今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

肉の紐かけを覚え、洋風チャーシュー(煮豚)を作る。

2021年10月12日 | グルメ
(もう無理は出来ないので編集の仕方をここから変える・・・『予約投稿』)

【きっかけ】

らーめんブームの頃、らーめんの【師匠】みたいな先輩が居たので少しはらーめん屋さんへ(←近年オレンジ色はリンクのルール)行ったが、あまり外で麺食をしないので、
元々、中華のチャーシュー(叉焼)と、日本のらーめん屋さんの「ちゃーしゅー」「違い」が解からなく、
様々な料理本を観たり、
本格的な料理本を観る程、
手作りらーめんの本と見比べ、
更にNETにも様々なレシピが世の中に混在しており、
頭の中で様々なレシピが混合して一体どれが本当のチャーシューというモノなの?と何年も(深くは考えなかったが)混乱をきたしていた。

で、安かった豚バラ肉の塊が少しあったので冷凍をしておいたのだが、そろそろ冷凍焼けを起こしそうだったので、折角だから動画で肉をタコ糸で網掛けのように縛る紐の掛け方を学んでみよう!!と思った。

(何故ラーメン屋さんのは丸めたままでカタ崩れが起きないか!!???)チャーシューの根本的原理を知りたい!!というのもあるが・・・

もし、何処かで誰かと厨房に立つ時「肉に紐をかけておいて!」と指示をされた時、
「出来ません!!」じゃ、馬鹿にされたり、蹴られたり、それが原因で「生命のやり取り」にまで発展する事も男同士って絶対に無いとも言い切れない為
クリームで作る薔薇メレンゲで作る薔薇の練習ではないが、やらないと忘れてしまうだろうけれど)1回でも学んでおいて損は無いかなーって。

「昔(家で1回)やったんすけれど忘れちゃいました~」ぐらいは言えるだろうし(基本、嘘を吐けない派なので)
もう1度教わる時に、記憶をたどれば飲み込みも早い気がして・・・

【紐かけの練習】

動画を観たからって、1回で最初から上手に出来るワケないから、
食材で試す前に、タコ糸(←まだ切らない)と「(肉に見立てた)眼鏡ケース」で何度か練習をしてから行おうと思った。
(その方がまだ身に付くかも?しれないしいや、忘れるかな・・・)

数種類のやり方があるようだが、
基本的には輪っかを作る所が似ている。
キレイに出来るんだぞ!という事を観せる人の動画と、
キチンと、教える事をメインにしてくれている動画の人が居る事が解かった!!!
(↑速さや美しさよりも、ポイントをキチンと解説をして下さる方が存在する)

眼鏡ケースの上部分に、紐を巻いて型結びにするが、
今回は練習なのでこれから何度もタコ糸を解いては又0から結び直す練習を繰り返す為に、
ちょっと難しいけれど型結びにはしなかった。
(先端の後で結ぶのでタコ糸は少し長めに、繋がっているタコ糸はそのまま)

繋がっている長いタコ糸を縦にかけ

裏側に持ってきて、眼鏡ケースをひっくり返し
(いかん、固結びをしていないので、もう取れてきた)
タコ糸を下(右側)に持ってくる

手で輪っかを作り(長いタコ糸を手の外側から掛ける感じで輪を1回作って)

その輪を眼鏡ケースの頭からくぐらせていき

タコ糸を引くと網目的になっていく。

、輪っかを作り、同じ作業を繰り返すと

(まだ少し上手くいかないが)片側が網目状に
幅はもっとバランスよく。

そのまま長いタコ糸を眼鏡ケースの底に掛けつつ、又ひっくり返し

眼鏡ケース全体の長さに合わせ、「少し長めに」、ここで切る。

で、下の段の横に通っているタコ糸の下側をくくるように通し、

くくっていく

それを繰り返していく。

1番上の(本来)固結びしてある段のタコ糸にも通し

最初に固結びをした時に(少し長く)出していたタコ糸の先端と、くくってきた長い紐を、ギュッと固く結ぶ(←練習なので固結びにはしない)

なんとか下手だけれど、一応カタチにはなった・・・

裏面も。

(覚えているだけで)全部で5回ぐらいやったけれど、3回に1回ぐらい失敗をする感じかな・・・
でも、手順は理解出来た!!

