気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

海洋堂「ゆるキャン」プラモケイを作る2  製作準備および塗装に関して

2022年08月31日 | ゆるキャン△

 確保してきた海洋堂ゆるキャンプラモケイのカプセル版5個のうち、2個は犬山あおいでしたので、その1個を練習用に使いました。なにしろ、1/24スケールのキャラクターフィギュアを組み立てるのは初めてだったからです。

 以前にねんどろいどやねんどろいどぷちの改造制作を行なった経験がありますが、それらはサイズが大きいから、下手の横好きの私でもなんとか作れたのです。細かいものとか小さいものを扱うのは苦手なほうですから、ガルパン戦車プラモデルを作っていても関連の1/35スケールのキャラクターフィギュアには絶対に手を出さなかった経緯があります。

 そんな私が、海洋堂ゆるキャンプラモケイのキャラクターフィギュアに関しては、前向きに「これ作ってみようか」と考えたのでした。私自身にとっても信じられないようなコペルニクス的転回でありました。自分で自分に「マジで?ホンマに作るんか?」と何度も問いかけたのですが、作ろうという気持は微塵も揺るぎませんでした。その根底に、溢れるほどのゆるキャン愛が息づいていたのは、間違いありませんでした。
 やっぱり自分も、ゆるキャンファンとしては一人前にはなっている、と再確認したことでした。

 

 かくして、犬山あおいを上図のように仕上げました。初めての1/24スケールフィギュアのプラモデルに関して、自分なりに色々と学ぶことがありました。普段からプラモデルを楽しんで、子供の頃から軍艦や飛行機を作り、いまはガルパン戦車に親しんで既に150輌近くを製作している身からすると、このゆるキャンプラモケイは、初めての経験だっただけにとても新鮮でした。子供の頃に初めてプラモデルに触れた時も、こんな気持ちだったのだろうか、と思いました。

 なので、ここではプラモデル未経験者および初心者の立場になって、海洋堂ゆるキャンプラモケイの製作準備および塗装用ツールについて紹介してみたいと思います。

 

 上図は、犬山あおいの練習製作に使用した道具です。右から接着剤、ニッパー、アートナイフ、ヤスリ、綿棒、爪楊枝と並べてありますが、綿棒と爪楊枝は塗装作業用の道具ですので、あとの4点が組み立て用の道具となります。
 このうち、最低限必要なのは、ニッパーだけです。ゆるキャンプラモケイは、接着剤なしでそのまま組み立てられますから、パーツを切り離す道具さえあれば、誰でも簡単に出来ます。

 ゆるキャンプラモケイをガチャでゲットしたファンの皆様の大部分が、プラモデル未経験者であろうと思います。上図の道具なんて持ってないよ、という方が殆どでしょう。模型用の道具って、高いんでしょ、という方も少なくないでしょう。
 でも、ニッパーが無くても大丈夫です。爪切りがあれば代用出来ます。家に爪切りが無い、という方はまず居ないでしょう。カッターナイフでも代用出来ますが、扱い方によっては指を切ったりして怪我する危険がありますのでおすすめ出来ません。

 ですので、プラモデル未経験者の方は、爪切りを用意すれば、組み立てを楽しむ事が出来ます。どうせならニッパーが欲しい、という方は模型店ではなくて100円均一ショップへ行きましょう。そこそこのニッパーなら売っています。ゆるキャンプラモケイの製作だけに使うのであれば、安物でも充分だろうと思います。ちなみにアートナイフ、ヤスリ、綿棒、爪楊枝も100円均一ショップに売っていますので、欲しいものだけ揃えるのも良いでしょう。

 ここで、アートナイフやヤスリは何に使うのか、と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。簡単に説明しましょう。
 アートナイフは、パーツの表面に生じた不要なバリ(プラスチック、ゴムなどを加工するときにできる出っ張りやギザギザ)や組み立て途中にうまく合わない際の不要部分を切り取ったりするのに使います。ヤスリも同様で、僅かな不要部分を削ったりするのに役立ちます。

 ゆるキャンプラモケイは、そのまま組み立てられると説明されていますが、実際にはプラスチック製品の個体差によってバリがあったり、組み合わせがうまくいかなかったりするケースがあります。私が練習製作した犬山あおいもそのケースで、胴体のパーツの嵌め合わせがきつくて、最後までしっかり嵌まらないまま、隙間が残ってしまいました。内側のダボを切り縮めたり、内部の不要部分を削ったりする必要があったのです。
 模型を作る方が「カンナがけ」と呼ぶ、表面の整形処理も、アートナイフで行ないます。アートナイフが無ければ、カッターナイフでも代用出来ます。ヤスリは、紙ヤスリでも代用できます。

 接着剤は、私の製作では、パーツが外れたりするのを避けるために使用しました。差し込んだままですと、いつしか頭や手首などがポロッと外れたりする可能性があるからです。
 上図の接着剤はタミヤのリモネンセメントですが、プラモデル未経験者および初心者の方にはこれをおすすめします。接着剤特有のシンナー臭が無くてオレンジの香りになっていますから、子供や女性でも安心して使えます。模型女子つまりモケジョさんの必須アイテムの一つだと聞きます。

 プラモデル経験者および現役モデラーの方は、上図の道具は普通に持っておられますから、これ以上の説明は不要でしょう。

 なお、ゆるキャンプラモケイは今回のカプセル版が第1弾で、10月には第2弾のキャンプセットが発売予定になっています。ファンの皆様はおそらく第2弾も買うのだろうと思いますが、そうであれば、プラモケイ用の道具も今回限りとはならないでしょう。継続して使うことになるかと思いますので、この際、道具も100円均一ショップの安物でまとめずに、模型店にて本格的な品を揃えてみる、という選択肢もアリでしょう。
 特にニッパーは、ミニハサミや爪切りとしても使えますから、ニッパーだけはちゃんとした品を買ってみるのも良いかと思います。

 

 続いて、塗装用ツールについて述べましょう。上図は犬山あおいの練習製作にて使用した、アートマーカーです。模型用のマジックもしくはペンです。これらは、普段ガンプラを作っている嫁さんの愛用品を拝借したものです。ガンプラ塗装用の専用ペンであるガンダムマーカー、三菱のポスカの2種があり、前者は油性、後者は水性です。他にコピックペンやシャトルアートペンもありますが、ガンダムマーカーと三菱のポスカのほうが扱いやすいので、犬山あおいの練習製作では上図の複数のカラーを選んで試しに塗りまして、前掲の画像のように仕上げました。
 ですが、本格的に塗るのであれば、上図のカラー群では足りません。もっと色々なカラーが必要になります。

