気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

BC自由学園 第五共和制小隊 M22ローカスト(リボンの武者版) 完成です!!

2022年07月31日 | ガルパン模型制作記

 ラストのステップ23です。砲塔を車体にセットします。

 

 かくして、塗装前の組み立て作業が完了しました。3輌とも同時進行でここまで進みました。

 

 塗装作業もまとめて行ないました。3輌とも塗装カラーが共通するからです。車体色は「リボンの武者」にカラーページが無くて不明であるので、第二次大戦中に自由フランス軍へ貸与されたM22ローカストの標準色であったオリーブドラブ2としました。ミスターカラーの38番です。

 

 転輪のゴム部分をポスカの黒で塗りました。

 

 履帯は28番の黒鉄色で塗っておき、順に組み付けてゆきました。

 

 履帯を取り付けた後に左右のフェンダーを組み付けました。

 

 前照灯を8番のシルバーで塗りました。

 

 車外装備品類をガイドの指示に従って取り付けました。それらの木製部分は43番のウッドブラウン、金属部分は28番の黒鉄色で塗りました。

 

 主砲の同軸機銃を28番の黒鉄色で塗って塗装作業を終わりました。

 

 デカールを2輌に貼りました。作中車の描写にしたがって1輌はBC自由学園、1輌はサンダース大付属高校の校章です。あとの1輌は無印としました。

 

 以上で、BC自由学園チームの第五共和制小隊、M22ローカストの3輌が完成しました。製作日数は、2022年2月3日から3月14日までの計30日でした。組み立てに26日、塗装および塗装後の組み立てに2日かかりました。

 今回は唯一の適応キットであるブロンコモデルの製品を使用しました。作中車の描写に沿って英軍仕様を1輌、米軍仕様を2輌作りましたが、相違点は操縦手ハッチの形状のみで、あとは全て同じ形状です。組み立てもほぼガイドの指示通りで、作中車では省略されている細部のパーツやエッチングパーツを省いた他は、改変がありませんでした。ただ、キット自体が市場在庫において売切れ寸前になっているようで、探してもなかなか見つからず、3個揃えるまでに半年を要しました。こういった稀少キットは、とにかく見つけたらすぐに確保しておかないと、後で後悔することになります。

 

 改めての近影。第五共和制小隊の3号車。英軍仕様。サンダース大付属高校チームからBC自由学園チームへレンドリースされた際の状態、校章マーク無し、としました。

 

 2号車。BC自由学園チームの校章マークを砲塔左右に付けています。米軍仕様。BC自由学園チームにおいては基本的にこの状態で運用されているようです。

 なお1号車については、レンドリース元のサンダース大付属高校チームの校章マーク付きとしましたので、別に紹介記事を綴ります。

 

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く38 その9 「ウマ娘と各務原なでしこです!!」

2022年07月30日 | 大洗巡礼記

 大洗模型展示会の続きです。上図はウマ娘のフィギュア群ですが、同道のTさんがこれのファンで競馬も楽しんでいるので詳しいのだろうと思い、それぞれの名前を聞きました。Tさんは即座に全てのキャラクターの名前を教えてくれましたが、午年生まれのくせに馬に全く縁が無い私には、ゴールドシップ、トウカイテイオーぐらいしか聞いた名前がありませんでした。
 それよりも、これらがガレージキットであるということのほうが驚きでした。ガレージキットのフィギュアってこんなに綺麗に作れるものなのか、と感心しました。

 

 ガレージキットのフィギュアは、上図のようにガルパンキャラクターのほうも沢山ありました。これらは前回の巡礼時に常陸大子や大洗へ同道していただいた愛知のHさんの作品ですので、作者の解説を拝聴しようと周囲を探しました。しかし、肝心のHさんの姿が見えなかったため、もしかして作品だけ送っての出展なのか、と思いました。

 

 それでとりあえずHさんの作品を一通り見て回りましたが、かなりの数がありました。飛行機も劇場版の登場機種などが幾つかあって面白かったですが、個人的にはこの黒森峰女学園チームヤークトパンターがいいなと思いました。

 

 会場の入り口の側に戻ってきました。展示スペースを一巡した形ですが、幾つかの展示品の前にて立ち止まったまま雑談している人が相当数居たために、その箇所の展示品は全然見れないままでした。それで、Tさんに「それぞれ自由に見ましょう」と声をかけておき、展示会場をもう一度一巡して、見ていない作品を鑑賞してゆくことにしました。

 

 全体的に展示の方法がバラバラなので、見る方もそれなりに大変でした。見るのに苦労すると、その作品の印象も記憶も残りにくくなりますから、ただ並べただけの展示ではなくて、見やすくて楽しめるような展示スタイルというものを主催側もしくは出品者が相談するなどして煮詰めていただきたかったと思います。

 

 これは、あの継続高校チームのゆかいな仲間たちですな・・・。ヨウコもちゃんと居ますね。Kの帽子かぶっていますが、これがチームの制帽なんでしょうか。するとミカのチューリップハットは単なる仮装・・・?

