4月になりました。
私も、籍が下のフロアに移りました。
カムバックです。
しかし、1年の壁は、厚い!
何がショックだったって、まず、
請求書を郵送するのに、
封筒に入れる折り方が、わからなくなっていたこと。
これは、先週、Aさんがお休みだったときに、
お手伝いして、発覚。
体は覚えてる、けれども、頭が逆らうのです。
えええ?どうだったっけ?
封筒の窓に、請求書の宛名が出るようにするのに、
ちょいとコツが要るというサイズなのが、問題。
そりゃ、宛名が見えりゃいいわけですよ?
正解は一つではない。
だけど、私の正解は、確実にあったのです。
ああ…
しばし、呆然と、請求書をみつめる。
私って、こんな人ですからね、そりゃ、
日頃、読んだ本の内容を、すぐ忘れちゃうのも、当然ですよ。
記憶を繋ぎ合わせるように、
試して折っていたら、手が勝手に動くようになりました。
何でも、体まかせにするのがいいのかな…と、ここで悟ってはいたのですが。
一応、浦島太郎宣言は、声高にしてありました。
だけど、いざ、着席しても、自分に何の道具が足りないのかも、よくわかんないの。
机の中に、何にも入っていないから、
入れるものがあるはずなのに、何をどこに入れるべきなのか、それが思い付かない。
ここまで、ダメなのか!!
傑作だったのは、電話が鳴ってるから、とろうかなと思ったときのこと。
体は、自然とメモ用紙を探しました。
しかし、…そうか、用意していなかった!
それまで、メモ用紙が無いことにも気付かなかったのです(笑)。
メモ用紙は、上のフロアでも使っていた。
滅多に電話もとらなかったけど、使ってた…当たり前か。
だけど、持って引っ越す必要もないだろうと思ったから、置いてきたのです。
下のフロアに降りて、何から手をつけたらよいやら、
頭が真っ白だったから、そのことすら、忘れていた。
電話をとって、もしも注文だったら…
メモ用紙が無いと、どうにもならない。
聞いただけで、暗記できるわけがないもん。
そこで、隣の係長の隙を見て、呟いてみた。
「あのー、Yさん、私、メモがないんですけど…(笑)」
私は、係長が、自分の紙をいくらか掴んで、私にくれる姿を思い描いていたのですが、
係長は、やおら立ち上がり、コピー機のところまで走っていった…。
帰ってきたら、カッターで、ニュッと紙を切り、はいっと渡してくれました。
「え?これ、新しい紙じゃありません?」
「うん、俺のも無いんだけど、メモを作る余裕がなかったから」
裏を使ってある紙を、調達してくるゆとりすらないのか!
ああ、上のフロアの備品担当が見たら、目を剥くなぁ…
絶対に理解できなさそうな、方なのです。
そうやって、物を大事にするのは、美しいようだけど、
その為に使ってる時間を考慮すると…(ぐったり)
そのバランス、は、絶対にあるよね。
私は、広告の切れ端やらを、B6サイズに、鋏で1枚ずつ切ってる彼女の姿に、
ストレスを感じて、死にそうでした。
そんなのまとめて、カッターでサクッと切れば、あっという間だし、
しかも、その方がキレイに切れるじゃん。
私は、せっかちな上、ずぼらな割に、切り口が汚いのが嫌いなのだ。
しかし、係長の1年の苦労は、
この時点では、まだまだ見えていなかった。
お客さんに送る納品書の控えを、所定の箱に片付ける作業をする。
今の箱は、私が配分した箱で、
省スペースを心がけて、一つの箱に、昔より沢山の客先が入るようになっています。
この箱が、妙に痛んでいることが、まず、気になりました。
まだ、箱はセットして2年くらい…なのに、なんでこんなにいびつになっているんだろう?
自分で箱を引っ張り出してみると、
箱の中が、ぎゅうぎゅうに詰まっているのがわかりました。
箱が重いのを、無造作に引き出すから、箱が歪んでしまうのだ。
しかし、なんでこんなにぎゅうぎゅうなんだろう?
私が、箱の数をけちったせいか!