 

 周知のように、今回の海洋堂ゆるキャンプラモケイ第1弾は、テレビアニメ第1期の第4、5話の4人の姿を再現しています。本栖高校野クルの3人はイーストウッドキャンプ場を目指しますが、その時の犬山あおいの姿が上図の第4話シーンにて見られます。3人の中では最も中間色が多い色彩の服装です。嫁さんから拝借したマーカー類には無いカラーが多いです。

 

 そこで、三菱ポスカの24色カラーセットをアマゾンにて購入しました。ポスカの色は全部で29色あって、29色セットというのもあるようですが、私の場合はあと4色をスーパーの文具コーナーで調達して追加し、28色を揃えました。これだけあれば、海洋堂ゆるキャンプラモケイの必要な色の大部分はカバー出来ると思います。
 この24色セット、4580円と費用的には決して安くはありませんが、私の場合は他の模型の製作にも使えるでしょうし、嫁さんにあげてガンプラの塗装に使って貰えますから、今後の投資的なスタンスで買いました。

 ポスカは、私の場合はもともとガルパン戦車プラモデルのゴムタイヤ部分の塗装用に、黒だけを手元に置いて使っています。ペンのように塗るだけなので、筆を使って塗る模型用塗料よりも楽です。何よりも水性インクですから匂いがしません。間違えても綿棒などでサッと拭き取れます。乾く前であれば、水で洗い流せます。
 何よりも、文具店やスーパー、百貨店の文具コーナーで普通に売っていますから、どこでも気軽に買えます。めっきり数が少なくなって大都市圏でも一ケタしかなくなった模型店を探し回って模型用塗料を求めるよりもはるかに楽です。だから、ポスカはプラモデル未経験者の方にもおすすめです。

 私の手元には、ミスターカラー、ガイアカラー、シタデルカラー等の模型用塗料も数多くありますので、まだ足りないカラーはそれで補完する方針ですが、なるべくなら模型用塗料は使わずに上図のポスカだけでチャレンジしてみたいと思います。
 ポスカはペン先のサイズが5種あり、極細(0.7mm) 、細字(0.9~1.3mm)、 中字(1.8~2.5mm)、 太字(8.0mm) 、極太(15.0mm)が出ています。私が購入した24色セットは細字(0.9~1.3mm)で、追加の4色は細字タイプが無いので 中字(1.8~2.5mm)で買いました。

 

 海洋堂ゆるキャンプラモケイの塗装は、キャラクターによっては細かい模様や線を塗る箇所もあります。これらはポスカの丸芯では大きすぎてはみ出してしまいます。かといって、ポスカの細字や極細字を揃えると費用がかかってしまいます。

 そこで、普段からガルパン戦車プラモデルの細部の塗装でも使用している、上図右のミニネイルアートブラシを使います。これはダイソーの100円商品の一つで、本来は化粧用品ですが、ネイル用ですから毛先が細くて柔らかくて、塗料やインクにもよく馴染みますので、モケジョさんたちが重宝しているそうです。私も嫁さんに教わって知りまして、それからずっと愛用しています。
 御覧のように100円で8本入りです。1本あたり12.5円という安さです。画材店や模型店でこのクラスの細筆を買うと100円では足りません。安いから使い捨てかというとそうでもなく、上図中央の2本はもう半年ぐらい使っています。結構長持ちしますので、おすすめです。

 この細筆に、ポスカのペン先をチョンと押しつけるとインクが出て筆にもゆきわたります。それで細かい箇所を塗るわけです。それで、上図左のプラスチック製の塗料皿を使います。普通のお皿でも代用出来ます。その中にポスカのペン先をチョンと押しつけてインクを流し、それをミニネイルアートブラシの細筆に付けて使います。
 この方法で、細かい模様や線を塗ることが出来ます。細かい模様や線は爪楊枝でも出来ますが、細筆のほうがインク量が多いので長く塗れます。間違えたら、綿棒でサッと拭き取れます。
 ポスカは水性インクなので、乾く前であれば水で洗い流せます。乾いたあとでも、ガリガリとこすれば剥がれます。

 ゆるキャンプラモケイをガチャでゲットしたファンの皆様の大部分が、プラモデル未経験者であろうと思います。プラモケイしか塗装しない、という方も少なくないでしょう。その場合は、高くて手間のかかる模型用塗料を買い揃えるよりは、お好みで最低限必要なカラーのアートマーカー10色ほど買って、細かい箇所は100円のミニネイルアートブラシで塗る、という方法をおすすめします。

 私の試算では、三菱ポスカの15色セットとミニネイルアートブラシを合わせて2000円前後となりますが、塗装は不要だという方は、組み立てだけで終わりますので、2000円前後の費用もかかりません。  (続く)

 

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伯爵高校 38(t)戦車(6号車)(樅の木と鉄の羽の魔女版) 完成です!!

2022年08月30日 | ガルパン模型制作記

 塗装作業に進みました。車体色はミスターカラー37番のRLM75グレーバイオレットで吹き付けました。履帯は28番の黒鉄色で塗りました。伯爵高校チームの車輌はすべて同色ですので、複数作ってまとめて塗装すると楽になるでしょう。

 

 車外装備品を塗りました。金属部分やワイヤーは28番の黒鉄色、木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。

 

 転輪のタイヤゴム部分はいつものポスカ黒で塗りました。今回のキットはタイヤゴム部分が別パーツになっていて、ホイールにはめ込むタイプでしたので、ポスカで塗ってから上図のようにはめ込みました。

 

 転輪を車軸に取り付けました。

 

 車外装備品は、A型の標準的配置に合わせました。作中車もそれに合わせてあるので、実車画像も参考にして位置を確かめて取り付けました。左フェンダーのバトルアンテナの下に、ハンマーとパールが上図のように位置します。

 

 右フェンダー上においては、雑具箱の前にジャッキ台が、上にジャッキが位置します。

 

 背面には鶴嘴とシャベルがフックに重ねて掛けられます。A型の外観上の特徴の一つで、左側面のバトルアンテナと並ぶ識別点となります。

 

 砲塔および車体前面の機銃を、28番の黒鉄色で塗りました。

 

 ベルト式履帯パーツをはめました。

 

 排気管を42番のマガホニーで塗りました。

 

 以上で塗装後の組み立てが完了しました。

 

