はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

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2009-04-03 23:09:25 | Weblog
4月になりました。
私も、籍が下のフロアに移りました。
カムバックです。

しかし、1年の壁は、厚い!
何がショックだったって、まず、
請求書を郵送するのに、
封筒に入れる折り方が、わからなくなっていたこと。

これは、先週、Aさんがお休みだったときに、
お手伝いして、発覚。
体は覚えてる、けれども、頭が逆らうのです。
えええ?どうだったっけ?

封筒の窓に、請求書の宛名が出るようにするのに、
ちょいとコツが要るというサイズなのが、問題。
そりゃ、宛名が見えりゃいいわけですよ?
正解は一つではない。
だけど、私の正解は、確実にあったのです。

ああ…
しばし、呆然と、請求書をみつめる。
私って、こんな人ですからね、そりゃ、
日頃、読んだ本の内容を、すぐ忘れちゃうのも、当然ですよ。

記憶を繋ぎ合わせるように、
試して折っていたら、手が勝手に動くようになりました。
何でも、体まかせにするのがいいのかな…と、ここで悟ってはいたのですが。

一応、浦島太郎宣言は、声高にしてありました。
だけど、いざ、着席しても、自分に何の道具が足りないのかも、よくわかんないの。
机の中に、何にも入っていないから、
入れるものがあるはずなのに、何をどこに入れるべきなのか、それが思い付かない。
ここまで、ダメなのか!!

傑作だったのは、電話が鳴ってるから、とろうかなと思ったときのこと。
体は、自然とメモ用紙を探しました。
しかし、…そうか、用意していなかった!
それまで、メモ用紙が無いことにも気付かなかったのです(笑)。

メモ用紙は、上のフロアでも使っていた。
滅多に電話もとらなかったけど、使ってた…当たり前か。
だけど、持って引っ越す必要もないだろうと思ったから、置いてきたのです。

下のフロアに降りて、何から手をつけたらよいやら、
頭が真っ白だったから、そのことすら、忘れていた。
電話をとって、もしも注文だったら…
メモ用紙が無いと、どうにもならない。
聞いただけで、暗記できるわけがないもん。

そこで、隣の係長の隙を見て、呟いてみた。
「あのー、Yさん、私、メモがないんですけど…(笑)」
私は、係長が、自分の紙をいくらか掴んで、私にくれる姿を思い描いていたのですが、
係長は、やおら立ち上がり、コピー機のところまで走っていった…。

帰ってきたら、カッターで、ニュッと紙を切り、はいっと渡してくれました。
「え?これ、新しい紙じゃありません?」
「うん、俺のも無いんだけど、メモを作る余裕がなかったから」
裏を使ってある紙を、調達してくるゆとりすらないのか!

ああ、上のフロアの備品担当が見たら、目を剥くなぁ…
絶対に理解できなさそうな、方なのです。
そうやって、物を大事にするのは、美しいようだけど、
その為に使ってる時間を考慮すると…(ぐったり)
そのバランス、は、絶対にあるよね。

私は、広告の切れ端やらを、B6サイズに、鋏で1枚ずつ切ってる彼女の姿に、
ストレスを感じて、死にそうでした。
そんなのまとめて、カッターでサクッと切れば、あっという間だし、
しかも、その方がキレイに切れるじゃん。
私は、せっかちな上、ずぼらな割に、切り口が汚いのが嫌いなのだ。


しかし、係長の1年の苦労は、
この時点では、まだまだ見えていなかった。

お客さんに送る納品書の控えを、所定の箱に片付ける作業をする。
今の箱は、私が配分した箱で、
省スペースを心がけて、一つの箱に、昔より沢山の客先が入るようになっています。
この箱が、妙に痛んでいることが、まず、気になりました。
まだ、箱はセットして2年くらい…なのに、なんでこんなにいびつになっているんだろう?

自分で箱を引っ張り出してみると、
箱の中が、ぎゅうぎゅうに詰まっているのがわかりました。
箱が重いのを、無造作に引き出すから、箱が歪んでしまうのだ。
しかし、なんでこんなにぎゅうぎゅうなんだろう?

私が、箱の数をけちったせいか!
いきなり、自己反省会が始まりました。
不景気で、納品書の枚数は減っているだろうと思ったのに…
あまりにも、ギリギリな配分だったのか…。

私が、以前受け持っていて、
1年間係長が受け持ったのを、今回返されたのは、2営業所分。
片方の営業所の納品書を片付け、
もう一方の営業所に移った辺りで、ようやく、何が原因なのかに気がついた。
箱の中に、昨年の1月の日付の納品書が入っている!

基本的に、
半年に1度、箱から納品書を取り出して、束ねてお片付けすることになっている。
つまり、箱の中には、多くとも、半年前の日付の納品書しか、入っていないはずなのだ。

それが、1年前の納品書があるということは、つまり…
係長は、私がいなくなって、一度もこのお片付けをしなかった、というわけで、
そりゃ、箱もいっぱいになるよ…。

なんだ、私の落ち度ではなかったのか。
それは、よかったわ。
だが…私が戻らなかったら、係長は一体どうするつもりだったんだろう?

とにかく、
係長は、日々の業務に追われ、ファイリングにまで手が回らず、
だからといって、残業代なんか出ないから、
そうでなくとも、サービス残業してるのに、それ以上やる気になれなかったのだろう。

暇そうにしていた、今回辞めていったシルバーの方たちは、
何故、お片付けをしてあげなかったのだろう?

いや、それより、何故、私に窮状を言ってくれなかったのか?
暇な時期は、極端に暇だったのに…。
って言ったら、係長は、爆笑していた。
いや、笑い事ではないだろう?

多分、係長の意地だったんだけど、
そんな意地は、彼らしいというだけで、さっぱりいいことを生み出しちゃいない。
誰も助けてくれないばかりか、そんなに限界まで働いてる、というアピールすら出来ず…
私までも、暇だったときにやっておけば楽だったお片付けが、
今やらねばならないと、なかなか、はかどらないじゃないか!

辞めていったシルバーの方の机にそびえ立つ、1年分の納品書の山。
とりあえず、箱から出したものの、インデックスを書くことができずにいるから、
山のまま、週末を越す。

残業代が出ないから、私も無理には片付けません。
いや、私と向かい合って座ってるお兄様方は、どんどんファイリングが完了してる様子なんですけど…?


つづく。