今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

自分でタルトフランベ

2020年04月26日 | グルメ
フランスアルザス地方やドイツ南部で食べられている薄焼きピザなのだが
(超久しぶりに地図を観たらアルザスってもうスイスに結構近い方なんだな・・・なるほどだから乳製品が)、
調べると様々なレシピがあって、
(採用をした方を緑色に)
・生地に溶かしたバターを使うorオリーブオイルを使う
強力粉だけor強力粉と薄力粉の半々
ドライイーストを入れ発酵させるor発酵させず粉だけで作る
・本来はフロマージュブランというチーズorサワークリームで代用or水切りヨーグルト(←サッパリ)
・基本はベーコン、玉ねぎ、ソースのみだが、様々な野菜類や具を乗せる方法
具の量が少ないレシピorワリと多いレシピor滅茶苦茶に多いレシピ
先にソースに味を付けてしまうレシピor後から調味料をかけるレシピ
・ソースを適度に薄くorたんまりとソースを乗せる=焼成時間が変わってくる。
(本当は薄くしたかったが、味を付けてしまったサワークリームを余らせても困るし、ちょっとワケあって途中から沢山塗るレシピへ変更)
縁を少し曲げる四角型or楕円形や丸型
・黒コショウをかけるorかけない
1度「から焼き」をするor最初から長めに焼く
(↑理由あって結果長くなってしまったが・・・)
等etc・・・
いろいろあるのはフランスのアルザスだけでなくドイツ南部でも食べられているからなのだろうか。。。

今回、少し大き目のピッツア生地があったので(←自動的にバターは入っていない発酵させるレシピを採用ということになる)、それを使って自分が良さそうなレシピを集めた(ハイブリットな)レシピに沿いつつも、更に自分ちで作り易いように作ってみようと思う。

(最初、普通の家ピッツアが多少慣れているので、楽勝だろとたかをくくっていた・・・それが間違いのもとだった・・・涙:上手くは出来たんだが)

準備段階として焼成するオーブンの鉄板にサラダ油を塗っておく
(手で塗ろうかと迷ったが、ベタ付きを洗うのが嫌でタコ焼きとかに使うハケで)

※側面に塗る事がポイント

今回大き目に拡げる為に、(うちのまな板では出来ないから)広いテーブルで作るので、キッチンのテーブルをアルコール消毒して拭く。

打ち粉を出しておいて
(1度全体に拡げたら一カ所に軽くまとめておくとよいかも、余計なお世話だが)
ショートクラストペストリーパフペイストリー生地簡易パフペイストリービーフウェリントンに使うフィロホットウォータークラスト餃子ヌイユ等の製麺とかは本当はここでやればいいんだよなー(今回みたいに必要に迫られないとなかなか・・・

折角空気を含んで発酵しているが、麺棒で拡げていく。

鉄板の大きさぐらいまで広げていき本当はここでクッキングシートに乗せて15分発酵させる(←ピッツア生地の段階で2次まで発酵させてあるので実質3次発酵になる)のだが、急いでいるので

薄~く粉を拡げ散らし

裏返して

裏だった面にも薄~く打ち粉をして

麺棒で「優しく」クルクルと巻き込んで

英国式のアップルパイタルト(やキッシュの生地みたいに、鉄板に

拡げるとラク!!
※本来、手で紙みたいに薄く伸ばしながら成形しつつ鉄板と同じ大きさに拡げていくのだが、んなことは出来ないので!!
(今回はまだちょっとやる気もないし)

側面を少し折り上げる事がポイント
(適度にオイルが塗ってあるので早い段階なら移動も出来るし)
だから鉄板の側面にもサラダ油を塗っておいた

ここで15分発酵(←3次発酵になる)。
本来クッキングシートの上で発酵させてから鉄板に拡げるが、拡げる事は先にやってあるので(フォカッチャの様に鉄板の上で発酵させる事も出来ない事も無いだろうし)、クッキングシートの上でなく鉄板自体の上で発酵をさせてもいいのかなって。

テーブルに残った粉(少な目にしたので殆ど残っていない)をキレイにする。

手粉にしてもよかったんだけれど・・・(←まだ、そこまでの余裕がなかった)

空焼きをするレシピを採用し、オーブンを190度に余熱

空焼き3分。
(とりあえず解からないので上から2段目にした、うちのオーブンは解からない時はなんでもかんでも2段目で後は調整をする事にしている)
本来2分らしいが、紙みたいに薄くはなさそうだし、オイルを塗った鉄板の上で発酵をさせたので1分増やした