 校章マークは砲塔の左右側面に付きますので、モデルカステンのガルパンデカールセットから適当なサイズのデカールを採って貼りました。

 

 デカールを貼って乾燥させたのち、つや消しクリアを薄く吹き付けて仕上げました。

 

 以上で、伯爵高校チームの38(t)戦車(6号車)がコミック「樅の木と鉄の羽の魔女」の仕様にて完成しました。製作日数は、2022年2月25日から3月3日までの7日でした。組み立てに5日、塗装および塗装後の組み立てに1日かかりました。

 今回は作中の6号車にあたるA型を再現しました。A型の適応キットは1/35スケールでは存在しないため、車体形状が共通するホビーボスのB型のキットをベースにして、各所や細部を作中車の描写に従ってA型のかたちに改造するという方法をとりました。
 作中車は厳密にはA型の全ての要素をうつしておらず、左側面のバトルアンテナと前後の反射板と車外装備品の配置の3点だけを描写しているため、改造工程はバトルアンテナの自作追加のみで済みました。あとは反射板と車外装備品パーツの位置を変更するだけでした。以前に作った同チームの7号車のE型のほうが色々と追加パーツが必要であったのに比べると、大変に楽な製作でした。

 

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海洋堂「ゆるキャン」プラモケイを作る1  「ゆるキャン」プラモケイの概要と視点

2022年08月29日 | ゆるキャン△

 去る8月21日、嫁さんと久し振りにショッピングおよび京都市内の模型店巡りに出かけました。その際にガチャ販売機コーナーを見かけて、話題の海洋堂「ゆるキャン」プラモケイの販売機があるのを確認しました。この日は5ヶ所のガチャ販売機コーナーを回りましたが、全てに海洋堂「ゆるキャン」プラモケイの販売機が置いてありました。最初に行った北大路イオンモールのガシャココのそれはカプセルが一杯詰まっていましたが、続く3ヶ所は既にかなり売れた後のようで、完売が間近の所もありました。
 最後の5ヶ所目は、京都駅前ヨドバシへ寄ってのついでに行った、京都アバンティのガチャ販売機コーナーでした。そこで上図の販売機に向かい、500円を入れて試しに回してみました。出てきたのは犬山あおいでした。その場で嫁さんがカプセルを開けて、「わー、こんなんですか。ほんまにプラモがカプセルに入っとるんですねえ」と感心していました。

 かねて夏以降に海洋堂の「アートプラ」シリーズ初のアニメキャラクター品としてゆるキャンのBOX版とキャンプセットが出る旨がアナウンスされていましたが、この8月下旬には第1弾のBOX版がカプセル販売版としてもリリースされました。全国各地のゆるキャンファンがガチャ販売機を探して買っている様子がツイッターでも投稿され、かなりの人気を集めていることが伺えました。

 それで、いずれ私も買おうかと考えていると、嫁さんが「模型店巡りのついでにゆるキャンのガチャも探してみます?」と誘ってくれたのでした。ガチのモケジョさんだけに、新しいプラモが出ると何でもかんでも気になる、見たくなる、という嫁さんですから、見た事の無い500円のカプセル入りのプラモとはどんなものか、と興味津々だったようです。

 

 さて、ガチャで買った1個目が犬山あおいでしたが、2個目と3個目は嫁さんが「ちょっとやらせて」と楽しそうに回して確保しました。大垣千明と志摩リンでした。あと1個で全4種コンプリートなるか、と意気込んで私が4個目を回して獲ると、またも犬山あおいでした。「なにやっとんですか?ほんま、運ないですねえ」とストレートに突っ込まれつつ、意地になって5個目に挑戦し、ようやく各務原なでしこをゲットしました。

 その後、四条河原町の駿河屋とらしんばんに行き、近くのサイゼリヤで遅い昼食をとった際に、4種のカプセルを上図のように開封して二人で中身を見たりしました。嫁さんが「これで500円は安いですねえ」と三度も繰り返しました。
 確かに500円は安いと思います。1/24スケールのキャラクターのフィギュアのプラモデルで500円というのは凄いんじゃないか、と感心してしまいます。

 例えば、ガルパンの1/35スケールのフィギュアのプラモデル、プラッツの「1/35 あんこうチームフィギュアセット」は5人セットで定価7700円です。1体あたり1540円になります。対して今回の海洋堂「ゆるキャン」プラモケイは、1/35より大きい1/24スケールで、キャラクターフィギュアの他に、キャラクターの持ち物も入っています。さらに表情などのデカールも付属し、頭部のパーツは表情をプリントしたものが添えられています。かなり豪華な中身ですが、それで500円なのです。未塗装だから安いのだ、と言われたりしますが、ガルパンの「1/35 あんこうチームフィギュアセット」も未塗装のプラモデル製品です。

 もともと、ゆるキャンにはあまり関心が無かった嫁さんが、唐突に「模型店巡りのついでにゆるキャンのガチャも探してみます?」と言い出したのも、ゆるキャンに関心が出たからではなく、500円のキャラクタープラモってホンマにあるの?、という疑問と好奇心からだったのだろうと思います。それぐらいに画期的な商品だ、というのは間違いありません。

 

 中身はこういう感じで、球体のカプセルに収まるようにランナーも円形となっています。こんなプラモデル製品は初めて見た気がします。よく見ると、パーツ割りが必要最低限になっていて、接着剤を使わずに組み立てられるように工夫されています。それにもびっくりさせられました。

 アニメのキャラクターのプラモデルは昔から色々出ていて、ガルパンでも「ぷちゅあらいず」のあんこうチーム5体のプラモデルが出ています。そのサイズは約12センチです。それぐらいのサイズでないと組み立て式のプラモデルにはならないだろうな、と思っていたのですが、今回の海洋堂「ゆるキャン」プラモケイは6センチちょっとの小ささです。そんな小さいサイズでも組み立て式のプラモデルになったんだ、との驚きがあります。

 しかもカプセルトイとしての販売です。この発想が凄い、と思います。サークルの仲間でガチャに詳しい方に聞いた話によると、いまのカプセルトイつまりガチャ製品の年間売上高は約450億円にものぼるそうで、それ自体巨大なマーケットになっています。対してプラモデルの年間売上高は200億円に満たないそうなので、プラモデルをカプセルトイに合わせて開発して、ガチャ製品として販売して約450億円のマーケットにおける新規シェアを狙うのは有望だ、ということでした。

