社長つれづれ日記

私を深め、身近な人を、社員さんを、
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個人面談

2006年01月31日 | 仕事
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 今日は出張も無く、普段通り会社に出社することができました。先週から韓国出張、東京日帰り出張と続きましたし、夜は夜で会議があったりで、少々疲れ気味です。

 今日は午前中、ITソリューション営業部の芳野君と、今春で退職をする松田君の二人の個人面談を行いました。

 芳野君は、昨年春に我が社に入社をしましたが、なれない営業配属で色々苦労をしたようです。昨年の7月に一度個人面談をしていますが、今回の面談はそれから半年たった彼の成長を互いに確認する面談となりました。彼の自分自身に対する評価は控えめな評価ではありましたが、半年間の取り組みや考え方、現在の問題意識等を聞いていると、やはり、苦労しながらも確実に成長しているようです。特に現状の自分を振り返り、上司や先輩をしっかり見習う必要性を話す姿は、大変好感の持てるものでした。私は、20歳代は色々苦労をしたほうが、後々のためになると思っています。前向きな気持ちを失わず、頑張ってほしいと思います。

 もう一人の松田君は、残念ながら今春で退社です。彼は我が社に入社をして12年になりますが、色々会社のために頑張ってくれました。今回のことは数年前から予測していましたが、いざ退社が近づくと寂しくなります。年初の抱負発表の折も、彼が目を熱くして言葉を詰まらせていたのを思い出します。大変残念ですね。彼の今後は、家業のお寺を引き継ぎお坊さんになります。残すところあと2ヶ月ですが、後輩との引継ぎや営業ノウハウの伝授など、しっかりやってもらうようお願いしました。今回の面談は仕事の話に終始しましたが、彼とは、ゆっくり、送別会の折にでも、懐かしい思い出を色々語ることとしましょう。

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 日中は来客の対応をしたり、たまっている雑務を色々しておりました。

 夜は愛媛県中小企業家同友会の理事会がありました。居酒屋で懇親を深めながらの理事会でしたが、私が発表をした愛媛同友会10年ビジョンのことで、色々熱い議論が交わされました。本当にこのビジョンが実現できるのかということも含めて、色々な意見が出ました。皆さんの意見を参考にしながら、今後、さらに会員がやる気になるようなビジョンを、委員会メンバーと共にまとめてゆきたいと思います。理事の皆さん、今後ともご協力よろしくお願いいたします。



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自己規律にある

2006年01月30日 | 仕事
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 私は以前、”私の好きな言葉”を挙げてくださいというので、「志を如何に守り抜くかは、格別の工夫は無く、日常茶飯事の自己規律にある」という言葉を挙げさせて頂きました。これは司馬遼太郎の小説「峠」に出てくる、主人公「河井継之助」の言葉です。そして、この私の好きな言葉は、株式会社ローヤルの鍵山社長が言われている「凡事徹底」ということで磨かれると思っています。

 私は一日の中に、自分なりの”決め事”を持っています。もちろんこのブログを書くこともその”決め事”のひとつです。それから、朝起きてラジオ体操をするなどということもその決め事です。また、細かいことですが、神棚に手を合わせて「家内安全、商売繁盛、・・・・」、そして、仏壇に手を合わせて「行ってきます・・・・」等など、日常の中にその”決め事”を盛込んでいます。

 しかし、やはり、忙しかったりで”バタバタ”のときは、その決め事が疎かになります。そういうときに心に言い聞かせるのがこの二つの言葉です。

 (志を如何に守り抜くかは、日常茶飯事の自己規律にある)

 (こんなことでは、あなたの掲げている高い目標は達成できないよ)

 (自分で決めたこの決め事、凡事徹底、毎日こつこつとやっていると、きっと後でよかったと思うことが来るから)

 (凡事徹底、さあ、しっかりやろう)

 今日の朝は時間の都合でラジオ体操はできませんでしたが、こんな会話を自分の中でやりとりしながら空港に向かいました。怠け心に負けるときもあるのですが、何とか、不完全ながらも、よろよろしながら決め事を続けています。そして最近は、自分との約束を守り、やり続けることで少しずつ自信にもつながってくるということを実感しています。