 

 このヨウコはガレージキットであるようです。フィギュアのガレージキット製品はまったく作った経験が無いので、どのようなものなのか見当もつきません。ボークスのキャラグミンとかを買って練習してみましょうかね・・・。

 

 ガレージキット作品の中では個人的に一番だと思った、各務原なでしこ。しっかりカレーヌードルの上に鎮座していてそこだけが濃厚にゆるキャンモードの世界になっておりました。まったく最高じゃないですか、これは。
 で、志摩リンはどこに・・・?と探しましたが見当たりませんでした。きっと高ボッチ高原あたりへ出かけているのでしょう。

 

 この時点でもまだ出展されていない作品があるらしく、テーブルの各所に空きスペースが見られました。そういう空きスペースはまとめて移して、出品されている作品群を一列に並べておくと、みる方ももっと楽でした。

 

 梅原屋のNさんの伝説的神業テクニックが輝く、ニューヨーク・サザビーズ・スペシャルオークションレベルの芸術的ジオラマ作品を見た後ですから、それを超える優れた作品を探してもなかなか見当たりませんでした。少し疲れを感じてきた時に、おや、と目をひく作品がありました。  (続く)

 

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青師団高校 ベルデハⅡ軽戦車 作ります !!  その4

2022年07月29日 | ガルパン模型制作記

 砲塔がほぼ出来上がったところで、車体の組み立てに戻りました。前面部分のパーツを上図のように二つカットして作りました。上は戦闘室前面のパーツで、左右の視察窓はジャンクパーツより形状が似ているものをみつくろって使用しました。下は前面の上面装甲パーツで、パネルラインをラインチゼルでケガいて入れました。

 

 車体に組み付けました。車体前端部は丸いので、1ミリ厚のプラ板では作れません。左右側面のみを半円形にカットしてあるので、それに沿ってプラペーパーを貼ることにします。

 

 砲塔手前左右の装甲板を上図のようにカットして貼り付けました。戦闘室天井の防御用と砲塔保護用の跳弾板を兼ねる装甲板であるそうです。

 

 砲塔を仮にセットしてみました。このように砲塔手前左右の装甲板が砲塔の弱点となるターレット部をカバーしている状態になります。

 

 車体の前後の丸い部分を作ります。上図のようにプラペーパーを貼り付けて接着し、乾燥して固着するのを待ちました。

 

 接着剤が乾いたところで、側面の曲線に沿って曲げていき、車体下部に貼り付けました。この形で接着が完了するまでマスキングテープで仮留めしておきました。

 

 かくして、ベルデハ軽戦車の外見上の特徴のひとつ、車体前後の円形部分が仕上がりました。

 

 後部の円形のほうが大きいので、定規をあてて設計通りに仕上がったかを確認しました。ベルデハⅡ軽戦車は、前後につく牽引ホールドが3個であるのも特徴のひとつで、その3個のホールドが車体前後の円形板のやや下に付きます。これの工作は後で行ないます。

 

 続いて、左右フェンダー上のボックスを作りました。プラ板をカットして箱組みの容量で組み立てますが、まず内部に補強用のリブを仕込んでおきました。

 

 台形のボックスが左右対称に2個ずつ並びます。スペインからの概要資料によると、前のボックスは左右とも雑具箱、後ろの左のボックスはバッテリーボックス、右のボックスは水タンクをおさめるボックスであるそうです。
 プラ板をカットして順に貼り付けて、接着が完了したら次のプラ板を貼って、というように形を作っていきました。カットしたパーツはやや大き目に作っておき、組み立て後にはみ出した部分を丁寧に切り取りました。

 

 左右フェンダーのボックスの後ろには、後方へ傾斜する台形の通気ボックスが付きます。これもプラ板を組み合わせて作り、グリル部分はジャンクパーツの改造で仕上げました。

 

 そういえば、このベルデハⅡには、他の戦車ならば大抵付いている排気管がありません。エンジンフード上の排気グリルが排気管の役目を果たしたそうですが、試作車輌ですので、このまま実用化に至ったのかどうかは分かりません。現存する実車に合わせた結果が、上図の状態であるわけですが、見ていて変わった外観だなあと何度も思いました。

 

 この段階で車体もほぼ形がまとまってきたので、軸部の組み込みを行ないました。あらかじめピンバイスであけておいた内径2ミリの穴が全部で7つあり、車体上面の一つの穴には砲塔の中心軸となる2ミリプラ丸棒を縦に差し込み、車体左右側面の3つずつの穴にも上部転輪の車軸となる2ミリプラ丸棒を横に差し込みました。  (続く)

 

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伯爵高校 35(t)戦車(9号車)(樅の木と鉄の羽の魔女版) 作ります!! その4

2022年07月28日 | ガルパン模型制作記

 ステップ10では車体前部の各部品を取り付けます。ガイドの指示通りに進めます。

 

 ステップ10で取り付けるパーツ類です。

 

 全て取り付けました。

 

 ステップ11では車体右側面の各部品やマフラー、ジャッキを組み立てます。

 

 ステップ11で取り付けるパーツ類です。このうち車外装備品のパールとジャッキは組み立てた後は塗装するまで保管します。

 

 組み終わりました。車外装備品のパールとジャッキは塗装後に取り付ける予定です。

 

 ステップ12では砲塔を組み立てます。

 

 まず、砲塔下部を組み立てます。

 

 組み上がりました。

 

 続いて砲身と防盾を組み立てます。

 

 組み上がりました。

 

 それから全てのパーツを一気に組み上げます。

 

 組み上がりました。複雑な形状の砲塔ですが、組み立てのほうは思ったよりも楽に進みました。 (続く)

 

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く38 その8 「あの芸術的作品です!!」

2022年07月27日 | 大洗巡礼記

 大洗模型展示会の続きです。展示会場の奥の隅、入り口から見ると右側の奥の隅にあるコーナーまで回りました。上図のような、明らかにそれまでの展示品群とは何かが違うレベルの、見応えある作品が並んでいました。上図の左端にポルシェティーガーのフルインテリア仕上げも陳列されており、その木目細かな作りこみにも目を見張るものがありました。名札にて作者名を見たら、以前に拙ブログにてティーガーⅠの製作レポートなどを綴っていた頃にコメント欄に色々と教示を下さった方のハンドルネームがありました。

