去る10月8日に共にイオンシネマ京都桂川にてガルパン最終章第3話MX4Dを視聴したS氏は、この9月にガルパンに初めて出会ってハマり、熱狂的なまでに没頭して楽しんでいる、いわゆる新規ファンの一人である。サークルには8月に入ったばかりで、アニメが趣味ということで所属はアニメ部会になっているが、ガルパンにハマった方の常として、プラモデルにも興味を示し、その流れで私たちの模型部会にも参加するようになった。
現在、サークルの模型部会には2021年10月現在で74名が在籍しており、そのうちの26名がAFV部会に参加するが、ガルパン戦車をメインに楽しんでいるのは私の他にはT氏とI氏の2人だけで、交流サークル仲間のモケジョさん達はコロナ禍下の自粛期間中にガンプラに「原点回帰」していたためにガルパンからは実質的に離れている。
そんななかでの新規ファンの参加なので、このところ話題にもなかなか上がらなかったガルパン要素が、一気に息を吹き返した感があった。緊急宣言解除を受けて10月より再開された会合でも、S氏が殆ど一人でガルパンの事ばかりを熱っぽく語りまくっていたのであった。
そんなS氏なので、私のブログも新旧あわせて端から端まで三週間で読破したそうである。それには驚かされたけれど、熱中しているファンならそんなものかな、と考え直したことであった。
しかし、プラモデルに関しては、45歳になる現在まで全く作った経験が無いそうである。子供の頃はファミコンやゲームばかりやっていて、ゲームからアニメに入って趣味のメインに据えたそうである。ただし、アニメといっても藤子不二雄作品アニメから鬼滅の刃に至るまでのキッズ系が大好きだったそうなので、ガンダムやガンプラにも縁がなく、プラモデルとの接点は全く存在しなかったらしい。
だから、S氏がガルパンの戦車のプラモを作りたい、と言い出した時、AFV部会では歓迎よりも困惑の声が多かったそうである。大丈夫?作れるんか?という心配が先走ったのであろう。そして、ガルパン関連なら星野さんや多田さんに聞け、というお決まりの展開に至って、AFV部会のガルパン同好会に4人目のメンバーが加わったのであった。
そして10月8日のイオンシネマ京都桂川での視聴後、S氏が「京都で行きやすくて品物が豊富な模型店を教えて下さい」と言うので、まずは京都駅前のヨドバシに案内した。私の知る限り、ガルパンの公式キットも豊富に揃えている京都の店舗は、京都駅前烏丸のヨドバシと西院のジョーシン1番館、西大路のボークスの3ヶ所ぐらいである。
上図は10月8日時点の京都駅前烏丸のヨドバシのガルパン公式キットコーナーである。S氏は模型店へ入ること自体が初めての体験であったそうなので、ヨドバシのプラモデルフロアに入った時にはテンションが上がりまくっていたようである。
そして、上図のガルパン公式キットコーナーの前に立った瞬間には、感動のあまり涙ぐんでいたのであった。が、そのうちに普段の冷静な氏に立ち返ってやおら腕組みをし、横で陳列棚を見ている私に小声で質問を投げかけてきたのであった。 (続く)