冷蔵庫の扉を閉め忘れか ワクチン150回分を廃棄
2021/05/13 18:02
沖縄県豊見城市は13日、新型コロナウイルスのワクチンの管理を誤り、150回分を廃棄したと発表した。ワクチンを保管していた冷蔵庫の扉を閉め忘れた可能性があり、安全性が担保できない状態になったためという。
市によると、ワクチンは、12日に予定していた高齢者向けの集団接種に使うため、庁舎内の冷蔵庫で解凍していた。12日朝に市の担当者が冷蔵庫を開けて在庫を確認した。その約20分後、別の担当者が扉の隙間が空いていることに気づいたという。
市がファイザー社に照会したところ、安全性や有効性を保証できないと説明を受け、廃棄を決めた。この日の接種は、別のワクチンを使って行われたという。
市は、4月末から高齢者向け接種の予約受け付けを開始。900人分の予約枠は30分ほどで埋まったという。予約済みの接種に影響はないと答えている。(福井万穂)