ういろうが好きです。
すあまも好きです。
月餅や、ゆべしも好きです。
コンビニでレジ脇にあると買って食べます。
「おい千田くん。ほら月餅。」
「やい千田くん。ほらゆべし。」
そんな風に買食いをするわけですが、その度に、
「いや、じいさんと親方ぐらいっすよ?ゆべしだの月餅だの買って食うの。」
と言われます。
いいじゃないか、美味しいし。
「またすか。ういろう?」
「うん、ういろう。」
これ、ばあちゃん家に行くと必ずあったよね。
呉服屋のばあちゃん家には、お客様用のお茶菓子としてカウンターにいつでも置いてあった。
「四角柱のゼリー」
記憶通りの味と食感。
これは、本日お会いした阿闍梨さまから頂いた数珠です。
なかなかお会いするのも難しいことですし、数珠を頂けるなんて有難いことです。
今日の一番の出来事はマルさんのこと。
マルさん。
僕は彼が大好きです。
マルさんはこんな人。
嫁はおらんか?
と心の底から思っていた。
そしたら、数年が過ぎて、彼とは一緒にフランスにも行って、アチコチ応援団として走り回って……
今年、彼は結婚します。
僕らの活動がキッカケとなり結婚をすることになったからと僕に証人のサインを頼んできたマルさん。
「すごく緊張します。」
「書いてるの俺じゃんかよ。なんでだよ。」
「なんでやろ?」
「とにかく、めでたい。俺は嬉しい。」
「ありがとう団長。」
「ヨカッタヨカッタ。」
奥さま。
貴女は本当にお目が高い。
本当に。
二人の永遠の幸せを、僕は祈るのだ。
マルさんは手術をしたばかりなので明日の応援はただ立っててもらう。
声も出さなくてよい。
なので、白い腕章を付けさせて真ん中に立たせて『一日団長』を演じて貰おう。
僕は、ペーペー団員として暴れるから明日の応援はミモノです。
わっしょい!
マルさん、おめでとう。
どちらかが死ぬまで仲良くしてようぜ。
どちらかが死ぬまで。
友情だの人情だの、時代遅れで構わない。
構わないんだよマルさん。
大切な役を、僕にありがとう。
明日の大切な役回りは君に頼むよ。
やい一日団長。
白の腕章は新郎の色にはピッタリじゃないか。
君の青い腕章は、俺に貸せ。
マルさんが動けない分、2倍以上の応援を見せてやるさ。
酸欠で倒れるまでやってやる。
支えてあげるよ、つらい時は。
当然じゃないか、友達だもの。
おっさんからLINEが来たね。
「団長、今日はありがとうございました!
団長に会えたから自分が出会え、そして今があります。
もっともっと精進していかないと、と今日改めて思いました。
これからもよろしくお願いいたします。」
こちらこそ。
死ぬまで頼むよ。
押忍!