 この二つの言葉は私を励ましてくれています。

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 今日は、朝一番の飛行機(7時45分発)で東京に向かいました。目的地は筑波大学です。筑波に着いたのが11時40分でしたので、結構時間がかかりましたよ。筑波大学は私の息子が入学していますが、今日は彼に会うためではありません。今後につながる重要な案件のためです。大切な取引先のYさん他2名と一緒に訪問をしました。色々楽しみな話ができましたが、この件に関しては、いずれ紹介できるようになればそのときの報告しますね。

 日帰り出張でしたので、帰ってきたのが夜の8時40分でした。それから急いで会社に帰り、月例の全社会議に出席をしました。専務にお願いをしていた「我が社の存在意義を明らかにする」というディスカッションについては、熱心に議論がなされていたようです。どのようなところにまとまったかの報告を聞き、先日の幹部会で行ったこととほぼ同じ方向性だったので、安心をしました。ディスカッションのプロセスで「我が社の存在意義」が全社的に深まったことと思います。

 全体会議の後、事務処理をして会社を出たのが11時過ぎでした。ITソリューション営業部とセールスエンジニア部の一部はまだ残って仕事のようでした。本当に遅くまでご苦労様でした。

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帰国

2006年01月29日 | 仕事
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 今日は韓国三日目です。飛行機に乗る時間まで、ソウル市内の観光をしました。

南大門
東大門
韓国携帯ショップ(休み)

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 空港にあるSKテレコムのショウルームです。ユビキタス社会のイメージを演出していました。

SKテレコム
ユビキタス1
ユビキタス2
ユビキタス3

 ソウルを出発し、松山空港に着いたのは夜7時40分でした。

 会社に戻って明日の東京日帰り出張に備えました。思ったほど机の上に書類はなく、留守中のメールの処理と出張の準備をして、夜の12時前に自宅に帰りました。忙しく一日が終わってゆきます。明日からも、まだまだ、忙しい日が続きます。

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韓日交流

2006年01月28日 | 仕事
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 今回の韓国出張の目的ですが、韓国のIT事情を知ろうと言うことが主な目的でした。そして、今回の私たちのメンバーの中には、韓国のサムソン・オフィス・コンピューターで働いていた夏山さんが同行をしていてくれたので、通訳の面でも安心でした。また、現地の夏山さんのIT関連の友人を紹介していただいたりで、大変有意義な時間が過ごせました。

 それから、初日に金さんと食事をしましたが、その時に、今後の韓日のIT交流についても楽しみな話ができました。

 金さんは現在韓国外務省の役人ですが、2年前までは、昨日のブログでも紹介した通り、日本に滞在していました。日本と韓国の橋渡しをするということで、韓国IT企業の日本進出の手伝いや、韓国企業と日本企業の業務提携の仲立ちをしたりと、積極的な活動をしていらっしゃいました。私が所属する愛媛県IT推進協会でも、協会が主催する愛媛県ITフェアの折には大変お世話になり、開会式では来賓としてご挨拶を頂いた経緯もあります。

 その金さんと久しぶりに韓国でお会いすることとなり、忙しい時間を割いて頂いての会食でしたが、大変話が盛り上がりました。

 結局、今後、韓国IT企業と日本IT企業とで定期的な交流を持とうと言うことになりました。最初は双方5社程度の中小IT企業でやろうということで、その仲立ちは金さんがやって頂けるということです。そして、今年の夏くらいに、先ずは韓国にて行おうということになりました。その後、今度は日本で開催ということで、交互に交流を深めていこうということになりました。

 まあ、これからどんな交流ができるかは今後のお楽しみということですが、韓国と日本の技術が相まって、新しいビジネス展開ができるようになれば、色々な意味で良いことだと思います。焦らず取り組んでいきたいと思っています。

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 今回、私たちは大変タイミングが良くて、きれいなライトアップを見ることができました。神戸や東京でやっている「ルミナリエ」のようなものですが、ソウル版「ルミナリエ」も大変すばらしいものでした。






 
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韓国出張

2006年01月27日 | 仕事
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 今日は午後から韓国出張です。午前中出張の準備をして、午後、会社に立ち寄り、松山空港に向かいました。