 つまり、海洋堂さんがそこまで画策して今回の「ゆるキャン」プラモケイで勝負をかけてきたのかもしれない、ということですが、個人的には「アリだな」と感じます。そうでなくても、1/24スケールの人気アニメキャラクターのプラモデルをカプセルトイの形で中身も一杯詰めて500円という破格の安さで全国展開にて販売する、というのは従来のプラモデルの感覚では有り得ないと思われるので、やっぱり発想の転換というか、凄い着想である、と感じます。

 同時に、プラモデルのカプセルトイとは、いい所に目をつけてきたなあ、という感動があります。500円ですから子供でも買えます。大人でも楽しめます。接着剤無しで簡単に組み立てられるのもポイントです。ゆるキャンファンならば当然買いまくる筈ですが、ファンでなくても買っちゃう層が一定数居るとされるガチャ製品の世界ですから、伸びしろは充分にあると思います。

 

 今回の海洋堂「ゆるキャン」プラモケイ製品は、上図のような4人のフィギュアとそれぞれの持ち物とをプラモデルで再現しています。第1弾のカプセル販売版の4種の中身がこれであり、BOX版のほうは志摩リンの持ち物にバーナーとコッヘルセットが追加されています。海洋堂さんの製品紹介記事はこちら

 ファンの皆様ならよくお分かりでしょうが、この4人の姿は、テレビアニメ第1期の第4、5話のそれです。本栖高校野外活動サークルの初のキャンプ活動にのぞんでイーストウッドキャンプ場へ向かう大垣千明、犬山あおい、各務原なでしこの3人と、ソロキャンプを楽しむべく霧ヶ峰と高ボッチ山へ向かった志摩リンの姿です。
 この第4、5話の時点では、まだ斉藤恵那はキャンプ活動に加わっていませんから、斉藤恵那のプラモデルは無いわけです。

 そして10月に販売予定の第2弾のキャンプセットのほうは、テレビアニメ第1期の第12話、朝霧高原でのクリスマスキャンプのシーンを再現していますから、そちらでは参加していた斉藤恵那とチクワもプラモデル化されています。この流れで第3弾が出るのであれば、各務原桜や鳥羽美波や土岐綾乃も加えて欲しい、または劇場版の5人をプラモデル化して欲しい、となるのも自然な成り行きとなるでしょう。

 さらに重要なポイントは、1/24というスケールサイズであることです。ゆるキャンは周知のようにバイクや車が色々と登場しますが、バイクや車のプラモデルは1/24スケールの製品も多いのです。合わせると、ジオラマが作れる楽しみが広がります。
 例えば、志摩リンのビーノは、タミヤの「キャンパスフレンズセットⅡ」に同じ1/24のキットが含まれます。車では鳥羽美波のハスラーがフジミから1/24で発売されています。やっぱり鳥羽美波先生も「グビ姉セット」とかでプラモデル化して欲しいですね・・・。
 劇場版の登場車輌ならば、各務原なでしこのジムニー64型がフジミより1/24で発売予定であるほか、大垣千明のマーチ、斉藤恵那のアバルト595もフジミから1/24で出ています。
 このように、海洋堂「ゆるキャン」プラモケイ製品は、バイクや車のプラモデルとも相性が良いです。海洋堂さんもそこを狙ってのカプセルトイ販売であったのかもしれませんが、いずれにしても他のプラモデル製品とも組み合わせて楽しめるようになっているのは間違いありません。

 いずれにしても、今後の展開が楽しみな新境地のプラモデル製品である、と思います。海洋堂さんの次の一手、つまり第3弾が実現するのかどうか、期待せずにゆるーくまったりと待ちたいと思う次第です。  (続く)

 

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く38 その15 「ガルパン関連品の数々です!!」

2022年08月28日 | 大洗巡礼記

 ガルパンギャラリーの続きです。それぞれの土産物の購入ついでに見物も楽しみました。私は一つ買えば大満足ですが、Tさんは色々と欲しいものがあったようで、複数の品物を購入していました。大洗へはまだ三度目で、次の機会はいつくるか分からないようなので、チャンスは最大限に活かして買えるだけ買った、といったところでしょう。

 

 コーナーの一角で見かけた撮影プリントボックス。ガルパンに関しては何でもかんでも「道」を付けてしまいますね。写真道ですか・・・。私自身もかつてはライカやニコンやキャノンカメラをいつもぶら下げて景色などを撮って楽しんでいた時期がありましたが、道と言えるほどに深くは極めていませんでした。下手の横好き、に過ぎませんでした。

 

 なんだこれは・・・。ボコのスーツ・・・。これを着てボコになりきって下さい、ということのようですが、恥ずかしいのでやりません。一度着たら、人格が破綻してしまいますから・・・。

 

 こちらのガルパンプラモデル作品の陳列展示は、大変に興味がありました。上図の展示品群のなかには、初めてみる作品も含まれていました。以前に見た作品でも、見てるだけで楽しいのに、初めて見る作品は、もっと楽しくて興味深いものでした。

 

 ガッツリとケースにひっついて、作品を穴があくほどに凝視し続けるホシノ。自身がまだ作った事のない車種があれば尚更の事でした。上図の時はT-28重戦車の作例を上から下から、そして横からも眺めつづけていたと思います。 (上図はTさん撮影)

 

 こちらのガルパンプラモデル展示ケースは、ガルパンギャラリーの創設期からありました。度重なる移転であちこちに移動していた中でも常に置かれていたそうです。プラモデル作品展示の最小限の単位であったのでしょう。
 その向こうには、しばらく撤去されていてお目にかかれなかった公式缶バッジの陳列展示が復活していました。

 

 大洗の各店舗や各宿泊施設などのコラボ特典品の展示を眺めるホシノ。このグッズは泊まったときの特典だったなあ、この品はあのお店のイベントで配布していたなあ、などと順に懐かしささえ覚えつつ見てゆきました。初めて見る品も幾つかありましたが、大半のガルパン関連品はその初出年次、配付状況などを知っていますから、並んでいるのを見るだけで大洗への巡礼の自分史が明確にイメージされてくるのでした。殆どの品が、今ではもう入手不可能になっていると聞いていますから、これらは大洗のガルパンブームの歴史そのものだな、と思いました。

 

 ガルパンギャラリーの展示品は、原則として公式および大洗町商工会の関連物に限られていますが、それだけでも大変な数になっています。ガルパンが始まってから10年になろうとしていますから、そのぶん蓄積も凄いわけですが、販売グッズ類のほうも膨大な種類と数量に膨れ上がっています。最終章シリーズでしばらく盛り上がる時期が、おそらくは最後のピークになるのでしょうか。

 

 とにかく、ものすごい数ですが、これらを全部買ってコレクションしている方は、果たして居られるのでしょうか・・・。  (続く)

 

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(車輌目次表紙)ボンプル高校 TKS

2022年08月27日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  ミラージュホビー (商品コード35413)

  制作期間   2019年9月11日~9月13日、10月3日

  製作記事   その1 その2 その3 完成です!!

