10月に屋久島の宮之浦岳に登る予定にしている。そのトレーニングのために長めの山歩きをしようということで、くじゅう連山へ。
日曜日が晴れということだったが、雨の多い屋久島を想定したトレーニングなので、敢えてまだ天候が回復しない土曜日にした。
朝6時に出発。基山SAで朝食をとり、8時半に今日の宿「寒の地獄旅館」に到着。
霧雨が降っていたが、雨具を着て出発。雨が強くなったり、霧雨になったり、晴れたり、また霧雨になったりと安定しない天気だったが、今回はトレーニングなので気にせず黙々と歩いた。
坊ガツルで少し休憩して、いよいよ大船、北大船にアタック開始!かなりの急登が続くのでトレーニングは最適。
段原で昼食をとる予定で黙々と登っていたが、その途中の道が崩れている所で顔面血だらけになってる男性を発見。聞いたら5mほど滑落したとのことだった。出血はひどかったがなんとか止まった様子。足は無事でまだ歩けるということなので、サポートしつつ一緒に下山することにした。
法華院山荘までなんとかたどり着き、スタッフの方に応急処置をお願いして、救急車の手配をした。
一段落ついたところでワシらはその男性とお別れして、ワシらは予定を変更して北千里ヶ浜に登り、スガモリ越経由で下山して宿に戻った。
宿ではまずこの宿のウリである冷泉で足をアイシング。強烈に冷たいが、一気にアイシングできた。
その後、温泉で疲れを癒し、ようやく生き返った心地。
そしてお待ちかねの宿の食事。この宿をやめられない理由の一つが少量の料理がいくつも出てくる夕食メニュー。基本的に和食だが、フレンチ的な要素がちょっと入ったりもして、創作的でもある。それらをつまみにビールと冷酒。最高のひととき。
食後はゆっくり読書、のつもりが疲れ果てたせいか早々に寝てしまった。
今日はいろんな意味で疲れた。山を16km以上歩いた疲れもあるが、怪我した人を無事に法華院山荘まで送れるだろうかという心配もあり、心身ともに疲労した。だが無事に治療を受けさせて救急車の手配もできたので本当に良かった。最後に安心された表情を見た時には本当に嬉しかった。
今回は山の恐ろしさを痛烈に思い知った。もし自分が登山口からかなり離れた場所で滑落して足を骨折し、周囲に誰もいなかったとしたらどうなるだろうか? 最近は山に対する恐れを忘れていたのではないかと大いに反省した。
「山の顔」
事故の場に 居合わせて知る 山の顔
たのしうつくし のみにあらずや
蔵
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