 それで、会場で会った梅原屋のNさんに教えて貰って、その方のところへ御礼の挨拶に行きました。ですが、先方は私の事は忘れていたようで、大した話も出来ずに終わりました。その後、昨日にM.S.modelsさんより預かったカメラのパーツらしき落し物を、持ち主の方を探して渡しました。この方は立派なカメラを持って作品群を順番に撮影することに没頭していたようで、こちらも挨拶程度で大した話は出来ないままでした。
 それで、どうも大洗模型展示会に参加するガルパンモデラーさんというのは、忙しい方か、あまり話さないか、交流意識が希薄な方が多いようだな、と感じました。毎日のようにメールや電話をかけてくるサークルのガルパン仲間およびモケジョさん達とはえらい違いです。

 同時に、思い当ることもありました。同じ6月に神戸で開催された模型女子合同内覧展示会に参加した複数のサークルのモケジョさんの方々と飲み会で話したのですが、彼女たちは、ガルパンモデラー層に関して一様に批判的なスタンスを示していました。SNSで発信しても無反応、コメント入れても返事がない、交流意識が希薄な方が多い、というような共通認識をもっていたなあ、と思い出しました。
 さらにはガルパンファンに関して否定的な意見や批判めいた見解も少なくありませんでした。なかには何があったのか、敵意むき出しの方もおられて、話を聞くと、大洗へ行った時にやたらと絡まれて説教されたり、パネル設置店舗への戦車プラモの寄贈をしつこく勧められたり、要らない缶バッジやらグッズらの説明を延々と聞かされて閉口した、といった述懐が並ぶのでした。全てが大洗ではよくあるハプニングなので、私も何とも言いようがありませんでした。

 

 さて、会場で梅原屋のNさんに会いましたが、その芸術的作品も当然のことのように出展されていました。これは確か吉本プラモデル部のコンテストに出した作品ですよね、と訊くと大きく頷きました。一時期は梅原屋の展示コーナーにも置いてありましたから、多分これを見るのは二度目か三度目でした。

 

 早速にNさんのジオラマ作品を撮影するホシノでした。梅原屋の展示コーナーに置いてあった時期には、もう少し高い位置にあったので、こうやって見下ろして、全体を俯瞰するのは今回が初めてでした。見る角度によって展示品からの情報量が変化するので、博物館や美術館などでは展示品の位置や高さに細心の注意が払われます。 (上図はTさん撮影)

 

 今回の大洗での展示会にもこれを出品したのは、たぶんNさんにとっては一番の大作で自信作でもあったからでしょう。レオナルド・ダビンチも真っ青の究極的芸術ジオラマです。葛飾北斎がひっくり返り、棟方志功が失神し、岡本太郎が茫然自失となったんじゃないか、と思ってしまうほどの洗練度と完成度の高さです。

 なにしろこれは、作品ではなくて芸術ですから当然でしょうが、現代日本にもこうした優れた領域の創造芸術があるわけです。模型やプラモデルをいつまでも子供のオモチャ扱いにしていてはいけないのです。文化庁は、一度こういう作品をきちんと見て評価して、文化財の概念にプラモデルやフィギュアの優れた作品を追加するべきなのだ、と本気で思います。しかし、いまの文化庁長官は造形分野とは縁が薄い音楽分野の重鎮ですから・・・。

 

 作品見物の際にNさんが改めて見どころを説明してくれたのですが、上図のトレーラーの運転席からドアを開けて降りようとしているサングラスの男が、大洗応援大使やいばらき大使などを務めたプロレスラーの蝶野正洋さん、ということでした。えっ、そうだったのですか・・・。

 私は以前からこのサングラスの男には気付いていましたが、ゴツイ雰囲気から「沈黙」シリーズのスティーヴン・セガールだろうと思っていました・・・。ジオラマ作品の随所にユーモアやギャグをさりげなく織り込むNさんのことですから、さりげなく映画ネタを仕込んできても違和感がありませんので・・・。
 このサングラスの男、降り立ってあんこうチームの前に威圧感たっぷりに立ちはだかり、「オッパイには気をつけろよ」とか言いそう・・・。

 

 同道のTさんも熱心に見ていたようでした。最近にガルパンのⅣ号戦車を珍しい動機にて初めて作ったそうですが、ガルパンプラモデルがそれ一つで終わりになることは無いようです。こうした芸術的作品を見ておくことで、次の製作へのモチベーションも得られるし、参考になる情報が豊富に得られると思います。

 

 私自身は、ジオラマの背景になっている上図のレンガ倉庫の壁体のほうにも、感慨深いものがありました。以前に「大森」で食事しながらレンガ壁の作り方を教えて貰って、自分でも試みて、思ったものが出来なかったのでなおも試行錯誤した経緯があります。その延長上にて現在の戦車工場の建物の建設に至ってレンガ壁面を独自の方法で再現することに行き着いた思い出があり、全てはこのNさんのレンガ壁表現がヒントになっているからです。

 

 Nさんのフルインテリアの作品は、上図の黒森峰女学園エレファントがありました。最新作のカバさんチームⅢ号突撃砲もありました。今回の大洗展示会にてフルインテリア作品は、他には先ほどのポルシェティーガーしか無かったように思います。フルインテリア作品は、作るのがとても大変だし手間も費用もかかるので、歴戦のガルパンモデラーでもなかなかチャレンジすることが無いようです。

 

 驚異的な芸術的ジオラマ作品を見た後では、このような劇中シーン再現の作品などは、ただの縮尺模型に見えてしまいがちです。ですが、この場面はガルパンのアニメでは唯一の、3つのチームの日本軍戦車の揃い踏みシーンですから、貴重であることは確かです。大洗町役場玄関の一部だけでもあわせて再現すれば、もっと見栄えがしたでしょう。

 

 ああ、聖グロリアーナ女学院のクルセイダー・・・。私の製作では全然手つかずのままです。いつになったら機会が訪れるのでしょうか・・・。  (続く)

