今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

シングルクラストのアップルパイ2種類を比較し新しきを知る

2018年11月17日 | スイーツ
洋食チックな和食を作った後に摂れたラードが余っていて
(フランス田舎家庭料理だったら瓶に溜めておくらしいが)、
炒め物を作るかなあ?と思ったが中々作らなかったので、

林檎が余っていたし、(ビスケット系の)パイ皮1枚のシングルクラストのアップルパイを作る事にした。
ネットのレシピに多く載っているアップルパイは上下2枚のパイ皮(←しかもバター大量のクロワッサンみたいな層)を使ったダブルクラストのアメリカ式だが、

元祖、本場の欧州では本来、皮は1枚の事が多く
・林檎の下に敷くのがフランス式
・林檎の上に乗せるのがアップルパイの元祖、イギリス式。
(それがレシピ本とかに様々なレシピが出ていて統一されていない理由なんだ)

しかも角切りをそのままオーブンにかける古典的なレシピが受け継がれてきた。
(現代は日本でも煮るレシピが増えたが、本来はそのままっぽいんだ・・・イギリス料理はそこまでシンプルか!!)

で、煮るVER.と両方を作って比較してみようと思った。

砂糖と水で(←あればシナモン少々とクローブ1個を入れ、シナモンは少な目にする!!あれスパイスと同じで際限が無くなって、嫌いな人には無理な強さになってしまうまで麻痺してくるから)煮る。
最初強火→あとは蓋をして弱火でコトコト、本来は5分ぐらいでいいみたい。

その間にラードにバターを足して
(ラードを使う時は結構シツコイので少しバターを減らすと良いかも。。。)

ショートクラストペイストリーを作る。
(水はほんの少しで良いんだよな・・・)

気温が低かったし面倒だから冷蔵庫で寝かさなかった・・・でも出来たからいいかなって。
ラードが溶け易いのでなるべく手早く作業する事
※この時点で粉が和風煮物のニオイがしてヤバイかなwって思ったが、焼いたら大丈夫だった、林檎の香りの方が強いわ・・・。

林檎を角切りにしたものをそのまま耐熱皿(←グラタン皿を使った)にバラっと並べ
(ここで甘過ぎるデザートアップルなら檸檬汁をかけるレシピもある、【防ばい剤・防カビ剤の使われていない檸檬】が無かったし、酸味が苦手なので避けたが、なんでワザワザ酸っぱくしないとならん・・・って、上品にしたいならワインビネガーでも良いかもしれないが酸化防止剤入りしか持っていなかったので・・・)

適当に水を入れ(大さじ2~3ぐらいだったかなぁ・・・)

シナモンをササっと少々。
イギリス式はシナモンをあまり効かし過ぎない。
シナモンとかニッキはそんな得意でないから助かるわ

砂糖入れないのか!!!?
(ま、クッキングアップルでないし林檎自体が甘いデザートアップルだからな、クリームかけて食べるし)
カット林檎でも煮る林檎でも古典イギリス式は甘過ぎない(←こればかりは日本人は助かる、それでも外国のお菓子は甘く感じるけど・・・)。

もう片方は冷ました煮た林檎と角切りの林檎3個

耐熱皿の縁に水を塗る

それで生地をかぶせる(事前に型より大きくしておくか伸ばして余分な部分を切るかどちらかで)。

ピタっと穴が無いように縁に伸ばすイメージでやると良いだろう(イメージね、なるべく引っ張らない)。

で、ここでフランス・アメリカ(・イギリスも?)は卵黄を塗って照りを出すが
いろいろ調べると、私のよく作るスコーンみたいに牛乳を塗るらしいのだが

ここで新しい技術牛乳に砂糖を混ぜ溶かしたものを塗ると、糖分が焦げて卵黄みたいに黄金色になると判明!!