【解凍をした豚バラ肉で実践】

色々なレシピを観たけれど、
和風でも塩・胡椒をする場合もあるが、アホな子の俺は今回は洋風を作るので塩・胡椒をしてみよう。
(フォークで刺すレシピある)

向きを変え包丁で薄く開いてから丸める人も居るが、今回の肉は小さいし、どうも何か違う気がして
そのまま脂身を外側にして巻くレシピを採用。
更に短くなるが、厚さはらーめん屋さんのチャーシューの幅。

うわっ、眼鏡ケースとは又違って肉は滑ったり、食い込み過ぎたり、そりゃ違う部分があるので、ちょっとだけ難しい。
タコ糸がズレ易いので自身で結び目を調整をしてから引っ張っていくと、慣れないうちは良いかもしれない。

流石にこれだけ肉が短いとタコ糸がズレ易く少し難しいかったかもしれないが、なんとか結べた・・・

素材や長短が違っていても、(角があれば)、応用が効くモノなのだな・・・(汗)

【焼く】

そのまま焼く人が多いが、温めたフライパンに脂身を置いたらくっ付きそうだったので
温めないフライパンから焼くのかな?保持しているフライパンによっても多少違うのかも)
サラダ油を敷くと、油は脂を引き出してより抽出する作用があるというレシピを読んだ事を思い出して、敷かないレシピの人との間を取って一応少し油を敷いてから焼く(正解は無い)。

表面をカリッとね

完全に火を通すレシピもあるが、後で加熱をするから完全には通さなくてもいい。

【茹でる】

少し深めの鍋に肉を移動させ

香味野菜や野菜クズをここで入れ
洋風だからニンニクの芯を取って入れてみたが、この段階では要らなかったかもな・・・ネギだと和風になりそうだから、玉ねぎにした)

水をかぶるぐらい入れ

沸騰をして軽く灰汁を取ったら、弱火にし、落し蓋をして1時間~2時間(←好みの柔らかさの時間で)煮る。
圧力鍋で煮りゃ、そりゃ早いけれど、圧力鍋は味が抜け過ぎるキライがあるし、今回は工程を「辿る」事を目的としているので、敢えてワザとジックリ鍋で炊いていき、料理の原理原則を体に身に付けてしまう事で何か今まで観えなかった事が見付かるかも・・・。

火を強くすると硬くなり、弱火でコトコト騙し騙しやっていくと、フワッと柔らかくなっていくのね!!!
串が「抵抗なく」スーッと入ればOK←多少僅か~に抵抗があるが、別にいいや、工程を知る為だし、2時間経ったから。

【(煮汁で)煮る】

肉を煮込む鍋に移して
(量が少ないので煮汁が多くなって余ると嫌だから鍋を小さくした)
今回は洋風だから、
洋風っぽいトマトジュースや塩・胡椒
もう多少和風と洋風がワケが解からなくなっていて、何故かケチャップとウスターソース・砂糖少し


少しコクが足りなかったので、先程のコトコト炊いていた茹で汁を入れるレシピを少し採用し、コクを足した。
やはり醤油の発酵の深みが足りないからなのか???

コトコト炊いていた時の香味野菜も溶け切っていなかったので食べたら美味しかったから移動させてしまえ
ニンニクは煮汁の方へ入れればよかったんだなーってここで気付いた。

まだ酸味が足りなかったので、普段使い方が解からなくて余っていたオーガニックのバルサミコ酢を少し入れ果実由来の甘みと酸味・発酵の熟成度合いを足して、再度他の調味料で味を調整。
(こういう自身の創作料理は好きでは無いのだが・・・)

煮汁が煮立ったら(落し蓋をして)火を弱め1時間~ぐらい煮ていき(2時間の人も居る)、コトコト炊いていた茹で汁が美味しかったが量が多かった、フライパンで蒸発させつつ灰汁を取りまくる。
(蓋で密閉はしない!)