 韓国は松山空港から飛行機で一時間ほどのところです。東京に行くより短い時間でいけます。そう言う意味で大変私たちに近い外国です。

 今回は私と、パワーネットワークシステムの夏山社長、フェローシステムの三好社長の三人で韓国に向かいましたが、3社ともIT企業ということで、今回の目的は韓国のIT事情の視察ということでした。



 一時間ほど飛行機に乗ると、ものすごく立派な(大変広大な土地に、近代的な空港設備があります)ソウル空港に着きました。さすが韓国のハブ空港らしく、何本もの滑走路があり、国際空港らしい建物の造りとで、そのすばらしさに感心しました。 

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 空港に着くとタクシーで市内に向かい、一昨年まで韓国領事館の広島駐在所にいた、金さんと面会しました。

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 これから後は、日本に帰ってから、ゆっくり報告いたします。帰りは日曜日の夕方となります。

 
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笑って愛して

2006年01月26日 | 仕事
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 今日は昨日に引き続き個人面談がありました。今日の面談者はショップの重藤マネージャーです。彼は、昨年秋からショップの専任マネージャーに返り咲きました。ショップ部門の強化を図りたいということで、ソリューション営業を兼務していたのを、先任のマネージャーになって頂きました。専任になったことで、業務に集中することもでき、業績もだんだん良くなってきています。スタッフも人材がそろってきたこともあり、これからのショップ部門が楽しみです。

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 夜は愛媛県中小企業家同友会の松山支部例会が開催されました。愛媛大学教育学部の山本万喜雄先生です。テーマは「笑って愛して」でした。



 先生との出会いは、私が愛媛県中小企業家同友会へ入会した時でしたので、もう20年が過ぎようとしています。先生の子育ての姿勢や教育に対する基本的な考え方は、20年前と変わりません。そう言う意味で、大変手間のかかるテーマを、こつこつと、地道にやってきています。そう言う姿勢が、大変尊敬できると思っています。これからも私たちに、教育の原点を色々ご指導頂きたいと思っています。

 我が社からはITソリューション営業部の野上次長以下数名の社員さんが参加をしていましたが、子育ての面や社員教育の面で色々学ぶ点があったのではないでしょうか。忙しい時間を塗っての研修会参加、ご苦労様でした。

 
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我が社の存在意義

2006年01月25日 | 仕事
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 「自社の存在意義を明確にする」
 これは、先日東京で行われた経営者セミナーにおいて、私が問題意識に上げた項目です。

 我が社には経営理念があります。が、しかし、全社的な理解やその意味付けにおいて、さらに深めて行く必要があると、以前から思っていました。そして、あのライブドア事件もありましたし、丁度良い機会ということで、社内で「自社の存在意義を明確にする」というディスカッションを行うことにしました。

 そして、今日は月次の定例幹部会でしたので、その中で、「我が社の存在意義は何か」ということについて、ディスカッションの場を設けました。幹部10人いましたが、それぞれに、「我が社の社会における存在意義は?」「我が社は何のために社会に存在するのか」などについてレポートを準備してもらい、それをもとに行いました。ただし、レポートについては「現状の経営理念を横において考えてほしい」ということも、付け加えておきました。

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 色々意見が出ましたね。

 なるほどな、と思ったのは、その存在意義を考える場合の立場の違いです。「社員」の立場から考えた「我が社の存在意義」であったり、「顧客」の立場から考えた「我が社の存在意義」であったり、そして、「求職者」であったり、「取引先」であったり、「社会」であったり、etc、それぞれの立場において我が社の存在意義は力点が変わってきます。こうやってディスカッションを深めていくと、いろいろなことが見えてきます。

 かなり議論を深めましたが、結局、大きく四つの立場で「我が社の存在意義」をまとめることができました。現状の我が社の意識レベルでは、「顧客」「社員」「取引先」「社会」の四つです。そして、それぞれの立場から見たその内容は、今まで我が社が大切にしてきた経営理念から逸脱せず、ほぼ整合性の取れたものでした。、

 今回幹部会でやったことは、来週予定している月例の全社会議でも同じことをやろう、ということになっています。全社でディスカッションをすることで、より経営理念が深められると思います。楽しみです。

