。適応キットは全く出ておらず、昔にクロムウェル社からレジン製の改造パーツセットが出されたのみで、それも現在ではほぼ入手不可能である。
 そこで、M4A6の再現製作にあたっては他キットからの転用改造を試みる方法を採った。同チームのシャーマンファイアフライ(テレビ版仕様)とセットでの製作を考案設定したうえで、双方の基本的元モデルとなっているM4A4とファイアフライICの2点のドラゴンサイバーホビーキットを揃え、両方の車体パーツを切断して前部を交換するという方法でそれぞれの車体再現を実現した。さらに砲塔はM4A3の前期型と共通なのでタミヤキットM4A3前期型からトレードし、あとはエンジンデッキの独特の盛り上がり形状を自作パーツで補った。切断した車体の繋ぎ合わせを除けば、あとは殆どストレート組みで仕上がった。製作過程は製作記事を参照されたい。

  今回制作のベースキット 「M4A4シャーマン75mm砲搭載型」品番9102 および 「ファイアフライ IC ハイブリッド車体」品番9104


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大学選抜チーム ダッジWC57 作ります!! その9

2022年12月26日 | ガルパン模型制作記

 前回の続きです。前面の防護板とみられるH16とその支持アームH12、H13についてはガルパン仕様への改造が必要となります。上図はH16で、御覧の通りの形状のパーツですが、劇中車のそれとは異なります。

 

 劇中車の同部品は、御覧の通り完全な長方形で、下端の切欠きが有りません。そして普通に組み付けると両側に見える筈の支持アームH12、H13の先端とH16側の突起も見えません。と言うか、支持アームそのものが見えませんが、H16が斜めに取り付けられている以上、内側の見えない位置に支持アームがあるのかもしれません。

 

 とりあえず、劇中車の形状に合わせてH16の形状を直しました。上図のように下端の切欠きをプラ板で補完して完全な長方形に仕上げ、両端の支持アームの取り付け部突起もカットしました。

 

 そして上図のように、支持アームH12、H13の取り付け位置をH16の左右ではなく、内側に移して繋ぎました。

 

 まあ、こんな感じでしょうか。続いて、キットにパーツが入っていない、劇中車独特の要素が一つあるので、改めて検証してみます。

 

 御覧のように、ミニライトのような銀色の丸い部品が左右対称に付けられています。単なる反射や作画ミスとは思われない、明確な対称性を伴う意図的な描写と解釈します。

 ではこれは何かというと、戦時中のパレード時のパットン将軍指揮車の写真でもフェンダー下の陰の同位置に丸く光って見えるので、ライトだろうと推測します。それ以外の何かを想像出来ません。それで、ミニライトと仮定してこれも再現します。

 

 だいたいこの位置になります。左右の前輪フェンダーの下になりますが、ミニライトをこの位置に装備すれば、少なくとも前方の路面ぐらいは照らせるでしょう。ライトであれば、戦時中の燈火管制下でも使えたのかもしれません。

 とりあえず、この仮定をふまえてミニライトを作ります。塗装後にウェーブのクリアパーツの小さいレンズを取り付けることにしました。

 

 かくして、塗装前の組み立てとガルパン仕様への改造の全てが完了しました。この時点まで前バンパー上のチェーンは付けないでいましたが、塗装作業の前に取り付けることにして、別に保管しておきました。

 

 塗装後に組み付ける予定で保管しているパーツ類も全て並べると、こんな感じです。  (続く)

 

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(車輌目次表紙)アンツィオ高校 CV33

2022年12月25日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  プラッツ/ブロンコモデル 公式キット (商品コードGP-15)

  制作期間   2020年4月28日~10月25日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8 完成です!!