で、アレンジで自分は砂糖をただ牛乳に混ぜただけでは溶けないかな?と( color="aqua">アイシングとかフォンダンみたいにジャリっとするのが嫌いなので、温めて溶かす手もあったが)、
林檎を煮たシロップを牛乳に溶かし入れ砂糖を減らした。
(この方が牛乳と糖分の混ざり具合が良いだろう)

それを塗る
注:鉄板の上で塗るとハネて、そこが焦げた時、洗うのが大変だから違う場所で塗る事!!、全部は塗らなくていい。

で、バッテンの空気穴で蒸気を逃してあげる。

で予熱しておいたオーブンの2段目に入れ(←解らない時はなんでも2段目にしている)、

最初は200度で15分

その後、
・大きい器なら150度に落として1時間~40分
・今回は食器が小さいから200度で20分~30分追加(←実際200度のままで40分のレシピもあるから)

焦げるのが怖かったら15分の後に150度で40分ぐらいでもいいだろう、好みと経験で

お菓子作りだけれど料理と同じでそこは目分量で出来る時があるのがイギリス菓子・・・
・林檎が蒸されて火が入り
・皮が生焼けではなく
・皮が軽い黄金色になって
・余熱でも熱が入る事を想定し、
上記4つの事に気を付けて焼くと、(家によって耐熱皿や林檎の量が違うし)ワリとバランス良く迷わないで焼けるのでは?

焼いている間に、カスタード作り
(ケーキと間違えた、砂糖を先に入れてしまった・・・まあ出来るだろう、いつも卵黄2個だけれど、遊びで卵を沢山使いたくないので1個で挑戦

こんなもんかな?

さっきの塗った林檎シロップ入り牛乳も入れちゃえ・・・捨てるの勿体無いから
家庭だったら・・・結局パイをこねたボウルも小麦粉が付いたハケが入った牛乳シロップも、まとめてカスタードと同じ材料だから、ワザワザ用具を汚す事もないし、捨てる事も無い)

砂糖控え目で適当に作ったけれど・・・出来た・・・

鍋の余熱で火が入り過ぎないように皿に移しておく

(同時に水を入れて洗う時ラクなようにしておく)

お、焼き上がった・・・(しっかり空気穴をあけた方がパイが浮かばなくていい、片方は上がってしまった、林檎を煮た方だから大丈夫だけれど)

焼き立てはまだ熱い林檎が落ち着いていないので少し冷ましてから食べる

煮た方から・・・

そういえばイギリスで食べた時も、こんな風にカスタードにアップルパイが埋もれて「地球の歩き方」に「まるで潜水艦みたい」と書かれていたのと同じだなって思ったのを思い出した。
今回卵黄を1個にしてカスタードを作った量が少なかったが、もっとカスタードに埋もれていた

うん、安定した味、シナモンとクローブを少量にしたけれど、それでも効いている(特にクローブが←好みがあるからな、自分は最初、正露丸っぽいって感じたぐらいインドカレーで失敗をした)。
普通に家庭的で美味しい、(カスタードをかけるから)上のシングルクラストだけでも問題は一切無い。
※(バターやオイルを塗ったわけでも無いのに)底が焦げ付いていないし洗い物も大変じゃない

林檎の角切りの方は・・・

うっ、美味しいぞ!!、これ!!

煮たリンゴよりもキレがある、味がシャープというか!!
鋭いし先進的な感じを受ける!!
凄げぇー、これ!!

自然の味力強さダイレクトに、それでいて、ホワホワっとした優しさが羽で宙に飛んでいくようだ。

最初に人類が栽培した果実が林檎という事が解る気がする。

今まで何を食べていたのだろう・・・

因みに柿とかでも作れるしドライフルーツを中に散らして作っても良いらしい。
(ドライフルーツは苦手だが・・・良い酸味や甘味が足されるかもな・・・今度やってみよっと、まあ、なるべく引き算で)



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 誰もが嫌いなレバーを食文化... | トップ | 災害を越えた広島のグリーン... »
最新の画像もっと見る

スイーツ」カテゴリの最新記事