 ところで、午前中はITソリューション営業部の野上次長の個人面談でした。かれは、昨年、年間MVPに輝いた社員さんですが、今回の個人面談でも確実な成長振りが見られ、今後が楽しみになっています。担う責任も重くなっていますが、それに負けず、がんばって行ってほしいと思います。

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ITだから

2006年01月24日 | 仕事
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 「♪ なんとなーく、なんとなーくぅ~ ♪」といいますか、すっきりしたというか、詰まっていたものが出たというか、そんな気持ちです。昨日のブログは、無茶苦茶無機質なブログとなりましたが、小説編を止めたせいで、本人的に言うと大変楽な気分です。

 でも、昔は体育会系(剣道部)でしたので、しごかれたり自分を追い込んだりすることに、ある意味快感を覚えたことから考えれば、本来の快感は得られていないのかも・・等と、へんな事も思っております。



 変なことついでに言うのですが、あの「ほりえもん」にも変な気持ちにさせられました。

 わが社も一応IT業界の端くれですので、多くの同業ITの意見にある「ライブドアはITではない」という意見には、「一緒にされたくない」という気持ちの部分で、まあ、理解できます。

 しかし、「ライブドアはITではない」とはいっても、「ITだから、ああなった」ということも言えると思うのです。

 実際、この情報化社会におけるITの先進性とか将来性、新規性、それから今後の見通しから言えば、投資家の投資意欲を駆り立てるものがあるでしょうし、マスコミもそれを増幅するし、とにかく、周りがITであったライブドアの評価を必要以上に高くするなかで、このような結果になったと思うのです。その昔、○○通信とか言うのもありましたが、これもITとして過大評価され、実態と会わなくなったところで、そのしっぺ返しは多くの投資家が食らいました。

 周りに創られた大きな姿に、あの「ほりえもん」は自分の大きさを見間違いました。実態と合わない評価がなされたという点においては、まさにバブルだったということです。そして、無残な結末ですね。

 ITはバブルにつながる可能性を秘めていると思います。要するに等身大の評価を得られにくいということです。先進性とか新規技術、セキュリティ、インターネット、次々と出てくる新規技術やシステムに、社会の理解はついてゆけていません。

 伝統的なビジネスモデルは歴史の中で教訓を受け、「プロダクトアウトからマーケットイン」という変革がなされてきています。しかし、まだまだIT業界は「プロダクトアウト」だと思うのです。そういう意味で、市場で鍛えられていない、未成熟な業界だといえるでしょう。

 なんか、えらそうなことを書いてきましたが、とにかく、「ほりえもん」になる可能性を、IT業界で仕事をする以上秘めていると、思っているほうが身のためだと思っています。「ITではない」=「他人事」ではない、「ITだからああなった」=「自分事」、あの教訓から学び、そして実体の伴わないITにならないようにと思っています。

 バブルはその主役であった企業も、そして、それを取り巻く投資家にも、夢を見させてくれるとともに手痛いしっぺ返しも食らわせます。過去に、何度となく、私たちは経験してきました。学ばないといけませんね。

 「ほりえもん」はこの社会の産物ですね。



 今日は取引先銀行の支店長が来社されました。またまた、わが社のことを考えての情報提供です。この支店長さんは、度々我が社に訪問をいただきます。現場に出向く支店長さんには頭が下がります。せっかく応援していただいているのですから、しっかり、期待に沿えるような結果を残して行きたいですね。これからもよろしくお願いいたします。

 夜は経営研究会の新年度最初の理事会でした。マルブンの真鍋会長が昨年に引き続き会長をされます。熱心な会議になりました。

 

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四国の連携

2006年01月23日 | 中小企業家同友会
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 今日は高松への日帰り出張です。副代表理事である私と、愛媛県中小企業家同友会事務局長の鎌田さん、松山支部の幹事長(松山種苗センター社長)玉井さんの三人で、「中小企業家同友会四国地区連携会議」という会議に参加をしてきました。

 愛媛県中小企業家同友会が創立20周年になりますが、この20年間、四国が連携しての会議というのは一度も開催されたことがありません。今回はじめての四国合同会議ということで、大変有意義なものとなりました。