  総評・備考
 ガルパン最終章にてボンプル高校チームの戦力として登場したTKSは、ポーランドがイギリスのカーデンロイド豆戦車Mk.VIを参考にして開発した豆戦車TKの改造強化型にあたる。その量産型は武装によって2種類に分かれ、前期型はオチキス7.92ミリwz.25機関銃、後期型は20ミリFK model A/wz.38機関銃を搭載する。ガルパンの劇中車は前期型に該当するが、コミック「リボンの武者」に登場する同チームの作中車は後期型に相当する。
 適応キットはポーランドのメーカー3社より出ており、いずれも前期型と後期型とを揃えているが、下記の一覧にはアニメ本編の劇中車にあたる前期型のみを挙げている。なかでもIBGの製品は足回りを一個のパーツで構成するイージータイプで組み立てやすく、インテリアも再現出来る。

  公式および適応キット一覧(2022年8月現在) 黄帯が今回の使用キット  


目次へ

 

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ゆるキャン劇場版を視聴しました

2022年08月26日 | ゆるキャン△

 去る7月1日、退勤後に三条河原町の上図の「MOVIX 京都」に行きました。その施設入口付近で嫁さんと待ち合わせて、18時過ぎに入りました。

 

 この日がゆるキャン劇場版の公開開始日だったからです。開始日はめちゃくちゃ混むので、出来れば避けたかったのですが、7月も8月も色々と予定があり、サークルの活動関連や模型内覧展示会絡みの予定も多かったため、7月1日しか行ける日がありませんでした。

 

 この日はめいめいに好きな席を選びましたので、私は上図の席番でした。嫁さんは二列前に席をとっていました。

 

 上映時間までの待ちタイムにて、販売コーナーの関連商品群を見ました。嫁さん曰く「ヒットしてるだけあってグッズも沢山出ているんですねえ、これみんな買うファンは何人か居るんでしょうねえ」と。
 そりゃ、居るでしょうね。どのアニメ作品にも、超のつくファンやマニアは居ますから・・・。

 

 価格もけっこうしています。安いと思えるような品があまり見当たりません。というか、この種のアニメグッズは高い価格帯のものが多いと聞きます。ガルパンでも似たような傾向があります。

 

 「で、どれか買うんですか?」と嫁さんに訊かれて、「買うものは無い」と返しました。相手は納得の表情になり、それから嬉しそうに「やっぱり聖地巡礼での記念品しか買わないんですよね」と応じました。


 そうなんです。私はゆるキャンに関しては聖地巡礼での記念品、たとえば叡山電車ゆるキャンスタンプラリーの品とか、天浜線ゆるキャン限定コラボ切符とかのように、自身が巡礼旅行で行った所で記念に買える限定的な商品しか買いません。

 

 欲しいものを何でもかんでも買っていたら、キリがありませんので・・・。ガルパンの時に、何でもかんでも買いまくって膨大なコレクションを築きましたが、家が狭くなり過ぎて困る羽目に陥り、一大決心してプラモ以外の品々を「断捨離」して売却処分した経緯がありました。その売却金額総計が約80万円でしたので、いかに大量に集めていたかがわかります。

 

 いまは、この視聴特典のコミック13.5巻で大満足です。パンフレットは不要でした。ストーリーは頭にしっかりと焼きつけて保存したからです。

 ただ、個人的には、各務原なでしこ達に関しては本栖高校野クルの高校生達であるほうが好きなので、社会人になってからの物語を新たに付けるよりは、大井川鐡道エリア編あたりをアニメ化してほしかったなあ、と思いました。ですが、もしかすると、大井川鐡道エリア編はいずれ3期でやる計画があったりするかもしれません。それで、劇場版では採らなかったのかもしれません・・・。  (どうかな・・・?)

 

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伯爵高校 38(t)戦車(6号車)(樅の木と鉄の羽の魔女版) 作ります!! その6

2022年08月25日 | ガルパン模型制作記

 ラストのステップ9です。指揮車用アンテナは不要で、砲塔を車体にセットして履帯や小部品を組み付けますが、履帯は塗装後にはめる予定です。そしてA型の作中車の一番の特徴である左側面のバトルアンテナを追加します。

 

 ステップ9で取り付けるパーツはこの4点、C10、C11、C12、D12です。C10、C11、C12は組み合わせて一つの部品となります。アンテナ基部のようです。

 

 組み付けました。

 

 この組み付けたアンテナ基部の部品が、左側面のバトルアンテナの前方の基部にあたります。

 

 いったん横にして、左側面のバトルアンテナの寸法と車体の寸法とを測り直してチェックしました。

 

 作中車における左側面のバトルアンテナの状態です。長い手摺のように見えます。

 

 後方は斜めに折れて車体側面に取り付くのがわかります。この角度も実車の設計図面などで調べて確認しておきました。

 

 2ミリのプラ丸棒をカットして、前方の取り付き部分を上図のように作りました。C12の側面後方にピンバイスで穴を開け、丸棒を車体に対して垂直に、フェンダーに対して並行に差し込みました。

 

 続いて、後方の取り付き部分を上図のように作りました。方形の板をプラ板で再現しました。

 

 長いバトルアンテナのメイン部を丸棒でカットし、斜めに折れる部分も繋ぎました。

 

 車体に取り付けました。横向きに付けたので、次第に下に垂れてくるのをプラ材などで支えて仮止めし、接着剤が乾燥して固着するまで待ちました。

 

 二時間ぐらいして、完全に固着してバトルアンテナが仕上がりました。これがA型の識別点の最たるもので、日本の九七式中戦車チハの砲塔の鉢巻式アンテナと似たようなものであったようです。

 

 以上で、塗装前の組み立てとバトルアンテナの追加工作が完了しました。

 

 履帯は別に買っておいたベルト式パーツを使用します。  (続く)

 

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く38 その14 「ガルパンどろソースとギャラリーです!!」

