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僕の消灯時間まで

ブログの引越しをしました。
愛する方々へ、遺書のように。

こんなにも切ないエール

2017-05-11 08:31:31 | 日記
一昨日、僕は新宿で講演会がありました。
ぺこり。


たくさんの方にいらして頂きました。


ビクセンの新妻さんです。


ダイアログの志村さんたちも。


行きは一人で寂しかったのですが、帰りは名古屋に応援に行っていたこやつらと合流。

一人じゃないって〜〜
すってきっなことっね〜〜


そして昨日は練習日。

みやぎ復興応援団のみんなも、ずっと練習に参加してくれています。
「ねぇ団長。あたし達はもう出番ないの?」


「なんか考えてみるよ。」
「うん。考えてね。」
そんなことを、先日の演舞会の後に話した。


「練習には参加してもいい?」
「お母さんやお父さんがいいなら、う〜ん、いいかな。」
そうも言った。


「近所の復興応援団の子達が、練習に参加したいって言ってるんすけど、団長、いいすかね?」
「うん。」
そんなやりとりも団員とした。

それから僕は考えた。
とてもとても考えた。

考えた結果。
みやぎ復興応援団には、各々の「居場所」で頑張ってもらおうと思った。

僕は、彼らや彼女らが大好きです。
彼らの放つピュアなエールは心を打つ。


お母さん達に、考えた結果をお話しした。
決定事項としてではなくて、僕の考えを話した。

皆様のお子様のこと、僕は本当に大好きだということ。
親や先生の他に、我々のような大人と関わるということはいいことだと思うということ。

その上で。
大人でも難しい「自重」という心構えを育むこと。
みんなの居場所は、学校や家庭に作るようにしなくてはいけない。
それが大前提です。
今は、頑張るべき場所で頑張るべきことをしなくちゃいけない。

だから。
練習に参加するのも、しばらくは今日でお休み。
送迎も負担でしょうし、万が一にでも怪我などされたら責任も持てない。
そのことを話し合いました。

そして彼らに伝えた。
「それでも、またいつかの出番に備えてずっと練習をしておくんだよ?」
「…はい」
「僕の言う練習とは、演舞の練習ではない。」
「?」
「応援団は常に自分に厳しくしなくちゃならない。応援団が嫌われ者だったら応援は成り立たなくなる。だから、みんなと仲良くしなくちゃいけない。こいつムカつくなぁと思っても応援に行く。人に優しく、自分に厳しく。応援団は体力も必要だし、アピールするのでもなく誰もがあいつ頑張ってるなぁと思われる人物じゃないといけない。その練習を毎日毎日、365日、24時間するんです。お母さんの手伝いもそう。落ちてるゴミを拾うのも誰かの応援になります。分かる?」


胸を張って後ろに手を組み、キチンと最後まで話しを聞いていた。
「僕は君たちのことが大好きです。だから、君たちにとって一番いいのはどうすればいいのかを考えました。みんなの今後のこと。みんなの人生のこと。色々考えました。」
お話ししてる最中から、目が真っ赤になっていた。



「だから、今はさようなら。大好きだから、さようなら。出番があったらすぐに呼ぶ。辛いことがあったら青空を見上げよう。それでもやりきれない時は、僕たちはここにいるから遊びに来ればいい。本当は毎日だって一緒にいたい。全員を養子にしたいぐらい。みんなのこと、大好きだよ。」

最後まで我慢していたけど泣いちゃった。

僕はと言えば、心に雨が降る。

お母さんに抱きついて泣いていた。


本当はやりたいってこと知ってる。
本当に応援団が好きだってことも知ってる。


ただ純粋に応援団が楽しいんだってことも知ってる。
君の想いも知ってるんだよ。


特に君たちは毎週毎週、休まず練習に来た。
出番が終わっても親を説得して、こうして練習に参加し、満面の笑顔で、
「団長〜〜!」
って挨拶をしてくれた。
子ども達がこんなに一生懸命になれるものってあるだろうか?


でも、君たちの居場所は別なところにある。

「最後に、みんなのこと応援するから見ててくれる?」
彼女らの頬に涙が溢れてる。
「勝ってから泣くのだ。悲しくてせつないけど、泣くのは勝ってから。」
「押忍」


蒼天仰ぐ 我が同胞
眼差しもまた 遥かなり
雲無き空に 何ぞ見む
心は蒼く なお蒼く

豪雨も顔を 上ぐるべし
轟く風に 靡くべし
嵐を越えて 君は見む
雲間に覗く 蒼天を
雲間に覗く 蒼天を

僕も辻くんも声がかすれるほどに全力を尽くしました。

みんなが、達者でと祈るように。

ずっと涙が溢れてた。
こんなにも切ないエールは、初めてです。

ずっと。
涙はとまらなかった。

君らに何かあったら、僕たちは、戦う。
だけど、頑張るのは君たち自身。
ここに居場所がないわけじゃないんだよ。
君たちの居場所は別なところにある。

大好きだよ。



その後、腑抜けになりながら上海経由の練習に行った。
「団長?」
「なんだよ。」
「こんなに胸がキュンとするエールってあるんすねぇ。」
「うん、泣きそう。」
「自分もっす。」
「せつねぇ。」
「本当っす。」
「また会いたい。」
「会えますよ。」
「会えるかなぁ?嫌われてねぇかなぁ?」
「バカ言わないでくださいよ。みんな、素晴らしい子たちじゃないすか。」
「おいダニエル。」
「はい。」
「俺ぁ泣きそうだ。上海ではじけよう。」
「しょい。」
「学校の卒業式ってさ、こんな感じなのかね?」
「卒業式で泣いたことねぇっす。」
「まぁ確かに。」

僕の心は、雨模様。
それでも青空のように今日も生きよう。

青空を見上げよう。


うお。
曇ってる。
コメント (5)
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