 会議の内容というのは、ひとつは会員増強がテーマでした。もうひとつは、今年徳島で実施される青年経営者全国交流会の、四県協力体制の構築でした。問題提起に関しては、香川同友会の三宅相談役が「香川の会員増強の実践と課題」に関して報告され、各地同友会共々大いに刺激を受け、更なる会員増強の意欲を確認しました。

 また、青年経営者全国交流会の協力体制ですが、各地同友会の参加人数の確認や、各地の青年経営者全国交流会取り組みの経験談なども発表され、当事者である徳島同友会は大変参考になったようです。

 今回の会議ではお互いの同友会運動に対する取り組み姿勢や、組織問題に関する課題が明確になり、大変良かったと思います。愛媛県中小企業家同友会でも、今後の会員増強に関するヒントが沢山あり、これからに十分活かせる会議になりました。早速今回の会議で得たことを、明日から実践してゆきたいと思います。

 帰りは中同協の平田事務局次長も一緒で、四国経済産業局に訪問し、夜、8時半に松山に帰ってきました。

 皆さん、お疲れ様でした。

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初心に帰る

2006年01月22日 | ノンカテゴリー
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小説を書くには、「書く視点」があるらしく、一人称的視点、二人称的視点、三人称的視点とあるそうです。そして、今まで私ががいていた書き方は三人称的視点で書いていたということだそうです。三人称的視点は「神の目の視点」とも言うらしく、文章の背景が良くわからない場合、どうしてもよそよそしい感じが否めないようです。当然文章表現に乏しい私においては、背景をうまく表現することができず、何人かの感想のように「内容が身近でなくなった」などの声が聞かれました。

 以前にも書きましたが、そもそもこのブログは「社員さんとの情報の共有」が目的です。別段小説風である必要はなく、いく人かの社員さんの評価にもあるように、「社長の素直な気持ちが伝わります」といった評価のある、以前の書き方で十分でしょう。

 今回の「小説風」への挑戦は、私なりに「読みやすいブログを」と思ってやったことですが、あまり読みやすくないという評価であれば、ここは素直にそれらの意見を受け入れ、元に戻すほうが良いでしょう。

 私としては、「やり始めたことなのでもう少し続けなければ」という気持ちもありますが、意地を張らないほうが良いでしょう。

 昨日、私のよき理解者でもある友人の柴田さんがコメントをくれました。「小説風」を応援してくれるコメントでしたが、お気遣いをありがとうございました。せっかくのコメントですが、今回は以前のブログに戻すことにしますね。楽しいコメントをありがとうございました。

 ということで、2週間足らずの短い「小説作家」への挑戦でしたが、「性に合わず」でした。

 「栄一は、栄一らしく」ということで、小説編は終わりです。明日からも、社員の皆さん、よろしくね。

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検索サイト

2006年01月21日 | 仕事
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*この日記は日々の行動を小説風に書き留めたものです。


平成18年1月21日(土曜)晴れ

 栄一が小説風ということでブログを書き始めて、10日が過ぎようとしている。その間、栄一は何人かからこのブログについての感想を聞いている。

 「前とあまり変わってないような気がするんだけど」
 「前の文章に栄一と付けただけじゃない」
 「大変だね、書くの・・・」
 「前の方が書き手の素直な気持ちが伝わったと思うんだけど・・・」
 「あれ、そういえば、文章に何々・・・というのが多いですね、あはは」

 栄一はそういった言葉を聞くたびに、やめておけば良かったと、後悔している。そして、自分に言い聞かすように、やり始めたことだから、もう少し続けてみようとも思っている。

 (小説を書くということを安易に思いつきすぎた。そもそも、自分の学生時代を振り返ってみても、理工系の勉強は一生懸命やったが、文系の勉強は全く横に置いていた。国語だの文学などという勉強は、好きくないと思っていた。それなのに、何を血迷ったのか、くくくっ)