2022年08月24日 | 大洗巡礼記

 6月6日、大洗滞在三日目は朝から天候が崩れつつありました。時折小雨もちらつきましたが、この日の夕方にはTさんも私も帰途につくので、予定はTさんの希望していた二ヶ所を中心にコンパクトに回ることにしました。
 宿の「浜の湯」での朝食は、いつもならば一階の囲炉裏付きテーブルで頂いていましたが、今回はコロナ対策ということで、二階の私たちの部屋の向かいの部屋にていただきました。

 

 Tさんが食膳の準備をして下さいました。この三日間、殆ど大学教授と学生のような関係で語らいを重ねていましたから、三日目ともなればTさんも慣れてきて、どこかの大学のゼミの学生のような立ち振る舞いになっていました。その後、並んで美味しくいただきました。
 その後は部屋に戻り、まったりと語らいつつ過ごしていたと思います。

 

 宿には10時までゆっくり滞在していました。外が雨だったのもあり、行くべき場所が最低でも三ヶ所しかないので時間的には余裕があったためでした。
 上図はチェックアウト時に玄関付近で見た、この宿の戦車パネルです。以前はテレビ版のマチルダⅡでしたが、これは二代目の最終章の図柄になっていました。

 

 チェックアウトの精算時に手続きを待つTさん。大洗の宿ではたいていガルパンの寄贈品類が玄関コーナーに並んだりしますが、ここ「浜の湯」では二階の廊下空間に集約されているため、玄関にあったのはオレンジペコのクリアファイルのみでした。

 

 雨の中、気さくなオーナーさんが傘を提供してくれ、玄関先に出て私たちを見送って下さいました。私自身はこの宿に五回ぐらいお世話になっていて、話もよくしていたので、日本将棋連盟の大洗支部でもある事やガルパンブームへの取り組みなども色々伺った記憶がありますが、とにかく楽しい方です。数ある大洗の宿泊施設のなかで、店主と気楽に話が出来る所は滅多に無いので、なおさらこの宿は印象に残ります。 (上図はTさん撮影)

 

 宿からすぐのまいわい市場に行って、昨日見ておいた土産物をそれぞれに購入しました。そのついでに昨日見かけたどろソースのコーナーに行ってみると、御覧のとおりしっかりと補充されて充実の在庫量が陳列されていました。

 

 見ていて気付いたのですが、関西で出回っているのと違ってこれはガルパンとのコラボデザインになっていました。図柄も2種類ありました。ガルパン商品になっているのであれば、ガルパン巡礼者がドンドン買って売り切れになるのが当たり前、というのはよく分かります。製造元のオリバーソースさんもうまいこと仕掛けてますね・・・。

 

 まいわい市場での買物の後、ガルパンギャラリーに立ち寄りました。ここでTさんが買いたいものがあるようでしたので、私も何か記念に買ってゆこうかと考えました。

 

 相変わらずのガルパン要素満載の外回りです。

 

 雨中の月曜日の午前中なので、店内は閑散としていました。大洗はいつもイベント時や土日に賑わうので、平日はだいたいこんな感じが普通だと思います。  (続く)

 

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(車輌目次表紙)ボンプル高校 7TP軽戦車(双砲塔型)

2022年08月23日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  ミラージュホビー (商品コード35302)

  制作期間   2019年9月1日~9月8日、10月2日

  製作記事   その1 その2 その3 完成です!!

  総評・備考
 ガルパンのボンプル高校チームは、ポーランドテイストのチームであり、保有車輌のメインもポーランドの国産車輌で占められる。その主力ともいえる7TP軽戦車(双砲塔型)は、単砲塔型と共にアニメ本編でもコミック版でも仕様がほぼ同じで、適応キットもポーランドの2つのメーカーから出ている。近年まではミラージュホビーの品が唯一で市場に出回っていたが、最近にIBGより新製品が発売された。インテリアキットもあり、制作の選択肢が広がっている。アニメの劇中車もコミックの作中車も共にガルパン仕様といえる特徴は無く、適応キットをストレートに組むだけで仕上がる。
 今回紹介の作例はミラージュホビーの品で、金型の改修前と改修後の2種類の個体が出回ってパッケージも数種類みられる。前者の個体は並ぶ砲塔のパーツ同士が干渉するため、ヤスリがけ又は削る等の修正が必要となる。

  公式および適応キット一覧(2022年4月現在) 黄帯が今回の使用キット  


目次へ

 

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伯爵高校 38(t)戦車(6号車)(樅の木と鉄の羽の魔女版) 作ります!! その5

2022年08月22日 | ガルパン模型制作記

 ステップ8では、砲身と砲塔の組み立てを三段階に分けて進めます。インテリアは不要なので、その関連のパーツは省いてゆきます。

 

 まず砲身を組み立てます。チェコのシュコダ製A-7 37.2ミリ戦車砲です。機銃はブルーノ兵器廠製のVz.37 7.92ミリ重機関銃です。

 

 組み上がりました。インテリア関連のパーツは省いています。

 

 砲塔の組み立てに進みました。

 

 組み上げてゆきました。

 

 砲塔の箱組みを行ないます。

 

 組み上がりました。

 

 砲塔が仕上がりました。

 

 最後に砲身をセットします。

 

 砲塔が完成しました。エッチングパーツのPE-1はプラ板に置き換えました。

 

 車体に一度セットしてみて、具合を確かめました。  (続く)

 

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龍と仁と天と16 天龍寺と大堰川と古城山

2022年08月21日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 天龍寺の創建時の伽藍の半分がいまは失われ、紅葉の林の下のどこを探しても、礎石の痕跡すら見当たらなかった。しばらく地面を観察して回ったが、どうやら現在の紅葉樹林を含む範囲が、近世以降に相当の改変を受けているようで、駐車場の整備工事もまた少なからぬ変更を強いたようであった。

 

 考えてみれば、本来の禅宗伽藍は、伽藍域における植生の配置が少ない事で知られる。ここに仏殿が建っていた頃は、いま見られる紅葉の樹林は無かった筈であるから、この景色そのものは近世以降の変遷の結果であることになる。

 

 仏殿の前に位置する放生池と石橋は、創建時以来の規模を保っているようであるが、寺の案内パンフ類にも解説が無く、由緒ある創建伽藍以来の遺構であることが完全に忘れ去られている。石橋そのものは鎌倉期のそれではなく、江戸期の造作が見られるので、この範囲も相当の改変を受けているものと推定される。
 この放生池と石橋の範囲は四囲をフェンスに囲まれて立ち入り禁止になっているので、西と南と東からフェンス越しに見るだけであった。

