社長つれづれ日記

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鳥自ら金色となる

2006年01月17日 | 経営研究会
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*この日記は日々の行動を小説風に書き留めたものです。


平成18年1月17日(火曜)曇り、東京出張中

 「自分には自分に与えられた道がある
  広いときもある せまいときもある
  のぼりもあれば くだりもある
  思案にあまる時もあろう
  しかし 心を定め 希望をもって歩むならば
  必ず道はひらけてくる
  深い喜びも そこから生まれてくる」

 ゆっくりと、そしてしっかりと松下幸之助翁の「道」という詩が朗読される。

 東京お台場、メリディアン・グランドパシフィック東京のパレロワイアル(大宴会場)、1、080名の参加者が6人がけのテーブルを囲み、静かに詩の朗読を聞いている。会場の前面には大きなスクリーンが3面用意され、その中央のスクリーンには詩の朗読とともに、「道」という筆文字が大きく映写される。

 日本創造教育研究所創業20周年記念事業、新春経営者セミナーが開会しようとしている。

 全国の志ある経営者が「道を求め、道を究める」というテーマの元で集まっている。会場は凛とした空気に包まれている。

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 (たくさんのすばらしいお話しがあった。その一つでも、これからに活かしていこう)

 栄一は今日の講演者から何を学んだかを振り返りながら、 テーブルに向かい、あれこれとメモを取っている。

 (しかし、今日の講演者はすごかった。100歳の地三郎先生といい、88歳の鬼塚喜八郎先生といい、むちゃくちゃ元気がいいし、活発だ。声も体の動きもしっかりとしている。どうすればあのような元気が出るのだろう・・・)

 栄一は驚きを隠せないでいる。同じテーブルにいた真鍋も田中も同様に驚きの顔をしている。

 (学問には問学と求道(ぐどう)の二つがある。問学は知識を深めることだ。求道とはどういう人間になりたいか、人としてどう生きるべきか、人間の道を求める強い思いである。あれを知っている、これを知っているという問学のうちは、学びが浅い。その知識の背景に求道があってこそ、深い学びとなり得る・・・)

 栄一は、今日の一日目の最後に講演をした日本創造教育研究所の田舞徳太郎代表が言った言葉を思い出している。。

 そして、栄一はさらにボールペンを走らせる。

 (霊山に近づけば鳥自ら金色となる・・・・。霊山とは、この人の近くによれば身が引き締まり、心が美しくなるような人のこと、また、その場にいけば、自分が律せられるようであり、また自己成長に繋がるような場所のこと。・・・・。うーーん、職場が霊山となるようにすることができれは・・・)

 明日、明後日とまだまだ深い学びは続く。

つづく

 地 三郎(しょうちさぶろう) しいのみ学園理事長・園長
 鬼塚 喜八郎(おにつかきはちろう) 株式会社アシックス取締役会長

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