 

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青師団高校 ベルデハⅡ軽戦車 作ります !!  その3

2022年07月26日 | ガルパン模型制作記

 車体の組み立ての続きです。御覧のように内部に各パーツの固定用の支持材を取り付けました。これらが無いままだと各パーツの接着固定がしっかりせずに失敗しかねないからです。以前に自作したハリー・ホプキンスの製作ではこういった支持材や補強材を入れておらず、接着固定乾燥後に張力によって各所のプラ板が曲がったり歪んだりしました。その失敗を教訓として、今回はとにかく車体の組み合わせを堅固にするという方針で臨みました。

 

 パーツをはめ込む範囲の四隅に支持材をプラ板で仕込みました。原案図から作成した三面図にも支持材の位置を決めて描いてあったので、その位置を再確認しながら慎重にひとつひとつ組み付けました。

 

 車体の各パーツを組み合わせました。内部各所の支持材によってしっかりと接着固定出来、プラ板の厚みのおかげで反りも歪みも生じませんでした。戦闘室天板の中央には、あらかじめピンバイスで径2ミリの穴をあけておきました。その穴が、砲塔の中心軸のセット位置になります。

 

 砲塔の製作に進みました。どうやって作るかを三つほど試案をたてて紙で実験し、最も良さそうな案で図面を作成し、それをプラ板にトレースしました。Ⅰ号戦車の砲塔に影響を受けてデザインされたという丸い砲塔ですから、底面は円形になります。サークルカッターで切り出して、中心に穴を開けて中心軸棒の位置を確保し、内部の支持材を上図のように組み付けました。

 

 ベルデハⅡの主砲はスペインのプラセンシア・デ・アルマス(Placencia de las Armas S.A.)によって生産された44口径45ミリマークⅠ戦車砲です。これはソ連より導入されたT-26軽戦車の主砲であった19K 45ミリ対戦車砲を参考にして開発されたものですが、外観上はほぼ同じであるそうなので、手持ちのジャンクパーツにあったT-26軽戦車用の45ミリ砲のパーツを転用することにして、その基部を上図のように前部に仕込みました。細部は削ったりプラ板をあてたりして変更していますが、後に全体的にヤスリがけ調整を施しました。

 

 組み立て途中の砲塔です。御覧のように天板は前半分が方形で後ろ半分が円形ですので、そのように切り出して支持材の上に貼りつけました。砲基部の左右は視察窓が付く台形の装甲板ですので、そのようにカットしたプラ板を取り付けました。砲防盾はそのままだと形状が異なるので、表面にプラ板を少しずつ貼って穴などを埋めました。

 

 砲塔天板の前端は下へ緩く傾斜します。その部分を別にカットして貼り付けました。

 

 難しかったのが側面の傾斜装甲でした。ベルデハⅡの砲塔は当時の戦車では低いほうに属して側面も斜めになっているのが特徴で、後ろ半分は丸くまわります。これはプラペーパーを段階的に接着しつつ巻いていき、ぐるりと貼り付けてから、はみ出し余剰部分を切り落とすという方法で作りました。

 

 御覧のようにプラペーパーを角度を計算して扇型に長く切ったものをぐるりと回して貼り付けました。それからはみ出た部分を丁寧に切り取って、流し込み接着剤でさらに固定して固めました。最初はパテでの整形も必要かなと考えましたが、ヤスリがけのみで整形が出来ました。

 

 天板上にハッチを貼り付け、ハンドルもジャンクパーツから調達して取り付けました。砲防盾の左右の凹凸面を削ったり埋めたりして整えました。
 ベルデハⅡの副武装は、ドイツから導入されたドライゼのMG13機関銃で、実車では砲基部左右に2挺、車体前部中央に1挺が配されましたが、現存実車においては車体前部中央の1挺が撤去されて砲基部左右の2挺のみになっています。ガルパンの劇中車もその状態を写していますから、砲基部左右にMG13機関銃2挺を再現することにしました。

 

 砲基部左右の2挺のドライゼMG13機関銃がプラ材で仕上がりました。MG13機関銃は、スペインがドイツより導入して運用したⅠ号戦車の主砲であるので、そのパーツもジャンクにあって転用も可能でしたが、ベルデハⅡではフラッシュハイダーが無くて筒先のみが出ているので、プラ棒をそれらしくカットして取り付ければ事足りました。左右の視察窓や砲塔側面後ろ寄りの二ヶ所のクラッベなど、細部のパーツもプラ板で作って取り付けました。

 かくして上図のように、砲塔の概形がだいたい出来上がりました。あとは砲身と三ヶ所の吊り下げフックを取り付ければ、砲塔部分は完成となります。  (続く)

 

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伯爵高校 35(t)戦車(9号車)(樅の木と鉄の羽の魔女版) 作ります!! その3

2022年07月25日 | ガルパン模型制作記

 ステップ5では転輪の取り付けを行ないます。ステップ6では履帯を組み付けます。私の製作においては履帯の組み付けは塗装後に行ないます。ステップ7ではヘッドライトとマフラーを組み立てます。

 

 ステップ5の作業準備を進めてパーツを並べました。

 

 全て組み付けました。転輪は可動とするために接着していません。はめ込んだだけです。

 

 ステップ6に進んで履帯パーツを準備しました。

 

 パーツを繋いで接着したのち、車輪に巻き付けてしばらく固定して形を作りました。

 

 形が定まったところで取り外しました。上図のように二つのパーツに分けておき、塗装後に繋いで組み付ける予定です。

 

 ステップ7に進みました。ヘッドライトとマフラーのパーツです。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ8では車体上部を組み立てます。ステップ9では上下の車体と左右のフェンダーを貼り合わせます。

 

 ステップ8では車体上部の前面部を組み立てます。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ9に進んで組み合わせるパーツを準備しました。