いきなり、自己反省会が始まりました。
不景気で、納品書の枚数は減っているだろうと思ったのに…
あまりにも、ギリギリな配分だったのか…。
私が、以前受け持っていて、
1年間係長が受け持ったのを、今回返されたのは、2営業所分。
片方の営業所の納品書を片付け、
もう一方の営業所に移った辺りで、ようやく、何が原因なのかに気がついた。
箱の中に、昨年の1月の日付の納品書が入っている!
基本的に、
半年に1度、箱から納品書を取り出して、束ねてお片付けすることになっている。
つまり、箱の中には、多くとも、半年前の日付の納品書しか、入っていないはずなのだ。
それが、1年前の納品書があるということは、つまり…
係長は、私がいなくなって、一度もこのお片付けをしなかった、というわけで、
そりゃ、箱もいっぱいになるよ…。
なんだ、私の落ち度ではなかったのか。
それは、よかったわ。
だが…私が戻らなかったら、係長は一体どうするつもりだったんだろう?
とにかく、
係長は、日々の業務に追われ、ファイリングにまで手が回らず、
だからといって、残業代なんか出ないから、
そうでなくとも、サービス残業してるのに、それ以上やる気になれなかったのだろう。
暇そうにしていた、今回辞めていったシルバーの方たちは、
何故、お片付けをしてあげなかったのだろう?
いや、それより、何故、私に窮状を言ってくれなかったのか?
暇な時期は、極端に暇だったのに…。
って言ったら、係長は、爆笑していた。
いや、笑い事ではないだろう?
多分、係長の意地だったんだけど、
そんな意地は、彼らしいというだけで、さっぱりいいことを生み出しちゃいない。
誰も助けてくれないばかりか、そんなに限界まで働いてる、というアピールすら出来ず…
私までも、暇だったときにやっておけば楽だったお片付けが、
今やらねばならないと、なかなか、はかどらないじゃないか!
辞めていったシルバーの方の机にそびえ立つ、1年分の納品書の山。
とりあえず、箱から出したものの、インデックスを書くことができずにいるから、
山のまま、週末を越す。
残業代が出ないから、私も無理には片付けません。
いや、私と向かい合って座ってるお兄様方は、どんどんファイリングが完了してる様子なんですけど…?
つづく。
私も、籍が下のフロアに移りました。
カムバックです。
しかし、1年の壁は、厚い!
何がショックだったって、まず、
請求書を郵送するのに、
封筒に入れる折り方が、わからなくなっていたこと。
これは、先週、Aさんがお休みだったときに、
お手伝いして、発覚。
体は覚えてる、けれども、頭が逆らうのです。
えええ?どうだったっけ?
封筒の窓に、請求書の宛名が出るようにするのに、
ちょいとコツが要るというサイズなのが、問題。
そりゃ、宛名が見えりゃいいわけですよ?
正解は一つではない。
だけど、私の正解は、確実にあったのです。
ああ…
しばし、呆然と、請求書をみつめる。
私って、こんな人ですからね、そりゃ、
日頃、読んだ本の内容を、すぐ忘れちゃうのも、当然ですよ。
記憶を繋ぎ合わせるように、
試して折っていたら、手が勝手に動くようになりました。
何でも、体まかせにするのがいいのかな…と、ここで悟ってはいたのですが。
一応、浦島太郎宣言は、声高にしてありました。
だけど、いざ、着席しても、自分に何の道具が足りないのかも、よくわかんないの。
机の中に、何にも入っていないから、
入れるものがあるはずなのに、何をどこに入れるべきなのか、それが思い付かない。
ここまで、ダメなのか!!
傑作だったのは、電話が鳴ってるから、とろうかなと思ったときのこと。
体は、自然とメモ用紙を探しました。
しかし、…そうか、用意していなかった!
それまで、メモ用紙が無いことにも気付かなかったのです(笑)。
メモ用紙は、上のフロアでも使っていた。
滅多に電話もとらなかったけど、使ってた…当たり前か。
だけど、持って引っ越す必要もないだろうと思ったから、置いてきたのです。
下のフロアに降りて、何から手をつけたらよいやら、
頭が真っ白だったから、そのことすら、忘れていた。
電話をとって、もしも注文だったら…
メモ用紙が無いと、どうにもならない。
聞いただけで、暗記できるわけがないもん。
そこで、隣の係長の隙を見て、呟いてみた。
「あのー、Yさん、私、メモがないんですけど…(笑)」
私は、係長が、自分の紙をいくらか掴んで、私にくれる姿を思い描いていたのですが、
係長は、やおら立ち上がり、コピー機のところまで走っていった…。
帰ってきたら、カッターで、ニュッと紙を切り、はいっと渡してくれました。
「え?これ、新しい紙じゃありません?」
「うん、俺のも無いんだけど、メモを作る余裕がなかったから」
裏を使ってある紙を、調達してくるゆとりすらないのか!