  総評・備考
 ガルパンにてアンツィオ高校チームが所有する豆戦車のCV33は、史実ではイタリアが開発して第二次世界大戦まで使用したL3軽戦車に該当する。イギリスのカーデンロイド豆戦車の独自発展型であり、L3とは「3トン級の軽戦車」を意味した。そのL3の1933年型が、1938年のイタリア陸軍の車両分類名称変更までCV33(カルロ・ベローチェ33年型)と呼ばれた。
 公式キット、適応キット共にブロンコモデルの製品で占められるが、前者(下のキット一覧の1、2)は劇中車に合わせてパーツを入れてあるので、再現製作もストレートに出来る。また最終章にて青師団高校チームが同型のCV35を使用していて公式キットも出ているが、そちらは戦闘室がリベット接合の構造であるのが特徴である。

  公式および適応キット一覧(2022年12月現在) 黄帯が今回の使用キット  


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(車輌目次表紙)アンツィオ高校 M41セモヴェンテ(2輌目)

2022年12月24日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  ズベズダ (商品コードZV3515

  制作期間   2018年12月20日~12月28日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 完成です!!

  総評・備考
 アンツィオ高校チームの主力自走砲であるM41セモヴェンテは、史実においては先に開発されたM14/41中戦車の車体を流用して造られた車両であるが、車体の外見はM40およびM42と変わらず、またM42とは主砲が異なるだけである。そのためタミヤやイタレリから出ている製品は、M40(下のキット一覧の3と4)、M42(下のキット一覧の7と8)のいずれも適応キットとして利用出来る。ただしM42は主砲が野砲のCannone da 75/32 Mod.37であるので、劇中車に合わせるには榴弾砲のObice da 75/18 modello 34に交換する必要がある。
 プラッツから出ている公式キット(下のキット一覧の1)は、イタレリのM40の製品(下のキット一覧の6)がベースになっており、適応キットによっては向きが異なるエンジングリルも劇中車に一致する。しかし側面に装備するジェリカンのパーツが不足するので、アスカモデルの「イタリアジェリカンセット」(商品コード35-L30)を用意しておくと良い。ガルパン仕様に仕上げるならば、さらに幾つかの改造や修正が必要となるが、そのまま組んでも雰囲気はさほど変わらない。今回はズベズダの製品(下のキット一覧の9)で製作したが、これも組み立て自体は比較的簡単なほうなので、初心者クラスにもおすすめ出来よう。

  公式および適応キット一覧(2022年12月現在) 黄帯が今回の使用キット  


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大学選抜チーム ダッジWC57 作ります!! その8

2022年12月23日 | ガルパン模型制作記

 ステップ17では各所のパーツを組み付けます。このうち、ガソリン缶のCはパットンバージョンに合わせて車体右側面後部にセットするので、ここでの取り付けは不要です。また幌のC21は劇中車にありませんので不要です。あとは指示通りに組み付けますが、塗装作業との関係でハンドルのB6は取り付けないで保管します。

 

 ステップ17で取り付けるパーツ類です。ハンドルのB6は取り付けないでランナーに付けたまま保管します。

 

 車輪のドラムD、Eを組み付けました。他のパーツの組み付け写真は迂闊にも撮り忘れましたが、状況は次のステップでも見られます。

 

 ラストのステップ18です。車体各部の細かい部品を組み付けて仕上げます。劇中車はパットンバージョンに準拠しますが、パットン将軍の指揮車そのものではないので、パットン中将の将旗H1、H2や指揮する第3軍のマークは不要です。また車体右側面の搭載機銃もありませんので、関連のパーツは全て不要です。ガソリン缶の1個は上図のBの位置にセットします。

 

 ステップ18で取り付けるパーツはこれだけになりました。このうち、前面の防護板とみられるH16とその支柱H12、H13についてはガルパン仕様への改造が必要となります。

 

 劇中車には、パットン将軍の指揮車のみに付いていたホーンが付きます。ガソリン缶の1個はステップ17の車体左側面の指示位置に付きます。
 それからもう一つ、キットにはパーツが見当たらない独特の部分がありますが、これについては後で述べます。

 

 ホーンを取り付けました。おそらく大学選抜チームでも島田愛里寿隊長の指揮車として使用されているから、ホーンが付いているのでしょう。

 

 上図の背面トランクのハッチは開閉いずれかの状態を選択出来ますが、閉状態を選びます。

 