 

 組み上がりました。車体とフェンダーのかみ合わせがちょっとズレていたので、削って調整しました。  (続く)

 

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BC自由学園 ルノーR35軽戦車(リボンの武者版)が完成しました

2022年07月24日 | ガルパン模型制作記

 以前の記事で触れた、「リボンの武者」に登場するムール搭乗のルノーR35軽戦車の塗装を行なって完成させました。

 

 使用キットはグンゼ産業の古い製品で、同じキットをもうひとつ使ってマジノ女学院チームの同型車輌を製作しています。詳しい製作レポートはそちらで行なっていますので、こちらは塗装工程および仕上げ工程の簡単な紹介にとどめます。上図は車外装備品の塗り分け作業です。

 

 履帯はモデルカステンの連結式パーツですが、繋いで接着した後に反ったり曲がったりして、上図のようにテープで幾重にも留めて瞬間接着剤での接着を余儀なくされました。

 

 車外装備品類は、ほぼキットの指示位置に取り付けました。「リボンの武者」の作中車は全体的にみますと車外装備品類はそのまま適応キット準拠になっているか、幾つか省かれているかのいずれかになります。今回の車輌は前者に相当していたので楽でした。

 

 仕上がりました。履帯の反りや歪みがまだ残っていますが、これで良しとしました。完全に是正しようとすると、あちこちで折ったり削ったりしてバラバラになりかねないからです。

 

 かくしてBC自由学園チームのルノーR35軽戦車、ムール搭乗車がコミック「リボンの武者」仕様にて完成しました。製作日数は、2022年3月4日から8日までと、4月6日の計6日でした。組み立てに5日、塗装および塗装後の組み立てに1日かかりました。
 今回はグンゼ産業の古い製品を使用しました。マジノ女学院チームの同型車を同じ製品にて製作していて、組み立て作業は全く同じです。それで製作レポートはマジノ女学院チーム車輌のほうで綴っていますので、ご参照下さい。

 

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BC自由学園 オチキスH39軽戦車(フェイズエリカのこぼれ話版) 完成です!!

2022年07月23日 | ガルパン模型制作記

 ラストのステップ11にて砲塔を車体にセットします。

 

 砲塔をセットして、塗装前の組み立てを完了しました。

 

 塗装を行ないました。車体カラーはミスターカラーの39番のダークイエロー、履帯は28番の黒鉄色で、それぞれ吹き付け塗装しました。履帯がしばらく保管しているうちに反ったり曲がったりしているのが不安でした。モデルカステンの履帯パーツは柔だと聞いていましたが、事実、変形しやすいのかもしれません。

 

 なので、履帯は上図のようにテープであちこち留めて固定して、瞬間接着剤で強引にくっつけました。転輪は鋼製転輪でゴム部分が無いので、車体色と同一のままです。

 

 車外装備品類もいつものように塗り分けました。金属部分は28番の黒鉄色で、木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。

 

 背面に予備転輪を取り付けました。モデルカステンのガルパンデカールセットから適当なサイズのデカールを3枚調達し、作中車の描写に合わせて貼り付けました。同時並行で排気管をマスキングして42番のマガホニーで塗りました。

 

 デカールは、車体の左右側面と背面に貼りました。車外装備品類は、位置的にデカールの上に付くので、まずデカールを貼っておいたわけです。

 

 車体左側面の車外装備品3点、斧、ハンマー、クランクロッドを取り付けました。クランクロッドは作中車にあわせて御覧のように校章マークの上に取り付けました。

 

 車体右側面の車外装備品4点、鶴嘴、ワイヤーカッター、パール、シャベルを取り付けました。シャベルは作中車にあわせて御覧のように校章マークの上に取り付けました。

 

 最後の仕上げはつや消しクリアの吹き付けでした。薄く吹いておくだけで、塗膜やデカールが保護膜に覆われて長持ちするようになります。

 

 以上で、BC自由学園チームのオチキスH39軽戦車がコミック「フェイズエリカのこぼれ話」仕様にて完成しました。製作期間は、2022年2月13日から17日までと、3月8日の計6日間でした。組み立てに4日、塗装および塗装後の組み立てに1日を要しました。

 今回はグンゼ産業の古いキット、中身はエレールの製品を使用しました。本来の履帯はベルト式であったらしいのですが無くなっていて、代わりにモデルカステンの連結式履帯パーツと金属製起動輪のパーツが添えられている個体でした。それで初めてモデルカステンの連結式履帯パーツを組みました。組み立てそのものはうまく進みましたが、接着後に反ったり曲がったりして、かねてサークルの知人たちに「モデルカステンの履帯は柔だ、デリケートだ」と教えられていた通りの状態になりましたが、強引に取り付けて事なきを得ています。
 履帯以外は、ほぼストレート組みで、車外装備品の一部の取り付け位置を作中車に合わせて変更するだけで済みました。オチキスH39軽戦車の適応キットは他にブロンコモデルの品が知られていますが、パーツ割が細かくて作業量も多いと聞きます。その意味では今回のエレールの品のほうが作り易いと言えるでしょう。

 

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BC自由学園 M5A1軽戦車(フェイズエリカのこぼれ話版) 完成です!!