 栄一は一昨日まで参加していた、経営者セミナーでの会話を思い出していた。

 (しかし、みんな人ごとだと思って好きなことを言ってくれる。こっちは一生懸命書いているのに、もう少し気を遣えよ・・。特に三好は落胆の顔をして言っていた。優しく微笑みながら言ってくれれば、少しは気が楽になるのに・・。全然気を遣わないんだから。俺だったら年上の先輩にはもう少し言葉を選ぶし、気を遣う。)

 栄一は八つ当たりしているという自覚は持っている。しかし、自分の気持ちが収まらないのだ。

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 栄一は午後から会社に出社した。専務の坂野と摂津が一生懸命仕事をしていた。自動車部門の徳永も出社している。年度末の3月に向かって、仕事の追い込みになっている。栄一の方も溜まっている仕事の処理に会社の出てきた。今日、明日とやっておかないと大変になるということからだ。

 栄一は夕方会社を離れ、もう一度仕事のために会社に戻っている。もうすでに坂野と摂津と徳永は退社をしていた。入れ替わりにシステム開発の日下が出社をしている。

 日下が栄一のところに近づき、いつもの冷静な顔でおもむろに言う。

 「社長、いつもブログは見ているのですけど、個人的には前の方が良かったと思うんですよ。前の方が、社長の気持ちが素直に出ていたと思うんですけど」

 栄一は、(また言われた)と、一瞬心が動揺した。栄一は気を取り直し、ここは気に障った顔をしてはいけないと、何事もないような顔で対応する。

 「あぁ、そう、なかなか難しいんだよね。まあ、もう少し、見ててね。見なれてくると、もっと良くなってくるから」

 栄一は「見慣れる」という問題ではない、「内容の問題」であるということをわかっている。それだけにつらい。心ここにあらずということか、栄一が日下とする会話は上滑りとなっている。

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 栄一は、夜12時を回って帰宅をした。妻の理香がパソコンを見ている。

 「あのー、ブログだけど、前の方が良かったと思うんだけど・・」

 栄一は、仕事疲れが幸いしてか、脳が反応しなかった。

 栄一は黙って理香が見ているパソコンを交代し、検索サイトに”小説の書き方”というキーワードを入力した。

 栄一はしばらくじっとパソコンを眺めている。

つづく

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これから

2006年01月20日 | 仕事
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平成18年1月20日(金曜)晴れ

 (どういう風に言ってあげれば、彼の成長につながるだろうか)

 栄一は、会議室でITコンサル・コーディネート営業部の摂津と向かい合っている。今日は摂津との、個人面談の日である。

 摂津は、栄一の松山青年会議所時代の四歳年下の後輩である。青年会議所時代は同じ委員会で活動したこともあり、まちづくり運動を通して色々議論や活動をした、十五年来の良き友人だ。

 昨年10月、今まで勤めていた会社を辞め、栄一の会社に入社した。摂津は、以前からIT関連の仕事がしたかったこともあり、また、栄一にとってもコンサルティング部門の強化を考えていたこともあり、互いの考えが合ったことで、入社に相成った。

 「少しは仕事に慣れたかい?」

 摂津は少し言葉を選びながら、

 「今は専務から言われたことを一生懸命やっています。少しずつ、顧客との関係や仕事の進め方が見えてきましたが、自分が主体的に仕事ができるようになるまでには、もう少し時間が必要です。」

 色々なやりとりをしながら、面談は進んでゆく。栄一はその途中、何度か日頃気がついた摂津に対する指摘事項を伝えようと、タイミングを見計らった。しかし、結局、言うのをやめた。

 (今は新しい職場に慣れようと一生懸命仕事に取り組んでいる。坂野専務の評価も、そのことで坂野専務自体の仕事がやりやすくなったという。今は細かいことを言わないで、大きな目で彼を見てゆくことが大事だろう。)

 栄一はいくら仲の良い友人ではあっても、経営者と社員という関係や、上司と部下という関係についてけじめをつけなければならないと思っている。互いに甘え合うことのない、建設的で良い関係をこの先も築き上げていくことができれば、後になって振り返った時にうまい酒が飲めるのではないかと思っている。

 (頑張ってほしい)

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 栄一はあわてて会社を後にする。愛媛大学法文学部長室に車で向かう。部屋を開けると湯浅学部長と愛媛県中小企業家同友会の鎌田事務局長がいる。