 座席などのパーツは塗装段階まで取り付けずに保管しているので、前部座席の後ろに付くハンドル状のパーツH3も上図のように組み付けました。

 劇中車においてはメグミがこのハンドルを両手で掴んで立っているのですが、よく見るとメグミの立っている位置は車体背面部の外側になっていて、物理的に有り得ません。その立ち位置では両手が絶対にハンドルに届きません。ガルパンでは稀な、珍しい作画ミスの一つでしょう。

 

 組み上がりました。閉状態といっても御覧のように少しだけ開いて中が見える状態です。シャベルや鶴嘴等の装備品類は塗装後に組み入れる予定です。
 残るは、前面の防護板とみられるH16とその支柱H12、H13ですが、これらはガルパン仕様への改造が必要となりますので、次回で紹介します。  (続く)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く25 その8  奈良田の鍵屋カフェと奈良法王神社

2022年12月22日 | ゆるキャン△

 11時37分、奈良田の鍵屋カフェに入りました。ここで軽食および休憩をとっておこうと考えたからです。
 アニメ劇中でも、各務原桜と志摩リンがこのカフェに入り、上図奥の囲炉裏の席に座りました。この日は既に先客が居たので、奥のテーブル席に案内されました。

 

 各務原桜と志摩リンがカフェにて過ごすシーンです。実際の室内と同じです。

 

 店内は広く、奥にもテーブル席が幾つかありましたが、この日は使われていないようでした。

 

 この日のメニューでした。目当ては各務原桜と志摩リンが食べていたアレでした。右のデザートの一番上に書かれてありました。

 

 テーブル席のメニューではこのようになっていました。ゆるキャンに出たメニューですね、と確認すると店員さんは「ハイ、さようです」と慣れたように答えてきました。やっぱり皆さんこれを注文されますかね、と訊ねると「ハイ、そうなんですよ」と笑っておられました。ゆるキャン人気で一躍、人気ナンバーワン、売上トップになっているそうです。

 

 10分ほどして運ばれてきました。室内の薄暗い奥のテーブル席にて撮ったため、ちょっと暗い写真になってしまいました。が、まさしく各務原桜と志摩リンが食べていたアレでした。

 

 アニメではこのような描写です。ケーキの銀紙が見えませんが省略されたのでしょうか、それとも銀紙無しの時があるのでしょうか。ともあれ、美味しくいただきました。結果的にこの日は午後も忙しく動き回っていて夜まで何も食べませんでしたから、このケーキが昼食でした。

 

 11時50分にカフェを辞して、遊歩道にて隣下の奈良法王神社の境内地へ降りました。その途中で見かけた上図の建物は、歴史民俗資料館のようでしたが、この日は閉まっていました。施設の前には、今上陛下が皇太子時代に訪れた記念に建てられた石碑がありました。

 

 奈良法王神社の社殿です。神社の建築としてはかなり変わった形式で、寺院の堂宇のような姿です。江戸期の建物であるそうなので、当時の神仏混交の様相をそのまま反映しているのでしょうか。

 

 案内文です。孝謙天皇を祭神として天平時代からの由緒を伝えるとしていますが、実際には江戸期になんらかの理由で形成された貴人伝承から発したもののようで、奈良法王神社自体も江戸期までの奈良田の古文書類には出ていない事が明らかです。

 奈良田地区の神社に関する最も古い記録である、江戸期の宝永二年(1705)の「奈良田村諸邑明細帳」には「山神、ほこら壱ケ所塩鴫に御座候面当村氏神に御座候」とあり、この「山神」に関して「甲斐国志」神社部の記載では「山祗社、早川ノ西塩島ニ在リ」となっています。現在も同地に鎮座する奈良田八幡宮にあたりますが、当時の記載では「若宮八幡」とも見えています。宝永二年(1705)の時点で奈良田に所在する神社はこの「山神」こと奈良田八幡宮だけであり、土地の人々が氏神として祀っていたことが分かります。奈良法王神社の名も孝謙天皇の伝承も一切出てきません。

