これだけ、引っ張っておいて…
という感じですが、
結局、リベンジでも、気づいたら夢の中~でした。
一花ちゃんが、
「私にニースのお土産なんて、買って来ないでよね!」
と吐き捨てて去った後、
追い掛けるでもない夫くんは、ライバルくんをとっつかまえて、
悪さの計画を語り、意気投合した…と思ってたら、
次の場面では、ライバルくんが、麗しのマドンナの肩を抱いて、去り行くのでありました。
待て待て待て!!
次?
次なわけはないだろう?
何だか、とっても重要な名場面が、物凄い勢いで、すっぱり抜け去ってるんじゃありませんこと?
そうだよ、
「マジョレ湖では、琥珀色の雨が降るんですってよ」
っていう、あそこは、どうしちゃったんだ?
あそこが無かったら、ラストシーンへ流れていかれないではないか!
そこで、仕方がないから、巻き戻したのです。
巻き戻しながら、思った。
んーでも、そこの場面の映像は、観たことがあるんだよな。
だったら、あの後の場面からでよいかもしれない?
要するに、私は、せっかちで、尚且つ大雑把なのだ。
とにかく、一通り網羅して、通して頭に入ったならば、それでよいのではないか?と思った。
観たかったら、またいつでも観られる訳なのだし。
そこで、青列車の中の、
い~い場面までは戻らずに、その後から観たのです。
脳内映像と繋げて…
「琥珀…」といえば、あの場面と、
最後に二人が湖畔ですれ違う場面だよね?
普通は。
いや、普通…とかでなく、
この新人公演でも、やっぱり、深い名場面ですよ。
それは、間違いなく。
とりあえず、そこは、念押しで強調しておきますよ。
だけど、語らずに進みます…。
唐突だけど、
蘭ちゃんの前髪が、短いよね。
髪が短いことは、今でもときたまあるわけだけど、
このクロード役は、その短い前髪が、何となく流れてたりしてなくて、
柔らかくかかった額の浅い位置で、毛先が直線を描く。
いや、むしろ、額へのかかり方が浅い、というべきか。
私は、どうもこの前髪の長さが、気になってたまらない。
クロードのキャラに、あまりにもはまってるようじゃない?
クロードの、育ちのよい、未発達な危なっかしい若さ、
そう、危なっかしい感じだ!
あの前髪が、視界にずっと入っているせいで、
クロードの純朴さだったり、彼が彼を保つことへの危うさであったり、
触れたら、壊れてしまいそうな何かを、連想させられ続けるような。
蘭ちゃんのクロードは、
大好きな女の子のそばにいくと、つい嬉しさを押さえきれないで、
余計な動きをしちゃう男の子そのもの、だと思う。
無茶苦茶、リアル。
蘭ちゃんのお芝居の、未完成な感じがまた、リアルさを増長してる。
あすかちゃんのシャロンが、これまたリアルで、
多分今なら、この感じをもっと抑えて芝居するんだろうけど、
当時は、そのまんま、大きく、周りを振り回す。
ある意味、当時の二人だからこそ出せる味で、
今やったら、もっと…大人の駆け引きやら、規範やらにがんじがらめにされながら、
引き裂かれてくように感じられるんだろうな。
当時だったから、互いの目だけをみつめながら、ぐっと距離を縮める、
周囲の物音が聞こえなくなりそうな感覚を与える部分を描き出せている。
計算以上の、感情の流れで、豊かに伸び縮みする、空間。
蘭ちゃんの動きは、時にぎこちない。
身のこなしの綺麗さに対して、ちぐはぐな感じがする。
しかし、それが、うまく立ち回りきれないクロードに、しっくり来るし、
未成熟な感じがする…というのかな。
つづく。
という感じですが、
結局、リベンジでも、気づいたら夢の中~でした。
一花ちゃんが、
「私にニースのお土産なんて、買って来ないでよね!」
と吐き捨てて去った後、
追い掛けるでもない夫くんは、ライバルくんをとっつかまえて、
悪さの計画を語り、意気投合した…と思ってたら、
次の場面では、ライバルくんが、麗しのマドンナの肩を抱いて、去り行くのでありました。
待て待て待て!!
次?
次なわけはないだろう?
何だか、とっても重要な名場面が、物凄い勢いで、すっぱり抜け去ってるんじゃありませんこと?
そうだよ、
「マジョレ湖では、琥珀色の雨が降るんですってよ」
っていう、あそこは、どうしちゃったんだ?
あそこが無かったら、ラストシーンへ流れていかれないではないか!
そこで、仕方がないから、巻き戻したのです。
巻き戻しながら、思った。
んーでも、そこの場面の映像は、観たことがあるんだよな。
だったら、あの後の場面からでよいかもしれない?
要するに、私は、せっかちで、尚且つ大雑把なのだ。
とにかく、一通り網羅して、通して頭に入ったならば、それでよいのではないか?と思った。
観たかったら、またいつでも観られる訳なのだし。
そこで、青列車の中の、
い~い場面までは戻らずに、その後から観たのです。
脳内映像と繋げて…
「琥珀…」といえば、あの場面と、
最後に二人が湖畔ですれ違う場面だよね?
普通は。
いや、普通…とかでなく、
この新人公演でも、やっぱり、深い名場面ですよ。
それは、間違いなく。
とりあえず、そこは、念押しで強調しておきますよ。
だけど、語らずに進みます…。
唐突だけど、
蘭ちゃんの前髪が、短いよね。
髪が短いことは、今でもときたまあるわけだけど、
このクロード役は、その短い前髪が、何となく流れてたりしてなくて、
柔らかくかかった額の浅い位置で、毛先が直線を描く。
いや、むしろ、額へのかかり方が浅い、というべきか。
私は、どうもこの前髪の長さが、気になってたまらない。
クロードのキャラに、あまりにもはまってるようじゃない?
クロードの、育ちのよい、未発達な危なっかしい若さ、
そう、危なっかしい感じだ!
あの前髪が、視界にずっと入っているせいで、
クロードの純朴さだったり、彼が彼を保つことへの危うさであったり、
触れたら、壊れてしまいそうな何かを、連想させられ続けるような。
蘭ちゃんのクロードは、
大好きな女の子のそばにいくと、つい嬉しさを押さえきれないで、
余計な動きをしちゃう男の子そのもの、だと思う。
無茶苦茶、リアル。
蘭ちゃんのお芝居の、未完成な感じがまた、リアルさを増長してる。
あすかちゃんのシャロンが、これまたリアルで、
多分今なら、この感じをもっと抑えて芝居するんだろうけど、
当時は、そのまんま、大きく、周りを振り回す。
ある意味、当時の二人だからこそ出せる味で、
今やったら、もっと…大人の駆け引きやら、規範やらにがんじがらめにされながら、
引き裂かれてくように感じられるんだろうな。
当時だったから、互いの目だけをみつめながら、ぐっと距離を縮める、
周囲の物音が聞こえなくなりそうな感覚を与える部分を描き出せている。
計算以上の、感情の流れで、豊かに伸び縮みする、空間。
蘭ちゃんの動きは、時にぎこちない。
身のこなしの綺麗さに対して、ちぐはぐな感じがする。
しかし、それが、うまく立ち回りきれないクロードに、しっくり来るし、
未成熟な感じがする…というのかな。
つづく。