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僕の消灯時間まで

ブログの引越しをしました。
愛する方々へ、遺書のように。

約束のボタン

2016-02-26 06:26:42 | 日記
昨日、応援指導に行ってきました。


もうすぐ本番の、三年生を送る会。
無事に成功すると思います。

彼等は卒業式、離任式、入学式、歓迎会、壮行会、もうなにがあっても大丈夫。


たった数回の練習で、即席ではない応援団が出来ました。
一年はとても早いです。
早く、僕たちに依頼してくれればいいのに!
って思ってしまいます。


一人の子と約束をした。

学校がつまらないと言う。
自分には根性がないけど、別にいいんだと言う。
夢なんかないと言う。
やりたいこともないと言う。
何にも関心がないと言う。
大人に不信感があると言う。

先生方にも相談をされた。
「あの子、どうにかならないものですかね?」
「あの子、教室どこですか?」
「8組です。」
「今行きます。」

「おーい、応援団の皆さんが君に用事だって!」

「なぁ君。」
「はぁ。」
「青空応援団、入らない?」
「……入りたいです。」
「今はまだダメだから、俺たち、待ってるからさ、あと数年したら来いよ。な?その間、辛いことも、嫌になっちゃうこともあるよ?でもその分、いいエールが出来るようになるから。」
「はい。」
「人を好きになったり、嫌われたり、裏切ったり、裏切られたり、色んなことまだまだあるよ。でも俺たち、お前を待ってるから。これ、その時まで預けておく。フランスにも行った、団長の第一ボタン。勇気の印。受け取るか?」
「はい。」
「頑張れよ?」
「はい。」
「あのさ、人生なんて辛くていいのだ。その分、絶対に良くなるから。エールが。じゃあね。」
「ありがとうございました。」
「おう、バイバイ。悔しかったら返しに来い。」


あげちゃったよ、第一ボタン。
どうすんのよ、週末。
ははは。

あいつ、泣いておった。
入ってくるかどうかなど、どうでもいい。
真剣に応援されたことのない人間は、心にモノサシがなくなる。
昨日僕は、彼の応援をしたかった。
「お前の面構えが、俺は一番好きだがな。」
頭を、息子にするようにクシャクシャと撫でてやったら泣いた。

約束のボタンを握りしめて。

頑張れ。
コメント (11)
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