 そのほぼ100年後の文化三年(1806)の「奈良田村諸邑明細帳」では、「山神」の他に「こくうそうのほこら」および「小祠」の存在が記載され、奈良田の神社は三社に増えています。「こくうそうのほこら」は現在の虚空蔵神社で、奈良田のかつての焼畑農業の守り神であったといいます。そして「小祠」というのが、いまの奈良法王神社にあたるようです。

 これらによって、宝永二年(1705)から文化三年(1806)までの間に「小祠」が創建されたことが分かります。前掲の案内文にて奈良法王神社の社殿を寛政元年(1789)の再建としていますが、江戸期の神社建築の造替が平均して約50年毎であったことをふまえますと、その50年前ぐらいに「小祠」が創建された可能性が考えられます。
 これは、奈良田における貴人伝説の発生が十八世紀代と考えられているのと符合しますので、いまの奈良法王神社および孝謙天皇伝承が天平時代からのものであるという話も、単なる言い伝えの類に過ぎないのだろうと思います。

 

 そもそも、孝謙天皇が奈良田にやってきたのであれば、いくらお忍びで行ったとしても天皇の動向ですから正史に記載しないわけにはゆきません。日本の律令制下の文書主義は本家の隋唐王朝よりも徹底していましたから、天皇の生活や行動は逐一記録されていた筈です。
 それらの要覧である「続日本紀」は普段の天皇の日常は省いて重要な出来事や変わった出来事や珍しい事態などにおける天皇以下朝廷百官の動きを列挙したものですから、仮に甲斐国の山奥への行幸などという滅多に無い珍事があったならば、絶対に記載されます。記載が無いのであれば、実際には孝謙天皇は奈良田へは行っていない、ということです。

 そもそも、江戸期になぜ当地に孝謙天皇にかかわる貴人伝承が生まれたのか、そのあたりの事情がよく分かりませんでした。郷土史家の調査資料によれば、奈良田の惣寺院であった外良寺の歴代の住僧が、江戸期には湯治地として知られていた当地の観光宣伝を担って色々な縁起や伝承の冊子を発行し配布してきた流れと無関係ではないだろう、ということですが、まあそういうことだろうな、と思います。

 

 ともあれ、なかなかに面白い所でした。11時55分に上図の観光駐車場に戻ってレンタカーに乗り、もと来た道を引き返して身延町へと戻りました。約1時間のドライブでした。

 ここまでが、早川町エリアでのゆるキャン聖地巡礼の顛末になります。この日の午後は、別エリアでの聖地巡礼コースに移ってハードなスケジュールであちこち回りましたので、早川町エリアでの巡礼レポートはここで完了として早川編として括りたいと思います。次回からは項を改めて綴ります。  (了)

 

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(車輌目次表紙)アンツィオ高校 AS42サハリアーナ

2022年12月21日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  イタレリ (商品コード6452)

  制作期間   2018年5月6日~5月25日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 その6 完成です!!

  総評・備考
 AS42サハリアーナは第二次世界大戦中にイタリアが開発し運用した軍用偵察車である。非武装の初期型と武装搭載の量産型とに分類され、後者の武装はM20ミリブレダ35機関砲、20ミリゾロトゥルンS-18/1000対戦車ライフル、47ミリブレダM35対戦車砲などが知られ、さらに1丁または2丁の8ミリブレダM37機関銃を装備した。ガルパンにてアンツィオ高校チームが使用する劇中車は非武装の初期型に相当し、OVA「これが本当のアンツィオ戦です!」にてアンチョビとカルバッチョの移動用車輌として登場する。
 公式キットは無く、適応キットもイタレリ発の製品のみが知られる。いずれも武装搭載の量産型を再現しており、搭載武装が異なる。下のキット一覧の1は20ミリ機関砲および8ミリ機関銃を搭載するタイプ、2は47ミリ対戦車砲を搭載する「メトロポリターナ」と呼ばれる派生型である。3は1のリニューアル品である。劇中車に近いのは1と3で、いずれも武装のパーツを付けなければ劇中車と同じ非武装の初期型に仕上げられる。

 

