えしぇ蔵日記

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小説太平洋戦争

2011年01月21日 | えしぇ蔵的歴史探訪
年末に買った山岡荘八の「小説太平洋戦争」を読み終わった。こんなに夢中になって読んだ作品というのは久しぶりかもしれない。綿密な調査とあらゆる角度からの意見を参考に10年の歳月をかけて完成された大変な力作で、単なる小説ではなく太平洋戦争に関する極めて貴重な資料になるものだと思った。
第1巻は太平洋戦争に至るまでの経緯。第2巻は真珠湾攻撃とマレー、シンガポール、フィリピンの戦い。第3巻は運命のミッドウェーとガダルカナルの死闘。第4巻はニューギニアの戦いとインパール作戦。第5巻はインパール作戦の始末とサイパン島玉砕。第6巻は神風・神雷特別攻撃隊と捷号作戦、レイテ島の決戦、フィリピンの攻防。第7巻は硫黄島の戦いと米軍沖縄上陸。第8巻は大和水上特攻と沖縄の攻防、終戦工作、原爆投下。第9巻が終戦と連合軍進駐、東京裁判、満州の解体と引揚者の悲劇。
この9冊を読めば太平洋戦争の顛末がおおよそ理解できるようにポイントは全て網羅されている。ワシはこの作品を読んでまた少し太平洋戦争に対する認識が変わった。これまでに何度もワシらが学生時代に習った歴史というものを一度全くクリアにして学びなおすべきだと思ったが、今回もそれを痛切に感じた。一方的に提供された情報だけで結論を出してはいけない。自分の手であらゆる情報を入手し、あらゆる角度から見直さないと真実は見えない。太平洋戦争に関しても当時開戦及び終戦に関係した人々が皆鬼籍に入った現在だからこそ見えてくる新事実もあると思う。日本人はもっと日本の歴史を学びなおして、先人の足跡を正しく知るべきではないかと思う。

「真実」

民族の 栄え祈りて 花と散る
御霊に謝して 真実を知る 
 
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