落し蓋はしていたが、一応30分経ったら上下をひっくり返すと尚良いらしい。

小さいし、1時間煮たら、粗熱を取って冷ましながらジックリ味をしみ込ませていく。
(ここでは冷め方をユックリさせようと初めて蓋をして密閉をした)

冷めたら冷蔵庫へ入れ1晩寝かすと、冷えて肉が固まる。

肉が冷えていないと切る時に崩れてしまうというコツ。

【実食①・・・(最初創作なので期待はしていなかったが)】

先ず分厚く切ったが冷蔵庫へ入れておいたので冷たいので

とりあえず、どう食べようか?思案しながら煮汁の表面に固まったラードと、(やはり)溶け切らなかった絡まった玉ねぎを取り出し、

玉ねぎとトマト味のラードに分ける(=拾う)。

フライパンや鍋にキレイになった煮汁を入れ、塩・胡椒・バルサミコ酢で味を調整。

煮詰めつつ、ポークソテーのディジョン風ソースのように、
分厚く切ったチャーシューをソースへ投入し、(壊さないように)裏表温める。

ビネガーと塩で和えた野菜類と共に、皿にチャーシューを置いて、煮詰めたソースをかけ、端っこに黒胡椒を僅かに散らす。

ウ、うまい・・・!!
どうせダメだろうと期待をしていなかったが、
(ソースの味見はしていたので、それなりの味は想定出来、まぁ食べられればいいやぐらいの感覚だがったが)
こ、ここまで美味しいとは・・・
よくよく茹でて油脂分を抜いたから、フレンチとか洋食で恐らく重要そうな、「軽快さ」も、キチンとありつつ、ビタミンB群とかを豊富に含む豚肉由来のパワーを根底に兼ね備え、重厚になってしまう1歩か1.7歩ぐらい手前でギリきちんと立ち止まれている。

酸化防止剤無添加のワインとか買い置きが無かったので使わなかったからキレの方を心配していたのだが、トマトや玉ねぎ・オーガニックのバルサミコの酸味が、重厚さや脂質をみんなで引っ張って、なだらかな味覚にしてくれている感じ。

(肉質も)トロけるように柔らかいし、(なんだこれ・・・)、、すごい、一皿だ。
(ワインとか様々な良い食材を使っていたら、基本に則っり過ぎて私の腕では恐らく、1歩以上踏み越え過ぎて重厚になり過ぎてしまっていたんだろうな・・・その怖さは感じる)
それでいて「ちゃーしゅー」らしさも邪魔せず共存もしている。

【実食②】

煮汁の味付けの時に、タコ糸でテンパッテいたとはいえ、何故「先に」煮汁にケチャップやウスターソースを入れたかというと、実は、余ったトマト風味の煮汁で基本のミートソースを作ろうと思ってね、それで入れた為に更に味の調整に苦しんだのです。←洋風にしたのは最初からこれが理由←和風で煮汁とか茹で汁が余るのをもっと利用したかったから!!
(普段、隠し味とかそういうのは使わないナチュラル嗜好なので、偶に入れると迷いに迷う!!自然に作って、ミートソースを作る時に、ここで隠し味に入れればよかった・・・)
トマト味のラードで
拾い出した玉ねぎとニンニクをきざんで(←もうこれでもかと火が入っているので水分を軽く飛ばす程度)
豚挽肉(戻し過ぎた)を炒め

薄力粉を炒め、煮汁と蒸発させ濃厚にした茹で汁(徹底的に灰汁を取ったので冷蔵庫でラードは固まっていなかった)を混ぜ、ぬるく温め、一気に投入し、グラタンの様にミートソースへ

煮詰めていくとトロミが付くので、塩・胡椒で味を整え、オリーブオイルと無塩バター少々でリゾットのモンテのように仕上げ少し寝かす。

食べる時に、一応チャーシューなのでバーナーで炙って

もう2枚はレンチンで軽く温める事を「試す」(20秒)。

鍋でパスタの茹で汁を加えながら温め伸ばしたミートソースとパスタを皿に盛り、
チャーシュー麺のように(今回は薄く切ったが・・・)
炙りチャーシューと、
レンチンでほのかに温かいチャーシューを乗せ

