悠歩の管理人室

歩くことは、道具を使わずにできるので好きだ。ゆったりと、迷いながら、心ときめかせ、私の前に広がる道を歩いていきたい

ゴミ置き場奮戦記

2011-08-01 11:27:14 | 言葉

わが家の出入口からほんの数メートルの所に、当班のゴミ置き場が設置されている。


<今日のゴミ置き場>

この青い網は、自治会から支給されたもの。プラスチック容器やペットボトルの収集日に
強い風が吹くと道路を転げ回ったり、生ゴミを猫などが食い散らすのを防ぐため設置した。
この網を、いい加減においておくと見苦しいので、
私と床屋のおじちゃんのいずれかがこのようにたたんでおく。

当班には2箇所あり、もう1箇所は区画の反対側のほぼ同位置にある。
当「下山二丁目第7班」では、「ゴミ当番ノート」というものがあり、
ちりとり、ほうきと一緒に、月2~3回まわってくる。
ゴミの回収が終わると、ゴミ置き場周辺の掃除と、
置き去られたゴミ(第7班の人が間違ってだした物や、他班の人が通りすがりにおいて
いった物で、収集対象物でないもの)を片付ける。

3年くらい前、頻繁に「おかしなゴミ」が出されたことがあった。
「おかしな」というのは、収集日でない物が出されていたり、袋の中に、缶、瓶、
ペットボトル、煙草、食べ残し、割り箸、プラスチック容器などなどが混入している。
そんなことが数ヶ月続き、受忍限度を超えたので、ふと思いつき、
ゴミの中に、投棄者を推定できる物が混じっていないか、調べることにした。

実際には、このままだと持っていってもらえないので、分別し直して、
それぞれの収集日に出し直すわけだが、その副産物として、
内容物検査を敢行した(思いついた)わけである。

容易に見つけることはできなかったが、ある時、「薬の包装紙」とともに、
薬局の袋が混入していた。袋には、投棄者の氏名が印字されていた。

思わず「ニヤッ」としたことは言うまでもない。

次に人物の特定だが、毎日のような不法投棄であるため、
よその人が持ち込んだものではなく、
「歩いてこられるごく近所」に犯人はいる、と目星をつけ、
近所の50年来の知り合い方を訪ね、不法投棄者の名前を告げた。
(アパート居住者と当たりをつけていたので)すぐに判明した。
ただ、確信は持てないというので、さらに知り合いを通して確認したところ、
名前が一致した。近所だが他班の人であった。

さぁ、それから苦悶が続く。不法投棄者にどう伝え、改善してもらうか。
もし、怖い人だったらどうしよう、家族に危害を加えられないか、
犬の死骸などが投げ込まれないか、街宣車が来ないか、
殴られないかなどなど、3~4日悩んだ。

その間も、相変わらず不法投棄は続いていた。

ただ、「だめですよ」だけではいけない。
転居届を出していないため、分別収集の区分表や、
その他自治会を通して配布される書類もないだろうと推量されたので、
それらをコピーし持参した。
基本的には班が違うこと、古河市では分別収集が細かいので、
決まり通りに出さないと、収集してもらえないことなどを伝えた。

逆ギレを心配することはなかった。
まぁちょっと非常識なゴミの出し方ではあったが、
分別収集の用紙をありがたくいただくとの返事をもらえた。

翌日から、「快適な、ゴミ置き場管理の日々」が戻ってきた。
それでも時々、通勤途中?にいろいろな物を置いていく不埒な行為
(市民か、他県の人かわからないが)は時々ある。

家のすぐ近くなので、当番でなくても、片付ける。
もし、そのままにしておくと、通りすがりの人がゴミを捨てていく。

ゴミ置き場から10m~50mの間の通行人によって捨てられたゴミ、
煙草の吸い殻、ペットボトル、アイスの包み紙や棒、ガム、ビールの空き缶、
ドリンク剤の瓶、菓子パンの包み紙、コンビニ袋、
レシート(近くにセブンイレブンがあるので)等々を見つけ次第片付ける。

家を出て、左右を見渡し、ゴミ1つ落ちていない風景は気持ちが良い。

7班は20数軒あるので、ゴミ置き場から離れた担当は、
ゴミを持ち帰らず、そのままにしておく場合もある。
いちいちその担当に言いに行くのもはばかられる。
自分の当番の時、「ゴミ当番ノート」に
「収集日外のゴミあり、片付けました」などと書き申し送る。

こうして、比較的穏やかな精神状態でいられるのは幸せなことだ。

清掃は他人(ひと)のためならず、
私の精神衛生のためでもある(のは、「いとわびし」?い気もする)。