 

 東へ回って、フェンス越しに西を見た。伽藍中軸線はここに定められて山門から池、仏殿、法堂、大方丈と一直線に並んでいたのだが、全ての建物が火災などで失われた。現在の大方丈は明治三十二年(1899)の再建で、法堂も塔頭の雲居庵の禅堂を移築して明治三十三年(1900)に仮の法堂として以来の建物である。
 山門も、もとは慶長年間の京都御所内裏の明照院の門であったもので、現在地へは寛永十八年(1641)に移築されている。天龍寺創建時の威容は、まったくの幻となっているわけである。

 

 寺を辞して、大堰川のほとりに出た。付近の街路はどこも観光客の波で埋められていたが、川の広い水面は静かに音を響かせて悠々と流れていた。堰堤沿いに細長くのびる川岸の低地は、古代より「大井津」と呼ばれた川港の頃の地表面の名残かな、と想像をめぐせらた。

 

 渡月橋も相変わらずの混雑ぶりであった。歩道部分が一杯で車道部分にもはみ出して歩いている観光客が少なくなかったが、それが日常の風景であった。夜になれば、人影が失せて貸し切り状態でのんびりと渡れる橋であることは、意外に知られていないと聞く。

 

 この日も、帰りに嵐山温泉「風風の湯」に寄る積りであったので、渡月橋から嵐山地区に進んで川沿いの遊歩道を東へと歩いた。

 

 いったん嵐山温泉「風風の湯」の東の広場に行き、ベンチに座ってお茶を飲み、しばらく休んだ。吹き付ける風が次第に冷たくなってきた頃に、上図の奥に見える「風風の湯」へ向かった。

 

 その際に、「風風の湯」の屋根の向こうに高く聳える嵐山(標高382メートル)の頂上からの左右の稜線がくっきりと望まれた。中世戦国期を通じて山城国の軍事および政治の重要拠点となった嵐山城の旧地である。
 城そのものは応仁の乱の頃に築かれたとされ、永正年間に山城国の守護代であった香西元長が使用したとされるが、詳細がよく分かっていない。遺跡はいまも嵐山の山頂に遺されており、京都一周トレイルの西山コースのルートから外れた位置にあたるため、訪れるハイカーも少なくないそうである。

 

 その嵐山城跡へも、機会があれば登ってみるか、と考えた。奈良県に居た頃は県内の中世戦国期の城郭や環濠集落の殆どをかけめぐって歴史探索を大いに楽しんでいたが、京都の城跡は二条城や船岡山城ぐらいしか行っていない。京都盆地をとりまく山々に多くの中世戦国期の城郭遺跡があるのだが、これまであまり興味が無かったせいで全てが未訪のままである。

 今後は、それらの城跡もちょっと行ってみようかな、とは思うのだが、年を経ると山登りが辛くなってくるので、どうしても楽なアニメ聖地巡礼や古社寺散策のほうに向かってしまう。
 ただ、最近は運動不足気味なので、健康のためにハイキングや軽登山の一種としての城跡巡りも再開してみようかな、と考えている。その手始めに、あの嵐山城跡はどうだろうか、と眺めつつしばらく思案した次第であった。  (了)

 

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く38 その13 「かじまと水浜線跡公園です!!」

2022年08月20日 | 大洗巡礼記

 ゆっくら健康館の二階にある、食事処「ゆっくら亭かじま」です。曲松商店街の近くにあるホシノの海産物惣菜店「かじま」と同じ系列のお店で、もちろん大洗港の近くにある「港食堂かにと海鮮丼かじま」とも同じ会社の経営です。「港食堂かにと海鮮丼かじま」へは以前に行ったことがありますが、こちらの食事処はメニュー的には別種になっているようです。

 

 この日のおすすめメニュー。

 

 営業時間と定休日の案内。ゆっくら健康館の営業日とリンクしているようです。

 

 で、ここでの夕食は海老フライ定食にしました。

 

 Tさんも同じ品をチョイスしていました。揃って美味しくいただきました。 (上図はTさん撮影)

 

 この時に私が撮った写真。典型的なガルパンファンの服装のTさん。米軍海兵隊みたいな迷彩シャツ姿は後ろから見たら自衛官のように見えますが、左胸のウサギさんマークがガルパンファンであることを示す勲章のように輝いています。そうかTさんはウサギさんチーム推しだったのか・・・。

 

 食後はまいわい市場へ立ち寄りました。お互いに大洗の土産物を買う予定があったので、その下見と言うか品定めの積りでした。営業終了時間ギリギリでしたので、ササッと見て回りました。

 

 たまたま目についた品切れ告知POPは、あのガルパンどろソースの人気ぶりを物語っていました。神戸のメーカーの品で京都でも普通に売っているどろソースですが、関西ではかなり好き嫌いが分かれます。私はあまり好きではないので縁はありませんが、嫁さんも「これ辛すぎるからちょっと・・・」と敬遠していました。京都では当地ブランドのソースが幾つもあってそちらの人気が凄いので、どろソースの印象はもともと薄いようです。

 ですが、本来なら関東地区には流通していなかったにもかかわらず、一部のガルパンファンの間で流行って口コミで拡がり、ついにはまいわい市場や大洗のスーパーでも扱うまでになりました。いつも売切れていると聞きましたが、本当にそうだったので驚きました。あの辛味が大好きな人も少なくないんですね・・・。

 

 宿に帰る途中で、上図の新しい公園のような場所を見ました。歩道に線路の図案がマーキングされているので、ああ水浜線の跡地を記念し顕彰するメモリアルパークのミニ版か、と気付きました。大貫駅の駅舎を模した東屋の近くで撮影をするホシノでした。 (上図はTさん撮影)

 

 この時撮った写真。駅舎と線路をイメージした修景のようですが、ホーム部分と線路の位置関係が逆になっているような感じでした。実際の水浜線の軌道跡とも一致していませんから、これは単なるイメージマーキングの線路だな、と悟りました。駅舎も、大貫商店街の街路に交差していた実際の大貫駅の位置よりずっと海寄りになっていますから、これも単なるイメージ展示の一種であるようです。

 

 ですが、一度は大洗町域の水浜線軌道跡や関連遺跡を全て探査し踏破したことがある身としては、久しぶりに目に見える形になった水浜線の「記憶」の姿に、感慨深いものがありました。

 

 それで、しばらく佇んで写真も何枚か撮り、かつての水浜電車の姿を想像したりしました。Tさんにも軌道跡であることを簡単に説明しましたが、もともとこの種の遺跡にはあまり縁が無かったTさんであったのか、あまりピンと来ない様子でした。  (続く)  (上図はTさん撮影)  

 

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(車輌目次表紙)ボンプル高校 7TP軽戦車(単砲塔型)

2022年08月19日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  スポイニャ(スポジニアとも)  (商品コード不明)

  制作期間   2019年7月6日~7月13日、10月2日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 その6 完成です!!

