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[福岡管制]トラブルで那覇発13便に遅れ

2006-05-12 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 10日午後2時15分ごろ国土交通省の航空交通管理センター(福岡市)で、特定の空港や航空路に航空機が集中することを防ぐコンピューターシステムが使えなくなったトラブルをお伝えしたばかりだが、今度は同管理センター内の飛行計画そのものを処理するコンピューターにトラブルが発生し、多数の便の出発に遅れが出た。
 システムのバックアップ、そして安全管理について触れたが、実際どうなっているのか不安が募るばかり。予算が取れないとかのレベルではない。国土交通省の航空会社査察、指導も良いが、自分達にも査察改善が必要ではないだろうか?
安全について国自ら考えなおして頂きたい。

(琉球新報) - 5月12日16時20分更新
 12日午前11時47分ごろ、福岡県にある航空交通管理センターで、飛行計画の処理を行うコンピューターがシステムトラブルを起こした。この影響で那覇空港を出発する全便が出発待機の状態になった。トラブルが解決したため、午後零時15分に出発待機が解除された。
 那覇空港事務所が影響を受けた航空便の数やトラブルの原因について調べている。
 このトラブルで那覇空港では午後1時現在、那覇空港出発のJAL(日本航空)5便、ANA(全日本空輸)4便、JTA(日本トランスオーシャン航空)4便に最大1時間13分の遅れが出て、乗客数約1800人の足に影響が出た。

(共同通信) - 5月12日13時34分更新
 12日午前11時50分ごろ、全国の航空機の運航情報を処理している航空交通管理センター(福岡市)のシステムのうち、航空機の飛行計画を管理する飛行計画情報処理システム(FDP)がダウンした。
 同システムは2系統あり、10数分後に1系統だけが復旧。国土交通省によると、1系統でもデータ処理は可能なため、航空機の運航に影響は出ていない。
 同センターでは10日にも、航空路の混雑を解消するための管制支援システムの一部が約2時間、使えなくなるトラブルがあったばかり。


(2006年5月11日の記事)
[航空交通管理センター]航空予測システムが2時間ダウン

[横田空域]返還されれば年間140億円の効果

2006-05-12 | 業界ニュース
<コメント>
 東京羽田空港を出発し、西へ向かう航空機は大阪行きの一部を除き横田管制の指示を受け、横田空域を大きく避けるルートを指定されます。例えば西行きのSID(標準出発方式)ザマ5ディパーチュアでは、東京湾で西行きに方向を変えながら急上昇し、さらに北に方位を向け、座間NDB(DF)を目指します。横田空域を避け、さらに指定高度への指示を受け飛行します。これによって何が起こっているのでしょうか?
(1)大幅な遠回りが不要
羽田を出発し、岡山や広島さらに福岡へ向かう場合、ダイレクトに浜松-名古屋と飛べば現在のような大幅な北回りではない効率的なフライトプランが組めるようになります。
(2)燃料の削減(CO2削減)
羽田空港16R(南向き)から離陸した機は横田空域の高度制限5,500メートルを目指し急上昇して行きます。満員のフライト時は大変です。そのため16Rを出発した機はしばらく木更津方面に飛びながら高度をかせぎ制限空域をクリアして行くのです。とても効率的な上昇とはいえませんし、無駄な燃料、CO2を排出しているのです。
(3)効率の良い飛行ルート
空域、高度制限がなくなる事により、西行きの便も複数の飛行ルートを飛ぶ事ができ、目的に最適なプランが組めるようになります。
(4)安全性が大幅に向上
朝夕の羽田ラッシュ時では、数分おきに飛行機が離陸し、同じ飛行ルートを飛んでいます。巡航高度に差は設けていますが、SIDまた高度制限は同じです。飛行速度は3,000フィート以下200ノットとなっており、レーダーベクターされていますから、即危険にはなりませんが過密状況にかわりはありません。
(5)航空運賃が値下げに!?
上記のような無駄な距離、高度を飛行する必要がなく、時間も燃料も節約出来るようになり、「運賃値下げ」さらに「整備の充実」による「安全性向上」につながる事となります(期待します)。

 さらに、もし横田基地自体が返還されたなら・・・横田を国際空港にする事も可能です。都心から30分で国際空港へ。利便性、経済性は計り知れないものとなることでしょう。まずは空域返還、そして空港自体の返還が進む事を期待します。


(毎日新聞) - 5月11日20時23分更新
 米空軍横田基地が管制権を握る「横田空域」について、航空各社の業界団体「定期航空協会」(山元峯生会長)は11日、日本への早期返還を求める要望書を国に提出した。協会側は同日の会見で、空域が返還された場合の想定飛行経路を初めて公表。「年間約140億円の経済波及効果がある」と利点を強調した。

☆横田空域返還のページ