山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

018:知を磨くための方法

2019-12-20 | 新・知だらけの学習塾
018:知を磨くための方法
知を磨くための、2つの方法を確認しておきます。

【知を磨くための方法】
・良書を読む
・優れた人と交わる

読書には説明がいらないと思います。本はゆっくりと、メモを取りながら読むこと。本のなかから師を見出すこと。それは4つの知財(知的資産)のなかの「人財資産」となります。

塾長は野中郁次郎、梅棹忠夫、川喜田二郎、西堀栄三郎、花村太郎などの各先生を勝手に師と仰いでいます。お会いしたことがあるのは、野中先生だけです。あとの方々は、書物だけとのおつきあいです。

書物の師が優れている点は、アポなしでいつでも、どこでもお会いできることです。野中郁次郎先生の著作はむさぼり読みましたし、先生の教室で講義までさせていただいています。塾長の今日あるのは、野中先生から学んだナレッジマネジメントのおかげです。読書の効用については、別途詳しく紹介させていただきます。
 
仕事期のときの塾長は、部下を外部セミナーや講演会に行かせていました。塾長はセミナーに行かせた部下にレポートなどは書かせません。とにかく何枚の名刺を集めてきたか、だけを報告してもらっていました。
 セミナーや講演会に集る人は、プログラムに関心を持った人ばかりです。同じニーズを持った人と名刺交換すると、その後に大いに活用できます。メールで問い合わせたり、電話で質問したり、会社まで出向いて面談したりがいとも簡単にできます。

 老齢期の塾生の場合は、「優れた人と交わる」機会が極端に少なくなっています。新聞を開くと各種イベントが掲載されています。区役所や図書館に行くとたくさんの貼り紙があります。そのなかに興味をひくものがあったら、積極的に参加しなければなりません。
目的は講師の話よりも、名刺交換にあります。名刺交換した人は、必ず会ってくれます。老齢期になっても、名刺は自作してもらいたいと思います。あるいは携帯電話の番号を教え合うことです。

とりあえずは、1ヶ月に1回は、知的な刺激を受けられる場へと足を運びたいものです。図書館、博物館、美術館、資料館や講演会などが、暖かく迎えてくれます。

168:パワーポイントの功罪

2019-12-20 | 新・営業リーダーのための「めんどうかい」
168:パワーポイントの功罪
――第12章:「会議道」入門
 美し過ぎる会議があった。営業マンの発表は、すべてカラフルなパワーポイントだった。しかも一枚ずつにアニメーションがついていた。
 アニメーションは、断続的にグラフが出現し、吹き出し文字が出てくる機能である。まるで花畑にいるような色取りを見ながら、時間がかかっているなとの感想を持った。
 たまたま成功例の発表だったが、内容が伝わってこない。言葉は丸めてはいけない。ストーリー仕立てでなければ、相手には伝わりにくい。

 スクリーンの中央に、ピンクの円が描かれている。まだ、文字は一切ない。何の成功例かもわからない。
おもむろに、下から長方形の台に乗った文字が飛び出してくる。そこに赤いポインターがあてられる。「○○(製品名)新規採用への道のり」と書かれている。
かんべんしてもらいたい。わずか三分で済む話が、一〇分もかけて説明されている。彼らがそれを作成した時間も含めて、何とももったいない。
華美なパワーポイントを使っての会議は多い。内輪の会議では、そんなことに時間をかけるべきではない。
パワーポイントを使うようになってから、会議が間延びしはじめた。あるいは、わかりにくくなってきた、との声をよく耳にする。

キーン『思い出の作家たち』一気読み

2019-12-20 | 妙に知(明日)の日記
キーン『思い出の作家たち』一気読み
■今月の「100分de名著」は、ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」がとりあげられています。この講座は、4回に分けて放送されています。講師の亀山郁夫の解説は非常にわかりやすく、本書の書評を発信していることが恥ずかしくなるほどです。残り1回を視聴して、書き足りていないところに筆を入れたいと思います。■ドナルド・キーン『思い出の作家たち』(新潮文庫)では、谷崎、川端、三島。安部、司馬の5人が語られています。非常に内容が充実しており、一気読みしてしまいました。普段は匍匐前進的読書なのですが、我を忘れて読み通していました。5人の作家に興味がある方にはお勧めです。
山本藤光2019.12.20