2022年07月22日 | ガルパン模型制作記

 塗装作業にとりかかりました。車体色はミスターカラー38番のオリーブドラブ2、履帯とグローサーは28番の黒鉄色で吹き付け塗装しました。

 

 転輪のゴム部分はいつものポスカ黒で塗りました。

 

 車外装備品類の金属部分は28番の黒鉄色で、木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。

 

 車外装備品類の全てが車体背面に上図のように並びました。

 

 ベルト式履帯をはめてから、左右のスカートを取り付けました。左右ともパーツに反りがあったので、マスキングテープで留めながら接着しました。

 

 ベルト式履帯パーツは延び気味で少し長かったため、不要なだけカットしてホッチキスで繋ぎました。その繋いだ箇所はスカートの内側に隠れるので問題はありませんでした。

 

 砲塔右側面に付くグローサーは、後ろの1枚だけを取り付けました。

 

 以上で、塗装後の組み立てが完了しました。

 

 作中車のシーンで、校章マークの位置を確認しました。御覧のように車体の左右側面に一対が見えます。

 

 モデルカステンのガルパンデカールセットから適当なサイズのデカールを選んで貼りました。

 

 最後につや消しクリアを薄く吹き付けて仕上げました。

 

 以上で、BC自由学園チームのM5A1軽戦車がコミック同人誌「フェイズエリカのこぼれ話」版にて完成しました。製作期間は、2022年2月9日から2月10日までと3月8日の計3日でした。組み立てに2日、塗装および塗装後の組み立てに1日かかりました。

 今回はコミック版「フェイズエリカのこぼれ話」の作中車の一つを仕上げましたが、「フェイズエリカのこぼれ話」の登場車輌はほとんどガルパン仕様の独自要素が無く、実車準拠で描かれるため、たいていは適応キットのストレート組みで再現出来ます。今回の車輌もタミヤの製品を利用して気楽に組み上げました。車体カラーは「フェイズエリカのこぼれ話」にカラーページが無くて不明であるため、史実の実車のカラーに合わせました。

 

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ヴァイキング水産高校 ノイバウファールツォイク 完成です!!

2022年07月21日 | ガルパン模型制作記

 塗装作業の続きです。履帯のセット後に左右のフェンダーを組み付けました。塗装前の仮組みの際にきっちりとはまるように位置やはめ方を確かめてあったので、スムーズにおさまりました。

 

 フェンダーを取り付けないと付けられないエッチングパーツのMA2およびMA3を貼り付けました。本来はステップ8にてフェンダーの取り付け後に付けるエッチングパーツですが、前述のとおり塗装後に履帯とフェンダーを取り付ける段取りで進めていましたので、このパーツの取り付けも最後に回りました。パーツ本来の色ですと、上図のように光って目立ちます。

 

 車体色で塗りました。一気に目立たなくなりました。よく見ないと、パーツが付いている事自体が分かりません。

 

 車外装備品類を左右のフェンダー上の指示位置にセットしました。劇中車においてはアングルの関係でフェンダー上面が隠れて見えないので、車外装備品類の有無は確認出来ません。あるかどうかは公式設定資料を色々あたっても分かりませんし、無いとも決めつけられませんので、ここはガイドの取り付け指示に従いました。

 

 車外装備品類の大半は、劇中車シーンでは見えない右側にあります。ここではガイドの取り付け指示に従いまして全部を取り付けました。

 

 砲塔をセットしました。大型の重戦車で多砲塔形式ですから、印象とか雰囲気とか存在感とかが、他の車輌と格段に異なります。

 

 改めて劇中車のシーンを見ましょう。校章マークは砲塔の左右に配されて車体には見当たりません。

 

 モデルカステンのガルパンデカールセットVol.2より適当なサイズのデカールを選んで貼りました。

 

 やっぱり校章マークが付くと、一気に史実の車輌からガルパンの劇中車に転じて親近感が増してまいりますね。

 

 最後につや消しクリアを薄く吹き付けて仕上げました。

 

 以上で、ヴァイキング水産高校チームのノイバウファールツォイクが完成しました。製作日数は、2022年2月11日から13日までと、3月8日の計4日でした。組み立てに3日、塗装および塗装後の組み立てに1日かかりました。
 今回はドラゴンの適応キットをほぼストレート組みで仕上げました。劇中車も登場シーンが2つしかないうえに手描き図であるため、省略箇所のほうが目立っていたりしましたが、無いと不自然な箇所が多かったため、あえてガイドの指示通りに組み立てました。

 この適応キットはプラッツが公式キット化しているので、そちらを確保して製作すればデカールも付いています。製作内容は同じですので、公式キットのほうもほぼストレート組みで充分でしょう。ガルパンでは大型の車輌に属しますが、ドラゴンのパーツも大きくて扱い易く、組み付けがややこしい転輪部分を除けば、楽に組み立てが出来るほうです。存在感のある戦車なので、同チームのⅢ号戦車J型やM24チャーフィーと共に並べると、よりインパクトが増して眺めるのも楽しめます。

 

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ヴァイキング水産高校 ノイバウファールツォイク 作ります!! その5

2022年07月20日 | ガルパン模型制作記

 ステップ14で砲身を組み立てます。ステップ15で砲塔群を車体に組み付けます。

 

 ステップ14で組み立てる砲塔の砲身のパーツ類です。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ15で砲塔群をセットしました。

 

 反対側から見ました。塗装前の組み立てはこれで完了しました。

 

 塗装に入りました。サーフェイサーが尽きてしまったため、代わりにミスターカラーの328番のブルーFS15050を吹き付けて下地としました。以前にリボンの武者の鬼チームの車体色に使った塗料ですが、半分近く残っていたので使い切ることにして、塗料瓶を空にしました。

 

 続いて本塗装を行ないました。劇中車の青味に緑味も混じるジャーマングレー系のカラーに合わせて、366番のインターミディエートブルーFS35164に514番のジャーマングレーグラウを3対1の割合で混ぜて作ったものを吹き付けました。

 

 転輪のゴム部分をポスカの黒で塗りました。戦車の転輪はどれも数が多いので、筆塗りよりも楽に出来るポスカやマーカーでの転輪転がし塗りは有効かつ気軽な方法です。

 