ここまでで空焼きは完了

初めてで手間取ると乳製品のソースが溶ける為、一応冷まし粗熱を取った

オーブンを250度に上げ余熱

玉ネギを切って

ベーコンを切って

私はサワークリームを使うレシピを採用
(フロマージュブランなんて近所で売ってないし=あっても買わないし、かといってヨーグルトだと味が変わってくるだろうし)
塩とナツメグと牛乳を混ぜる(本来フロマージュブランと生クリームなのだが無いので牛乳の方が生クリームより粘度がサラサラとしている為本来同量である所を結構減らす
ナツメグが苦手なので減らした。
シナモンとかナツメグ・山椒・クローブ・コリアンダー等はあまり強いと、苦手な人には本当にツライので・・・塩梅とか塩梅ってあるじゃん

シマッタ、規定量の塩が少し多かった・・・
ちょっと混乱をしてハイブリットレシピの弊害が出てしまった)
どうしよう・・・
確かにフランスを旅していた時に味の勉強の為に立ち寄った定食(家庭料理)屋さんは少し塩気が強かったが(タバコを吸う人だとガツンとした味で丁度良いんだろうけれど)、あれぐらい強いと恐らく日本人には合わない、それよりも(塩気が)強くなってしまった。

仕方ない、器を入れ替えて粘度ギリギリまで牛乳を入れつつ味の調整をしよう。
今更この為に生クリームを買いに行くのは無謀だ・・・
※折角洗い物を1つ減らせると思ったのに・・・

当初の予定より粘度がサラサラしているな~全部は乗せられないな・・・
オムレツかホワイトソース系のシチュー類のコクを足すか、何か別の事に牛乳で溶いた味付きのサワークリームは使うか・・・

少し折り曲げたフチまでソースは塗る。
その為に、側面を立ち上げてある。
(サラサラしている場合は?)、スプーンの側面で押すようにソースを移動させると鉄板にくっ付かなくていいかも。
鉄板にくっつくと、焦げるて洗うのが大変だから・・・要注意!!

牛乳で結構薄めたけれどそれでも塩気が強そうなので玉ねぎを追加
最初から使った玉ねぎが少し小さ目だったし、ベーコンは塩気がある為、玉ねぎだけなら塩気の緩和になるかな?と)

とりあえず準備完了。

途中、アクシデントがあったので、ここまではもう2度とフレンチなんてやるまいと思っていた・・・

250度に予熱をしておいたオーブンに入れ、当初の予定通りソースが薄ければ既に空焼きしてあるので3分ぐらいでいいのだが、何せ急遽、塩気を薄める為にソースの水分量が増えたので2段目で5分焼いたが

まだイマイチ水分量が多い気がしたので・・・(本来ならここで完成なのに・・・
※やはり水分が多いと蒸し焼きみたいになってベーコンがカリっとしない、本来もっとカリっとしているハズだが・・・

仕方なく、もう1度今度は(熱源に近い)一段目に入れてソースの水分を蒸発させつつ、上を焼き、

底面が焦げると嫌なので下の段に鉄板をもう一枚噛ませ、底の焦げをガード。
下の2枚目の鉄板は最終的に途中で外した、やはり底を多少はカリっとさせたい)

5分ぐらいづつ庫内を開けて状態を確認しながら、焼く。
うちの古いオーブンはパワーがややメモリより足りない・・・
気温が低い(←なんか春なのに最近気温が低いんだよなー)
庫内の扉を開けると温度が一気に低くなる
ので、
少し長めに13分~14分ぐらい(中が見えヅライので3回ぐらい開けて確認をしながら)加熱。

ベーコンや玉ねぎは焦げていないが、側面が狐色になってきたので、完成とする。
(最終的にバーナーで焼こうかと思ったが、焦げ嫌いだし、もう、その気力すら残っていなかった・・・)
大きい為、フライ返し2枚で皿に移動

皿よりデカイな・・・、ま、でもこれは側面が少しだけ折り曲がっている事が大事なので・・・

も良さ気な感じ。

皿より大きい為、ピザカッターやナイフとフォークでは切れそうもないからハサミで長細く切り、
(ピザカッターは皿が傷付きそうだし)

