はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

続◇銀こひの感想文

2010-09-27 23:54:31 | Weblog
みっちゃんのお芝居の癖は、
ときどき…

小さい子が、
「よくできたでしょ?」
「わたし、いいこでしょ?」
って、得意気に大人を見上げる…

そんなテイストで、台詞や笑い声の音を使ったり、
歌を響かせることです。
…でしょ?

でも、それをしないで芝居できてることも、あるんですよ、今回は。
みっちゃんからしてみたら、地味になって感じるかもしれないんだけど…
常に、そのやり方でいいと思います、私は。

いつもは、場を盛り上げようと、
常に面白いことをしなきゃって空回りする男子みたいな感じ、
或いは、照れのあまりに、大袈裟なことをやる男子みたいな感じ
がするみっちゃんが、
本気で体当たりで、ただ真っ直ぐやってる場面が、後半にはあって…

出来るなら、全部それで作ればよかったのに。
いつも、それで芝居を作ればいいのに…
って、痛切に、思った。

そういうところは、
とっても、伝わるよ?
もしかしたら、みっちゃん自身は、とてもしんどいかもしれないんだけど。

しかし、ヤスの芝居は、積み重ねです。
ヤスという人が、不器用で体当たりな人だから、こそ…
でしょうが、
ここぞという場面だけ、真っ直ぐな芝居をしても、
そこまでの蓄積がないと、響かない。

あの子どもになっちゃう、みっちゃんの芝居が、
あの響かせる歌が、
そうじゃなかったならば、、、
と思うと、本当に勿体ない。

ヤスという役は、
銀ちゃんより美味しい役なのに…
惜しいことだなぁ、みっちゃん。


すっしーさんの、田舎の……おじいちゃん役は、
とっても面白かった。
あのかつらも…いやぁ、リアルに凄かった(笑)。

だけども…
私は、監督のすっしーさんは、何かが物足りなかった。
何かの迫力が足りないのだ。

そう思ったときに、ふと気がついた。
これは、悠未さんと役が逆だったら、よかったんじゃないかしら?

専務悠未さんは、
胸にカラータイマーがついていた。
これは、ウルトラマンを知らない女子には、全くピンと来ない設定のようだけど。
3分間キザらないと、カラータイマーが点滅するのです。

何よりも、何で専務がキザらなきゃならんのか、
或いは、キザっちゃいけないのか、
って、その辺りがよくわからない。
別に、キザればいいじゃん。そうしたかったら。

それよりも、
胸を開いて、カラータイマーを見せる、
その仕草に、ドキッとした。
開くのが、シャツだから…。

しかも、
もう千秋楽だっていうのに、
すっと開かないんだよね…
もぞもぞするところが、余計に…。

やるならば、
ちゃんと緑のランプが点灯してるとこからやったらいいんだよ。
一度、胸をはだけたらそのまま…
或いは、ネクタイピンがカラータイマーになってる、とか。

すると、
観てる方も、専務が何も言わずに、ただソワソワするだけで、
状況がわかって、面白いと思う…
いや、そうまでして必要な設定かと言われたら…(苦笑)

歌まで歌い、客席から登場までしちゃう専務ですが、
私は、専務がそうするんじゃなくて、
監督がそうした方がよかったって思ったのです。

監督の熱い情熱、だけども、役者に振り回され、会社に押さえつけられ…
そこを、強く出した方が、、、
階段降りというキーワードが強く出る。

今回は、専務のウエイトが強すぎて、
監督が、ぼやける。
階段落ちが、ぼやける。

私は、悠未さんが監督をやって、
こぶしを振り回して、映画への情熱を熱唱してくれたら…
と思ったのです。

すっしーさんの専務…
きっと、飄々として、よかったと思う。
カラータイマーは要らないけど…しかし、
お顔立ちを考えると…似合いそう…
って思っちゃイケナイかな?


ちさきちゃん。
すごかった…!
こんなに出来る人だったんだ!!
…こっちの路線で行けばいいのに。
物凄く、面白かったよねぇ?

新人公演ヒロインを二回もやってる場合じゃないよ?
こっちのポジションで、華々しく活躍すべきでしょう?

ここまでやれば、
しかも、大変活き活きと演じておられるようにお見受けするし、
もう、何でもどんとこい!じゃない?
…って思うのは、観客の勝手かしら?


麗ちゃん。
この人も、突き抜けてる。
彼女の特長を味方につけて、お芝居出来てる。
あの台詞たちが、あまりにも、ハマりすぎている…

この方、体当たりで行けるときは、いいんだよね。
前回の新人公演は、何だったんだろう。
何か、考えすぎちゃったのかなぁ。

それだけ、エマという役が難しかったということと、
上級生に教わりながら出来る時との違い、ということと、
両方あるかもしれないんだけど…。


あとは…ピンポイントな感想。
カイちゃんが…
何て台詞だっけ?
橘に、
階段落ちをする人の気持ちなんて、あんたにはわからない!
みたいな台詞を吐き捨てて、舞台袖に駆け込んでしまうところ。

台詞は覚えてないくせに、
やたらと、はっとさせられた印象だけが、胸に焼き付いてます。
その言葉の意味が、物凄く、響いたのです。

逆転裁判でのお芝居を、思い出しました。
あの一言に、あんなに意味を込められるなんて。
やるなぁ、カイちゃん。


もう一人は、我らが浜っ子(横浜育ちのこと)、ずんちゃん。
階段落ちの場面で、池田屋の主人をやっているのですが…
ほんの一瞬ですよ?
しかし、ちびっことは思えない、台詞の操りっぷり。
…いつも嬉しい気分にさせてくれる、ずんちゃん♪