ああ、上のフロアの備品担当が見たら、目を剥くなぁ…
絶対に理解できなさそうな、方なのです。
そうやって、物を大事にするのは、美しいようだけど、
その為に使ってる時間を考慮すると…(ぐったり)
そのバランス、は、絶対にあるよね。
私は、広告の切れ端やらを、B6サイズに、鋏で1枚ずつ切ってる彼女の姿に、
ストレスを感じて、死にそうでした。
そんなのまとめて、カッターでサクッと切れば、あっという間だし、
しかも、その方がキレイに切れるじゃん。
私は、せっかちな上、ずぼらな割に、切り口が汚いのが嫌いなのだ。
しかし、係長の1年の苦労は、
この時点では、まだまだ見えていなかった。
お客さんに送る納品書の控えを、所定の箱に片付ける作業をする。
今の箱は、私が配分した箱で、
省スペースを心がけて、一つの箱に、昔より沢山の客先が入るようになっています。
この箱が、妙に痛んでいることが、まず、気になりました。
まだ、箱はセットして2年くらい…なのに、なんでこんなにいびつになっているんだろう?
自分で箱を引っ張り出してみると、
箱の中が、ぎゅうぎゅうに詰まっているのがわかりました。
箱が重いのを、無造作に引き出すから、箱が歪んでしまうのだ。
しかし、なんでこんなにぎゅうぎゅうなんだろう?
私が、箱の数をけちったせいか!
いきなり、自己反省会が始まりました。
不景気で、納品書の枚数は減っているだろうと思ったのに…
あまりにも、ギリギリな配分だったのか…。
私が、以前受け持っていて、
1年間係長が受け持ったのを、今回返されたのは、2営業所分。
片方の営業所の納品書を片付け、
もう一方の営業所に移った辺りで、ようやく、何が原因なのかに気がついた。
箱の中に、昨年の1月の日付の納品書が入っている!
基本的に、
半年に1度、箱から納品書を取り出して、束ねてお片付けすることになっている。
つまり、箱の中には、多くとも、半年前の日付の納品書しか、入っていないはずなのだ。
それが、1年前の納品書があるということは、つまり…
係長は、私がいなくなって、一度もこのお片付けをしなかった、というわけで、
そりゃ、箱もいっぱいになるよ…。
なんだ、私の落ち度ではなかったのか。
それは、よかったわ。
だが…私が戻らなかったら、係長は一体どうするつもりだったんだろう?
とにかく、
係長は、日々の業務に追われ、ファイリングにまで手が回らず、
だからといって、残業代なんか出ないから、
そうでなくとも、サービス残業してるのに、それ以上やる気になれなかったのだろう。
暇そうにしていた、今回辞めていったシルバーの方たちは、
何故、お片付けをしてあげなかったのだろう?
いや、それより、何故、私に窮状を言ってくれなかったのか?
暇な時期は、極端に暇だったのに…。
って言ったら、係長は、爆笑していた。
いや、笑い事ではないだろう?
多分、係長の意地だったんだけど、
そんな意地は、彼らしいというだけで、さっぱりいいことを生み出しちゃいない。
誰も助けてくれないばかりか、そんなに限界まで働いてる、というアピールすら出来ず…
私までも、暇だったときにやっておけば楽だったお片付けが、
今やらねばならないと、なかなか、はかどらないじゃないか!
辞めていったシルバーの方の机にそびえ立つ、1年分の納品書の山。
とりあえず、箱から出したものの、インデックスを書くことができずにいるから、
山のまま、週末を越す。
残業代が出ないから、私も無理には片付けません。
いや、私と向かい合って座ってるお兄様方は、どんどんファイリングが完了してる様子なんですけど…?
つづく。