flight2005

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[ANA]ボンバルディア機計器故障で引き返す

2006-05-16 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 またボンバルディア機でトラブルが発生した。今回のトラブルは飛行方向を制御する装置に異常が起こり、出発空港の大阪伊丹空港へ引き返した。
 通常離陸するとしばらくして、自動操縦で飛行する。自動操縦にするとあらかじめFMSに入力した経路・高度・速度を維持しながら飛行するが、方向を制御する経路に問題が発生した様子。
 脚のトラブル、動力のトラブル、コンピュータのトラブルと後を絶たないボンバルディア。就航の機材変更を真剣に考えて頂きたい。

(時事通信) - 5月15日14時1分更新
 15日午前11時20分ごろ、伊丹発新潟行きの全日空1657便のボンバルディアDHC8-402型機(乗客乗員46人)が、名古屋市の北西約40キロの上空を飛行中、補助翼を自動調整する装置の故障を知らせる表示が点灯した。同機は伊丹空港に引き返した。けが人はなかった。同社が原因を調べている。 

(用語説明)
・補助翼(エルロン)
エルロンとは飛行機をバンク(横転)させるのに使う動翼である。日本語では補助翼とよばれる。エルロンは機体の前後軸を中心とした回転運動を制御する。主翼と尾翼を備えた一般的な形状の飛行機では、主翼の動翼がエルロンである。一般的にエルロンは独立した動翼だが、一部飛行機ではフラップの機能も兼ねたフラッペロンと呼ばれるものが装備されている。

(関連情報)
・方向蛇(ラダー)
ラダーは飛行機の操縦に用いる動翼である。日本語では方向舵とよばれる。垂直尾翼後部にある翼型の可動部分であり、機体の上下軸を中心とした動きを制御する。簡単に言うと、左右の首振り運動(ヨーイング)を起こしたり止めたりするのに使う。主翼のエルロンと併用して、定常釣り合い旋回をする。

・昇降蛇(エレベータ)
飛行機の操縦につかうエレベータは飛行機を上昇させるのに使う動翼である。日本語では昇降舵とよばれる。機体の左右軸を中心とした動きを制御し機首上げ、機首下げの姿勢にするために使う。主翼と尾翼を備えた一般的な形状の飛行機では、水平尾翼後部の動翼がエレベータになる。


[JAL]名簿にない男性の搭乗見逃す-中国青島

2006-05-16 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 JAL(日本航空)の国際線で信じがたいトラブルが発生した。搭乗券とパスポートの照合を怠り、そのまま搭乗券を交換した男性を乗せ青島から成田へ入国してしまった。
 JAL便に元々搭乗予定だった女性の搭乗券と別便に乗る予定だった男性の搭乗券を交換するという、何とも新幹線の指定券を交換するような単純なものだった。
 海外に行かれた方はご存じと思うが、必ず航空会社の窓口で、パスポートと搭乗券を照合するように義務づけられている。これを怠るとどうなるか?最悪の場合、テロリストなどの入国をゆるしかねない事態となる恐れがある。窓口で見落としてしまった担当者を責めず、見落としとなってしまった「しくみ」を見直して頂きたい。
 また、男性と搭乗券を交換し、ANA便で帰国しようとした女性は、チェックにひっかかり、搭乗を拒否されている。

(読売新聞) - 5月16日1時39分更新
 日本航空が中国・青島空港で4月16日、搭乗者名簿にない日本人男性(32)を成田行きの便に乗せていたことがわかった。
 成田行き全日空便に搭乗予定だった男性が、日航便に乗る予定の日本人女性(32)と搭乗券を交換して乗り込んだのを見逃していた。
 搭乗前に旅券と搭乗券の照合を怠ったのが原因という。テロ防止などのため、航空各社は日本行きの全便で旅券と搭乗券を照合することになっており、国土交通省は再発防止を指示した。
 男性は同行者が日航便に乗る予定だったため、同じ便で帰ろうと、女性と搭乗券を交換。全日空は、女性の旅券と搭乗券を照合し、別人だったため、搭乗を拒否していた。日航では「別の便が欠航し、対応に追われていた。今後は搭乗前の確認事項を徹底し、再発防止に努めたい」としている。

(共同通信) - 5月15日22時8分更新
 中国・青島空港で4月、成田行きの日航機が搭乗者名簿の記載と別の人を乗せていたことが15日、分かった。搭乗ゲートで行うパスポートのチェックを怠り、乗客同士が搭乗券を交換したのに気付かなかった。
 航空各社はテロや国際犯罪防止のため、搭乗手続き時の本人確認に加え、日本行きの全便でパスポートと搭乗券を照合する決まりになっており、国土交通省は日航に再発防止を指示した。
 日航によると、4月16日、同社784便に搭乗予定だった日本人女性と、ほぼ同時刻に青島空港を出発する成田行きの全日空便に乗る予定だった日本人男性が搭乗手続き後、搭乗券を交換して入れ替わった。
 全日空は搭乗ゲートでパスポートと搭乗券を照合し、別人と判明したため搭乗を拒否したが、日航は気付かないまま出発。全日空側の情報で、機内で男性から事情を聴いた上で搭乗者名簿を訂正した。