 連結式履帯を組み付けました。御覧のように四つのパーツに組み立てて28番の黒鉄色で塗装したものを、テープで仮止めして繋ぎ、接着固定しました。

 

 履帯が組み上がりました。この車輌は大型なので履帯も大きく、連結式パーツが苦手な私でも割とスムーズに組めました。しかもドラゴンのパーツはモデルカステンのパーツのように溶けたり曲がったり歪んだりしませんから、取扱いが大変に楽で助かります。  (続く)

 

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青師団高校 ベルデハⅡ軽戦車 作ります !!  その2

2022年07月19日 | ガルパン模型制作記

 車体の仮組みチェックが完了したので、足回りのパーツを構築することにしました。スペインから送っていただいた概要資料にて、ベルデハⅡの基本設計はソ連のT-26軽戦車を参考にしており、特に足回りはほぼT-26のコピーであったとする記述に接したので、手持ちのジャンクパーツにあった上図のT-26軽戦車の車輪類を活用することにしました。
 上図のパーツはホビーボスかカムスのパーツと思われますが、二年ほど前にサークルでのジャンクパーツ譲渡交換会にて車輪と履帯と砲身だけを貰ってきたなかのパーツなので、元製品は分かりません。

 

 とりあえず改造して組んでみました。T-26軽戦車の転輪はダブルですが、ベルデハⅡではこれをシングルに変更してサスペンションはドイツ系の部品を参考にしてオリジナルで作ったとの記述があり、それにしたがって上図のように転輪はシングルとし、これを繋ぐサスペンションのパーツは形が良く似た38(t)戦車のパーツを改造して転用しました。

 そのために外見上は似せただけのモドキになりますが、今回の製作にはジャンクパーツの活用と消費という副目的もありましたので、モドキ程度で良いのだと割り切りました。
 細けえことはいいんだよ、と乱暴には言いませんが、下手の横好きが無謀にも自作でチャレンジする以上、100パーセントの完全精密再現というのは最初から無理に決まっています。外観がそれらしく見えれば成功だろう、と考えています。

 

 さて、起動輪です。実車ではT-26軽戦車のそれをディスク型に改造して付けたそうです。ジャンクパーツにあった上図のT-26軽戦車の起動輪パーツは、外側は6本スポーク付きですが、内側はベルデハⅡのによく似たディスク型になっています。これを活用することにしました。

 

 つまり、上図のように内側のパーツを裏返して外側にセットすると、外観はベルデハⅡの起動輪にほぼ似てくるのです。これで行くことにしましたが、誘導輪のほうはサイズ的にピッタリなものがジャンクパーツに見つからず、5本スポークという点で同じM3中戦車用の上図の緑色のパーツを転用することにしました。サイズはやや大き目になりますが、厳格に実車を再現するわけではなく、いかにもベルデハⅡらしく仕上がれば充分だ、と考えていたので、多少の妥協は仕方がないものと割り切りました。

 

 結果として、足回りは上図のようなモドキのパーツ群でまとまり、外見上を八割ほど似せればまあ良いだろう、との結論に落ち着きました。履帯もT-26軽戦車用のパーツを便宜上使用するので、転輪と起動輪が同じT-26軽戦車のパーツであるほうが良い、という事情もありました。

 

 プラ板でカットして構成した車体側面パーツの上に仮置きしてみました。

 

 原案図と比較してみた図です。原案図の上部転輪を4個から3個に訂正して赤線で描き入れていますが、この上部転輪はジャンクパーツにピッタリのものが見つからず、サイズがほぼ同じⅡ号戦車用の上部転輪をドラゴンのパーツで使用することにしました。

 

 足回りのパーツがとりあえず揃ったところで、車体の組み立てに移りました。プラ板をカットしたパーツを順に貼り合わせてゆきました。今回は1ミリ厚のプラ板を使用しましたが、これは以前に聖グロリアーナ女学院のガイ・フォークスチームのハリー・ホプキンス軽戦車を自作した際に、複雑な車体形状をプラ板で構築しやすいように0.4ミリ厚の薄いものを使用したところ、接着乾燥後にプラ板が各所の張力に耐えられずに各部が歪んだり反ったりしてしまった経緯を反省しての選択でした。

 なので、今回は1ミリ厚の頑丈なプラ板を使用するとともに、各所の補強や支持材を組み込む事、変に歪んだりしないように接着箇所をバランスよく配分する事、などを心がけました。上図のように、左右の側面板を底面板に貼りつけた後に内部に隔壁のように補強を兼ねる支持板パーツを組み入れました。

 

 今回の自作のヤマ場の一つであった、エンジンフードの製作にとりかかりました。赤線であらかじめパネルラインを引いてありますが、劇中車はその中央が通気グリルになっています。 

 

 劇中車のワンシーンを御覧下さい。赤枠内に示すように、エンジンフードの中央が縦二列の通気グリルになっているのが看取出来ます。

 

 現存する実車の昔の記録写真でも、その縦二列の通気グリルの形状がよく分かります。劇中車がこれをモデルにしているわけですから、再現製作もこれに合わせます。

 

 0.3ミリ厚の薄いプラ板を細かく板状にカットして切り揃えて、下から重ねて貼ってフィン状に作りました。一列に12枚が並ぶ点、外側の三ヶ所のヒンジ、も合わせました。下手の横好きの製作ですから雑な仕上がりですが、完璧に作ることを目指しているわけではないので、個人的にはこの程度で充分、満足でした。  (続く)

 

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伯爵高校 35(t)戦車(9号車)(樅の木と鉄の羽の魔女版) 作ります!! その2

2022年07月18日 | ガルパン模型制作記

 ステップ2では転輪を組み立てます。ステップ3ではサスペンションを組み立てます。ガイドの指示通りに進めます。

 

 ステップ2で組み立てる転輪のパーツ群です。

 