  総評・備考
 ガルパンのボンプル高校チームは、ポーランドテイストのチームであり、保有車輌のメインもポーランドの国産車輌で占められる。その主力ともいえる7TP軽戦車(単砲塔型)は、アニメ本編でもコミック版でも仕様がほぼ同じで、適応キットもポーランドの2つのメーカーから出ている。近年まではミラージュホビーの品が唯一で市場に出回っていたが、最近にIBGより新製品がインテリアキットとして発売され、制作の選択肢が広がっている。アニメの劇中車もコミックの作中車も共にガルパン仕様といえる特徴は無く、適応キットをストレートに組むだけで仕上がる。
 なお、今回紹介の作例はスポイニャ(スポジニァとも発音)という古いメーカーの品で、これもポーランドのメーカーであるがメインは1/48飛行機で、1/35製品のほうは詳細がよく分からない。その7TP軽戦車の金型がミラージュホビーに引き継がれてミラージュホビーの品が生産された経緯が知られるのみである。

  公式および適応キット一覧(2022年8月現在) 黄帯が今回の使用キット  


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伯爵高校 38(t)戦車(6号車)(樅の木と鉄の羽の魔女版) 作ります!! その4

2022年08月18日 | ガルパン模型制作記

 ステップ6では車体の組み立ての続きを行ないます。ガイドの通りに進めます。
 ステップ7では車体後部および背面での組み立てを進めます。エンジン点検ハッチや発煙筒を組み立てますが、後者は作中車に装備されていませんので不要です。また予備履帯のT1、T2もありませんので不要です。さらに車間表示灯のA9とD3はA型にはありませんのでこれも不要です。

 

 ステップ6で組み付けるパーツ群です。

 

 組み付けました。

 

 前からみた状態です。周知のようにA型はチェコのオリジナルのままで、B型のように生産当初からドイツ軍仕様の部品が装備されていません。実際のA型は、チェコで発注された150輌をドイツが完成させたものですが、改変は砲塔内の乗員数だけで外観は不変でした。伯爵高校チームの作中車はそれをモデルにしているようです。

 

 ステップ7に進んで、エンジン点検ハッチを組み立てます。エッチングパーツのPE2とPE3は見えない所につくので省きます。

 

 組み上がりました。

 

 車体背面部のパーツ類です。

 

 ドンドン取り付けてゆきました。上図右のフックC16はいったん保留にし、塗装後に取り付ける鶴嘴とシャベルの位置を仮決めする際に位置を確認して取り付けました。

 

 マフラー等のパーツです。エッチングパーツのPE11はプラ板に置き換えて同じ形のパーツをカットして準備しました。エッチングパーツは取り付けに瞬着が必要なうえ、ピタッと接着するのも難しいので、私の製作においては極力避けてプラパーツと交換しています。

 

 組み上がりました。バックランプのE28はA型の仕様に合わせて位置をフェンダー後端に寄せました。  (続く)

 

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龍と仁と天と15 天龍寺の消えた伽藍跡にて

2022年08月17日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 天龍寺大方丈の本尊像についての課題がいちおう決着したので、廻縁を西側へ回って、何とはなしに暫く曹源池のほうを眺めた。

 

 こちらは相変わらず観光客で賑わっていて、大半の目的がこの曹源池を含めた庭園の鑑賞見物であることが容易に見て取れた。

 

 西の嵐山、北西の小倉山を背景および借景としてその紅葉も庭園景観の一部に取り込んでの景色が、嵐山地区の美しい景色として今も昔も人気を集めている。

 

 この日は平日なのに、けっこうな人出であった。紅葉を撮影するカメラの列もあちこちに見られ、場所によっては拝観通路を塞いでしまっている人々もみられた。駅ホームを占拠し列車の通行をも妨害しかねない撮り鉄と、本質的には変わりがなかった。自身の撮影のためには、周りのことなどどうでも良い人たちが、古社寺のなかでも増えてきた気がする。

 

 さて、もう一つの目的を果たすために、法堂の前庭に移動してそこから駐車場の中を東へ向かって進んだ。法堂より東は、いまは失われて消えた伽藍の遺跡の範囲となるが、そのことは寺の案内ガイドや説明板にも一切述べられていない。いまの広い境内地の大半が創建伽藍の範囲であることを考えると、歴史的な説明や解説の類にも創建伽藍の案内が見られないのはある意味不思議である。

 

 天龍寺の境内地の紅葉は、実は法堂前の駐車場付近のそれが最も深い彩りと重なりを見せて見応えがある。一般観光客が通る参道筋から南に外れた所にあるので、駐車場の利用客以外は、あまり回って見物に来る人も少なく、穴場とも言える。その穴場が、歴史的には消えた伽藍の遺跡に重なるので、個人的には自然と歴史の交わりのロマンすらも感じられて楽しいものであった。

 

 それで、なんとなく紅葉の下にもぐって、しばらく見上げていた。林間を吹き抜ける風の冷たさも、紅葉の下で感じると心地よいぐらいになってくるのであった。

 

 北側の参道筋のほうは、やや色あせてきている感じであった。その範囲を大勢の観光客が通り過ぎてゆく。

 

 対して南側の伽藍中軸線上の、かつての仏殿の遺跡のうえでは、鮮やかな紅葉の色が広がっていた。天龍寺の創建伽藍の半分が遺跡となっている範囲にあたるので、法堂から中軸線をきっちり東へたどって仏殿跡に行けば、このような見事な秋景色を満喫できる。周囲に人が居なかったので、ほぼ貸し切り状態であった。

 

 この紅葉の下を東へ抜けると、本来の伽藍中軸線の参道の痕跡が東の放生池の石橋まで続いて見え、その奥には勅使門が望まれた。勅門は、創建伽藍の山門の位置を踏襲して建てられているように見えたが、古絵図資料と照合してみると、実際にそのようであった。  (続く)

 

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