  公式および適応キット一覧(2022年12月現在) 黄帯が今回の使用キット  


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大学選抜チーム ダッジWC57 作ります!! その7

2022年12月20日 | ガルパン模型制作記

 ステップ13ではライトガードを取り付けます。パットンバージョンに合わせるならば、上図左のB36を選択することになりますが、劇中車はパットンバージョンながらもWC56の要素を含むので、ここでは上図右のB37を選択することになります。

 

 改めて劇中車のライトガードを確認してみましょう。御覧のようにライトガードの枠がラジエター下端まで見えます。この部分はWC56の形状になっています。綿密に観察しないと見落としがちなポイントの一つです。

 

 したがって、ここではWC56用のパーツB37を選択しました。が、これではちょっと下端が長すぎるので下のパーツに干渉します。

 

 そこで下端を約2ミリほどカットして調整しました。

 

 これでピッタリと合って収まりました。ライトガードの枠がラジエター下端まで見える劇中車の状態を再現出来ました。

 

 ステップ14ではフロントウインドウ、ステップ15では携行ガソリン缶、ステップ16では車輪を組み立てます。このうちステップ14においてガルパン仕様への改変が必要となります。またステップ16のFの車輪は2個作る指示がありますが、これは車体左側面にセットする予備車輪ですので、1個だけ作ります。

 

 ステップ14で組み立てるフロントウインドウのパーツ類です。このうちのワイパーのB49およびB50はハの字形に取り付ける指示がありますが、劇中車においては並列になります。

 

 御覧の通り、劇中車のワイパーは並列状態で動いているようで、揃って右向きに描かれています。これに合わせました。

 

 組み上がりました。

 

 このフロントウインドウのパーツは、接着不要で可倒式を再現出来ます。上図は立てた状態。

 

 そして前に倒して畳んだ状態です。

 

 ステップ15に進みました。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ16に進みました。左より後輪のH、前輪のG、予備車輪のF、のパーツです。

 

 組み上がりました。  (続く)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く25 その7  奈良田の鍵屋へ

2022年12月19日 | ゆるキャン△

 奈良田の里温泉の管理施設の古民家を玄関から裏口へ抜けて、再び集落内の道に出る際に上図の行先案内看板を見ました。これにも既視感がありました。

 

 御覧の通り、アニメにも出ているからです。左右の行先表示が実際と変えてあります。これから向かう古民家カフェの「鍵屋」は「かさや」に変えてあります。矢印の方向はそのままですから、その方向へ歩き出しました。

 

 道から古民家カフェ鍵屋へ分かれる分岐の手前で、上図の景色を見て立ち止まりました。奥に見える古民家カフェ鍵屋への石段に既視感があっただけでなく、手前の道端の草に半ば隠れている椀形の鉢に気が付いたからでした。志摩リンが見ている方向に有った妙な土器みたいなものの正体が分かったからでした。

 

 同アングルの劇中シーンです。志摩リンが古民家カフェへ向かう各務原桜のあとをひそかに尾行しているシーンですが、個人的には志摩リンのすぐ前方右にやや傾いた状態で立つ大きな土器みたいなのは何だろう、と初視聴時から気になっていたのでした。実際に現地にそのモデルである椀形の鉢があったので、疑問が氷解しました。アニメでは大きく描写されていますが、望遠レンズで撮ったからかもしれません。
 同時に、志摩リンの左脇にある灰色の方形の箱状のものがブロックで囲まれた花壇であることも判明しました。

 

 志摩リンが立っていた位置を撮りました。この位置で私も志摩リンっぽくそーっと石段の方角を伺い・・・ませんでした。人に見られたら、絶対に挙動が怪しい不審人物と思われるに決まっています・・・。

 

 古民家カフェへの石段を各務原桜の気分で登りつつ、一度振り返って奈良田の集落と西山の山並みを見ました。高台に登っているので、南側と西側はどこを見ても眼下に景色が広がります。

 

 同じ位置から、抜けてきたばかりの奈良田の里温泉の管理施設の古民家の大屋根を見下ろせます。古民家というより、明治大正期の地方の役場関係の建物のような雰囲気が強く感じられます。かつての奈良田地区の行政支所か公民館であったんじゃないのかな、とふと思いました。

