花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

今、キク科の花(2)

2021-10-04 | 植物 花

今日のキク科の花(2)には、「アゲラタム」、「ユーパトリューム」、「ポンポンアザミ」を挙げてみました。

 

<「アゲラタム」>

円錐花序に紫、青、白、紅色の花を咲かせます、「菊」に似てもいますが長い糸状の花弁が特徴の一つです。

軟らかい質感の花を次々と咲かせるので、長い期間、愉しめます。

「カッコウアザミ」の別名が付いていますが、名前の由来は、葉がシソ科の「カッコウ」別名「カワミドリ」に似ていて

花が、「薊」に似ているからとか、亦、「アゲラタム」(Ageratum) は、ギリシャ語の Ageratos に因るとのこと

意味は、”年をとらない”、”色褪せない” なので、開花期が長く綺麗な色を保つからでしょうか

キク科、カッコウアザミ属、非耐寒性多年草(一年草)、中南米原産、学名 Ageratum houstonianum

英名 Ageratum、Floss flower

 


次に挙げる「ユーパトリウム・コエレスティナム」にも似ていますが葉の形状が、多少違うので区別できます。

アゲラタム属は、中南米に40種位自生しているとのことですが

主に植栽されているのは、ホウストニアヌム種を中心とした其の園芸種とのことです。

次も似た花の「ユーバトリウム・コエレスティナム」です。

<「ユーパトリウム・コエレスティナム」>


 

散房花序に頭花を咲かせて、筒状花から糸状の雌蘂を伸ばすので、「アゲラタム」の花の様に

花の姿が、「アゲラタム」同様、ポンポン状になります。

「フジバカマ(藤袴)/ユーパトリウム」  Eupatorium fortnei   の仲間です。

草丈が、120cm位に迄高くなり、草丈が低い(30cm)位の「アゲラタム」との違いです。

亦、葉の形からも両者の違いが解ります、「アゲラタム」の葉が、卵形や丸形に対して

「ユーパトリウム・コエレスティナム」は、葉の先が尖っていて、三角形です。

キク科、コノクリニウム/ユーパトリウム(以前)属、耐寒性多年草、北アメリカ原産

学名   Eupatorium coelestinum=Conoclinium coelestinum英名   Mist flower

別名「セイヨウフジバカマ」(西洋藤袴)、「ミスト フラワー」

「ミストフラワー」は、花の姿が、”霧” の様に”煙った” 様相からです。

「アゲラタム」と「ユーパトリウム・コエレスティナム」の違いは、下図の様に葉の形の違いです。

前者(左)の葉は、丸味を帯びていますが、後者(右)は、先端が尖った三角形です。

草丈の大小の違いは、前に記した通りです。

左図=「ユーパトリウム・コエレスティナム」の葉、右図=「アゲラタム」の葉

 

<「ポンポンアザミ」(カンプロクリニウム・マクロケファルム)>

此の「ポンポンアザミ」が、別名で「カオリアザミ」(香り薊)とか「モモイロハナビ」(桃色花火)の

名前が、付いているのだと思っていましたが、間違って覚えていたようです。

花の姿は、似てはいますが、学名が   Vernonia glabra var.glabra /  Wild heliotrope(ヴァーノニア・グラブラ)が

「香り薊」、「桃色花火」とのこと、「ヴァーノニア・グラブラ」の方が、香りが強いので

英名からも、この方が、「カオリアザミ」に指摘してると思います。

しかし、今更ですので、”花火” により似た「ポンポンアザミ」を

載せて、”花火を思い起こさせる花達” とします。

多数の筒状花が、一斉に開く様は、”花火” の炸裂を思わせます。

尚、愛知県では、侵略外来種と指定して、栽培、移動を禁止しているとのこと

キク科、カンプロクリニウム属、耐寒性多年草、南アフリカ原産、学名   Campuloclinium macrocephalum

 英名 Pompom weed、Pompom bossie   別名「カンプロクリニウム」

「ポンポンアザミ」の花は、夜空に弾ける打ち上げ花火です。<以前の記事の最掲載映像>

 

花火が載った序でに、ヒユ科の「千日紅」の花を線香花火に見立てみました。

「千日紅 ’ファイヤーワークス’ 」  Gomphrena globsa 'Fireworks'  /  Globe Amaranth

一般の「千日紅」とは違って、筒状の総苞片の先端に黄色い小さな花を咲かせます。

 「センイチコウ ’ファイヤーワークス’ 」(千日紅 花火)です。

〝線香花火” に準えた命名でしょうか、線香花火の様に小さな ”花火” です。

 「千日紅 ' ファイヤーワークス’」は、線香花火です。<以前の記事の再掲載映像>

 


キク科の花々(1)

2021-10-01 | 植物 花

今日は、キク科の「ルドベキア」と「エキナセア」を挙げてみました。

夏の風物「ヒマワリ」の花が終わっても、後を引き継ぐ ”小さな「ヒマワリ」” が有ります。

 

最初は、「ルドベキア」Rudbechia spp.)です。

キク科、オオハンゴウ(ルドベキア)属の総称で、園芸種を含めると30種以上有る由

花は、キク科の花の特徴の舌状花と筒状花から構成していますが、其の花の色や形が豊富で十分愉しめます。

日本に自生する「ハンゴウソウ」(反魂草) Senecio cannabifolius  に似ていますが

花径も大きく、色合いも鮮やかです、一重や八重の頭状花を咲かせます。

花の中央の筒状花が球形に盛り上がり、舌状花や筒状花の色や、盛り上がりの姿で品種名が付けられています。

キク科、オオハンゴウ属、一、二、多年草、北アメリカ原産、学名  Rudbechia spp. 、英名  Coneflower

別名 「グロリオサデージー」、「アラゲハンゴウソウ」 

 

品種には、「ルドベキア・トリロバ」 Rudbecka  triloba「ルドベキア・ヒルタ」 R.  hirta

「ルドベキア・フルギダ」 R.  fulgida 等々が主なもので、亦、此等の園芸種が、多数見られます。

因みに、下図は、「ルドベキア・ヒルタ」の園芸種「ルドベキア ’プレーリーサン’」 R.hilta 'Prairie Sun'


他に「ルドベキア・ヒルタ」の園芸種には、「ルドベキア ’アイリッシュアイズ’」R.hilta 'Irish Eyes'


下図は、「ルドベキア・トリロバ」別名「ルドベキア ’タカオ’ 」

下図は、「ルドベキア・ヒルタ」別名「アラゲハンゴンソウ」(荒毛反魂草)、「マツカサギク」です。

「ルドベキア・フルギダ」(ルドベキア ’ゴールドストラム’)

白やピンク色の花弁の「エキナセア」(ムラサキバレンギク)Echinacea purpurea も人気が有ります。

筒状花が、盛り上がり、舌状花が、大きく反るのが特徴です。


「エキナセア」は、「ルドベキア」に似ていますが

判別法としては、「ルドベキア」の全体に、毛が生えていますが、「エキナセア」には

毛が生えてなく、「エキナセア」は、”針鼠” の異称を持つように

花の裏の<ガク>が棘棘しているので判別ができます。