室内なのに…傘差し鑑賞 コロナ対策で距離確保 名古屋の美術展
2021/10/15 09:43
(毎日新聞)
新型コロナウイルス対策として傘を差しながら作品を鑑賞する美術展が、名古屋市中区のナディアパークデザインセンタービル4階のデザインギャラリーで開かれている。
ユニークな個展を開いているのは、佐賀県武雄市の陶彩画家、草場一壽さん(61)。コロナ禍で約1年半の間、個展を中止していたが、作品を直接鑑賞してほしいという思いから企画した。直径83センチの傘を60本用意し、傘の本数で会場内の人数を管理。傘を差すことで来場者同士のソーシャルディスタンスの確保も実現した。
会場には、草場さんが釉薬(ゆうやく)を使って陶板上に描いた作品約50点を展示。釉薬を何度も塗り重ね、十数回にわたって焼き上げる独自の技法で、見る角度によって色が変化するのが特徴だ。入場無料。18日まで。【兵藤公治】