観客18人…(涙)。しかし、R.シンクレアにプロ根性を見た!
リチャード・シンクレア…、分かる人には分かるが、分からない人には全く分からない生けるカンタベリー・レジェンド、イギリス・カンタベリー・ロック・シーンの重鎮的存在である。その甘いヴォイスは唯一無比の魅力を持つ。日本贔屓で、熱狂的ファンを持つことでも知られている。そのリチャード・シンクレアが実力派キーボード・プレイヤー、アレックス・マクガイアとともにジャパン・ツアーを敢行!と言うことで、2月5日、雪の中、磐越道、東北自動車道を使って仙台のライブ・ハウス「inn」へと向かった。
会場に入ってまずびっくりしたのは観客の数。1、2、3…数えてみると全員で18人(涙)。(まぁ、会場は全部埋まっても70~80人ぐらいキャパなのだが)。本当のかぶりつき、ほとんど公開リハーサル状態だったのだが、演奏は熱かった。
最初はリチャードの弾き語り、いつものようにエコーを調節しながらのリチャードの甘いヴォーカルは聴かせる。そしてバンドが入ると一気に演奏はアヴァンギャルドJazz状態になりヒート・アップ。リチャードのベースもバリバリ前面に出てきて、ベーシストとしても超一流であることを再認識させれた。寂しい客の入りだったが、手抜きすることない熱い演奏にプロ根性を感じた次第である。
今回のジャパン・ツアー、毎回セット・リストを変えるというサービス振り。追っかけの皆さんも満足したようだ。頭の下がる思いである。翌日、新潟へ帰る途中、東北地方は大雪、3回も高速道路を下ろされ、(死ぬかと思った!)、10時間近くかかって新潟へ帰る羽目になってしまったが、行った甲斐があったコンサートだった。
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