長細いモノを巻いて食べるのがツウな食べ方。
巻くと巻かないのでは全く味が違うんだ・・・
多分絶対巻いた方が良いと思う。

ウマッ!!?
なんこれ?、トルティーヤで巻くブリトーみたい・・・(このモチモチした食感は発酵をさせて正解だったかも)。
サワークリームもチーズみたいだし。

※あと、水分の関係で急遽、ソースの量と焼成時間を増やしたが、その分、玉ねぎが柔らかく加熱されて、
恐らく本来ならもっと玉ねぎがシャリシャリしていただろうが偶然にもフニャっと柔らかく、適度に水分を保ちながら歯に当たる事のない仕上がりになって、普通より美味しかったのではないだろうか?
(普通のタルトフランベは食べた事がないが・・・ただ加熱時間が短ければ当然玉ねぎもシャリっとしているのは必然なのかな・・・って)
これで良かったんじゃないかな・・・

偶然水分が増えて、こういうカタチで上手くいったが、これだけ美味しければ、又、作る価値はあるかな。。。
又、同じように作れるかややビミョーだが。
普通にソースが少ないVer.で短時間のVer.も作ってみたいし)
余ったソースで、もう1回作ろうかな・・・
(ベーコンも余っているし)

ただ、ベーコンが苦手なんだ(←それもフレンチが苦手な理由の1つかも)。
グリーンマークのとかだと、添加物が少なくてアタック感がやや優しいんだけれど、他のはクスリ臭くて
(今回、市販の安いのなんだ、それでもこれだけ美味しかったのだから・・・
ベーコンが苦手なだけに、ベーコンを肉やタンパク質としてではなくアクセントや調味料的に意識してやや少なく使う事を今回はより強く意識をしてみた。
(ハイブリッドな)レシピや掲載どおりだと普通のベーコンの量では強過ぎて・・・
フレンチのポイントの1つは【いかに軽さを出すか?が大事】だと(=軽快さ?)、ポールボキューズだったか忘れたけれど、誰か巨匠が残した言葉があった気がする。

外国人のとおりだけでやったら、多分、黄色人種の私達には(特に刺激に弱い自分には)、キツくて強過ぎる気がするから。
同じ日本人同士でもそれぞれ味覚のポイントは指紋みたいに僅かづつ違うワケだし、
機微と塩梅の問題だし そこが美徳だと思う。


「オマケ&空焼きしないやり方で」

空焼きしないというか、ただ忘れてしまっただけなんだけれどね・・・

生地のコシが強く(←ピッツア用だったし)硬い場合はパフペイストリーを作る要領で、最初麺棒を押し込むようにしていくと拡がり易い

冷たい場所から戻した場合、中心部分がまだ冷たかったりするので(やはり外側と内側では温度が違うのよ、こだわっている人は戻す時の事も考えて冷やす時にワザワザ「少し」平らにする人も居る)、
手の熱で逆に冷たさで固まっている生地をワザとダレさすとより伸ばし易くなってくる。

生地を広げ過ぎて鉄板に乗せてからも高さが飛び出てしまっても、ワリとずらしていける。

膨らむと嫌だから空気は抜いておきたい特に角
※15分(=3次発酵め)

今回はややソースを少な目に(それでも粘度は少し柔らか目だが
あ、シマッタ!!、空焼きをするのを忘れた!!
(仕方ない、急遽、空焼きしないレシピに変更だ!!、ピッツア造りの要領で、身体が勝手に動いて、調子に乗り過ぎた、縁や鉄板に移す工程ばかりを気にし過ぎてしまった)

今回は黒コショウをかけるレシピを試す。

結局長めの加熱(2段目250度)で、でもソースは普通より湿り気があるので15分
(20分の人も居るが縁がこれ以上やると焦げそうなので15分にした、縁の高さが結構あるので)。

やはり途中で扉を開けないので、庫内の温度が下がらない為、シッカリと焼ける

ん?、今回は巻かない方が美味しいかも・・・

このカリっとした感じは~、食事というよりファストフードっぽいな・・・
ソースが少ない場合は黒胡椒があった方が・・・(なんとなくだが・・・)

最初に作った空焼きし、熱を加え過ぎない方が断然美味しいが、なんか後の方がフランス人が好みそうなカリッとさな気がする。
バケットに通じる硬さというか)
本物を食べた事が無いからどっちが正しいのか解からんが(自分は断然最初の方)、こればかりは作ってみないと択べない

いつか答え合わせに行ってみようかな



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