あくまでもチャーシュー麺の基本を崩さないで合わせて盛ってみたが・・・

単体では美味しいのに、
炙りチャーシューは(加熱分塩分濃度が増して)絶品だったが、レンチンはイマイチだった。
ミートソースはそれなりに美味しかったのに・・・
チャーシューもミートソースもそれぞれが「主役になろうと」し過ぎて、美味く相乗効果を出す事は出来なかった。
(別々に食べればよかった・・・)
炙りチャーシューは、僅かに炙りベーコンっぽくなったけれど、それでもチャーシューの枠からは出ていないから・・・

【まとめ】

今回、チャーシューの定義が解かった気がした。
中華のチャーシューは北京ダックやケバブみたいに焼く叉焼(読んで字の如く)
らーめん屋さんの美味しそうな、かぶり付く「ちゃーしゅー」は、ほぼ「煮豚」の認識にすれば「区別」はし易い!!
だから最近、チャーシュー(叉焼)の表記が、平仮名で「ちゃーしゅー」とか「豚」とかの表記なのかもしれないそれでも意味が通じるし。
と改めて(アタマだけでなく)身をもって「も」理解を出来た!!

調べたら以前、今回とは少し違う作り方で叉焼を2種類作っていたが、今回ほど明確になった事は初めてだった。

調べたら、チャーシュー用のネットや、1回で捨てたり、洗って煮沸をしなくても済む、鉄で出来たチャーシュー専用の網もあるようだ・・・
(マジかよっ、なんの苦労だったんだ・・・)

瞼を閉じると、チャーシューの紐掛けの輪っか(の手)と、チャーシューを巻いた断面の渦が目の奥に浮かぶ。
もうチャーシューはやりたくねー

【オマケ①】

冷蔵で一晩固めたら、保存をする時、紐は先に切ってしまっていい。

これも「瞬間」迷って「改めて」調べた事なので。
(読んだ人が最後の最後まで迷わない様に・・・)

【オマケ②】

連続だし、和風でシッカリ濃い味付けにしていないからアシも早いだろうから、早めに処理をしてしまわないとコンフィクラリファイドバターツナ類と違って悪くなってしまうのだが・・・
流石に飽きた・・・
(そりゃ、これだけチャーシューってモノについて特化し続ければ・・・)
小人数とか1人だと、今回のような「量」(=肉の大きさ)で丁度いいんだな・・・
(まさかチャーシューで飽きる日がくるなんて思いもよらなかったが、実際にやってみるとこういう感覚になるんだなー)

なのでミートソースに端っこ場も含めサイコロ状に切って入れ、温めつつ・・・

ロングパスタだとチャーシューの油脂が加えられたミートソースが絡み過ぎて少し重くなるだろうからショートパスタと合わせてみた。
(器は洗い物を1つでも減らしたいから、ミートソースを入れていた器を便利そうな事シリーズでも書いた温め方で温めてからぶち込んでみたどうせ自分が食べるのだし)

温められたチャーシューもトロトロだし、味も乗って、ショートパスタも軽快!
止まらなくなる美味しさだった。←本当は自身が作った美味しいモノを美味しいと大きく出さないタイプなのです。
キノコ類を炒め合わせても面白かったかもな・・・

(別皿に取り分け)EXオリーブオイルをふると、それぞれの素材が引き立ち過ぎて、美味しいんだけれど逆に全部がオリーブオイル~でサラダみたいな感じになるので、
懐石みたいなフレンチの前菜(オードブル)とか少量なら良いのかもしれないが
食事としてなら、EXオリーブオイルを足さない方が、素材の味がそれぞれに上手く「重複作用」をしまくり日々の「糧」「食事」として成立をするイメージになった。

いや、もう洋風のちゃーしゅーなんて恐らくやらないけれどね(汗)
らーめん屋さんの和風の方が、ご飯に乗せたり、それこそパン中華饅の皮で挟んだり、家庭での汎用性が高い。(気がする・・・)

(これ1回で終わるのが素人・続けるのがプロなのだろうなって)
だから「やるんだろう」なー



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