姫が京都の古本屋で買った北杜夫の「母の影」を読んだ。その中で北杜夫が自分の父親(斉藤茂吉)の歌集「寒雲」を読んで感動して、それ以来父親に畏敬の念を持つようになったという意味の文章がしばしば出てくる。そんなに素晴らしい歌集なのかと思ったが、待てよと思った。これうちにあるぞと。古本屋「あい書林」で見つけたものが本棚にあった。読んだはずだが内容は忘れてしまっていた。しかもそれは昭和十五年の初版なので、おそらく時代からしても北杜夫が後生大事にしたというのはまさにこれと同じものではないかと思う。冷静に考えるとすごいことだと思った。そんないわくつきのある歌集がうちにあるなんて!
早速読み直そうと思った。
「歌」
飴色の ページの歌は 残れども
茂吉既に逝く 杜夫もまた逝く
蔵
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