師氏の少将、信濃へ行く人にむまのはなむけせんとて、よませたまへる
われにしも くさのまくらは こはなくに ものへときけば をしくぞありける
われにしも 草の枕は 乞はなくに ものへと聞けば 惜しくぞありける
師氏の少将が、信濃へ旅立つ人へのはなむけとして、よませた歌
私にさえ旅の仮寝をともしようと乞いもせずに旅立ってしまうと聞いて、まことに名残惜しいことであるよ。
どうして一緒に行こうと言ってくれないのか、という気持ちですね。旅立つ相手はもちろん思いを寄せる異性でしょう。
師氏の少将、信濃へ行く人にむまのはなむけせんとて、よませたまへる
われにしも くさのまくらは こはなくに ものへときけば をしくぞありける
われにしも 草の枕は 乞はなくに ものへと聞けば 惜しくぞありける
師氏の少将が、信濃へ旅立つ人へのはなむけとして、よませた歌
私にさえ旅の仮寝をともしようと乞いもせずに旅立ってしまうと聞いて、まことに名残惜しいことであるよ。
どうして一緒に行こうと言ってくれないのか、という気持ちですね。旅立つ相手はもちろん思いを寄せる異性でしょう。