衝撃的だった。
広島・長崎といえば、原爆を投下された街ということは、有名。
毎年のセレモニーも、ニュースで見る。
平和宣言も、保存している。
けれども、広島管区気象台をはじめとして、被爆の被害を被った街が、ひと月後に
「枕崎台風」という驚異に、翻弄され、被爆の傷に追い討ちをかけられ、たということを
知った。
太平洋戦争といえば、沖縄を思い、ガダルカナルとかグアムとか、「トラ・トラ・トラ」とかの言葉を思い浮かべる。
広島、長崎といえば原爆を思い浮かべる。
しかしながら、それは、ほんの一端でしかない。
そして、人を襲った悲劇は、計り知れない。
歴史に埋もれた、広島の、広島管区気象台の台員の被爆と、その後の気象台の壮絶な歴史を「空白の天気図」を通して
一部を知った。
半生というのは、続いているということを改めて思った。
空白の天気図 核と災害1945.8・6/9・17
柳田邦男
文春文庫
空想科学「日本昔話」読本
柳田理科雄
空想科学文庫