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220627:中島京子『夢見る帝国図書館』がいい

2022-06-27 | 妙に知(明日)の日記
220627:中島京子『夢見る帝国図書館』がいい
■参議院選挙結果次第で、社民党は単なる政治団体に格下げされるかもしれません。そんなおり、福島党首の声が掲載されていました。スポーツ報知の記事からです。――「党がなくなることは考えないようにしています。伸びるしかないから。(党が)ニュースになるのは悪くないし、けなされてもいい。大変だから助けて、と。この政党がなくなるのは困る、と思ってもらいたいです」――ほとんどの有権者は、なくなっては困るなんて思っていません。■中島京子は『FUTON』(講談社文庫)を推薦作として紹介しています。本書は著者のデビュー作です。それ以来ずっと、中島作品を読み続けてきました。そして直木賞受賞。わがことのように喜んだものです。昨日読み終えた、著者最新文庫『夢見る帝国図書館』(文春文庫)がこれまたいい。中島京子にハズレなし。■中島京子のプロフィールは次のとおりです。――1964年生まれ。2003年、『FUTON』で小説家デビュー。同作が野間文芸新人賞候補となる。2006年、『イトウの恋』で吉川英治文学新人賞候補。2007年、『均ちゃんの失踪』で吉川英治文学新人賞候補。2008年、『冠・婚・葬・祭』で吉川英治文学新人賞候補。2010年、『小さいおうち』で直木三十五賞受賞。2014年、『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞受賞。2015年、『かたづの!』で河合隼雄物語賞・歴史時代作家クラブ作品賞・柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞。『長いお別れ』で中央公論文芸賞・日本医療小説大賞をそれぞれ受賞。
2020年、『夢見る帝国図書館』で紫式部文学賞を受賞。2022年、『ムーンライト・イン』『やさしい猫』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
山本藤光