 「産学連携の事業について相談をしたいんだけど・・・」と湯浅学部長が言う。

 栄一はここぞとばかりに、

 「色々同友会は活動をしていますから、連携できる材料は色々ありますよねえ、鎌田事務局長」と、鎌田に発言を求める。

 鎌田事務局長は少し下唇を前に突き出しながら、そして、しっかりとした口調で、自分の考えている産学連携のプランを語りはじめた。

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 今日の栄一はバタバタしている。四日間会社を空けたせいか、ショップ責任者の重藤からの相談があり、銀行の訪問あり、伝票決済の印鑑あり、面談、打ち合わせなどで、あっという間の一日だった。

 途中、セールスサポート部(総務部)木浦のにこやかな顔を見て、ほっと一息ついた。

 「社長、ここに沢山書類が溜まっていますから、見ておいてくださいね」と木浦の早速の言葉である。

 栄一は「あっ、あぁ」と、我に返って返事をする。

 (あははは、しっかりしている)

 木浦の抜かりのない優しい言葉に、栄一は再び仕事に向かうのであった。

 木浦はにこりと微笑んでいる。

つづく

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2006年01月19日 | 仕事
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平成18年1月19日(木曜)くもり、東京出張から帰松

 羽田発松山行き、ANA599便、ほぼ満席の飛行機が着陸態勢に入る。冬のこの時期は、風が強い。乗客が400名以上乗れる大型ジェットでも、着陸態勢に入ると大きく揺れる。

 (あまり気持ちの良いものではないな)そう思いながら、栄一は目を瞑っている。

 定刻より少し遅れて、21時少し前に、松山空港に着く。

 空港から歩いて5分の距離に、栄一の会社がある。入り口ゲートから建物を見ると、まだ会社には明かりが点いている。

 (よく仕事をやっているな。誰が残っているのだろう・・・)

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 栄一は、社員の「ご苦労様です」、「お疲れ様です」の暖かい声を聞き、疲れていた気持ちを少し癒している。

 デスクトップパソコンの電源を入れ、ノーツに溜まっているメールに目を通した。四日間会社を空けたためか、かなりメールが溜まっている。携帯電話に転送をかけ、その場で対応しているものもあるが、対応しきれなかったものに関しては、手際よく返信メールを書き、対応している。

 栄一は雑務を終えた後、一息つきながら、この三日間のセミナーの振り返りをした。



 (三日間の講師全員が70歳以上の講師だった。全員に共通する特徴は活力があるということ、けっして老いていないということ。そして、高い使命感を持っているということだ。また、戦争体験ということも講師全員に共通することだろう。若いときの戦争の苦労は、いろいろな意味で講師の精神を強いものにさせている。)

 (講師全員から、それぞれの哲学を感じることができた。人生観や職業観、宗教観などを学んだ。感謝とか、謙虚とかいう言葉も、講師の体験談から、その深い意味を感じることができた。)

 (あらためて、経営理念のもとに企業経営を行うことの重要性を再確認した。とくに、企業の社会における存在意義については、わが社で再度幹部と話し合う必要があると思う。わが社の存在意義を問うことこそ、わが社の道を歩むということにつながる。道なき経営は、薄っぺらい。)

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 栄一は自宅に帰る車の中、テレビから流れてくるライブドアのニュースに耳を傾ける。

 (まだまだIT業界は未成熟な産業だ。社会から本当に信頼を受ける産業とはなっていない。まだまだ歴史を築いてきた産業と比肩するには時間がかかる。しかし、ITが社会の中で必要不可欠なものになって行こうとしている事も、否めない。IT業界の一員として、その責任を感じつつ、企業経営に努力してゆくべきだろう。ライブドアは他人事ではない・・・)

 栄一は進行方向をじっと見つめ、車のハンドルを再度しっかり握りなおした。

つづく

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生きるということ

2006年01月18日 | 経営研究会
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平成18年1月18日(水曜)晴れ、東京出張中