 

 石段を登ってゆくと、次第に古民家カフェ鍵屋の建物が見えてきました。

 

 こちらも大きな建物です。地域の庄屋階級または富裕層の住宅クラスの構えの古民家です。現在は銅板葺きの屋根になっていますが、軒の厚みがあるので元は茅葺きだっただろうと思います。鍵屋というから鍵型に曲がる建物をイメージしていましたが、実際には一本棟の長い入母屋の建物でした。

 

 アニメでもそのままの姿で出ています。建物周りの小物や鉢植えなどは省かれているので、文化財修理完了後のようなスッキリした外観になっています。

 

 玄関右脇の壁に懸けてある、鍵屋の建物の由来案内文です。昭和60年に富士吉田市から寄贈されて移築した旨が述べられます。寄贈主の渡辺家は富士吉田の大百姓の家柄であった事が分かります。
 大百姓は「おおびゃくしょう」と読み、江戸期には庄屋、村役などを幕府や藩より任されて地域の自治行政の要となった階級、身分を指します。田畑を沢山所有する豪農や地主層が大部分を占めました。

 なので、その家宅が大きくて立派なのも、地域の人々を祭事や寄合や合議等で集めて収容出来る施設としての側面を併せ持っていたからです。山梨県に限らず、全国どこでも大百姓クラスの住宅建築は広くて立派なものであるのが一般的です。ただ、建物が現存して今も使用されている事例は大変に少ないので、この古民家建築は貴重な文化財でもあるわけですが、建物自体を指定登録しているといった話は聞いたことがありません。

 というのも、早川町全域がユネスコ(国連教育科学文化機関)のエコパーク(生物圏保存地域)に登録されており、鍵屋はそのガイダンスステーションとしての機能も果たして早川の見どころなどをパネル展示しているため、文化財指定による保護策が必要無いということであるのかもしれません。  (続く)

 

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(車輌目次表紙)プラウダ高校 KV-2

2022年12月18日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  プラッツ/タミヤ 公式キット (商品コードGP-17)

  制作期間   2020年9月2日~10月25日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8 その9 その10 その11 完成です!!

  総評・備考
 KV-2(ロシア語ではКВ-2と表記)は、第二次世界大戦中にソ連が開発し運用した重戦車である。大別して試作車および初期生産型、量産型の3種に分類されるが、ガルパンの劇中車はテレビ版、劇場版とも1940年以降の量産型に属する。さらに劇場版の劇中車は1941年以降の細部改変タイプに該当する。
 プラッツから出ている公式キット3種類はいずれもタミヤの旧製品(下のキット一覧の4)のOEM品であり、古いキットであるために、ガルパン仕様に仕上げるならば幾つかの改造や修正が必要となる。劇場版の劇中車についてはタミヤの新製品(下のキット一覧の5)やトランぺッター製品(下のキット一覧の6)が適応キットとして挙げられる。重戦車クラスのキットとしては割合に簡単に組み立てられるので、初心者クラスにもおすすめである。

  公式および適応キット一覧(2022年12月現在) 黄帯が今回の使用キット  


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大学選抜チーム ダッジWC57 作ります!! その6

2022年12月17日 | ガルパン模型制作記

 ステップ11では左右のフロントフェンダーを取り付けます。B42にあける二つの穴は、後のステップ18にてホーンを取り付けるためのダボ穴です。

 

 ステップ11で組み立てるパーツ類です。

 

 組み上がりました。

 

 裏返してチェックしました。

 

 塗装後にここに前輪がおさまります。

 

 ステップ12ではエンジン点検ハッチや前照灯などを組み付けます。私の製作においては前者は開閉自在とし、後者は塗装後に組み付けます。

 

 なので、ここで組み立てるパーツだけを揃えました。

 

 組み上がりました。エンジン点検ハッチはピットマルチ使用にて開閉自在とします。

 

 エンジン点検ハッチを閉じた状態はこのようになります。

 

 前照灯などはランナーに付けたままにして、塗装後に組み付ける予定です。  (続く)

 

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