悠歩の管理人室

歩くことは、道具を使わずにできるので好きだ。ゆったりと、迷いながら、心ときめかせ、私の前に広がる道を歩いていきたい

退きたくないこと

2011-08-26 23:03:26 | 言葉

朝ドラ「おひさま」で、敗戦後に戦中の教師の責任に触れてやりとりされた台詞の中に
「時代が言わせたことへの責任」というのがあった。
あの時代、言いたくても言えないことは現代の比ではないだろう。
そんな時代に、意思に反して、国家の方針に従って発言したり、教育するという、
二重に苦しい経験は、教師の場合特に激しかったと思う。。

現代では、自分がどう振る舞うか、選択の余地があるとはいえ、
思った通りに振る舞うことに、躊躇する場面は少なくない。

電車内で、怖そうな人がすごんでいたときにたしなめることができるか?
百人の中で一人だけ反対意見を言うのはかなり勇気が要る

私は、小さいときから気が小さかったから、たいていは大勢に流され、
反論したくても口をつぐむことが多かった。

高校時代には、言うことを聞けないなら「学校をやめるしかない」という、
生徒指導教師に屈したことがある。

子どものバイク問題では、子どもと一緒に抵抗したが、校長室でのやりとりの末、
学校で免許証を預かるという指示に従った。

それでも、どうしても退けない(退きたくない)ことがある。
そんなときは、意を決して立ち向かうわけだが、胸はどきどき、足はがくがく、
声を震わせながら立ち向かわなくてはならない。
20歳の頃、アルバイト先で、社長の息子の部屋の片付けを指示されたことがある。
それを断るのは一苦労だった。

このような場面はそう度々はないが、意に染まないことに遭遇すると、
頭と体はいつも同じ反応をする。