銀城歌劇団楽屋日記

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ザ・レビューオブ「No.0」・弐

2018年03月23日 22時58分35秒 | BUCK-TICK
どもども。少し間が空きましたが今日はこの間のレビューの続きで、ビクターわんこの銅像も別アングルから(よくみるとサイドのプレートにビクターエンタテインメント株式会社と記してあるな。もっとちゃんと撮ればよかった)

○「サロメ-femme fatale-」

最初聞いた時はカッコいいと思ったが、よく聞くと敦司テンプレ炸裂の一曲。はっきり言って「踊る」「舞う」「狂う」「(赤く)染まる」「濡れる」「血」「死」の連投は新鮮味がなさすぎ

○「Ophelia」

これも今回お気に入りの曲で、モチーフはあの「ハムレット」のヒロイン、オフィーリアですな。

曲調から歌詞からしてうららかな春の気配や初夏の爽やかな陽気、日差し、木洩れ日と言った明るく光あふれる季節感満載の割にどこか寂しげなのは、やはりあの水面に浮かぶ彼女のイメージが曲に影を落としているからだろうな(オフィーリアの溺死シーンの絵は沢山の画家が描いているが、かつて私は高校の国語の資料集にその絵が載っているのを見た事があるんですよ。だが、描いたのが日本画の人だったのでこけしみたいな顔だったんだよな・・・)

個人的にはこれがSgだったら良かったのになと思ったのだが、歌の題材が題材だけにストップがかかったのかな・・・?(下手すると死を美化する事になりかねないしな)

惜しむらくは、サビの「~お化粧しましょう」の所が明らかに字余りなのに無理やりメロディに押し込んでしまい、結果そこだけせっかちに聞こえてしまう事なんだよな・・・・次の「痛みも悲しみもない~」の部分はメロディと上手く調和して耳に馴染むのに

多分敦はオフィーリアになりきって歌詞を書いたので言い回しも女性っぽくなったのだろうけど、あの部分は「~雪で化粧をしよう」の方がメロディにしっくりはまるっつーか(試しに歌ってみると解ると思います)、敦は音人で「男は男らしく」的な考えにはアンチな割には女性に対しては変に「女性らしさ」にこだわる傾向があるみたいだな

正直「女性っぽい言葉遣い」にこだわらず普通の言い方にすればもっと良くなったのにな~と私的には思ったつーか、折格オフィーリアの悲しくも美しい姿が詩的に表現出来てるのにそこだけが残念です

○「光の帝国」

ポリ系ハイテンションハッスルテクノではなく中田ヤスタカ系のキュートなテクノポップス。「DNA」「M·A·D」の系列だね

敦の歌詞は文学的にストーリーをきっちり組み立て自分の見せたいイメージを明確に打ち出してくるけど、今井先生は抽象的かつメッセージ性が不明瞭なのでその時の気分によっていかほどにも解釈できるのが面白いかな、と

○「ノスタルジア -ヰタ メカニカリス-」

OPから一貫して繰り返される「カッカッカッカッカッカッ ドドドドドド」のリズムはライブでは一体どのように表現されるのだろうか?六連符なんてアニィ叩けるのかいな(汗)

スパイ映画のテーマみたいな緊迫感のあるメロディのループをバックに展開するポエトリーリーディングはとってもクールで、同じく今井先生作詞の「神風」を思い出しましたね

コメント
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