海洋堂「ゆるキャン」プラモケイの製作、今回は大垣千明と犬山あおいの荷物が対象です。上図のように、二人の荷物のパーツを並べて準備しました。これらのうち、共通パーツである薪は別にまとめて作ることにして、バッグ類や食器類やキャリーを組み立ててみることにしました。
大垣千明、犬山あおいの荷物類の公式設定図です。公式ガイドブック「野外活動記録」の15ページに掲載されています。プラモケイの説明書には無い固定用ヒモの細部や荷物の固定状況もよくわかって参考になります。
劇中では、上図のように描かれています。イーストウッドキャンプ場を後にして帰途につく三人の後姿、荷物の様子がよくわかります。今回の海洋堂「ゆるキャン」プラモケイの製作における私なりの「野クル」の三人の仕上げイメージは、この状態を基本としていますので、各務原なでしこは荷物を全て持った姿に仕上げています。
今回の大垣千明、犬山あおいはカプセルの説明書通りに作りましたので、荷物類もそのまま説明書通りに作ります。
まずは大垣千明の荷物類から作り始めました。パーツは上図の状態まで切り離して準備し、右の薪は保管しておきました。
公式ガイドブック「野外活動記録」の15ページに掲載される、大垣千明の食器類です。甲府のツカモトで大人買いしてやったぜ、という計2370円の品々です。厳密にいうと、この食器類は原作コミックでは第13話に初めて登場しますので、プラモケイの元シーンとなっている第8話までのイーストウッドキャンプの時点ではまだ持っていなかったものです。
このことから、海洋堂ゆるキャンプラモケイの内容は、原作コミックの時系列には沿っていないことが分かります。要は各キャラクターの個性や特徴がよくわかるアイテムを選んでまとめた、ということでしょう。
同じく、キャリーの荷物類です。これらの公式設定図を参考にして、パーツに塗るポスカのカラーを選びました。
上より青、黄色、緑、銀、黒、茶色の6色でした。
パーツを塗りながら組み立ててゆきました。バッグ類はクリップに挟んで、半分ずつを交互に塗りました。
キャリーの車輪は、接着剤でくっつけました。上図のタミヤリモネンセメントを使用しました。
全てのパーツを塗りました。
続いてカプセルに同封されている上図のデカールを取り出しました。二種類の表情のほか、キッチンラックにかけるランチョンマットや980円テントのロゴが入っています。このうち、ランチョンマットと980円テントのロゴを使います。
デカールは、上図のように使うものだけを切り出して準備します。
小皿に水を張って、デカールを沈めて濡らします。この状態で1分もすれば、デカールが剥がれてきて、浮き上がってくるのですが、私の場合はパーツ塗りと組み立ての合間にデカールを水につけていましたので、5分ぐらいは放置していました。
台紙ごと水から上げて、上図のようにピンセットで慎重に丁寧につまんでゆっくりとスライドさせました。上図には写っていませんが、デカールの下にキッチンラックのパーツがあり、デカールを台紙からパーツの上にスライドさせてゆきました。デカールは非常にデリケートで破れやすく、指でつついただけでも裂けたりしますので、ピンセットを使うことをおすすめします。
パーツの上にスライドさせたランチョンマットのデカールです。天面部分を丁寧にパーツの天面に合わせました。それから四方の側面部分を下へ折って貼りました。
こういう感じで仕上がりました。パーツを手で持てないので、塗装用クリップではさんで持ち手としました。
980円テントのロゴのデカールも同じ要領でパーツにスライドさせて貼りました。
これでデカールを貼る荷物が二つとも仕上がりました。
荷物類をキャリーに接着して仕上げました。
これで大垣千明の荷物類、食器類、キャリーは完了です。
続いて犬山あおいの荷物とキャリーを組み立てます。
公式ガイドブック「野外活動記録」の15ページに掲載される公式設定図を見てポスカのカラーを選びました。
上より白、スカイブルー、黒、茶色、山吹の5色にまとまりました。
荷物類のパーツのうち、上図のザックのパーツを少し改造します。パーツは肩ベルトが下で広がっていて、置いた状態にて成型されています。私の製作ではキャリーに載せますので、肩ベルトも本体にピタッと密着した状態になります。その密着状態に直します。
改造の手順は簡単です。上図のように肩ベルト部分をニッパーやヤスリなどで薄く削るだけでした。
全てのパーツを塗って組み立てました。キャリーには犬山あおいの右手が一体成型でついています。
デカールは980円テントのロゴと、ザックの菱形エンブレムの2枚を使用して貼りました。
キャリーに全ての荷物を取り付けました。御覧のように980円テントは外側に重ねてくくりつける積み方になっていますので、忠実に再現しました。
カプセルの説明書通りに組み立てると、ここまでになりますが、これだと荷物をキャリーにくくりつけるヒモが省略されていますので、ちょっと違和感を覚えてしまいます。
そこで、裁縫用の黒い糸を使って、上図のように二人の荷物のくくりヒモを再現してみました。このようにより劇中シーンに近づける工夫が楽しめる、というのも海洋堂ゆるキャンプラモケイの特徴の一つだと思います。
次回は、志摩リンの製作です。 (続く)