 村尾靖子が少し語調の強い、そして、訴えるような声で、蜂谷彌三郎のクラウディアに宛てた手紙を朗読する。

 つづいて、その蜂谷に返したクラウディアの手紙が朗読される。

 そして、蜂谷彌三郎本人が、「極限状態の中で人はどこまで戦えるのか」というテーマで、 終戦後、スパイ容疑という いわれ無き罪で50年以上もソ連に抑留され、強制労働と、寒さと、極限の栄養失調で生死をさまよい、その最悪の環境の中にあっても日本人としてのプライドを捨てなかった、蜂谷自身の人生を語った。

 蜂谷はソ連抑留中、一人の女性、クラウディアと知り合い、一緒に生活する。そして、このクラウディアから励まされ、生きる勇気を与えられる。

 ソ連での生活が50年以上たった時、出征する時に結婚していた日本人の妻、久子の消息が確認される。

 「他人の不幸の上に、私だけの幸福を築きあげることはできません。」

 そう言って、クラウディアは蜂谷を日本に送り帰す。先の手紙のやりとりは、日本に蜂谷を返した後、十年以上時間が経過しての、互いを思い合う手紙である。現在の蜂谷は85歳をこえる年齢になっている。

 栄一は涙が止まらない。そして、会場の中でも、目を熱くする参加者が多くいる。

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 昨日に引き続き、1000人を超える経営者が学んでいる。ほとんど退席者無く、真剣なまなざしの経営者たちが、ここにいる。

 学びはさらに三日目へと続く

つづく

*村尾靖子 ノンフィクション作家

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鳥自ら金色となる

2006年01月17日 | 経営研究会
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平成18年1月17日(火曜)曇り、東京出張中

 「自分には自分に与えられた道がある
  広いときもある せまいときもある
  のぼりもあれば くだりもある
  思案にあまる時もあろう
  しかし 心を定め 希望をもって歩むならば
  必ず道はひらけてくる
  深い喜びも そこから生まれてくる」

 ゆっくりと、そしてしっかりと松下幸之助翁の「道」という詩が朗読される。

 東京お台場、メリディアン・グランドパシフィック東京のパレロワイアル(大宴会場)、1、080名の参加者が6人がけのテーブルを囲み、静かに詩の朗読を聞いている。会場の前面には大きなスクリーンが3面用意され、その中央のスクリーンには詩の朗読とともに、「道」という筆文字が大きく映写される。

 日本創造教育研究所創業20周年記念事業、新春経営者セミナーが開会しようとしている。

 全国の志ある経営者が「道を求め、道を究める」というテーマの元で集まっている。会場は凛とした空気に包まれている。

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 (たくさんのすばらしいお話しがあった。その一つでも、これからに活かしていこう)

 栄一は今日の講演者から何を学んだかを振り返りながら、 テーブルに向かい、あれこれとメモを取っている。

 (しかし、今日の講演者はすごかった。100歳の地三郎先生といい、88歳の鬼塚喜八郎先生といい、むちゃくちゃ元気がいいし、活発だ。声も体の動きもしっかりとしている。どうすればあのような元気が出るのだろう・・・)

 栄一は驚きを隠せないでいる。同じテーブルにいた真鍋も田中も同様に驚きの顔をしている。

 (学問には問学と求道(ぐどう)の二つがある。問学は知識を深めることだ。求道とはどういう人間になりたいか、人としてどう生きるべきか、人間の道を求める強い思いである。あれを知っている、これを知っているという問学のうちは、学びが浅い。その知識の背景に求道があってこそ、深い学びとなり得る・・・)

 栄一は、今日の一日目の最後に講演をした日本創造教育研究所の田舞徳太郎代表が言った言葉を思い出している。。

 そして、栄一はさらにボールペンを走らせる。

 (霊山に近づけば鳥自ら金色となる・・・・。霊山とは、この人の近くによれば身が引き締まり、心が美しくなるような人のこと、また、その場にいけば、自分が律せられるようであり、また自己成長に繋がるような場所のこと。・・・・。うーーん、職場が霊山となるようにすることができれは・・・)

 明日、明後日とまだまだ深い学びは続く。

つづく

 地 三郎(しょうちさぶろう) しいのみ学園理事長・園長
 鬼塚 喜八郎(おにつかきはちろう) 株式会社アシックス取締役会長

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*この日記は日々の行動を小説風に書き留めたものです。