 起動輪と誘導輪は切り離して組み上げました。転輪はランナーに付けたまま組み立ててから切り離しました。

 

 ステップ3で組み立てるサスペンションのパーツ群です。一見してややこしそうに見えましたが、組み立て自体はあっさりと進みました。

 

 転輪は最後に挟み込むようにしてセットします。通常は接着固定しますが、私の製作では回るようにするので挟み込むだけにします。

 

 ですが、一部の転輪の挟み込みが弱くてポロッと落ちたりしました。その箇所は、塗装段階で転輪のタイヤゴム部分を塗ってから、接着固定する予定です。

 

 ステップ4では車輪類を車体に組み付けます。ガイドの指示通りに進めます。

 

 ステップ4の組み立て前。

 

 ステップ4の組み立て後です。今回の車輌はガルパン仕様の独自要素がありませんので、ストレート組みで推移してゆきます。気楽と言えば気楽ですが、いつもガルパン仕様の工作で四苦八苦している身からすれば、なにか物足りない気もします。まあ、いっときの安息みたいなものと割り切ればよいでしょう。  (続く)

 

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く38 その7 「ガルパン模型の数々です!!」

2022年07月17日 | 大洗巡礼記

 大洗模型展示会の続きです。今回の展示品を大別するとガルパンのキャラクターと戦車に分かれ、ごく一部にガルパン以外の展示品が混じっている、という感じでした。例えば上図の雛壇の展示品では、13体のキャラクターフィギュアが陳列されていましたが、上から二段目の左端の1体のみがガルパン以外のアニメキャラクターのように見えました。何のキャラクターであるかは、作品別の説明札が付いてなかったので分かりませんでした。

 

 プラウダ高校チームのカチューシャが寝ていたアレです。いちおうトランぺッターのキットは確保してありますが、買ってから5年が経つのに未だに作る機会がありません。コミック版の作中車に模型的に魅力がある車輌が多いので、そちらをドンドン作っていますので・・・。

 

 このような、大洗女子学園チームの全車輌を揃えた展示が複数ありました。聞く所によれば、ガルパンファンがプラモデルにも挑戦してまず目指すのが大洗女子学園チームの全車輌の製作であり、しかもそれを達成出来ずに挫折して終わってしまうケースが大半であるそうです。半分ぐらい作るのはまだマシな方で、2、3両作って「もういいや」となったり電池が切れたりするのだそうです。

 

 劇中シーンの再現、という形の作品も多かったです。これは最終章第2話の有名なシーンですが、こういった有名なシーンをそのまま再現している作品と、それに何らかのアドリブや工夫を加えて意外性を加味した作品とがあり、私自身は後者の作例があるかと期待していたのですが、その趣の作品は一つも見当たりませんでした。創意工夫のインスピレーション溢れる発想力の豊かな方が、あの梅原屋の御大以外にいらっしゃらなかったのでしょう。

 

 こちらは最終章第3話に登場した継続高校チームのT-26軽戦車。これがチームの大半を構成していたのには少しガッカリしました。コミック版の「フェイズエリカ」のように多彩な戦車群を繰り出してくるのかなと楽しみにしていたのですが、BT-42の他にはこのT-26軽戦車、そして外観未確認ではありますがヨウコのⅢ号突撃砲、と3種類しか出ていないようです。頭にアンテナみたいなのを付けた奇抜なあのお方と、その搭乗車T-34/76は出ないのか、と残念に思います。

 

 このような、プラッツ発の1/35スケールのキャラクターフィギュアと組み合わせた作品もかなりありました。

 

 特に上図のようなⅣ号戦車とあんこうチームの組み合わせは他にも幾つか見かけました。ガルパン模型の定番だからでしょう。逆に言えば、折角の展示会に似たような作品が集まってくる傾向というのがあって、それが展示会の陳列内容において変化が乏しくなりがちな原因の一つにもなっていると思います。


 博物館や美術館の一般的な展示では、こういった「似たカテゴリーの展示品」は極力避けるのが基本です。そのために陳列品選考の段階で似たような品は入れません。それによって展示品の一つ一つにそれぞれの「カテゴリー」や「特性」をシンボライズさせ、展示品の魅力を最大限に引き立てるわけです。

 そのことを知っていたのかどうか分かりませんが、同時期に神戸で開催されていた関西地区のモケジョさんたちの合同内覧展示会では、事前に出品候補の選考会が行われて、似たような作品は陳列候補から落とされていたと聞きました。似たようなのが並ぶと個々の作品のアピール力が薄れるから、陳列がマンネリ気味になるから、というのが理由だったそうですが、応募数が3000以上であったためにスペースの関係で絞る必要があった、という事情も介在したようです。


 対して、こちらの大洗での展示会は選考とか選別とかは一切無くて、出品者が出したいものを出している、という形式でした。そのためか、全体的に見渡すと雑然として統一感が無いのも当たり前で、内容的に似たり寄ったりになっていたのはある意味仕方のないことだったと思います。主催側が自由自在をメインとして、何らかの基本方針やコンセプトを設けることはしていなかった、というのを主催のにせおじ氏に直接に伺って納得した次第です。

 

 出品者が出したいものを出している、という形式の展示会ですから、上図のように出品者が自由自在に制作した作品が幾らでもありました。それ自体は別に悪く無いのですが、自由自在すぎて何の作品かよく分からないのがあったりして、一見すると珍品奇品コンテストの出展品に見えてしまうのでした。
 しかも上図の作品には説明札がありませんでしたから、どのようなポジションの作品なのかが分からず、派手なブルーの車体色や三つ葉葵の御紋には何かのイメージやメッセージが秘められているのかな、と首を傾げたくもなりました。古風な表現でいうと「判じ物」の類でした。 (続く) 

 

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