朝起きてすぐにニュースで台風の現在位置を見て驚いた。なんと寝る前に見た時とほとんど変わってなかった。どんだけ遅いん!?これは今日も帰れないかもしれないと不安がよぎった。
とりあえずホテルのチェックアウトが12時までだったのでギリギリまで粘った。それから駅に行くと、復旧のめどが全く立たないということだったので、本屋で本を買ってフレッシュネスバーガーでだらだらとランチしたり、ベンチで本読んだり、散歩したりと時間をつぶして夕方にまた様子を見に行くとまだ復旧の様子はない。今日もホテルをとろうかと迷ったが、夜遅くにマリンライナーが走るかもしれないということだったのでこれまたギリギリまで粘ることにした。
晩飯にうどんを食べてから、改札のすぐ近くで本を読みながら復旧を待った。そしてようやくマリンライナーの運行が再開したのが21時40分。もう既に岡山での新幹線の連絡は無理だった。それでもとりあえず海を渡ってしまいたかったので岡山まで行き、明朝始発の新幹線に乗ることにした。
岡山に着いたのが23時少し前。乗り継ぎ間に合わなかった人用に休憩列車が用意してあったのでそこで寝ることにした。向かい合った座席で足が伸ばせたし、毛布も借りれたのでまぁ寝れるかなと思う。なんとお茶とおにぎりの配給まであった。JRもなかなか気を使う。
いやそれにしても大変な目にあったが、これもまた面白い経験だった。人生アクシデントがあるからこそ面白い。この経験もいつかなにかで生きるだろう。
ところで、本屋で買った本「100年の難問はなぜ解けたのか」がめちゃめちゃ面白くて一気に読み終わった。これは数年前にNHKのドキュメンタリーで放送されたものの書籍化らしい。100年もの間誰も解くことができなかった数学の難問「ポアンカレの予想」を見事に解いた天才数学者ペレリマン博士は、優れた数学者に与えられる権威ある賞「フィールド賞」を辞退し、「クレイ数学研究所」が解けたものに与えるとした100万ドルの賞金も受け取らず、行方をくらましてしまったという謎にせまるもので、全編興味深く読むことができた。この本との出会いは今回のアクシデントの素晴しい産物だ。
「二百十日」
今昔 二百十日は 旅人の
足を止めるは 未だ変わらず
蔵
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