flight2005

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[国交省]カナダ政府にボンバル機の改善要請

2006-05-26 | Weblog
<コメント>
 やっと国交省が動いた。深刻なトラブルが発生した訳ではないが、利用者の不満を解消する事が目的で動いた様子。確かに今までのトラブルで「着陸」している。がトラブル内容を見ると、「脚」「ドア」「コンピュータ」など、多岐に及んでいる。初期導入につきもののトラブル!と同胞をかばうコメントもされているようだが、利用する乗客にはたまったものではない。
 検査、修理により安全が確保されるのか、機種の変更をするのか、国交省がリーダーシップを発揮し、安全についての意識を向上させるよう努めて頂きたい。

(asahi com)2006年 5月25日 (木) 06:18
 大阪(伊丹)、名古屋などと地方空港との中短距離路線を飛ぶボンバルディア社(カナダ)製の新型双発プロペラ旅客機にトラブルが相次いでいることから、国土交通省の担当者がカナダを訪れて航空当局や同社に改善を求めていることが、分かった。特定機種の障害をめぐって国交省が製造国側に要請するのは異例だ。
 トラブルは安全面では深刻な内容ではなく、国内で運航している航空各社がボンバル社と連携して解決に取り組んでいる。国交省としても相手国への要請によって、品質改善と欠航や遅れによる利用者の不満の解消を図る必要があると判断した。
 同省担当者は4月下旬、トロントのボンバル社でカナダ運輸当局、同社と協議した。日本国内の運航各社もオブザーバーとして参加した。国交省は、障害の状況や欠航による利用者の反応などを説明したうえで、製造国の運輸当局として、会社側に適切な対策を取らせるように指導・監督を求めた。カナダ当局は協力する姿勢を示し、ボンバル社も適切に対応したい、と応じたという。
 ボンバルディアDHC8―400シリーズは、00年以降世界中で100機余が納入されている。日本航空グループの日本エアコミューター(JAC)が8機、全日空グループのエアーニッポンネットワークなど2社が11機を運航している。
 これまでに両グループで、航空機の障害による引き返しや行き先変更などのケースが52件発生。運航便数が増えたこともあり、昨年から目立つようになった。
 昇降舵(だ)やドアの不具合が表示されたり、脚が格納されなかったり、空調、速度計の不具合など様々。昨年6月には大阪発高知行きで、上昇中に客室から白煙が出て緊急着陸したこともあった。同じ路線で同じ日に続いて障害が起きるなど、相次ぐ欠航や遅れに利用者から不満が出ている。
 JACは「(新しい機体に見られる)初期故障」、全日空は「機体ごとに製造ミスや部品そのものの弱さなど原因が違う」と分析。ともにボンバル社の技術者を日本に常駐させ、点検の徹底やすみやかな対応を図っている。全日空はトロントの同社工場にも技術者を派遣している。

<このブログで取り上げたDHC8-400のトラブル記事>
[JAC]ボンバルディア機ドアロック異常表示で引き返す2006-05-20
<ANA>代替機含め2度も引き返す2006-03-30
<ボンバルディア>またトラブルで引き返す2006-03-20
<ANA>トラブル機種変更へ2006-03-04
<ANA>大阪-高知間減便へ2006-03-03

全てをリンクしようと考えましたが多すぎてあきらめました。ブログ内検索窓に「ボンバルディア」または「DHC」と入力してご確認頂ければと思います。

[JAL]日航機タイヤ脱落、副操縦士ミスの可能性も

2006-05-26 | 業界ニュース
<コメント>
 この事故は昨年6月15日、新千歳空港発羽田空港行きのB767-300型機がA滑走路(34L)へ着陸した際、前輪が脱落したというトラブル。
トラブル翌日に、☆日本航空(JAL)前輪欠落事故はなぜ起きた?ブログにて副操縦士のヒューマンエラーではないかと、私感を記したがまさにその通りであった可能性が濃厚となった。しかし副操縦士だけの問題ではなく、事故当日の気象状況や使用滑走路も複合的にトラブルを起こす原因となっている。簡単に振り返ってみると・・・
・比較的強い東風が吹いていた
・機は右後方より風を受け機首を右に振りながら降下して行った
・訓練中の副操縦士が操縦していた
・自動操縦は解除され手動で方位、高度、速度を制御していた
・A滑走路(34L)に着陸した---(ANA便であれば34Rの可能性も)
・A滑走路横の格納庫付近でダウンバーストが発生しやすい
ケガをした人が出たものの、前脚が折れる事なくタイヤのバーストで済んだのは幸いだった。もし、前輪から着地し折れていたなら、最悪出火もあり得る。詳しい原因は事故調の報告を待つ事とします。

(共同通信) - 5月26日10時2分更新
 羽田空港で昨年6月、着陸直後の日航ボーイング767の前輪タイヤが2本とも脱落したトラブルについて、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は26日に公表した中間報告で、着地時に前輪にかかった重力(G)が、通常の約3倍だったことを明らかにした。
 約120トンの機体重量が一時的にすべて前輪にかかるような状態になり、タイヤが耐えられずに破裂、脱落したとみられる。操縦していた副操縦士の操作ミスが原因だった可能性もあるという。
 事故調委は今後、タイヤやホイールなどの強度実験やデータ解析を進め、1年以内に最終報告をまとめる方針。

(時事通信) - 5月26日11時1分更新
 新千歳発日本航空ボーイング767型機が昨年6月、羽田空港に着陸した際、前脚のタイヤ2本が外れたトラブルで、前脚接地時に通常の約3倍の力が加わっていたことが26日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べで分かった。 

(毎日新聞) - 5月26日11時27分更新
 羽田空港で昨年6月、新千歳発の日本航空1002便が着陸時に前脚タイヤが2本とも外れた事故で、国交省航空・鉄道事故調査委員会は26日、機体に通常の3倍以上の衝撃が加わる「ハードランディング」だったとの中間報告をまとめた。部品に欠陥は見つかっておらず、事故調は操縦などに問題がなかったかさらに調べる。

<関連記事>
☆日本航空(JAL)前輪欠落事故はなぜ起きた?
☆JAL日本航空のホームページ